理事長所信 - 美夜古青年会議所

はじめに
私はこの地域で生まれ育ち、進学のためこの地を離れた18歳の時、とても大切な出会いがありました。大学の
4年間お世話になり、私の人生に良い影響を与えてくれたアルバイト先の社長との出会いです。私たち学生を我
が子のように想い、日々繰り返し伝えてくれたこと、それは「誠心誠意」という言葉であり、嘘をつかずに何事
にも真面目にこつこつと取り組むことの大切さでした。そして、それを続けていくことで初めて得られるのが人
からの信頼であり、周囲から必要とされる人になるということでした。この教えは、現在の私の信念になってい
ます。
2005年10月、私はJCに入会しました。当時の私は人と積極的に関わることが苦手で、そんな自分に自信
を持てずにいましたが、私を誘ってくれた先輩はそれを見抜いてか、様々な熱い言葉で後押ししてくださり、そ
のおかげでJCへの入会に一歩踏み出すことができました。まずは様々な事業に参加してみようと足を運んでい
く中で、青少年育成事業、美夜古寺子屋と出会い、心に大きな変化を感じました。メンバ-が情熱を持って誠心
誠意子どもたちと向き合っている姿に共感し、より積極的に参画したところ、私自身、人としてJAYCEEと
して多くのことを学ぶことができ、かけがえのない経験となりました。また、世代間の懸け橋となる施設訪問事
業の際には、参加してくれた高校生たちと共に和の心について考え、その大切さを学びました。JCでの年月を
重ねる中で、徐々に役割を任せていただくようになり、家庭と仕事とJCとで葛藤しながらも、それをこつこつ
取り組んでいくことでまた新たな役割を任され、様々な経験を積むことができました。すると、人と積極的に関
わることが苦手であった自分が、いつの間にか苦手意識を克服できていたことに気づきました。これは、誠心誠
意JC活動に取り組んでいたことで徐々に周囲から信頼していただき、成長の機会を与えていただいたからこそ、
克服できたのではないかと思います。この経験からも、やはり誠心誠意物事に取り組むことが大切なのだと確信
しました。だからこそ、今度は私がその大切さを、事業等を通じてメンバ-や地域の方々に伝えていきます。
近年、モラルの低下や道徳心が欠如した、自己中心的かつ衝動的な動機による犯罪が後を絶たず、親子で互いの
命を奪い合うような大変悲しいニュースも少なくありません。このようなことから、道徳心や和の心が希薄に
なっていることを感じます。人を非難したり、傷つけたりするのではなく、人と人とが想い合い、助け合い、日
常の様々なことにも、当たり前と思わずに感謝の気持ちを持つこと、即ち、道徳心や和の心を育むことが重要で
あると考えます。和の心とは、礼節、感謝、想い合う心、真摯な姿勢、利他の精神などの、日本人の美しい精神
性であり、先人たちが大切にしてきたものです。道徳心を育み、和の心あふれる人財が増えれば、おのずと様々
な問題を解決することができるのではないかと考えます。そして、地域のために利他の精神で行動することで、
心豊かな地域の発展につながります。まずは、私たちが率先して和の心を育み、自らを律し、誠心誠意、真摯な
情熱を持って、JCだからこそできる運動を発信してまいります。
和の心の拡大
JCは、青年の真摯な情熱を結集し、社会奉仕することを目的に組織された団体であるため、20歳から40歳
までという年齢制限を設けており、限られた時間の中で活動しています。団体を存続・発展させ、将来に亘って
地域貢献を続けるため、そして、JC運動をより大きな力で発信するため、会員の拡大を図ることが重要です。
また、私たち美夜古JCが現在この地域で活動することができるのは、郷土愛に満ちた先輩方の想いや情熱が
代々受け継がれてきたおかげであり、先輩方の努力に感謝しなければなりません。
会員を拡大するには、JCの魅力を感じてもらう機会を創る必要があると考えます。仕事や日々の生活に追われ
がちな現代社会において、新たなことに挑戦するために、一歩踏み出す熱意を掻き立てられるような事業を構築
します。また、会員の意識昂揚を図る機会を創ることで、地域への想いや情熱を後進にもしっかりと引き継いで
いきます。美夜古JCは、地域の発展のために、誠心誠意、JCの魅力や活動意義を伝え、同じ志を持つ仲間を
一人でも多く増やすことで、和の心を拡げていきます。
和の心を育むひとづくり
現在の日本は、物質的に豊かな生活環境になり、様々な便利なものが手に入るようになりました。しかし、人と
接する機会、地域社会と関わる機会が減っており、周囲への無関心などが増え、道徳心や和の心そして自己肯定
感が希薄になっているように感じます。これらが希薄になることは、様々な問題を引き起こす一因になると考え
られ、未来を担う子どもたちに、道徳心や和の心をしっかりと伝えるとともに、自己肯定感を高められるように
働きかけることが重要であるといえます。また、社会の根幹は人であります。利他の精神を持った、和の心あふ
れる人財が育たなければ、地域の発展も難しいのではないかと感じます。地域を発展させるためにも、和の心を
育むひとづくりが重要であると考えます。本年、我が国日本は戦後70年が経ちますが、戦前戦後を知らない私
たちにも、先人たちが大切にしてきた想い合い助け合う和の心が受け継がれていると感じることがありました。
それは東日本大震災の際に見えた、世界にも誇れる日本人の姿でした。しかし、平時においては、道徳心、和の
心が希薄になっていると感じる出来事が沢山あります。
まずは、私たちJAYCEEが自らを律し、率先して和の心を育み、ひとづくりについて学ぶことで、より効果
的な事業を構築します。そして子どもたちに、自己を肯定でき、他人を思いやれる和の心あふれる人財へと成長
してもらうため、誠心誠意、道徳心や和の心を伝えていきます。道徳心や和の心あふれる人財が増えることで、
想い合い、助け合い、感謝し合い、利他の精神で行動できる、心豊かな人が集う魅力ある地域へとつながります。
和の心で創るまちづくり
私たちの活動地域である行橋市・苅田町・みやこ町は、豊かな自然に囲まれ、多くの歴史文化があり、農業、
漁業、工業を併せ持ち、東九州自動車道も順次開通している多くの魅力を持った地域です。しかし、その一方で、
昔は活気にあふれていた地域の祭りやイベントには時代の変化とともに賑わいが少なくなり、地域の人と人との
つながりや郷土愛を育む機会が少なくなっているように感じます。そこで、市民の皆様に改めて地域の魅力を感
じていただき、郷土愛を育むことが重要であると考えます。
私たちはJAYCEEとして、誠心誠意、地域のために行動し、和の心を持って地域の魅力を活かしたまちづく
り事業を構築します。昨年開催した「桜スマイルフェスタ」では、行橋の今川河川敷の桜を色彩豊かにライト
アップし、今川の夕暮れを竹灯籠の幻想的な灯火で美しく演出したことで、他の地域からも人が訪れるような新
たな観光資源へとつながる可能性が生まれました。本年は、この「桜スマイルフェスタ」を地域の魅力をさらに
活かした事業へと発展させるべく、行政や他団体をはじめ、多くの皆様と共に手を取り合いながら事業の構築に
努めます。そして、より多くの力でさらなる地域の活性化へとつなげ、参加したすべての皆様に故郷への誇りと
愛情を深めていただけると確信します。さらに、この他にも様々な機会に応じて地域の魅力を発信し、市民の皆
様と共有することで地域の発展の一助となります。また、私たち自身が地域活性化について学ぶことも大切であ
り、まちづくりに対する意識昂揚を図ることで、より効果的なまちづくり事業を構築します。私たち美夜古JC
は、和の心で創るまちづくりから、郷土愛あふれる地域を創造します。
和の心で想い合う国際交流
現在我が国は、近隣諸国との間に領土・領海・領空問題等、複雑な問題があり、グローバル化が進む社会におい
ても、国際的に対応できる人財の育成が必要であると感じます。恒久的世界平和を念頭に置き、日本人として、
まずは自国を愛して誇りを持つこと、そして、歴史的背景から対立的な見解が報道される中においても、偏見を
持つことなく、互いを尊重し、想い合うことが重要であると考えます。また、民間外交を行う私たち美夜古JC
が、積極的に国際社会への様々な問題に対する意識昂揚を図ることで、より効果的な国際交流事業を構築してい
く必要があります。
本年、私たち美夜古JCは、大韓民国金海JCとの姉妹締結40周年を迎えます。40年の節目の年にその歴史
を振り返り、長きに亘り国際交流を続けてきた両国の先輩方に改めて感謝するとともに、平和な未来を見据えて
誠心誠意交流することで、より一層友情を深め、次代へとつなげていきます。そして、未来を担う両国の子ども
たちに、国や言葉の壁を越えて心を通わせ、友情を育み、互いを尊重し、想い合える人財へと成長してもらうた
め、本年も継続してホームステイ事業を開催します。また、国際社会には飢餓や貧困、疾病の蔓延等の問題もあ
り、国際協力に対する意識の醸成が必要であると考えます。私たちは国際社会の一員として、和の心を持って市
民の皆様に伝播し、国際社会に貢献する運動を展開します。和の心で想い合い、助け合い、互いを尊重し合うこ
とにより、国を越えて信じ合える関係を築くことができ、恒久的世界平和に向けた一助となります。
和の心で結束した組織づくり
JC活動には、組織を支え、会の円滑な運営に尽力してくれるメンバ-が必要不可欠です。事業の際や議論を交
わす様々な場面においても、メンバ-一人ひとりが互いに想い合い、助け合い、感謝し合う和の心を持つことで、
絆を深めながら切磋琢磨でき、より強く結束した組織を創ることができます。そして、私たちが発信する運動を
多くの皆様に知っていただき、市民参画運動につなげるため、ホームページをはじめとする様々な手法で情報を
発信します。さらに、メンバ-に各種大会や事業への参加を促し、多くの出会いや学びや気づきを得てもらい、
後のJC活動につなげることで、地域の発展の一助となります。
近年の東日本大震災や九州北部豪雨災害などを受け、公益社団法人日本青年会議所 九州地区 福岡ブロック協
議会は、2013年に社会福祉法人 福岡県社会福祉協議会との災害時相互協力協定を締結しました。私たち美
夜古JCとしても、今後発生しうる自然災害に対し適切に対応していくため、情報連絡手順の整理など、円滑な
意思決定を行うための体制づくりを進めるべく、地域との連携を図り、防災力の向上に努めます。また昨年、公
益法人制度改革に伴い、一般社団法人格へ移行したことを機に、今後さらに地域に信頼され、必要とされる団体
として、既得財産を公益目的事業に適正に支出し、透明性ある財政管理を徹底します。私たち美夜古JCは、和
の心を持って強く結束した組織を創り、誠心誠意、しっかりとした運営を行うことで、より大きな力で運動を発
結びに
JCには沢山の人との出会いがあり、奉仕、修練を通じて友情を育み、互いに切磋琢磨することができます。
私自身、様々な活動に積極的に参画してきたからこそ、多様な価値観や異なる経験を持つ沢山の仲間ができ、多
くの学びや気づきを得ることができています。同じ青年期に、地域のために共に汗を流すことは、40歳で卒業
しても一生続いていくであろう、本当にかけがえのない時を、今過ごしているのだと思います。一つひとつがま
たとない機会、参画しようではありませんか。そして、私たちはこの地域で率先して行動するJAYCEEとし
て、和の心を育み、自らを律し、誠心誠意、何事にも真摯な情熱を持ち、地域のために貢献し続けることで、結
果として地域社会からの信頼を生み、より必要とされる人財・団体へと成長できます。想い合い、感謝し合える、
利他の精神を持った人財は、地域の更なる発展への原動力となり、私たちの運動が、明るい、心豊かな社会につ
ながると確信します。
事業計画
・和の心の拡大
(会員拡大委員会)
・和の心を育むひとづくり
(ひとづくり委員会)
・和の心で創るまちづくり
(まちづくり委員会)
・和の心で想い合う国際交流
(国際交流委員会)
・和の心で想い合う国際交流
(国際交流委員会)
・和の心で結束した組織づくり(総務委員会)