レポートの様式(pdf)

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中央で切断し、A4 サイズにして提出すること。紙面の追加不可。
テンプレートを使う目的は、レポートの基本的な形式・構成を覚えるためです。成績発表までコピーを各自保管すること。
模範的なレポートは、このレポートを、
「より明確・正確・的確に充実」させたものになります。
目 的
準備された試料水の化学的酸素要求量(以下、COD)を求める。
方 法 ・ 原 理
日本工業規格の COD の定義に準じて、過マンガン酸カリウム(以下、KMnO4)水溶液を用いた酸
化還元滴定法により、COD を求める。COD (mg O2 L-1)の値は、下記の式によって求まる。
COD
0.2
1000
ここで、V (mL)は試料水の体積、a (mL)は試料水の滴定に要した KMnO4 水溶液体積、b (mL)は
空試験で求められる滴定体積(本実験では 0.20 mL)、f は 5 mmol L-1 KMnO4 水溶液の濃度ファクタ
ーである。なお、係数の 0.20 (mg O2)は、5 mmol L-1 KMnO4 水溶液 1 mL の酸素相当量である。
(酸化還元反応の原理や滴定の原理を記載しても良い。書きたい場合は裏面に記載してください。)
実 験
(行ったことを記述するので、必然的に過去形になる。)
(実際に行った操作が下記と異なる場合、あるいはより適切に記載したい場合は、裏面に記載すること。)
実験1
過マンガン酸カリウム溶液の標定
純水 50 mL、硫酸溶液(1+2)10 mL、12.5 mmol L-1 のシュウ酸ナトリウム(以下、Na2C2O4)水溶液
10.00 mL を混合し、加温後、ビュレットを用いて 5 mmol L-1 KMnO4 水溶液を滴下し、その滴下体
積より 5 mmol L-1 KMnO4 水溶液の濃度ファクター(f)を求めた。実験は3回行った。
実験2 COD の測定
三角フラスコに、試料水 20.00 mL、純水 50 mL、硫酸溶液(1+2)10 mL を加えた後、実験1で評
定した KMnO4 水溶液を 10.00 mL 加え、30 分沸騰湯浴中で加熱した。三角フラスコを湯浴から取
り出した後、12.5 mmol L-1 の Na2C2O4 水溶液 10.00 mL を混合し、よく振り混ぜた後、実験1で評
定した KMnO4 水溶液をで滴定し、その滴下量から COD を求めた。実験は3回行った。
結 果
実験1
過マンガン酸カリウム溶液の標定
3回の滴下量は、それぞれ、
以上より、f は
(波下線部を埋める他、空欄に過程を記載。)
mL、
mL、
mL であった。
と求まった。
1
実験2 COD の測定
(波下線部を埋める他、空欄に過程を記載。
3回の滴下量は、それぞれ、
mL、
以上より、COD は
図表等の利用可。)
mL であった。
mL、
と求まった。
考 察
限られたスペースで明快に述べる。だらだら書かない。
(考察の第一義は、「目的に対して、結果がどの程度有効・有用であるか」を検討し結論を導出することです。)
(考察のない結論は、ただの結果であって、科学的な検討がなされた崇高な(?)結論とは言えません。)
(空欄に自身の考察を記載してください。誤差範囲などを検討することも良いでしょう。
図表等の利用可。)
結 論
(目的が、「準備された試料水の COD を求める。
」だったので、対応する結論を(原理・実験・結果・考察を踏まえて)書く。)
準備された試料水の COD は、酸化還元滴定により、
課 題
と求まった。
限られたスペースで明快に述べる。だらだら書かない。
課題1:テキスト課題
反応によりシュウ酸中の炭素の酸化数はどのように変化するか。
課題2:テキスト課題
この酸化還元滴定が酸性溶液中で行われるのはなぜか。
課題3:成人への素養
①生ビールの成分をサッポロビールのウェブから調べ、商品名と共に、そのビールの
COD(mgO2/L)を概算せよ。(仮定を入れて良い。2 桁で。)②排水許容限度(text p.223)を考慮し、飲み残しのビー
ルの処分方法について自分なりの考えを記せ。なお、算出のために用いた仮定も、解答欄に明記すること。
2