COPAL ELECTRONICS - nidec copal electronics corp.

COPAL ELECTRONICS
デザインノートDN4
デジタルポテンショメータ DP 分解能の改善応用例
チャック・ウォスロー著
摘 要:分解能は、多くの値から1つの値を識別する能力です。デジタルポテンショメータを使っているアプリケーション回路
では、分解能はポテンショメータの機能と回路デザインの両方から決まります。このデザインノートでは、分解能の
ための基本的なデバイスと回路アイデアを説明します。このデザインノートでは電圧分解能を中心に説明します。
ポテンショメータには数百万のアプリケーションがあり 最も一般的なものは図 1 において示されたプログラム可能
な電圧分圧器です。n タップ(抵抗アレイの下限と最大に 2 つのタップが使われることを思い出してください)を持つ
ポテンショメータにおいて、ポテンショメータの分解能は以下の式で得られます。
回路の出力は、バファー付の(VOUT')か、バッファー無しの (VOUT)があります。
ワイパーの負荷電流は、DP のバッファー付きか、無いバージョンから決定します。例えば、VREF が 5V の時の分
解能は、100 タップのポットのときは 50.5mV です。DP のタップ数は 32 から 256 まであります。
もし、アプリケーションにおいて、プログラムされた電圧の範囲が限定できる場合、ポットを図 2 に示すな電圧分圧
器に挿入できます。抵抗器 R1、R2、および終端間抵抗 Rpot から電圧範囲が決定され、ポットのタップ数はこの範
囲内での電圧分解能を決定します。
例えば、もし電圧範囲が、0.601V から 0.701V まで限定された場合には、分解能はこの範囲でポットのタップ当たり
1.01mV 以上となります。
2001 日本電産コパル電子株式会社
文書番号 6014 改訂 B
デザインノートDN4
COPAL ELECTRONICS
増幅器と数個の固定抵抗器でどのようなアプリケーション要件でも満たせるように分解能を上げることができます。
図 3 の回路は、重み付けの入力抵抗器を持つサミングアンプと 2 個のバッファー付の 100 タップのデジタルポテンシ
ョメータからなっています。この回路のでは、以下のようになっています。
この回路例の出力は、0V から 5V まで 0.5mV ステップで可変できることから 13+バイナリビット DAC に相当します
(しかも、メモリー付き)。サミングアンプ(反転、非反転)回路、重み付け入力抵抗器、および DP の使用により分解
能は、どのような要求されるレベルにでも対応できます。
2001 日本電産コパル電子株式会社
文書番号 6014 改訂 B