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負荷の調査:負荷の調査を
実施するときに
よくある6つのミス
アプリケーション・ノート
各国の規制あるいは法的要求によっ
て、既存の電気パネルに新しい負荷を
追加する前に、負荷調査の実施が要求
される場合があります。電気技術者は
大規模な設備拡張の際にも同様の調査
をおこないます。
それらの目的は同じで、30日など
の使用サイクルに渡って既存の負荷レ
ベル(三相電流の大きさ)を測定する
ことにより、その電気パネルにどれく
らいの電気的な余力があるかを特定す
ることです。
多くの技術者は自身の苦い経験か
ら、負荷の調査を実施するときに何を
「してはいけない」のかを学んで来ま
した。セットアップ時のミスによって
誤ったデータや不完全なデータが取得
され、いとも簡単に30日間の調査す
べてを台無しにする恐れがあります。
ここでは、負荷の調査を
実施するときに回避すべき、
よくある6つのミスを概説します。
1.記録セッションを始める前に
ロガーを完全に充電しない
負荷の調査をする前に、電力ロガーの
バッテリーが完全に充電されているこ
とを確認する必要があります。どのよ
うな機器でも新品購入時や、単純にし
ばらく使っていなかった場合などに、
その保管中でもバッテリー残量は減っ
ていきます。記録中にはロガーの電源
を商用コンセントまたは測定対象ライ
ンから供給するとしても、現場で設置
する前に機器設定やデータを確認する
際や、停電時のバックアップとして、
事前にバッテリーが完全に充電されて
いることは重要です。
裏面に続く
正の値で測定され、その負荷の種類に
応じて妥当な力率が表示されます。接
続状態を確認して、誤りを明示したり
デジタル的に修正したりできる機器
(=Fluke 1730)を使えば、間違いな
く
「あって良かった」と思えるはずです。
6.記録が始まっていることを確認して
いない
2.正しい切断機または電気パネル 4.電源コードにラベルを付けない
負荷の調査をおこなうために電力ロ
ガーをセットアップするのは難しい作
に設置していない
電力ロガーに電源を供給するための商 業ではありませんが、それでも非常に
当たり前に聞こえるかもしれません 用コンセントが、監視する負荷のすぐ 基本的なミスである“記録する機能を
が、設置担当者は自分がロガーを正し 近くにはない場合、コンセントからロ 開始し忘れる”は起こります。測定に
い場所に設置しているのか確認しなけ ガーまでの延長コードが必要になりま 適したプローブ、リードを負荷に正し
ればなりません。多くの現場では、複 す。(測定対象の回路から電源供給で く 接 続 し た ら、 本 器 の ボ タ ン や メ
数の切断機や電気パネルがあり、その きるロガーが望ましい)。延長コード ニューを使って記録パラメータを選択
内のどれが今回、負荷の調査を実施す
べき正しい設置位置なのか明確でない
場合があります。判別がつかないとき
は調査の依頼元担当者に連絡を取り、
記録すべき個別負荷あるいはパネルの
照合を忘れないでください。
3.電源が通電状態になっているこ
を使う場合、物理的な障害の影響を避
け、人に対する危険を生じさせず、不
注意で抜かれてしまうことのないよう
に設置する必要があります。コンセン
し、「ロギング開始」や「レコード」
ボタンを押して記録を開始します。ロ
ガーに表示されるメッセージとアイコ
ンによって、記録が始まったことを確
ト付近の壁に「抜かないでください」 認してください。設定したデータ記録
と書いたラベルを貼ったり、特別にデ 間隔の時間が経過するまで待ち、ロ
ザインした標識を付けたりすること ガーが正しく1つ目の値を記録したこ
で、事情を知らない清掃員やメンテナ とを確認すると、確実です。こうする
ンス・スタッフによって延長コードが ことで、正しいセットアップによって
と、それがスイッチ制御出力で 抜かれないよう、予防することができ 間違いなく記録が始まったことに確信
ないことを確認していない
ます。
を持つことができます。
負荷の調査はアパート、商業オフィス
ビル、工場、小売店舗など幅広い場所
でおこなわれます。従来型のロガーの
標準的な手順では、調査対象パネルの
近くにある商用コンセントにロガーを
直接接続します。このとき設置担当者
は、そのコンセント電源が通電状態に
なっていること、それがスイッチ、タ
イマー、光電セルなどによる制御出力
でないことを確認しなければなりませ
ん。もしそのコンセントが定期的にオ
ン/オフ切替されている場合、ロガー
のバッテリーが消耗したり、ロガーが
記録を停止したりします。
5.ロガーのセットアップが
正しくない
ロギング・セッションを開始する前に
はいつも、三相の接続がすべて正しい
ことを確認します。ロガーのA相がA
相導体へ、ロガーのB相がB相導体へ、
C相がC相へ、接続されていることを
確認してください。そして、それぞれ
の電流プローブの極性が正しいことを
確認します。電流プローブの矢印が負
荷電流の向きを示していますので、そ
れぞれの相で同じ向きになっているこ
とを確認してください。最後に本器が
正しく測定していることを確認しま
す。電力は(負荷が稼働していれば)
フルーク
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2013.12. T
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負荷の調査:負荷の調査を実施するときによくある6つのミス