H25北名古屋市 糖尿病に負けない講座 まとめ 1.対象者 男性 女性 全体 40代 1 50代 1 2 3 1 60代 12 3 15 平均年齢 合計 14 63 ± 5.0 5 62 ± 3.3 19 62.7 ± 4.58 2.検査データの変化 ① 前後で服薬内容・服薬量に変更のなかった方の検査データの変化 初回 身長 体重 BMI 腹囲 収縮期 拡張期 HDL LDL TG 血糖値 HbA1c (NGSP) AST ALT γ-GTP cm kg cm mmHg mmHg mg/dl mg/dl mg/dl mg/dl % IU/l IU/l IU/l 165.4 73.7 27.0 93.9 131.5 68.0 65.7 107.7 126.8 134.5 6.6 22.1 24.5 59.4 ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± ± 6.9 6.6 1.8 4.2 15.3 6.6 13.1 36.7 52.6 18.9 .6 6.1 10.7 47.8 全体(N=13) 効果 165.4 ± 6.5 71.7 ± 5.7 26.3 ± 1.8 92.0 ± 3.9 147.3 ± 11.1 80.9 ± 8.9 66.8 ± 11.4 115.4 ± 34.6 97.9 ± 33.4 137.4 ± 44.6 6.7 ± .8 23.5 ± 6.0 23.9 ± 9.4 46.5 ± 39.7 変化量 .0 -1.9 -.7 -1.9 15.8 12.9 1.2 7.7 -28.8 3.0 .1 1.4 -.6 -12.8 P値 .014 .016 .055 .006 .001 .476 .311 .004 .272 .833 .254 .754 .050 * * ** * 初回 168.1 ± 4.9 75.1 ± 6.0 26.6 ± 1.7 94.6 ± 3.7 134.0 ± 16.5 69.2 ± 7.2 65.0 ± 12.9 107.6 ± 40.0 118.1 ± 49.8 129.7 ± 15.5 6.5 ± .5 23.2 ± 6.6 25.8 ± 11.2 61.0 ± 52.1 男性(N=10) 効果 167.9 ± 4.6 72.7 ± 5.0 25.8 ± 1.6 91.6 ± 4.0 147.8 ± 11.8 80.2 ± 6.1 64.8 ± 10.6 112.0 ± 34.9 97.8 ± 38.2 131.7 ± 49.1 6.5 ± .7 24.3 ± 6.4 25.0 ± 9.7 51.3 ± 44.4 変化量 -.1 -2.4 -.8 -3.0 13.8 11.0 -.2 4.4 -20.3 2.0 .0 1.1 -.8 -9.7 P値 .017 .028 .017 .028 .005 .953 .646 .015 .214 .605 .413 .683 .068 * * * * 初回 156.4 ± 68.9 ± 28.1 ± 91.4 ± 123.0 ± 64.0 ± 68.0 ± 108.2 ± 155.7 ± 150.3 ± 7.0 ± 18.3 ± 20.3 ± 54.0 ± 4.2 7.6 1.8 5.9 7.0 1.0 16.5 29.6 61.4 23.9 .9 1.5 9.5 38.4 女性(N=3) 効果 変化量 P値 157.0 ± 4.7 .6 68.6 ± 8.0 -.3 .593 27.8 ± 1.8 -.4 .109 93.2 ± 4.1 1.8 .276 145.7 ± 10.1 22.7 .109 83.3 ± 17.2 19.3 .109 73.7 ± 13.3 5.7 .180 126.7 ± 38.0 18.5 .285 98.3 ± 11.5 -57.3 .109 154.7 ± 26.3 4.3 .276 7.3 ± .9 .3 .102 20.7 ± 3.8 2.3 .655 20.3 ± 8.7 .0 1.000 30.7 ± 8.6 -23.3 .285 ② 糖尿病の服薬状況に変更のあったもの 変更内容 HbA1c(NGSP)の変化 服薬中断者⇒服薬開始 1名 10.1%⇒7.5% 服薬量が減った 2名 7.4%⇒6.4% 服薬がなくなった 2名 6.7%⇒6.7%、6.9%⇒7.1% 、6.8%⇒6.7% ③ 体重の変化量 ●参加者のうち、糖尿病薬の処方量が少なくなる、 無くなるなどが4名いた。また、実施時には自己中断して いた方も、教室参加をきっかけに内服を再開した方もいた。 ●検査データ改善に有効である体重の4%減量を達成した人 は、7名(36.8%)であった。 3.食事量・運動量の変化(前後でデータの取れた18名の平均の変化) ●運動量は全体平均で 2.3 メッツ・時(ウォーキング約週40分)の増加がみられた。食事摂取量についても全体的に 減少傾向であり、特に菓子・嗜好飲料のエネルギー減少が大きくみられた。 4.アンケート結果 ●食習慣・運動習慣ともに教 室参加によって改善意欲 が高まり、取り組みを継続 されている方が多かった。 5.教室参加者の感想 (抜粋) 【運動について】 ・トレーニング器具の使用方法、ウォーキングの基本姿勢など教えてもらえてよかった。 ・運動によって血圧が下がることがわかり驚いた。 ・毎日30分のウォーキングはほぼ達成できた。 【食事について】 ・具体的に説明されていてよかった。 ・食事バランスの重要性などが、再認識できた。 ・食事の時に食べ物に気を使うようになった。 ・必ず野菜から食べるようになった。 【全体について】 ・薬だけに頼って運動の実践ができていなかった。少しずつ実践できるようになり、数値もよくなりつつあるので、参加してよかった。 ・毎日の体重測定によって、食事量と運動量のバランスを考えるようになった。 ・歯周病の講義はためになった。 6.参加者の事例 ・体重を減らすことが一番の近道だとわかった。 【トレーニングルーム利用を活用された方の事例】 初回 64 歳男性 服薬あり:アマリール・エカード配合錠 【行動目標】 ① 毎週日曜日は休肝日 ②毎日の体重測定および歩数測定 ③ トレーニング室の利用:週半分 ④ウォーキング90分 :週3日 【利用状況】 週5日でトレーニングルームを利用。 トレッドミルやエルゴメータなどの有酸素運動を中心に1時間半実施。 身長 体重 BMI 腹囲 収縮期 拡張期 HDL LDL TG 血糖値 HbA1c AST ALT γ-GTP cm kg cm mmHg mmHg mg/dl mg/dl mg/dl mg/dl % IU/l IU/l IU/l 173.2 86 28.7 95.5 127 55 66 145.4 163 124 6.3 39 55 97 効果 173.7 79.9 26.5 88.9 159 70 69 116 114 113 6 35 35 57 変化量 .5 -6.1 -2.2 -6.6 32.0 15.0 3.0 -29.4 -49.0 -11.0 -.3 -4.0 -20.0 -40.0 7.まとめ 教室の参加によって、具体的な行動目標を立てて、生活習慣改善に取り組まれた方が多く、教室の満足度は高かった。 全体平均でみると、大きなデータの改善はみられなかったものの、内服状況に変化があった人も多く、また運動習慣 が定着した人も多かった。今後の課題は、これまで長年続けてきた食習慣を変えることが困難な方もみられたため、 より個人個人にあった内容を支援の中で一緒に考えていくことが必要なように感じた。また、医療機関からの紹介で 参加された方も多く、今後も医療機関との連携しながら実施していきたい。
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