第5章解答

「 無 機 化 学 」 第 5 章 章 末 問 題
解 答 例
1
(a)
1
H、2H(D)、3H(T)
それぞれの説 明 については、本 文
p105~106 参 照
(b)
H
H+ (プロトン)
0
H- (ヒドリド)
エ ネ ル ギー 準 位
0
0
2p
2s
2p
2s
2p
2s
1s
1s
1s
水素化物
水素化物
HF, HBr, HCl, HI, H2SO4
H2
水素化物
NaH, CaH2
2
エ ネル ギー
準位
(a) 電子配置
Li
3d
4s
Na
K
3d
4s
3p
3s
3s
Rb
5s
4d
4p
4s
3d
3d
4s
3p
3s
3p
3s
2p
2p
2p
2p
2s
2s
2s
2s
1s
1s
1s
1s
(b) 第一イオン化エネルギー
520 kJ/mol
496 kJ/mol
419 kJ/mol
403 kJ/mol
4563 kJ/mol
3052 kJ/mol
2632 kJ/mol
第二イオン化エネルギー
7298 kJ/mol
(c)
銀白色の柔らかい固体
(Naよりも硬い)
(d)
水と激しく反応して発熱
的に反応する。ただし、
NaやKよりも穏やかであ
る。
(e)
LiOHは吸湿性の無色固体。
水に溶けやすく、水溶液は
強アルカリ性と腐食性を示
す。
銀白色の柔らかい固体。
切断直後は銀色であるが、
空気中ですぐに酸化されて
灰色へ変化する。
銀白色の柔らかい固体。
切断直後は銀色であるが
、空気中ですぐに酸化さ
れて灰色へ変化する。
水と激しく反応して水素と高熱を発し、水素に
引火して爆発する危険性がある
NaOHは、LiOHと同様に
吸湿性の無色固体。
水に溶けやすく、水溶
液は強アルカリ性を示
す。
1
KOHは水に溶けやすく、
水溶液は強アルカリ性
を示す。
銀白色の柔らかい固体。
NaやKよりも反応性が
高く、空気中ですぐに酸
化されてRb2O2やRbO2
へ変化する。
水と激しく反応して水素
と高熱を発する。この時
発生するH2を添加する
のに充分な熱が発生し、
爆発的に反応が進行する
。
RbOHは、酸化ルビジウム
(Rb2O)を水に溶かすこ
とによって合成される
(Rb2O+H2O→2RuOH)。水
に対する溶解度はKOH
より大きい。RbOHは腐食
性が強いので、取扱に注
意を要する。
3
表
4.
5.26 を参 照
ホウ素 の水 素 化 物
H
H
H
H
B
+
Na
B
H
B
H
H
- H
H
H
B2H6
NaBH4
5. 炭 素 の同 素 体 : ダイアモンド、グラファイト、フラーレン(それぞれについて
は、本 文 p115~116 参 照 )。酸 素 の同 素 体 については、p124 を参 照 する
こと。
6.
本 文
p52 と p118~119 参 照
7.
本 文
p125 参 照
8.
リン酸 エステル化 合 物 の構 造 については、図
5.5 (p123)を参 照 。
9.
(a) I
(b)
2
⇄
+ KI
I
3
+ K
となって水 への溶 解 性 が増 大 する。
酸 化 力 の強 い方 から並 べると、
F2(ΔEo=+2.87)<Cl
<I
(ΔE
2
(ΔEo=+0.62)
2
(c) pK
a
o
=+1.36(gas))<Cl
2
(ΔEo=+1.06(liq)
(本 文 5.1.8 項 (p127)および表 4.4(p97)参 照 )
が小 さい(酸 性 が強 い方 )から並 べると、
HClO4(pK
a =
<HClO (pK
10.
+
-10)<HClO
a =
3
(本 文
7.2)
希 ガスは、He で(1s)
2
(pK
a =
-1)<HClO
3
(pK
a =
2.0)
4.2.7 項 (p89)参 照 )
、Ne で[He](2s)
2
(2p)6、Ar で[Ne](3s)2(3p)
6
などと閉 殻 電 子 配 置 を持 ち、単 原 子 分 子 として安 定 に存 在 する。また、イ
オン化 エネルギーが大 きく(He では 2373
kJ/mol)、電 子 親 和 力 が負 の値
をもつので、化 学 的 に不 活 性 である(本 文
5.1.9 項 (p130)参 照 )。
11.
本 文
p131 を参 照 。
12.
金 や白 金 は王 水 によって酸 化 されてイオンとなり、さらに
応 して[AuCl
4
]-や[PtCl4]
2 -
のような水 に可 溶 な構 造 になるため。
13.
アルミニウム
HCl 中 :Al(OH)
3
Cl-イオンと反
+ 3H2O + 3H
2
+
⇄
[Al(H2O)
6
]
3 +
NaOH 中 :Al(OH)
3
+ OH
-
⇄
[Al(OH)4]
-
亜 鉛
HCl 中 :Zn(OH)
2
NaOH 中 :Zn(OH)
+ 2H2O + 2H
2
+ 2(OH)
-
⇄
+
⇄
[Zn(H2O)
[Zn(OH)4]
4
]
2 +
2 -
14.
Ti
3 +
の水 溶 液 を例 として説 明 する。電 子 の d-d 遷 移 に伴 って吸 収 される
光 エネルギーに相 当 する色 の補 色 が我 々の目 に入 ると、「色 」として認 識 さ
れる(6.2.1 項 (p163~164)および下 図 参 照 )。Zn
2 +
、Cd
2 +
、Hg
2 +
は(3d)
1 0
電 池 配 置 であり、d 軌 道 が全 て埋 まっているので d-d 遷 移 が起 きず、溶 液
に当 てた光 が吸 収 されずに透 過 して我 々目 に達 し、その結 果 無 色 溶 液 に
見 える。
吸収された光の捕色が
我々の目に入って「色」
と認識される
Zn2+は(3d)10
Ti
3+
可視光の範囲で光吸収
eg軌道
光エネルギー吸収
t2g軌道
15.
本 文
eg軌道
eg軌道
t2g軌道
t2g軌道
5.2.2 項 (p133)を参 照 。
3