YITP Workshop 2010: Physics of Nonequilibrium Systems -Fluctuation and Collective Behavior- ソフトモード乱流の外場応答 植木達博, Fahrudin Nugroho, Rinto Anugraha, 日高芳樹, 甲斐昌一 九大工 Introduction Purposes ソフトモード乱流(Soft-mode turbulence:SMT) 液晶の磁場効果 ky Anugraha, Tamura, Hidaka, Oikawa, Kai: Phys. Rev. Lett. 100, 164503 (2008) パターン秩序度 磁場による自由エネルギーへの寄与 kx 等方的な 時空カオス Δχ > 0 z C q(r)2つの2次元XYスピ C(r) x C 非線形揺動 完全に等方なパターン:Mp=0 B(φ): φ(r)の分布関数 x 完全なストライプパターン:Mp=1 B(φ) B(φ) n Mp = 0.7 Mp~0 y q α C H = (H,0) <φ>: φ(r)の空間平均 H ‖C ‖x y x n ン の結合系 y φ(r):q(r)の方位角 z y 磁場によるパターン変化 φ α : Cの方位角 (0 ≤ α< 2π) 短波長の φ : qの方位角 (0 ≤ φ< 2π) 対流モード:q y 0 -π/2 x φ[rad] π/2 -π/2 x 0 φ[rad] π/2 相互作用により対流構造が不安定化 C 長波長の Nambu-Goldstone モード:C(r) q ・南部‐ゴールドストーンモードの抑制によるソフトモード乱流 への 影響を調べる。 ・ソフトモード乱流の静的・動的外場応答をパターン秩序 秩序 無秩序 H = (H,0) y y 度によって定量的に評価する。 0 x ホメオトロピック(垂直)配向系の液晶電気 対流 電極 n y z フレデリクス 転移点 y C n q(r) x C(r) 連続回転対称性の自発的な破れ x C(r) C(r)の回転自由度 を抑制 x α=0 x Experimental 方向ベクトル z x α n n:液晶分子の y z x C(r) ( q(r)がC(r)に追随 C(r) (対流構造の維持) ) 液晶:MBBA(0.05wt%TBAB) q(r) Nambu-Goldstone 波数→0 モード: 緩和時間→∞ の励起 C 対流振幅 A と Cの方位角αの結合方程式 Microscope C(r):n の射影ベクト Sample ル Gauss meter γ1:回転粘性係数、K1,K3:弾性定数、Γ:非線形係数、 (qc,pc):波数ベクトル、A0:対流振幅、H:磁場強度 q V=VC CCD Camera Computer (GP-IB control, Image Analysis) q:波数ベクトル 対流発生点 対流パターンは磁場によって秩序化さ れる V Multi meter Synthesizer Rossberg, Hertrich, Kramer, Pesch, Phys. Rev. Lett. 76, 4729 (1996) Bipolar power supply Electro magnet z Light x H || x Temperature Control Results and Discussion しきい値磁場のε 依存性 Mpの直流磁場依存性 パターン感受率 0.7 0.6 0.5 II パターン感受率 0.4 III 0.3 Mp I Mp Mp 制御パラメータ 0.2 ε=0.05 ε=0.10 ε=0.15 ε=0.20 ε=0.25 ε=0.30 0.1 0 -0.1 0 100 200 300 400 500 600 700 H2-Hth2 H[G] τ: 揺らぎの緩和時 間 q(r) C(r) Hth (Ⅲ) Mpが飽和 H [G] Hsat ξ: 相関距離 χp-1[G2] (Ⅱ) Mp > 0 (Ⅰ) Mp ~ 0 II ,III Kai, Hayashi, Hidaka: J. Phys. Chem. 100, 19007 (1996) χp-1 ∝ ε I Tamura, Anugraha, Matsuo, Hidaka, Kai: JPSJ 75, 063801 (2006) q(r)とC(r)は非線形相互作用によって角度をなす Curie‐Weiss則と類似した結果 磁場によりN・Gモードは抑制されるが、しきい値磁場までMpに影響しない Mpの交流磁場応答 1. ホメオトロピック液晶電気対流系では、外部磁場により Nambu-Goldstoneモードが抑制され、パターンが秩序化 される。 H0=400[G], fH=0.0005[Hz] H [G] ・Cの方位角αの方程式(対流なし): H0=400[G] Mp 4. 交流磁場に対するMpの応答解析により、Cディレクター の磁場への応答遅れに対応する感受率のピークが観測さ れた。 ・Mpの緩和時 間: H=400→0[G] H=0→400[G] Mp>0より、MpはHの2倍周波で振動 虚部のピークに対応 析 2. 時空カオスの外場応答がパターン秩序度を用いて定量的 に測定された。 3. 磁場に対するパターンの秩序化の度合いを表すパターン 感受率の制御パラメータ依存性は、Curie-Weiss則と類 似の関係となった。 磁場に対する Cの方位角の緩和時間 と仮定し、振動成分についてフーリエ解 熱揺らぎに対する温度 Conclusions 複素感受率 印加磁場: 応答: ε journal “Magnetic Field Dependence in Spatiotemporal Chaos in a Homeotropic Nematic System” F. Nugroho, T. Ueki, R. Anugraha, Y. Hidaka and S. Kai: in press J. Phys. Soc. Jpn. 79 12
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