丘 冷 袋

別紙様式第 7号 (第 14条 関係 )
学位論文審 査 の結果 の要 旨
※
整 理番 号
ふ りがな
氏
名
はや し
ひ
さ
仁 幸子
林
33 Enhanced the Proliferation and Constitutive Production of
IL‐ 13 and IL‐ 5 by Fibrocytes
(IL-33は 線維 細胞 の増殖 と IL-13、 IL-5の 構成 的産 生 を増 強す る)
IL‐
ヰ監
嶋
考判 ヽ
乾 塚
η
審 査 委 員
丘 冷袋
学位 論 文題 目
【目的】
近年、気管支喘息を初 めとした慢性気道炎症 の病態に獲得免疫 に加 え自然免疫応答
が重要な役割 を持つ ことが明 らかにされつつ ある。本研究では、自然免疫応答 により
気道上皮な どか ら産生 され る IL-33が 、組織修復や線維化 に関与す る線維細胞 の増殖
や機能に及ばす影響 を検討 し、自然免疫応答に伴 い生 じる気道 リモデ リングの病態に
おける線維細胞 の役割 を明 らかにする ことを 目的 とした。
方法】
【
ヒ ト末梢血 単核細胞 (PBMCs)か ら培養誘導 した線維細胞 を IL 33で 刺激 し、増殖、α―
平滑筋 アクチン (α 一SMA)の 発現、サイ トカイ ン産生、マ トリックス メタ ロプ ロテア
ーゼ (MMP)産 生を測定 した。 また、喘息治療 に用 い られ るデキサメサ ゾン (DEX)と モ
ンテル カス ト(MK)が 線維細胞機能 に及ぼす効果について解析 した。
結果 】
【
培養誘導 した線維細胞 は ST2Lを 発現 し、IL-33刺 激 で増殖、α―SMA発 現、prO MMP-9
産生 が増 強 した。 また、線維細胞 は構成的 に IL-5、 IL-13を 産生 してお り、IL-33は
そ の産生を増強 した。DEXは 線維細胞 の増殖や IL 13産 生、prO MMP9産 生を抑制 した
が、IL-33存 在下では DEXに よる IL 13産 生抑制効果 は減弱 した。MKは 、構成的 IL-13
産生を抑制 したが、IL-33に よる IL-13産 生増強効果 は抑制 しなかつた。
考察】
【
IL-33は 線維細胞 の増殖、筋線維芽細胞へ の分化促進、prO一 MMP9産 生 の増強、抗原
非存在下での IL-5、 IL-13産 生増強 を介 して、気道 リモデ リングの進展に関与 してい
ると考 えられた。また、IL-33が DEXの IL-13産 生抑制効果 を減弱 させ ること、IL 33
刺激下では MKは 有意 な IL 13産 生抑制効果 を示 さないこ とより、IL-33は ステ ロイ ド
や ロイ コ トリエ ン拮抗薬 の治療効果を減弱 させ る可能性が示唆 された。
結論】
【
本研究に よりIL-33は 線維細胞 に作用 し、自然免疫応答 による気道 リモデ リングの
進展に関与することが示 され、喘 息治療薬へ の治療抵抗性 を示す気道 リモデ リングの
機序 の一端 を明 らかに したもの と考 えられた。以上 より、本研究内容 は博 士論文 に値
す ると考えられ る。
(平
成?ど 年 す月ツ7日
)
別紙様 式第 8号 (第 14条 関係 )
最終試験 の結果 の要 旨
ふ りがな
氏
名
取
林
※
整理番 号
ひ
さ
仁 幸子
IL‐ 33
Enhanced the Proliferation and Constitutive Production of
IL‐ 13 and IL‐ 5 by Fibrocytes
学位 論 文題 目
(Iレ 33は 線維 細胞 の増殖 と IL-18、 IL-5の 構 成 的産 生 を増 強す る)
た
狩な
主査
審 査 委 員
副査
人
副査
上 記 の者 に対 し
ヴ
農
◆
フ
歿
に よ り,学 位 論 文 を中心 と した 関連 分 野 につ いて試 問
,
筆
布
立
心 協
答
と判 定 した。
を行 つ た結果
不合 格
(平
成ッ
ノ年 チ 月ツ
日)