機能解説 3 サーボプレスの変化と ハイテン材曲げ加工の精度向上 コマツ産機㈱ 熊谷久男* る。その一方で、衝突安全性向上のニーズも高ま 当社のサーボプレスの歩み っている。軽くて強い材料で、材料コスト、設備 コストも上がらない方法を模索している。材料の この 14 年、製造業全体として環境問題への対 低比重材(Mg、AL)の検討もしたが最終的に設 応を避けて通ることはできない。特に自動車から 備投資が少なく、生産性の高いプレス加工で可能 の二酸化炭素(CO2)の排出量が全体の約 20% なハイテン材(高強度鋼板)へと移行している。 を占めるため、地球温暖化の対応をせまられてい プレス設備も、省エネ、加工材料および成形に合 * わせたモーションコントロールのできる AC サー (くまがい ひさお) :鍛圧販売本部 営業企画部 シス テムエンジニアグループ 〒335−0016 埼玉県戸田市下前 1−1−11 アヴェニール戸 田 B 棟 2 F 関東オフィス TEL : 050−3486−0029 FAX : 048−499−3005 初フリーモーション 1994 油圧サーボプレス HAF 高精度メカサーボ 1998 ACサーボプレス HCP 高精度・高負荷 ボプレスが求められている。 サーボプレスの歴史は比較的浅く、当社では 1994 年に油圧サーボプレスを市場導入し、成形 能力:1,000、1,600kN 能力:800kN 2001 ハイブリッドACサーボプレス H2F/H4F HCP 能力:2,000‒6,000kN H2/4F 2002 ハイブリッドACサーボプレス H1F 高付加価値 能力:350‒2,000kN 大能力と高生産性 2003 ハイブリッドACサーボプレス H2F-B/H4F-B 大型化とフレキシブル化 2004 モジュールACサーボプレス H1F 能力:4,000‒16,000kN H2/4F 能力:24,000‒42,000kN 鍛造プレスのサーボ化 H7-7M4200 2005 鍛造サーボプレス H1C 能力:2,500‒6,300kN デュアルサーボ 2007 ハイブリッド AC サーボプレス H2W H1C 能力:2,000、3,000kN 更なる進化 2013 新型 AC サーボプレス H1F110-2 能力:1,100kN H2W H1F110-2 図 1 コマツサーボプレスの歩み 46 プ レ ス 技 術
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