平 成 三 年十月二十二日受領 答 弁 第 一 〇 号 内閣衆質一二一第一〇号 平成三年十月二十二日 衆 議 院 議 長 櫻 内 義 雄 殿 内閣総理大臣 海 部 俊 樹 衆 議 院 議 員 大 野 由 利 子 君 提 出 L D 学( 習 障 害 児) 問 題 に 関 す る 質 問 に 対 し 、 別 紙 答 弁 書 を 送 付 す る。 一 衆議院議員大野由利子君提出LD(学習障害)児 問 題 に 関 す る 質 問 に 対 す る 答 弁 書 一について 学習障害児の定義については、種々のものが存在し統一されていない状況であると認識して いる。 二及び八について 学習障害の定義、判定基準が明らかでないため、現段階において学習障害児の実態を調査し 把 握 す る こ と は 困 難 で あ る と 考 え る。 三、四及び七について 学習障害児の早期発見、学習障害に関する相談の実施、教員の研修などに関して適切に対応 するためには、当面、教育学、心理学、医学の各方面から、学習障害に関する研究を進め、そ 三 四 の 定 義 、 判 定 基 準 、 指 導 方 法 な ど に つ い て 明 ら か に す る 必 要 が あ る と 考 え る。 五について 文部省の通級学級に関する調査研究協力者会議においては、学習障害の問題に関して検討を 行っているところである。 六について 教員の免許状を取得するために必要な教職に関する科目については、法令上概括的に規定さ れ、具体的な科目は各大学がそれぞれ主体的な判断により開設することとされており、学習障 害に 関する 科目の 単位取 得を義 務付け ることは 考えて いない。 また、保母を養成する学校その他の施設の修業教科目については、学習障害の定義、判定基 準、指導方法などが明らかにされていない現段階において、学習障害に関する単位取得を義務 付けることは考えていない。 九について 学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第七十五条に規定する特殊学級を置く高等学校は な い と 承 知 し て い る。 十及び十一について 通級の制度化については、通級学級に関する調査研究協力者会議の最終報告を待って検討す ることとしている。 五
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