発行にあたって 所長 佐藤

国立日高青少年自然の家
情報発信紙
発行:国立日高青少年自然の家
発行日:平成27年3月
発行にあたって
所長
佐藤
1日
悟
昨年度発行していた「国少だより」をリニューアルし、自然の家
の取組についてお知らせする「情報発信紙」を発行することにしま
した。タイトルを「体験の風だより」とし、利用者の体験活動の様
子や主催事業等の情報を提供していきたいと考えています。
国立青少年教育振興機構で行った調査によると、子供のころの体
験が豊富な大人ほど、意欲・関心や規範意識が高いという結果が出
ています(右グラフ)。
自然の中で活動したり、友達と遊んだりすることは、大人になって
からの生活にも大きく影響するということなのです。こうしたことか
ら私たちは「体験の風をおこそう運動」をすすめ、子供たちにいろい
ろな体験を提供しています。
また、大人にとっても生きがいや健康のために、様々な体験を行う
ことが大切です。昨年度から、自然の家において、クラフトなどの文
化活動のほか、ダンスや軽スポーツなどで体力づくりをする町内の
方々が増えています。
笑顔や元気になるために、是非、自然の家を活用していただきたい
と考えておりますので、ご相談ください。
プログラム紹介「スノーラフティング」
自然の家では、利用される方々に、周辺のフィールドを活かした様々
なプログラムを提供しています。冬になると日高国際スキー場におい
て、技術向上などを目的にスキーやスノーボードに取り組む方が多くな
ります。
この他に、子供たちを中心とした団体に人気なのが「スノーラフティ
ング」です。スノーモービルでラフティング用のゴムボートを引っ張り、
雪上を滑走するこのプログラムは、仲間と一緒にスピード感を楽しむこ
とができます。
冬になると外遊びが少なくなる傾向にある子供たちにとって、雪や寒
さを楽しむきっかけになります。
第一回 キンボールの巻
HIDAKA ウィンターチャレンジ
子供たちに冬の自然体験活動を促すと共に、外遊びの習慣化を図ることな
どを目指し、主催事業「HIDAKA ウィンターチャレンジ」が行われています。
1~3月の3回シリーズで開催され、ファーストチャレンジは冬休みに2
泊3日の日程で実施。この中で、「NPO法人どんころ野外学校」の協力を
いただき、犬ぞりを体験しました。1周2キロメートルのコースで、2名ず
つ乗ったそりを5頭の犬がひきました。初めて体験した子供たちは、「想像
していたよりスピードがあって驚いた」と興奮した様子で話していました。
また、セカンドチャレンジは、2月に1泊2日の日程で実施。特に子供
たちが楽しんでいたのは「NRA(North River Adventures)」の協力をい
ただいた金山湖(南富良野町)でのワカサギ釣りでした。凍った湖面に空
けた穴に釣り糸を垂らし、じっと当たりを待ちます。多くの子が上手に釣
れ、その場で天ぷらを食べることができました。
サードチャレンジは、春休みに山小屋に宿泊する予定です。
日高町・平取町子ども会
合同リーダー交流会
2月21日~22日に、日高町と平取町の小学生ら約30名が集
まり、子ども会リーダー交流会(主催:日高町教委・平取町教委)
が行われました。この中で、そりを引いてタイムを競う「スレッド
リレー」や、パークゴルフの要領でボールをけってスコアを競う「キ
ックゴルフ」を楽しみました。子供たちは、冬の屋外で体を動かし
ながら交流を深めていました。
今年度、自然の家ではアイヌの生活文化をテーマにした取組をすすめています
が、その様子やアイヌの生活文化について紹介します。
さて、今回は、自然の家がある「日高」の地名の由来です。「日高」と命名さ
れたのは、昭和18年のこと。大正8年からそれまでは、
「右左府」でした。
「ウ
シャップ」と読みます。市街地の東側と西側に2つの川が並んで流れ下っている
から、ウ・シャプ(u-sap
互いに流れ出る)と呼ばれたという説があります。
アイヌ語が由来の地名は、その土地の様子を表してしていることが多いようで
す。