状況: • Sigケーブル側から100ns (500mVpp)の矩形波を入力し、 ICからの出力をHVケーブルを介 してオシロで確認 • 出力をオシロで確認したときの 信号の様子(青色)CR 回路によ る微分波が確認できる 100ns Sigケーブル( 67m) Func. genera tor オシロ • IC各チャンネルの微分波の高さを見る と17mV~20mVと一様に分布していた • そこからICのキャパシタンスがどれくら いの精度で一致しているか割り出す • 設計精度は3mmの厚さに対して 100μm 3.3%、電極の一辺が100mm に対して100μmの精度で合わしている ので、キャパシタンス精度はほとんど厚 さで決まっているとみてよい 20mV IC HV.ケーブル(70m) V • ケーブルによる減衰量の違いは考慮 しないものとする • オシロを流れる電流(つまり電圧:V=RI) の時間積分(∫idt)は同じはず • オシロは同じチャンネルを使っている ので読み出し抵抗値の違いは無いと 考えられる • とすると微分波の高さの違いはキャパ シタンスの違いで生じていると考えら れる • この違いは例えば右上図のV-‐t曲線を 時間積分すれば算出できて、 ∞ ∫ Ve 1 0 − t CR ∞ dt = ∫ V2e − V1 V2 t (C +ΔC )R 正極性の波形だ けピックアップ C C+ΔC t dt 0 ⇔ V1CR = V2 (C + ΔC)R ∴V1 :V2 = C + ΔC : C ΔVとΔCの関係 ΔV/V = -‐ΔC/C • 測定した微分波の高さは17mV-‐20mVで一様分布している として、平均値18.5mV。 • -‐1.5mV~+1.5mV(全幅)なので1σをとると1.5×2/√12=0.87mV • ということで、1σ=0.87/18.5~4.7%でふらついている事になる • ここから想定されるキャパシタンスのふらつき(ΔC/C)を前 ページで求めた関係を用いて、ΔC/C=4.7% • 設計値の許容誤差からくるふらつきだと、ΔC/C~3.3% • 測定値の方が設計値よりも誤差が大きい 誤差が大きい原因 • タッチパネルからICまではポリイミドでつながっている • Chごとにその長さが違うと減衰量が変わるので、微分波の 高さに違いが現れる • スペックによると、減衰量は1m当たり~1%(10MHz)なので、 この可能性は多いにあると考えられる
© Copyright 2024 ExpyDoc