アプリケーション概要 With TECHNOLOGY テスト上の問題: の利点: • IQ変調テスト • デュアル・チャネル • デバイスへの入力信号とトリガ信号 • 簡単に周波数の結合 • 差動ペア信号のシミュレーション • 簡単に振幅の結合 • 2つの信号の周波数の関係の作成 • 2つのチャネル間での同一信号/反転信号 波形発生器での2つの信号の簡単な結合/同期 エンジニアにとって、2つの信号の位相/振幅/周波数の結合は、非常に難しい問題です。パラメー タを変化させるとそのパラメータが2つの信号両方で変化することを確認する必要があるのです。2 つの信号それぞれがシンプルな信号でも、2つの信号のトラッキングを維持する作業は非常に面倒で す。デュアル・チャネルTrueform波形発生器を使用すれば、2つの信号のトラッキングの維持がより 簡単になり、今までよりも容易かつ正確に信号を結合することができます。 以下のテスト上の問題に対して、Trueform波形発生器を使用すればどのように2つの信号を容易に結 合/同期できるかをご紹介します。 IQ変調テスト 差動ペア信号のシミュレーション コンバータやシグナル・コンディショニング・システム などのRFコンポーネントやRFシステム・デザインの テストでは、I/Q信号を作成する必要があります。 テストには、IQ利得不平衡、周波数応答、直交エ ラーなどの多くのパラメータの評価が含まれていま す。大きな投資をせず、短時間でI/Q信号を作成で きれば、理想的です。2チャネルのTrueform波形 発生器は、最高120 MHzの帯域幅を備え、内蔵の 結合機能と非常に優れたジッタ性能により、容易に I/Q信号をシミュレートできます。波形発生器用の I/Q作成ソフトウェア(オプション)を使用すれば、シ ミュレーションから信号の生成/出力までをより容 易に行えます。 波形発生器から差動ペア信号を出力しようとして も、なかなか直観的には行えません。差動信号では、 データを伝送するコンプリメンタリ信号を作成して、 外部干渉に起因するノイズを除去する必要がありま す。一方、波形発生器では、基準信号はシングル・ ワイヤで出力されます。2チャネルTrueform波形発 生器を使用すれば、簡単な設定で差動信号を出力で きます。コンプリメンタリ信号や同一信号の作成は、 Trueformシリーズ 波形発生器では1つの設定を行 うだけです。信号は、14ビットの振幅分解能を備え、 実環境の出力をシミュレートするのに十分な分解能 です。 デバイスへの入力信号とトリガ信号 半導体 (たとえば、RFIDレシーバのIC)をテストす 2つの信号の周波数の関係の作成 る場合、トリガ信号でテストを開始する必要があり ます。このためには、テスト信号とトリガを同時に 出力する必要があります。さらに、振幅制御機能、 可変トリガ幅、信号遅延を備えた波形発生器がこの テスト作業には最適です。Trueform波形発生器は、 2つのチャネルの同期/位相整合機能を備え、以前 よりも簡単に入力信号やトリガ信号を出力できます。 1つのクロック信号の周波数がもう一方のクロック信 号の数分の1といった2種類のクロック信号を出力し たい場合があります。これは2台の信号発生器を使 用すれば実現できますが、2つの周波数の信号の同 期を維持したままそれらの周波数を変えようとする と、膨大な手作業またはプログラミングが必要です。 Trueform波形発生器のデュアル・チャネル動作モー ドを使用すれば、2つの信号の結合を容易に維持で き、開発時間を節約できます。Trueform波形発生 器は、最大120 MHzの帯域幅を備え、デザイン検証 から製造テストまで、コンポーネントをテストするこ とができます。 波形発生器での2つの信号の簡単な結合/同期 IQ信号の位相同期または直交関係 2つのチャネル間のタイミングが重要な場合、2つのチャネ ル間の位相を制御する必要があります。前述の入力/トリ ガ信号では、トリガ信号と入力信号の時間の同期が重要な 要素でした。標準の内蔵関数(例えば、正弦波、方形波、 パルス、三角波、PRBS)を2つのチャネル両方で使用する 場合、parametersボタン、> phase > sync internalの順に 選択することによって、2つのチャネルを容易に同期する ことができます。こうして両方のチャネルを同時にスター トできます。また2つのチャネル間にさまざまな遅延を生 じさせるには、単純に位相を変更するだけです。 差動信号の作成 Trueform波形発生器を使用すれば、2つの信号を容易に 反転させて差動信号を作成できます。本体がデュアル・チ ャネル動作モードのときに使用できる反転トラッキング機 能を使用するだけです。このモードでは、チャネル2はチャ ネル1から出力される信号の反転信号となり、差動信号を 作成できます。一度このモードにすれば、チャネル1の信 号をセットアップするだけで、チャネル1の信号がチャネル 2で反転され、差動信号が作成されます。詳細については、 波形発生器による差動信号の作成 (5991-3992JAJP)をご覧 ください。 周波数/振幅の結合 図1. 33600Aシリーズの内蔵位相同期のメニュー。 周波数結合により、比(倍数)またはオフセット (加算)によ って、1つのチャネルの周波数をもう1つのチャネルの周 波数に関連付けて指定できます。チャネルの出力コネクタ の上のチャネル出力キーを押すだけで、この設定にアクセ スできます。その後、ソフトキー・メニューのMore > Dual Channelを順に押します。この機能をオンにしてOffset(オ フセット)またはRatio(比)をオンにすることにより、設定 時間を削減できます。Trueform波形発生器では、両方の チャネルに対して設定しなくても、設定したトラッキング を保持することができます。つまり、チャネル2の周波数 を変えると、チャネル1の周波数が変化し、指定されたオ フセットや比を維持します。 同様に、カスタムIQ信号の場合、IチャネルとQチャネル間 の90度の関係を維持する必要があります。このためには、 同時に起動して両方の任意波形をチャネル1とチャネル2に ロードするように、信号を設定するだけです。最後に、パ ラメータ・メニューに移動し、SYNC ARBSボタン (ボタンの2 番目のページ)を押します。 33600Aシリーズ Trueform波形発生器を使用すれば、位 相パラメータの単位を変更することもできます。実行する には、unitsメニューに移動し、phaseを選択すると、度、 ラジアン、秒、サンプル (任意波形の場合)を選択できます。 測定のヒント: IQ信号は、Trueform波形発生器のIQPオプションにより、 簡単になりました。このIQ信号プレーヤ・オプションによ り、両方のチャネルを1チャネルであるかのように設定/ 制御できます。またIQレンジ内で各チャネルの位相も維 持できます。詳細については、 Simplify the Generation of High Quality IQ Signals(59911048EN)を参照してください。 図2. デュアル・チャネル動作モードでの周波数結合 同様に、振幅結合は、片方のチャネルだけの振幅を変えた 場合も、両方のチャネルの振幅およびオフセットが確実に 同じになります。 まとめ 2チャネルTrueform波形発生器を使用すれば、信号の高 速シミュレーションが可能です。Trueform波形発生器は、 IQ信号や差動信号を作成する場合も、2つのチャネル間に 関係を持たせる場合も、最適なソリューションを提供しま す。Trueform波形発生器により、信号の作成プロセスは、 これまでになくシンプル、効率的でストレスの少ないもの になります。 www.agilent.co.jp www.agilent.co.jp/find/trueformTC 以下のトピックスの詳細については、Trueform 波形発生器のテスト上の 問題への対応のWebサイトをご覧ください。 • 多くのポイントから構成された波形の作成 • 最高品質の信号のシミュレーション • 波形発生器を使用したPRBS信号の作成 • 波形発生器による差動信号の作成 • 任意波形発生器のデザイン/使用の効率化 www.agilent.co.jp/find/trueformTC 33600Aシリーズ Trueform波形発生器の製品情報については、 www.agilent.co.jp/find/33600A を参照してください。 myAgilent myAgilent http://www.agilent.co.jp/find/myAgilent お客様がお求めの情報はアジレントがお届けします。myAgilentに 登録すれば、ご使用製品の管理に必要な様々な情報を即座に手 に入れることができます。 www.lxistandard.org 本社〒 192-8510 東京都八王子市高倉町 9-1 LXIは、Webへのアクセスを可能にするイーサネット・ベースのテ スト・システム用インタフェースです。Agilentは、LXIコンソーシア ムの設立メンバです。 計測お客様窓口 www.agilent.co.jp/quality DEKRA Certified ISO 9001:2008 Agilent Electronic Measurement Group Quality Management System Sys アジレント・テクノロジー株式会社 Agilent Electronic Measurement Group DEKRA Certified ISO 9001:2008 Quality Management System 受付時間 9:00-18:00(土・日・祭日を除く) TEL ■■ 0120-421-345 (042-656-7832) FAX ■■ 0120-421-678 (042-656-7840) Email [email protected] 電子計測ホームページ www.agilent.co.jp ● 記載事項は変更になる場合があります。 ご発注の際はご確認ください。 © Agilent Technologies, Inc. 2014 Published in Japan, July 1, 2014 5991-3990JAJP 0000-00DEP
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