プロジェクト概要 - 新エネルギー・産業技術総合開発機構

平成26年度新規/拡充研究開発プロジェクト(案)概要
作成:平成27年1月
プロジェクト名:バイオマスエネルギー技術研究開発/セルロース系エタノール生産システム総合開発実証事業
研究開発の目的
研究開発の内容
・バイオ燃料の導入は政府が主導して取り組むべき課題の1つとして
位置付けられており、2014年4月に改定された「エネルギー基本計
画」では引き続き導入を継続することとしている。
・本事業では、食糧との競合の可能性が低いセルロース系エタノール
の大規模生産プラントを商用化するために、一貫生産プロセスの性能
向上と、スケールアップ技術を確立し、事業性を評価する。
・その上で、2020年頃の商用化を目指して、年産1万kL規模のプレ
商用実証プラントを設計・建設し、原料~エタノール生産までの一貫生
産プロセスの技術実証を行う。
プロジェクトの規模
・事業費総額
・NEDO予算総額
・実施期間
280.0億円(予定)
195.0億円(予定)
平成26 ~ 31年度(6年間)
(1) 要素技術の最適組合せ検討 (平成26~27年度) 〔委託〕
(i) 最適組合せの検証
平成25年度まで実施した「セルロース系エタノール革新的生産システム開発事業」で
得られた要素技術を中心に、キー技術となる前処理技術、糖化発酵技術の組合せ検
討を行い、有望な組合せを選定し、パイロットスケールでの検証を実施する。
(ii) 国内外の優良技術の調査・検討
国内外の優良技術の最新技術動向を調査し、各工程要素技術における技術評価とコ
スト試算を実施する。
(iii) 一貫生産プロセス開発・事業性評価(FS)の実施
(i)、(ii)の検結果より、有望な要素技術を選定し、商用プラントのプロセスを決定し、
原料収集からエタノール出荷までの総合的なシステムのコスト、GHG削減効果、エネ
ルギー収支の評価を行い、年産20万kL規模の商用化を想定した事業性評価を実施
し、継続の可否を判断する。
(2) プレ商用実証プラントによる実証 (平成28~31年度) 〔助成〕
事業継続と評価された場合、年産1万kL規模のプレ商用実証プラントを建設し、実証運転
を行う。得られた運転データを基に、商用化を想定した最終的な事業性評価を実施する。
成果適用のイメージ
(1) 要素技術の最適組合せ検討
(i) 最適組合せ検証
(iii) 事業性評価
(2) プレ商用実証プラント
による実証
商用化
年産20万kL規模
生産
糖化
発酵
蒸留・脱水
組合せ検証
前処理
(ii) 国内外の優良技術の
調査・検討
既存プロジェクトで得られた要素技術など
詳細は「基本計画(案)」をご参照ください
年産1万kL規模
運転データの取得
最終評価
本事業範囲
原料収穫
供給