流体力学 1 10 月 17 日 2.5 マノメータ 圧力の等方性(パスカルの原理)----静止流体中の一点に作用する圧力は全ての方向に等しい マノメータ・・・関係式 p gh を用いて,密度が既知の液体の液柱の高さから圧力を求める. 基本原理:1)同じ液体でつながった同じ高さでは圧力が等しい 2)高さが異なる場合は,下方が gh だけ圧力が高くなる 図 2.7 の U 字管マノメータにおいて p A pB p B p 0 2 gh2 p A p1 1 gh1 よって, p1 1 gh1 p 0 2 gh2 p1 p 0 g 2 h2 1 h1 p0:液面の圧力 g:重力加速度 2.6 全圧力と圧力の中心 深さにより圧力が異なるため,平面に働く力を計 算するのが困難である →全圧力がある点に作用していると考える *全圧力は「力」で,単位は[N] 図 2.13 において全圧力 F は次式で与えられる. F ghG A gy G sin A hG:重心 G の水面からの深さ yG:重心 G の平板に沿った方向の深さ A:平板の面積 全圧力が作用する点を圧力の中心と呼び,その位置(xc, yc)は次式で与えられる xc xG I xyG yG A , yc yG I xG yG A xG:重心 G の x 方向の位置 IxyG:重心 G まわりの断面相乗モーメント IG:重心 G を通り x 軸に平行な軸まわりの断面 2 次モーメント <例題> 幅 1m のゲート AB が点 A で蝶番で取り付けられてい る.タンクには水が入っている.全圧力と圧力の中心を 求めよ. 水 【解】ゲート AB に作用する水による全圧力 Fw は次の 4m ようになる. A 1.5 4 Fw g yG A 103 9.81 2.5 1.5 1 4.78 10 N 2 1.5m B である.圧力の中心は xc 0.5m, yc 1 1.53 / 12 3.25 3.31m 3.25 1 1.5
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