知財ビジネス評価書は、企業活動を知るためのツール 企業の強み弱み

知財ビジネス評価書とは①
別紙3
知財ビジネス評価書は、企業活動を知るためのツール
企業の強み弱み
知的財産権
企業の強み弱みなどは
表には現れにくい
=>直ちに理解することは難しい
知的財産権
=>企業の知財活動の結果
であり、表に現れた財産
 企業の知的財産権を評価することは、知的財産を生み出す過程や知財
権を形作る過程を理解すること(経済価値を評価するのみではない)。
 知的財産を生み出す過程や知財権を形作る過程を見ることで、企業の事
業への取り組み(事業戦略)が見えてくる。
知的財産権を通じて
企業のビジネスが見えてくる
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知財ビジネス評価書とは②
知財ビジネス評価書は、企業活動を知るためのツール
金融機関内部にある
企業評価手法
評価書から得られる
企業情報
△ 各金融機関で行っている企業評価手法では、技術やノウハウなど
の企業の知財活動は見えにくい。
× 知財ビジネス評価書のみでは、企業を評価することは難しい
(評価書は万能ではない)。
○ 各金融機関で行っている企業評価手法に、評価書から得られる企業
情報を加えることで、企業活動がより詳細に理解できる。
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知財金融の実態(知財金融への期待)
 特許等の知財権を保有している中小企業は、保有していない企業と比べ、成長性が高い傾向。
 知的財産活動の効果として、5.6%が資金調達を容易にする効果があると期待。
 中小企業は知財で金融機関から資金調達したいというニーズがある一方で、中小企業からは知財は金融
機関から財産として評価されていない、権利取得や維持費用が不要なコストとみなされるという指摘もあり、
知財による資金調達は十分進んでいない。
知的財産活動の効果(複数回答)
<出典>平成25年度中小企業等知財支援施策検討分析事業「中小企業の知的財産活動に関する基本調査報告書」(特許庁)
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中小企業知財金融促進事業
平成28年度予算案額
1.0億円(平成27年度 1.0億円)
事業の内容
事業イメージ
事業⽬的・概要
 中⼩企業の知財を活⽤したビジネスの価値・評価を「⾒える化」して、⾦融
機関からの融資につなげる包括的な取組を実施します。
 調査会社が中⼩企業の知財を活⽤したビジネスの価値・評価を「⾒える
化」した評価書を作成し、知財の専⾨⼈材が不⾜している⾦融機関に提
供し、融資判断の際に同ビジネスが適切に評価されることで、中⼩企業への
融資を促します(知財ビジネス評価書作成⽀援)。
 中⼩企業の知財に注⽬した⾦融機関の融資活動を啓発・普及するため、
シンポジウムの開催や知財⾦融マニュアルの作成等の環境整備を⾏います
(啓発・普及活動)。
成果⽬標
 平成27年度から31年度までの5年間の事業であり、最終的には知財ビジ
ネス評価書の提供を受けた⾦融機関の融資額総額15億円以上を⽬指し
ます。
○知財ビジネス評価書作成⽀援
⾦融機関からの申請により、⾦融機関のクライアントである
中⼩企業の知財ビジネス評価書を作成し、提供します。
⾦融機関
①クライアント
である中⼩企業
の評価申請
⑥融資可能性
⑤評価書提出
⺠間等事業者
②評価指⽰&
評価書作成費
④評価書提出
③ヒアリング
提携調査会社
中⼩企業
条件(対象者、対象⾏為、補助率等)
委託
国
⺠間事業者等
○啓発・普及活動
知財ビジネス評価書を活⽤した融資の成功事例や⽀援機関に
よる取組等を紹介するシンポジウムの開催や知財融資促進の
ためのマニュアルやパンフレット等を作成します。
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