2 水質の指標 ☆全ての物質は測定できないし、測定する必要はない 日本の水質指標の全体像 2-1 環境基準 環境基本法 →環境基準 →水質 →①水質汚濁に係る環境基準について②地下水の水質汚濁に係る環 境基準について ①→別表1「人の健康の保護に関する環境基準」、別表2「生活環境の保 全に関する環境基準」 別表2→1河川(1) 河川(湖沼を除く。)(2) 湖沼(天然湖沼及び貯水量 が1,000万立方メートル以上であり、かつ、水の滞留時間が4日間以上 1 である人工湖)。2海域 2 水質の指標 日本の水質指標の全体像 2-2 水道水質基準 水道法 →①水道水質基準 ②水質管理目標設定項目 ③要検討項目 http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/kenkou/suido/kijun/index.html 2-3 一律排水基準 水質汚濁防止法 →一律排水基準 2 溶存酸素(DO) 水温 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 DO 14.16 13.77 13.4 13.05 12.7 12.37 12.06 11.76 11.47 11.19 10.92 10.67 10.43 10.2 9.98 9.76 9.56 9.37 9.18 9.01 8.84 水温 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 DO 8.68 8.53 8.38 8.25 8.11 7.99 7.86 7.75 7.64 7.53 7.42 7.32 7.22 7.13 7.04 6.94 6.86 6.76 6.68 6.59 3 生物化学的酸素要求量(BOD) 廃水を環境水中に放出した時の最大の問題は、放流先での溶存酸素 (Dissolved oxygen:DO)の減少。→→→水環境汚染の一つの定義は、 DOを減少させる物質の流入。 廃水がどの程度DOを減少させるのか(消費するのか)、を放流前に把握す る測定→→→ BOD、COD(化学的酸素要求量)。 BOD測定方法:サンプルを密閉できるビンに入れ、5日間水中の微生物を培 養。培養前後のDOの差より算出。 DO=8mg/L DO=3mg/L BOD=5mg/L 4 CODの測定原理 水中にCOD成分(過マンガン酸カリウムで還元され得る物質)がある時 濃度 COD成分 KMnO4 KMnO4 反応し消費されたKMnO4 過剰量のNa2C2O4 Na2C2O4 反応し消費されたNa2C2O4 KMnO4で滴定して 測定する量 5 CODの測定原理 水中にCOD成分がない場合 濃度 KMnO4 過剰量のNa2C2O4 Na2C2O4 反応し消費されたNa2C2O4 滴定で測定する量 6 COD:「COD成分あり」と「COD成分なし」のKMnO4滴定値の差に相当する酸素量 CODの測定原理 酸素量への換算 酸化剤がKMnO4の場合 4 2 MnO 8H 5e Mn 4H 2O 酸化剤がKMnO4の場合 O2 4H 4e 2H 2O 1molのKMnO4は??molのO2に相当。 7 BOD成分、COD成分、TOC成分の違いは? TOC 5 3 6 COD 1 2 4 7 BOD A:微生物も酸化剤も酸化できない有機物 B:微生物は酸化できないが酸化剤は酸化できる有機物 C:酸化剤は酸化できないが微生物は酸化できる有機物 D:酸化剤も微生物も酸化できる有機物 E:微生物は酸化できないが酸化剤は酸化できる無機物 F:酸化剤は酸化できないが微生物は酸化できる無機物 G:酸化剤も微生物も酸化できる無機物 5 3 4 1 6 7 2 8 有機塩素化合物 PCB 四塩化炭素 ジクロロメタン 1,2-ジクロロエタン エチレン http://www.ecosci.jp/nurie/dry_c.html 有機塩素化合物 バイオレメディエーション バイオレメディエーション:微生物を用いた環境浄化 トリハロメタン http://www.city.sakura.lg.jp/suido/sisetu/original/suisitu/plan/h17/exp1.ht m トリクロロ酢酸 ブロモジクロロメタン ブロモホルム ホルムアルデヒド クロロホルム 12
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