2014 2H 「中堅企業調査」報告書 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) サマリー ………………… 3 はじめに ………………… 4 1.中堅企業の現状認識 世界経済の景況感 ………………… 5 アジア経済の景況感 ………………… 7 日本経済の景況感 ………………… 8 地域経済の景況感 ………………… 9 所属業界の景況感 …………………10 2.中堅企業を取り巻く課題 自社の業況 …………………12 直面する課題 …………………13 3.成長とイノベーション 設備投資の状況 …………………16 研究開発費の状況 …………………18 成長戦略における外的課題 …………………21 成長戦略における内的課題 …………………23 成長戦略の方向 …………………25 4.海外展開の状況 海外展開の状況 …………………30 進出国・競合国 …………………33 海外展開の課題 …………………36 5.人材課題への取り組み 人材課題の状況 …………………39 人材課題への取り組み …………………41 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 1 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 6.政策の影響と評価 消費税の影響 …………………48 東京オリンピックへの期待 …………………50 政府成長戦略への期待と評価 …………………51 中堅企業の課題と戦略 …………………53 参考:調査の方法 …………………54 参考:調査属性グラフ …………………54 一部のグラフでは、端数処理により合計が 100%にならない場合がございます。 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 2 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) サマリー 10億から1000億の売上高を持つ中堅企業は日本の全 が、日本のみならず、米国の中堅企業でも上位の課題として 企業の約2%であるが、そこで働く従業員総数は全体の約2 あげられている。ただし米国中堅企業の課題のトップは「社 割、売上高総額はおおよそ4割と日本の産業の重要な位置を 会保険に関するコスト」。日米の意識や制度の違いを反映し 占めている。 た結果といえる。 消費増税の影響が経済成長に影を落としているが企業は成 長を続ける必要があるが、継続的な収益拡大に向けた成長戦 略として、中堅企業は新規事業の開拓や既存事業からの転換 よりも、既存事業の延長線を強くしていこうとしているよう 雇用状況での不足感が上昇。人員確保に向けた 対策が必要。 だ。国内需要の動向や価格競争など、消費増税や円安などの 前年同期と比べた自社の雇用状況や今後1年間の見通しで 影響も広がるなか、企業の成長のために優秀な人材の育成や 4割の企業が不足を感じている。前回調査から上昇してお 教育が大きな課題となっている。人材そのものの不足感が広 り、人員確保が難しくなっているとの見方が強まっている。 がるなかで、人を引き付ける魅力的な企業のあり方が問われ 人員確保のために正社員の賃金ベースアップや賞与支給額 ている。大企業とは違う秀でた特色を持った中堅企業が活躍 アップを実施した割合は6割弱。パート・アルバイトや派遣 することが、日本の継続的な経済成長を支えるために必要 社員の正社員化も3割が実施など、人員確保に向けた対策が だ。 採られているようだ。 日本経済に対する現状の景況感はおおむね良 好。1年後の世界経済や日本経済の見通しは慎 重な見方が増える。 2013年同期と比べた現状(2014年9月時点)の世界経 済では3割、日本経済では4割が良くなったとみているが、 半年前の調査よりも割合は低下している。現状と比べた今後 1年の見通しも同様で、日本経済に対する景況感では前回調 査では4割が良くなるととらえていたが、今回調査は3割強 に下げており、先行きに対して慎重にとらえている様子がう かがえる。 自社の2014年度売上高も前回調査では6割が2013 中堅企業の成長戦略は既存事業の維持・拡大 既存事業の維持・拡大を成長戦略と考える中堅企業は7割 強。成長戦略を実現する方法では4割が既存製品・サービス の向上・拡大と考えている。他社との連携や買収といった企 業も2割程度存在し、その連携・協業先は自己と同等の中堅 企業や大企業との回答があわせて4割だった。 8%消費増税のマイナス影響は4割。10%消 費増税に対しては6割弱の企業がマイナス影響 と予想。 年度比増加としていたのに対して、今回調査では5割にとど 8%消費増税のマイナス影響は全体では4割だが個人顧客 まった。 を主体とする中堅企業では6割弱となる。10%の消費増税 に対するマイナス影響は全体で6割弱だが、同様に個人顧客 中堅企業の課題は、優秀な人材を確保し、訓練 し、引き留めること。また増収を継続させるこ とも重要な課題。 優秀な人材を確保し、その人材を教育・訓練し、さらには 自社に引き留めていくことは、中堅企業が直面する課題とし て前回調査に引き続き最も多くあげられた。成長戦略におけ る内部的な課題や海外進出における課題でも人材問題は筆頭 の課題だ。 増収を維持することも中堅企業にとっては重要な課題だ を主体とする中堅企業では7割強となり、企業戦略への影響 が懸念される。 2015年度に向けた政府の取り組みは法人税 改革と少子高齢化対策に期待 2015年度に向けて政府が取り組むべき課題として4割強 の中堅企業が法人税改革、少子高齢化対策をあげている。地 方経済再生や財政健全化は4割弱、雇用対策や電力安定化は 3割弱であった。 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 3 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) はじめに 日本経済新聞グループの総合調査会社である日経リサーチ で、あまり表舞台に出ることがないのが現状だ。 と米ゼネラル・エレクトリック社の金融部門GEキャピタル 「中堅企業調査」は消費増税直前の2014年3月に第1 は、共同で日本の中堅企業を対象とした調査を実施してい 回調査を行った。長い間、日本経済の足枷になっていた円高 る。ここでは年間売上高10億から1000億円の企業を中堅企 が解消され、日銀の量的・質的金融緩和やアベノミクスによ 業と定義し、企業の動向や直面する課題などを継続的に確認 り企業を取り巻く環境は好転したとする見方が広がっていた している。またGEキャピタルは、中堅企業の経済的役割の 状況で、調査結果からも世界経済や日本経済の景況感は良好 大きさに注目し、世界の主要市場で中堅企業を理解すること といった様子がうかがえた。 を目的とした調査を実施している。 今回、日経リサーチとGEキャピタルは、第1回調査の半 日本の中堅企業は日本企業の従業員総数の約2割、総売上 年後にあたる2014年9月に第2回調査を実施した。8% 高の約4割を占めるなど、経済を支える重要な担い手であり の消費増税導入直前の駆け込み需要とその反動減を経験した ながら、世間の注目は大企業と中小・零細企業に集中しがち 状況下で、中堅企業の景況感や課題などを再確認している。 表1 中堅企業の位置づけ:日経リサーチによる推計 全企業数に占める中堅企業の割合 (単位:%) 総従業員数に占める中堅企業の割合 総売上高に占める割合 中堅企業 2 中堅企業 19 中堅企業 38 その他 98 その他 その他 62 81 本報告書では、今回の調査結果とともに、一部に第1回調 り巻く課題を俯瞰し、米国調査との対比も行った。「成長と 査やGEキャピタルの米国調査などを用いて、日本の中堅企 イノベーション」では、中堅企業の外的課題および内的課題 業の現状や企業を取り巻くさまざまな課題を確認している。 とともに成長戦略の方向を確認し、「海外展開の状況」では 「中堅企業の現状認識」では、中堅企業が世界経済、アジ 海外進出の状況と課題をみている。「人材課題への取り組 ア経済および日本経済の現時点および今後1年の景況感をど み」は中堅企業の最大の課題である人材問題について、その のように捉えているのかを半年前の調査結果とあわせて確認 取り組み状況を確認している。最後の「政策の影響と評価」 している。「中堅企業を取り巻く課題」では、中堅企業を取 では政府政策への期待について聞いている。 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 4 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 中堅企業の現状認識 世界経済の景況感 27%の中堅企業が世界経済の動向を好意的にとらえている ようだ。なお、前回調査では32%が「良くなる」「やや良 世界経済の景況感について、調査時点である2014年9月 くなる」とみていた。一方、「やや悪くなる」(22%)、 現在を前年同期と比べ「良くなった」、「やや良くなった」 「悪くなる」(2%)とする回答もみられるが、前回調査も とする企業は全体で34%であった。前回調査(2014年3 それぞれ19%(「やや悪くなる」)、3%(「悪くなる」) 月)では43%の企業が「良くなった」、「やや良くなっ と2割程度は世界経済の先行きを否定的に捉えている。 た」としており、9ポイント下げている。 「良くなる」あるいは「やや良くなる」とした企業を業種 業種別でみると金融・保険・不動産・賃貸の46%が最も高 別にみると金融・保険・不動産・賃貸が33%、製造が31% いが、ここも前回調査と比べ5ポイント下げている。次いで と3割を超えたのはこの2業種となっている。これに対して 製造が38%、医療、福祉が35%となっている。 「悪くなる」「やや悪くなる」とする企業を業種別にみる 「変わらない」とする回答は全体では44%、インフラ・ と、サービスが31%、卸・小売が28%であった。 情報通信の57%をはじめ医療・福祉が56%、建設が53%と 景況感を売上規模別にみると、100億-499億円規模の企 高くなっている。 業の37%が前年同期に比べて「良くなった」あるいは「や 「やや悪くなった」あるいは「悪くなった」とみる企業は や良くなった」としているが、42%は「変わらない」とし 21%で前回調査(15%)とくらべ6ポイント増えている。 ている。今後1年間についての見通しでは10億-99億円規模 業種別にみると運輸、サービス、卸・小売で27%前後が の企業の27%が「良くなる」「やや良くなる」とみてい 「やや悪くなった」あるいは「悪くなった」としている。 る。「悪くなる」「やや悪くなる」では500億-1000億円規 今後1年間の見通しでは、「良くなる」とする回答が 模の企業で27%と他の売上規模よりも高くなっている。 2%、「やや良くなる」が25%となっており、あわせて (表2) 表2 世界経済の景況感(現在、今後1年) (単位:%) 良くなった/良くなる やや悪くなった/悪くなる やや良くなった/良くなる 悪くなった/悪くなる 変わらない 無回答 (回答数=1212) 21 世界経済の景況感 現在 3 31 44 19 21 2 世界経済の景況感 今後1年の見通し 25 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 48 22 5 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 回答数 現在 良くなった やや 良くなった 今後1年 変わらない やや 悪くなった 悪くなった 良くなる やや 良くなる 変わらない やや 悪くなる 悪くなる 全体 今回調査 1,212 3 31 44 19 2 2 25 48 22 2 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 5 38 41 14 1 3 29 45 19 3 10 ∼ 99 億円 757 3 30 46 19 2 2 25 47 21 3 100 ∼ 499 億円 377 2 35 42 20 1 2 23 50 22 2 78 6 28 42 21 3 4 22 47 24 3 建設 128 3 31 53 11 2 2 25 52 19 2 製造 284 3 35 41 18 2 2 29 47 19 3 58 0 26 57 14 2 0 24 50 22 2 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 29 0 21 48 28 0 0 24 52 21 0 401 3 29 39 24 3 2 23 45 25 3 84 0 46 38 16 0 2 31 48 18 1 118 1 27 45 24 3 3 17 50 29 2 45 4 31 56 9 0 4 18 58 20 0 個人顧客中心 364 1 30 42 24 3 1 20 47 28 4 法人顧客中心 837 3 32 45 17 2 2 27 49 19 2 海外展開あり 453 4 38 37 19 2 3 32 44 18 2 海外展開なし 736 2 27 49 19 2 1 21 51 23 3 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 米国の中堅企業経営者は世界経済の景況感をどのようにみ 1ポイント減少といった状況だ。業種別でみると製造業が ているのか。GEキャピタルが実施している米国での調査 67%と高く、サービス、ヘルスケアが61%で続く。卸売業 (2014年6月)によると、「良い」あるいは「やや良い」 では「良くない」「やや良くない」とする見方が55%と半 は全体で55%。本調査と選択肢が異なるため比較すること 数を超え、建設業では良いとする見方と良くないとする見方 はできないが、半年前の2013年12月期米国調査と比べると がそれぞれ50%で拮抗している。(表3) 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 6 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表3 米国中堅企業経営者の世界経済景況感 (単位:%、カッコ内は回答数) 出典:GEキャピタル 米国調査(2014年6月実施) 良い 全体 (1,003) 12 サービス (171) 11 製造 (174) 卸売 (40) 小売 (46) 建設 (51) 金融 (157) ヘルスケア (100) 10 その他 (264) 9 やや良い 悪い やや悪い 43 28 50 21 5 23 46 42 12 アジア経済の景況感 16 33 18 10 17 35 40 51 46 17 22 28 20 30 42 16 20 33 23 30 12 16 14 なる」「やや良くなる」とした回答でもっとも高かったのは 卸売・小売で29%、次いで製造、インフラ・情報通信の 中堅企業はアジア経済の状況をどのように見ているのか。 28%となる。 前年同期(2013年9月期)と比べて「良くなった」あるい 売上規模別に現在の景況感と1年後の見通しをみると、 は「やや良くなった」としている企業は全体で27%。前回 10億-99億円規模の企業では現在が27%、今後が26%、 調査(2013年6月)の30%と比べるとやや下がっている。 100億-499億円規模では同25%、27%、そして500億 業種別にみると医療・福祉の31%、製造の30%、建設、イ -1000億円規模では同30%、31%が「良くなった(な ンフラ・情報通信の28%が好況と感じている。一方、「悪 る)」「やや良くなった(なる)」とみている。また、500 くなった」「やや悪くなった」とする回答は全体で20%、 億-1000億円規模の企業では現在の景況感が「やや悪くな 業種別では卸売・小売が27%と他産業に比べて高い。 る」「悪くなる」との回答が27%であったが、1年後の見通 今後1年間の見通しが「良くなる」「やや良くなる」とし しでは24%とやや低下しており、アジア経済に対する期待 ている企業は27%。「悪くなる」「やや悪くなる」との回 が強まっているようだ。(表4) 答は22%で良くなるとの見方がやや強い。業種別で「良く 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 7 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表4 アジア経済の景況感(現在、今後1年) (単位:%) 良くなった/良くなる やや良くなった/良くなる やや悪くなった/悪くなる 悪くなった/悪くなる 変わらない 無回答 (回答数=1212) 12 2 アジア経済の景況感 現在 25 51 19 22 アジア経済の景況感 今後1年の見通し 回答数 3 24 49 20 現在 良くなった やや 良くなった 今後1年 変わらない やや 悪くなった 悪くなった 良くなる やや 良くなる 変わらない やや 悪くなる 悪くなる 全体 今回調査 1,212 2 25 51 19 1 3 24 49 20 2 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 2 28 48 19 1 2 27 46 21 2 10 ∼ 99 億円 757 2 25 51 18 2 3 23 49 20 2 100 ∼ 499 億円 377 1 24 54 20 0 1 26 51 20 1 78 3 27 44 26 1 1 30 45 24 0 建設 128 2 26 59 11 2 2 23 51 21 2 製造 284 3 27 47 20 1 3 25 50 19 1 58 0 28 55 14 0 0 28 53 14 2 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 29 0 17 59 21 0 0 21 62 14 0 401 1 24 46 26 1 3 26 42 25 1 84 1 24 58 14 1 6 21 51 18 2 118 1 23 56 15 3 2 23 51 20 2 45 4 27 56 11 0 4 16 62 13 2 個人顧客中心 364 1 25 53 18 1 3 26 47 21 1 法人顧客中心 837 2 25 50 20 1 3 24 50 20 2 海外展開あり 453 2 29 44 22 1 4 30 44 19 2 海外展開なし 736 1 22 56 17 1 2 21 52 21 2 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 や悪くなった」とした業種は、前回調査ではほとんどの業種 日本経済の景況感 が一桁台であったのに対して、サービスが 28%、卸売・小 2013 年 9 月期と比べた現在の国内の景況感をみると、全 売が 26%、他も建設と医療・福祉を除き 13 ∼ 19%となっ 体の 47%が「良くなった」もしくは「やや良くなった」と ている。今後1年間の見通しでは「良くなる」あるいは「や 回答、反対に「やや悪くなった」「悪くなった」とする回答 は 20%だった。半年前の前回調査(2014 年 6 月)では 6 や良くなる」とするのは全体で 36%。業種別では運輸 (55%)、建設(52%)が高いが、現状の景況感と比べると 割が「良くなった」「やや良くなった」としており、「やや悪 全ての業種で下げている。サービスでは「やや悪くなる」 「悪 くなった」「悪くなった」は 9%だったことと比べると、日 くなる」が 40%と「良くなる」「やや良くなる」(22%)を 本経済の景況感が厳しくなっているようだ。 大きく上回っている。 業種別にみると建設の 66%をはじめ運輸、医療、福祉、 企業の売上規模別でみると「良くなった」 「やや良くなった」 金融・保険・不動産・賃貸で 5 割を超える企業が「良くなった」 は 10 億 -99 億円規模の企業で 45%、100 億 -499 億円規 「やや良くなった」としているが、サービスは 32%、卸売・ 模の企業で 49%、500 億 -1000 億円規模の企業が 48%。 小売は 41%にとどまっている。「悪くなった」あるいは「や 逆に「やや悪くなる」「悪くなる」は 10 億 -99 億円規模で 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 8 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) は 19%、100 億 -499 億円規模では 21%、500 億 -1000 や良くなる」としており、先行きに対して慎重な見方をして 億円規模では 25%と企業規模が上がるにつれて増えている。 いる。(表 5) 今後1年間については各規模で 35 ∼ 38%が「良くなる」 「や 表5 日本経済の景況感(現在、今後1年) (単位:%) 良くなった/良くなる やや良くなった/良くなる やや悪くなった/悪くなる 悪くなった/悪くなる 変わらない 無回答 (回答数=1212) 21 日本経済の景況感 現在 4 日本経済の景況感 今後1年の見通し 3 43 33 18 21 回答数 33 40 22 現在 今後1年 良くなった やや 良くなった 変わらない やや 悪くなった 悪くなった 良くなる やや 良くなる 変わらない やや 悪くなる 悪くなる 全体 今回調査 1,212 4 43 33 18 2 3 33 40 22 2 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 6 54 30 9 0 4 40 34 20 2 10 ∼ 99 億円 757 3 42 35 17 2 3 34 39 22 2 100 ∼ 499 億円 377 4 45 31 19 2 3 32 42 22 1 78 6 42 27 22 3 3 35 36 23 4 建設 128 8 58 26 7 2 7 45 30 16 2 製造 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 284 4 45 33 17 1 3 34 43 18 1 インフラ・情報通信 58 0 47 33 19 0 2 33 45 19 0 運輸 29 0 59 24 14 3 0 55 38 7 0 401 4 37 33 23 3 2 33 36 25 3 84 2 55 29 11 2 7 26 50 14 1 118 1 31 41 26 2 1 21 38 38 2 45 2 56 36 7 0 2 31 40 27 0 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 個人顧客中心 364 2 36 32 26 3 2 26 40 29 3 法人顧客中心 837 4 46 34 14 1 3 36 40 19 2 海外展開あり 453 5 48 30 15 2 3 38 37 19 2 海外展開なし 736 3 40 35 20 2 3 30 41 24 2 海外展開 地域経済の景況感 地域別にみると、関東地域の企業で「良くなった」「やや 良くなった」が 41%、中部地域で 36%、中・四国地域で 地域経済の景況感では、全体の 31%が 2013 年 9 月期に 27%であり、「やや悪くなった」「悪くなった」を上回って 比べて現状が「良くなった」「やや良くなった」としている。 いるが、他の地域は逆に「やや悪くなった」 「悪くなった」が「良 前回調査(2014 年 6 月)時点での前年同期比較では 44% くなった」「やや良くなった」を上回っている。 が「良くなった」「やや良くなった」としていることから比 今後 1 年の見通しについては、現状とほぼ変わらない見 べると、地域経済成長の鈍化あるいは停滞といったことがう 方となっている。(表 6) かがえる。 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 9 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表6 地域経済の景況感(現在、今後1年) (単位:%) 良くなった/良くなる やや良くなった/良くなる やや悪くなった/悪くなる 悪くなった/悪くなる 変わらない 無回答 (回答数=1212) 20 自社の所在地(都道府県)の景況感 現在 3 28 自社の所在地(都道府県)の景況感 今後1年の見通し 3 27 回答数 48 18 20 49 19 現在 今後1年 良くなった やや 良くなった 変わらない やや 悪くなった 悪くなった 良くなる やや 良くなる 変わらない やや 悪くなる 悪くなる 全体 今回調査 1,212 3 28 48 18 2 3 27 49 19 2 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 5 39 46 10 1 4 33 44 18 2 10 ∼ 99 億円 757 3 28 49 17 2 3 28 47 20 2 100 ∼ 499 億円 377 3 28 47 20 2 2 25 52 19 1 78 4 33 44 18 1 3 31 50 14 3 32 6 9 47 38 0 0 19 47 34 0 売上高 500 ∼ 1000 億円 地域 北海道 東北 79 3 18 46 32 3 4 17 38 39 3 関東 416 4 37 46 12 1 5 35 48 11 1 中部 244 3 33 43 19 2 1 29 48 21 1 近畿 235 1 20 54 21 4 2 21 52 19 5 中・四国 105 4 23 52 18 3 1 24 51 22 3 98 1 22 52 21 3 0 20 55 22 2 九州・沖縄 所属業界の景況感 い。業種別では建設が「良くなった」「やや良くなった」が 59%と高いが、続く製造は 36% に留まっている。 自社が所属している業界の景況感について、前年同期 今後1年間の見通しも同様に、 「良くなる」「やや良くなる」 (2013 年 9 月期)に比べて現在が「良くなった」「やや良く は全体で 26%、「悪くなる」「やや悪くなる」は 37%とそ なった」との回答は 30%、「変わらない」は 35%、「やや の差が開いている。建設業も「良くなる」「やや良くなる」 悪くなった」「悪くなった」は 35%と悪化との見方がやや多 は 43%と低下した。(表 7) 表7 業界の景況感(現在、今後1年) (単位:%) 良くなった/良くなる やや悪くなった/悪くなる やや良くなった/良くなる 悪くなった/悪くなる 変わらない 無回答 (回答数=1212) 0 自社の業界の景況感 現在 3 自社の業界の景況感 今後1年の見通し 3 27 35 30 5 32 5 0 23 37 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 10 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 回答数 現在 良くなった やや 良くなった 今後1年 変わらない やや 悪くなった 悪くなった 良くなる やや 良くなる 変わらない やや 悪くなる 悪くなる 全体 今回調査 1,212 3 27 35 30 5 3 23 37 32 5 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 7 34 34 22 3 3 27 35 30 5 10 ∼ 99 億円 757 3 27 35 31 4 3 25 36 31 5 100 ∼ 499 億円 377 5 25 35 31 5 3 20 39 34 4 78 5 31 28 28 8 3 23 39 32 4 建設 128 9 50 27 11 2 12 31 34 22 2 製造 284 4 32 31 29 4 1 30 32 31 5 58 2 28 47 21 3 3 22 47 24 3 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 29 0 35 35 24 7 3 24 45 24 3 401 2 19 33 40 7 2 20 36 37 5 2 84 5 30 43 19 2 2 24 45 24 118 1 15 36 42 6 1 14 36 42 6 45 2 20 49 24 4 4 18 36 31 11 個人顧客中心 364 2 15 35 40 8 2 16 33 41 7 法人顧客中心 837 4 31 35 26 4 4 26 39 27 4 海外展開あり 453 4 34 34 25 4 3 27 39 28 4 海外展開なし 736 3 23 36 33 6 3 21 36 33 6 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 11 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 中堅企業を取り巻く課題 アベノミクスにより景気回復が期待された 2014 年度だ 29%と半数以上は増加と見込んでいる。ただし、半年前の が、4 月の消費増税の反動が長引いているのか経済成長は鈍 前回調査(2014 年 6 月)の 2014 年度売上高の増減見込 化している。また急激な円安は原価高騰に拍車をかけ、内需 みは増加が 60%、減少が 22%であり、年度当初の見込み 型産業を中心に価格の引き上げなどの動きが見られるように よりも落ち込んでいるようだ。 なってきた。経済成長を確実にするために、中堅企業の 成 業種別では、医療・福祉の 40%が「10%以上の増加」と 長 が必要だが、その中堅企業を取り巻く課題にはどのよう 回答、高い成長を維持している。売上規模別では 100 億∼ なものがあるのだろうか。 499 億円規模の企業で 55%が増加としており、500 億∼ 1000 億円規模の企業では減少が 32%となっている。 (表 8) 自社の業況 2014 年度売上高が 2013 年度と比べてどの程度増減する かをたずねている。増加とする中堅企業は 53%、減少は 表8 2014年度売上高の増減見込み (単位:%) 10%以上の増加 0%超10%未満の減少 0%超10%未満の増加 10%以上の減少 0%(変わらない) 無回答 1 今回調査 (回答数=1212) 前回調査(2014年3月) (回答数=1023) 12 41 18 24 5 0 15 45 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 18 18 4 12 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 回答数 10%以上の増加 0%超10%未満の増加 0%(変わらない) 0%超10%未満の減少 10%以上の減少 今回調査 1,212 12 41 18 24 5 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 15 45 18 18 4 10 ∼ 99 億円 757 13 38 18 24 5 100 ∼ 499 億円 377 9 46 17 23 4 78 12 40 15 27 5 建設 128 20 32 21 16 10 製造 284 12 44 19 20 3 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 58 7 52 16 26 0 運輸 29 10 55 10 24 0 401 8 42 16 29 6 84 12 32 19 25 10 118 9 35 19 31 6 45 40 38 16 4 2 個人顧客中心 364 12 35 17 28 7 法人顧客中心 837 11 43 18 22 4 海外展開あり 453 14 46 16 20 4 海外展開なし 736 11 38 19 26 6 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 直面する課題 表 10 は 2014 年 6 月に実施された米国調査の結果と今 回の調査結果を比較したもの。22 項目についてそれらが自 中堅企業が直面する「非常に難しい課題」 「やや難しい課題」 社にとってどの程度の課題であるかを聞いたものであるが、 は「優秀な人材を確保し、訓練し、引き留めること」が 日本の中堅企業では「優秀な人材の確保、教育」がもっとも 85%で最も高かった。これは前回調査(2014 年 3 月)で 高い項目であるが、米国調査では「社会保険に関するコスト」 もトップであり、人材の問題に如何に対応するかが中堅企業 がもっとも高い項目。四半期毎の米国調査で常にトップに位 の成長にとって引き続き重要な課題となっている。(表 9) 置づけられる課題であるが、本調査では 22 項目中 17 番目 であり、両国の制度・実情を背景に課題の違いが際立ってい 企業を取り巻く課題については、GEキャピタルが実施し る。 た米国調査でも同様の質問を扱っている。米国調査も本調査 米国調査の2番目に位置づけている「増収を継続させるこ と同様に 1 千万ドルから 10 億ドルの売上規模の企業を対象 と」は、本調査でも同様に 22 項目中2番目であり、継続的 に四半期毎に実施している。 な増益は日米企業ともに重要な課題として捉えられている。 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 13 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表9 企業が直面する課題 (単位:%) 非常に難しい課題である 課題ではない やや難しい課題である あまり難しくない課題である (回答数=1212) 無回答 0 優秀な人材を確保し、訓練し、引き留めること 32 53 10 5 0 増収を継続させること 32 新しい製品、サービス、手法などを生み出す ためのイノベーション能力 31 48 13 7 国内で新たに市場を広げること 31 48 11 10 50 15 3 1 1 0 利益を維持すること 22 53 22 2 1 外部環境の変化に効果的に対応すること 18 54 24 5 1 国内での競争の高まり 20 51 原価の上昇を転嫁する能力 22 46 21 8 1 21 10 1 会社の戦略や目標の決定とそのコミュニケーション 9 51 34 6 1 経営陣の会社をリードする能力 13 46 27 13 1 事業運営にかかるコスト 10 顧客中心主義を徹底すること 7 45 33 11 1 37 45 10 0 規制遵守(コンプライアンス)を徹底すること 5 38 47 10 2 海外展開を広げること 23 18 5 52 1 自社に影響する可能性がある政府の動き 10 30 37 22 0 法人税制の改革 5 社会保険に関するコスト 6 34 43 17 1 30 43 21 1 新しい技術により引き起こされる業界の混乱 5 28 31 34 0 労使関連の問題 3 23 47 27 2 海外での競争の高まり 7 16 18 57 1 借入にかかる費用 2 16 44 38 1 資金を調達すること 2 13 48 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 37 14 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表10 米国中堅企業が直面する課題 (単位:%) 出典:GEキャピタル 米国調査(2014.6月実施) 米国調査 (回答数=1003) 今回調査 (回答数=1212) 87 社会保険に関するコスト 36 84 増収を継続させること 82 82 事業運営にかかるコスト 55 82 利益を維持すること 76 77 自社に影響する可能性がある政府の動き 41 77 優秀な人材を確保し、訓練し、引き留めること 85 72 国内で新たに市場を広げること 79 71 原価の上昇を転嫁する能力 68 71 規制遵守(コンプライアンス)を徹底すること 42 68 外部環境の変化に効果的に対応すること 71 67 国内での競争の高まり 71 64 新しい製品、サービス、手法などを生み出す ためのイノベーション能力 79 61 顧客中心主義を徹底すること 44 58 経営陣の会社をリードする能力 58 58 会社の戦略や目標の決定とそのコミュニケーション 60 58 法人税制の改革 39 53 海外展開を広げること 41 48 労使関連の問題 25 44 新しい技術により引き起こされる業界の混乱 33 43 海外での競争の高まり 資金を調達すること 借入にかかる費用 23 42 15 37 38 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 15 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 3 成長とイノベーション 設備投資の状況 消費増税の影響が経済成長に影を落としているが、企業は 持続的に成長を続けていくことが必要だ。大企業と中小企業 のはざまに立つ中堅企業は様々な課題を克服しながら成長戦 2014 年度売上に占める設備投資額の割合は「1%未満」が 略を描いていかなければならない。本調査では設備投資と研 30%と最も多く、 「1-3%未満」が 23%、 「3-5%未満」が 究開発の状況を確認しながら、成長戦略における外的・内的 10%、 「5-10%未満」が 13%、 「10-15%未満」が 6%、 「15 な課題が何であるかをたずね、成長戦略の方向を中堅企業が %以上」が4%となっている。半年前に実施した調査では どのように考えているかをみている。 2013 年売上高に占める設備投資額をたずねているが、この 結果と比較しても、同様の分布であり、一定水準の投資が続 いている。(表 11) 表11 売上高に占めるの設備投資額見込 (単位:%) 1%未満 1-3%未満 15%以上 今回調査 前回調査(2014年3月) 23 33 (回答数=1023) 5-10%未満 10-15%未満 無回答 30 (回答数=1212) 3-5%未満 20 10 13 6 4 14 11 12 6 6 13 回答数 1%未満 1-3%未満 3-5%未満 5-10% 未満 10-15% 未満 15% 以上 今回調査 1,212 30 23 10 13 6 4 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 33 20 11 12 6 6 10 ∼ 99 億円 757 31 21 9 14 6 5 100 ∼ 499 億円 377 27 27 13 12 6 3 78 30 28 9 8 8 1 建設 128 45 27 7 5 3 2 製造 284 20 24 15 19 7 3 インフラ・情報通信 58 14 14 7 22 10 10 運輸 29 3 14 17 17 14 10 401 40 27 7 6 3 2 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 84 36 19 4 10 6 10 118 14 18 14 26 10 7 45 16 13 13 22 4 11 個人顧客中心 364 20 25 10 17 9 6 法人顧客中心 837 34 23 10 11 4 3 海外展開あり 453 29 23 11 13 7 3 海外展開なし 736 31 24 10 13 6 5 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 16 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) この 2014 年度の設備投資額が 2013 年度と比較してど 「変わらない」が 44%と大多数を占めるが、 「増やす」が 19%、 の程度増減しているかを確認したところ、約4割は「0%(変 「減らす」は 15%と増やすとの方針がやや多かった。業種別 わらない)」としているが、「10%以上の増加」も 18%存在 で「増やす」とした業種をみると、医療、福祉が 31%、製 している。業種別では「医療、福祉」の 27%、「インフラ・ 造が 25%であった。また、売上高規模では 500 ∼ 1000 情報通信」の 26%が「10%以上の増加」としている。 (表 12) 億円規模の企業で「増やす」(21%)が「減らす」(14%) よりも 7 ポイント高かった。(表 13) それでは 2015 年度の設備投資はどのように考えている のか。2014 年度見込みに比べての増減をたずねたところ、 表12 2014年度設備投資額(対2013年度比) (単位:%) 10%以上の増加 0%超10%未満の増加 0%超10%未満の減少 今回調査 18 (回答数=1212) 前回調査(2014年3月) 16 (回答数=1023) 0%(変わらない) 10%以上の減少 16 無回答 42 19 42 7 9 8 6 9 8 回答数 10%以上の増加 0%超10%未満の増加 0%(変わらない) 0%超10%未満の減少 10%以上の減少 今回調査 1,212 18 16 42 7 9 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 16 19 42 6 9 10 ∼ 99 億円 757 17 16 44 7 9 100 ∼ 499 億円 377 20 16 37 9 10 78 19 19 39 5 8 建設 128 13 16 57 2 4 製造 12 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 284 21 16 37 9 インフラ・情報通信 58 26 17 31 10 7 運輸 29 21 10 38 3 10 401 17 16 46 7 7 84 13 11 48 2 16 118 21 21 29 10 9 45 27 16 31 11 13 個人顧客中心 364 23 18 31 10 10 法人顧客中心 837 16 15 46 6 9 海外展開あり 453 18 18 39 7 9 海外展開なし 736 19 15 43 8 8 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 17 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表13 2015年度設備投資額(対2014年度比) (単位:%) (回答数=1212) 無回答 増やす わからない 7 14 減らす 19 15 44 変わらない 回答数 増やす 変わらない 減らす わからない 1,212 19 44 15 14 10 ∼ 99 億円 757 19 45 15 14 100 ∼ 499 億円 377 21 42 17 15 78 21 44 14 13 建設 128 13 59 8 13 製造 284 25 39 14 18 インフラ・情報通信 58 19 43 19 10 運輸 29 17 55 14 7 401 19 43 18 14 84 11 50 8 20 118 20 37 23 14 45 31 36 20 4 個人顧客中心 364 22 35 21 14 法人顧客中心 837 18 48 13 15 海外展開あり 453 21 44 15 14 海外展開なし 736 19 45 16 14 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 研究開発費の状況 い)」としており、増加(「10%以上の増加」「0% 超 10% 未満の増加」)は 11%であった。業種別では製造の 23%が 2014 年度売上に占める研究開発費の割合は「1%未満」 が 62%と最も多く、 「1-3%未満」が 10%、 「3-5%未満」 増加としており、他の業種に比べ高いスコアとなっている。 (表 15) が 3%、「5-10%未満」が 4%、「10-15%未満」が 1%、 「15%以上」が 1%となっている。業種別の製造業をみると、 2015 年度の研究開発費の見通しとしては、2014 年度見 「1%未満」は 46%で、 「1-3%未満」が 22%、 「3-5%未満」 込みに比べて「変わらない」が 63%と大多数を占める。業 が 8%、「5-10%未満」が9%となっている。(表 14) 種別で製造業、建設、インフラ・情報通信では 10 ∼ 17% が「増やす」としている。売上高規模では 500 ∼ 1000 億 2014 年度の研究開発費が 2013 年度と比較してどの程度 円規模の企業で「増やす」が 13%であった。(表 16) 増減しているかを確認したところ、74%は「0%(変わらな 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 18 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表14 売上高に占めるの研究開発費見込 (単位:%) 1%未満 15%以上 1-3%未満 3-5%未満 5-10%未満 10-15%未満 無回答 1 1 今回調査 62 前回調査(2014年3月) 64 (回答数=1212) 10 3 4 20 10 (回答数=1023) 11 3 3 18 ※今回調査は2014年度売上、前回調査は2013年度売上に占める研究開発費見込 回答数 1%未満 1-3%未満 3-5%未満 5-10% 未満 10-15% 未満 15% 以上 全体 今回調査 1,212 62 10 3 4 1 1 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 64 11 3 3 1 0 売上高 10 ∼ 99 億円 757 61 11 3 4 2 1 100 ∼ 499 億円 377 64 7 4 3 1 1 78 59 13 1 5 1 0 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 76 9 0 2 3 0 製造 284 46 22 8 9 3 0 インフラ・情報通信 58 67 5 0 3 2 0 運輸 29 55 10 3 0 0 3 401 69 6 1 1 0 0 84 70 1 0 1 0 0 118 58 7 3 7 1 3 45 44 13 7 4 0 0 個人顧客中心 364 60 6 2 4 1 1 法人顧客中心 837 63 12 4 4 1 0 海外展開あり 453 49 17 5 7 2 0 海外展開なし 736 70 6 2 2 1 1 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 19 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表15 2014年度研究開発費(対2013年度比) (単位:%) 10%以上の増加 0%超10%未満の増加 0%超10%未満の減少 0%(変わらない) 10%以上の減少 無回答 21 今回調査 3 8 前回調査(2014年3月) 3 11 (回答数=1212) 74 13 11 (回答数=1023) 回答数 10%以上の増加 今回調査 1,212 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 10 ∼ 99 億円 757 100 ∼ 499 億円 377 78 建設 128 製造 284 インフラ・情報通信 運輸 72 12 0%超10%未満の増加 0%(変わらない) 0%超10%未満の減少 10%以上の減少 3 8 74 2 1 3 11 72 1 1 3 7 75 1 1 3 9 72 2 1 4 12 68 4 0 3 12 77 2 0 6 17 66 2 2 58 7 7 69 2 2 29 3 0 76 0 0 401 3 4 77 1 0 84 0 1 79 0 2 118 2 4 77 2 1 45 2 4 58 4 0 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 個人顧客中心 364 2 3 72 1 1 法人顧客中心 837 4 10 74 2 1 海外展開あり 453 7 13 67 2 1 海外展開なし 736 1 5 79 1 1 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 20 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表16 2015年度研究開発費(対2014年度比) (単位:%) (回答数=1212) 無回答 増やす 12 9 わからない 15 減らす 1 63 変わらない 回答数 増やす 変わらない 減らす わからない 1,212 9 63 1 15 10 ∼ 99 億円 757 10 62 1 15 100 ∼ 499 億円 377 7 65 2 14 78 13 63 1 13 建設 128 10 70 1 13 製造 284 17 62 2 13 インフラ・情報通信 58 10 62 0 14 運輸 29 3 69 0 14 401 6 62 1 17 84 1 61 1 18 118 9 61 3 13 45 7 49 2 16 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 個人顧客中心 364 6 56 2 17 法人顧客中心 837 10 66 1 14 海外展開あり 453 15 62 2 13 海外展開なし 736 5 65 1 16 海外展開 成長戦略における外的課題 たものが 34%と9ポイント高くなった。人手不足、人材不 足の傾向が顕著になっているようである。 企業の成長戦略には様々な課題が存在するが、その中で自 業種別では建設、卸売・小売の7割超が「国内需要」を課 社を取り巻く外的な課題は何かをたずねたところ、67%の 題としてあげている。全体では2割程度が課題としてあげて 中堅企業は「国内需要」であるとし、次いで「価格競争」 いる「法令規制」に対して医療・福祉では 71%、金融・保険・ (56%)、 「雇用環境」(34%)、 「為替レート」(21%)であっ 不動産・賃貸では 45%、インフラ・情報通信では 38%が た。前回調査(2014 年 3 月)でも概ね上位となった項目だ 課題としている。また医療・福祉では「異業種参入」(38%) が、このうち「雇用環境」については、前回調査では 25%だっ も課題のようだ。(表 17) 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 21 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表17 成長戦略のための外部的な課題 (複数回答、単位:%) 今回調査(回答数=1212) 80 (回答数=1023) 前回調査(2014年3月) 70 67 68 60 56 58 50 40 0 株式市場 為替 レート 2 3 14 13 9 13 17 7 20 20 7 8 10 11 4 3 11 11 10 17 19 21 25 20 25 34 30 インフレ デフレー 雇用環境 国内需要 海外需要 外交・ 原発・ 自然災害 法令規制 税制変更 異業種 ーション ション 海外政情 電力 参入 3 4 新興国 台頭 4 2 2 価格競争 その他 回答数 株式 市場 為替 レート インフ レー ション デフ レー ション 雇用 環境 国内 需要 海外 需要 外交・ 海外 政情 原発・ 電力 自然 災害 法令 規制 税制 変更 異業種 参入 今回調査 1,212 4 21 7 7 34 67 17 2 11 10 20 13 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 3 25 8 9 25 68 19 3 11 11 20 17 10 ∼ 99 億円 757 3 19 6 7 35 63 14 1 12 9 21 100 ∼ 499 億円 377 4 26 9 9 33 74 21 3 9 13 78 1 22 8 8 23 69 30 3 12 8 建設 128 1 4 9 6 56 77 6 1 9 製造 284 2 35 3 7 27 68 36 3 17 インフラ・情報通信 58 0 28 2 3 22 60 7 0 運輸 29 0 10 10 7 59 59 10 3 401 3 24 8 8 28 73 16 84 21 16 12 11 30 64 5 118 3 14 8 10 43 68 45 0 7 7 2 60 7 個人顧客中心 364 7 14 9 9 39 法人顧客中心 837 2 24 6 7 32 海外展開あり 453 2 37 6 7 海外展開なし 736 4 12 7 7 2 無回答 新興国 台頭 価格 競争 その他 14 3 56 2 13 4 58 2 12 13 2 54 2 20 14 17 4 60 2 13 14 9 9 59 0 19 20 14 6 0 60 2 7 11 7 9 10 62 1 28 19 38 5 22 0 53 0 10 10 17 7 3 0 35 10 2 9 10 14 13 18 3 64 2 1 4 7 45 29 10 0 42 4 12 2 9 14 22 20 16 3 46 3 9 0 9 2 71 16 38 0 27 2 62 4 1 11 11 31 23 23 1 51 3 69 22 2 11 10 16 8 10 4 59 2 28 67 37 4 11 9 14 7 14 7 56 2 38 67 5 1 11 12 24 16 14 1 57 2 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 法令等の規制環境については、前年同期(2013年9月 (19%)、運輸(17%)、インフラ・情報通信(16%)で 期)と比べた現在の状況と今後1年の見通しをたずねてい 高く、今後1年後の見通しとして「やや悪化する、悪化す る。全体では8割超が現在も今後1年も変わらないとしてい る」の割合も医療、福祉では40%と高くなっている。(表 るが、業種別にみると現状が「やや悪化した、悪化した」と 18) の割合が医療、福祉(20%)、金融・保険・不動産・賃貸 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 22 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表18 法令等の規制環境(現在、今後1年) (単位:%) 改善 やや改善 変わらない やや悪化 悪化 無回答 (回答数=1212) 10 0 法令等の規制環境 現在 5 86 8 1 法令等の規制環境 今後1年の見通し 回答数 20 7 82 9 現在 今後1年 改善した やや 改善した 変わらない やや 悪化した 悪化した 改善する やや 改善する 変わらない やや 悪化する 悪化する 全体 今回調査 1,212 0 5 86 8 1 1 7 82 9 2 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 1 6 86 7 1 1 7 80 11 2 10 ∼ 99 億円 757 0 6 84 9 1 1 8 80 10 2 100 ∼ 499 億円 377 1 5 88 6 0 1 6 84 8 1 78 0 5 92 1 1 0 5 86 9 0 建設 128 0 9 85 6 0 0 6 88 6 0 製造 284 0 5 89 5 0 0 6 88 6 0 インフラ・情報通信 58 0 3 81 16 0 0 10 69 19 2 運輸 29 0 3 79 10 7 0 7 79 7 7 401 1 7 87 5 1 1 8 83 7 1 84 1 4 76 18 1 1 11 71 13 4 118 0 4 83 12 1 0 7 78 13 3 45 2 0 78 16 4 2 4 53 33 7 個人顧客中心 364 1 5 80 12 1 1 9 70 16 3 法人顧客中心 837 0 5 88 6 1 0 6 86 6 1 海外展開あり 453 0 6 86 6 1 0 8 84 7 1 海外展開なし 736 0 5 85 9 1 1 7 80 11 2 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 成長戦略における内的課題 続く課題は「原価・コスト」(44%)、「商品・サービス開発」 (36%)であった。 成長戦略における自社の内部的な課題として「人材育成・ 業種別では医療・福祉の 96%、建設の 91%が「人材育成・ 教育」をあげる中堅企業は 85%に上る。前回調査(2014 教育」を課題としており、人材の確保や育成が難しくなって 年 3 月)も 83%と高かったが、更に 2 ポイント上昇した。 いる様子がうかがえる。(表 19) 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 23 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表19 成長戦略のための内部的な課題 (複数回答、単位:%) 今回調査(回答数=1212) 90 85 83 80 (回答数=1023) 前回調査(2014年3月) 70 60 50 44 44 40 資金調達 財務投資 人材育成 ・教育 賃金・ 賞与 社内風土 組織改革 ・コミュニ ケーション 3 CSR 12 12 5 2 2 0 17 18 9 10 10 19 18 20 22 20 27 28 30 31 36 37 30 設備投資 商品・ 原価・ サービス開発 コスト 取引関係 6 6 海外展開 異業種展開 回答数 資金調達 財務投資 人材育 成・教育 賃金・ 賞与 社内風土 ・コミュ ニケー ション 組織改革 CSR 今回調査 1,212 9 2 85 20 30 27 5 19 36 44 17 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 10 2 83 22 31 28 3 18 37 44 18 10 ∼ 99 億円 757 10 2 85 21 29 27 4 17 35 41 100 ∼ 499 億円 377 7 2 85 18 33 27 6 22 36 48 78 5 1 85 15 27 23 8 15 40 建設 128 8 2 91 27 27 27 5 8 製造 284 7 1 79 17 29 24 4 58 3 3 85 14 33 36 9 商品・ 設備投資 サービス 開発 原価・ コスト 0 1 0 1 その他 無回答 異業種 展開 その他 12 6 0 12 6 1 17 9 7 0 18 15 5 1 46 15 23 5 0 16 56 17 6 5 0 28 42 57 14 24 5 1 28 41 55 14 2 14 0 取引関係 海外展開 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 29 24 14 86 41 35 45 10 21 14 38 17 10 7 0 401 8 0 86 18 32 26 5 15 35 39 25 12 9 0 84 14 5 80 11 35 25 2 10 46 21 17 11 6 1 118 12 4 86 25 32 30 8 16 44 40 9 3 6 0 45 16 4 96 36 31 36 2 18 31 9 2 4 4 0 個人顧客中心 364 12 3 86 28 34 29 6 20 39 37 9 4 8 0 法人顧客中心 837 8 1 84 17 29 27 4 18 34 47 21 16 6 1 海外展開あり 453 8 2 82 13 29 26 4 17 45 47 20 29 6 1 海外展開なし 736 9 2 87 24 31 27 5 20 30 42 16 2 6 0 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 24 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 成長戦略の方向 事業交流」「他社の買収」といった外部の力を取り込む動き もあわせて 19%あった。 中堅企業の 76%は「既存事業の維持・拡大」を現時点で これらの成長戦略実現の方法を業種別にみると、「既存製 の成長戦略として考えている。「新規事業の開拓」(19%) 品・サービスの向上・拡充」では金融・保険、不動産・賃貸 や「既存事業からの転換」(5%)といったものよりも現状 が 54%、建設が 50%と高い。「画期的な新製品・サービス の延長線で強くしていこうという狙いだ。この成長戦略を実 の開発」では製造が 26%と他の業種と比較して高い割合だ。 「設備投資」では医療・福祉が 29%、運輸 24%、インフラ・ 現するための方法としては、「既存製品・サービスの向上・ 情報通信 22%、サービス 20%であった。(表 20) 拡充」がもっとも多く 42%で「画期的な新製品・サービス の開発」 (16%)、 「設備投資」 (15%)と続く。 「他社との連携・ 表20 企業の成長戦略 成長戦略の実現方法 (単位:%) (回答数=1023) その他 1 設備投資 他社の買収 5 5 他社との連携・ 事業交流 不採算分野の 縮小・撤廃 15 14 19 5 16 76 既存事業の維持・拡大 42 画期的な新製品・ サービスの開発 既存製品・サービスの 向上・拡充 成長戦略 回答数 (回答数=1023) 無回答 1 その他 3 既存事業からの転換 新規事業の開拓 (単位:%) 成長戦略の実現方法 既存事業の 維持・拡大 新規事業の 開拓 既存事業か らの転換 その他 設備投資 既存製品・ サービスの 向上・拡充 画期的な新 製品・サー ビスの開発 不採算分野 の縮小・撤 廃 他社との連 携・事業交 流 他社の買収 その他 全体 今回調査 1,212 76 19 5 1 15 42 16 5 14 5 3 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 74 20 5 1 15 43 16 6 12 5 2 10 ∼ 99 億円 757 76 19 5 0 15 40 17 6 14 4 3 100 ∼ 499 億円 377 76 18 5 1 14 45 15 4 13 5 2 78 78 18 4 0 9 49 15 1 12 12 3 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 81 13 5 2 8 50 6 8 17 7 4 製造 284 74 21 4 1 19 35 26 3 9 2 3 インフラ・情報通信 58 72 17 10 0 22 36 14 3 14 7 2 運輸 29 76 21 3 0 24 28 10 10 21 3 3 401 75 20 5 1 10 43 18 4 15 5 3 84 86 10 5 0 8 54 11 1 19 4 1 118 81 17 3 0 20 44 9 9 6 9 2 45 69 22 7 2 29 40 7 9 9 4 2 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 個人顧客中心 364 81 15 4 0 18 50 8 6 9 6 2 法人顧客中心 837 74 20 5 1 13 38 20 5 16 4 3 海外展開あり 453 71 22 6 1 12 37 25 4 13 6 3 海外展開なし 736 79 17 4 0 16 45 11 6 14 4 2 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 25 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 中堅企業はどのような企業や組織と連携・協業しようとし や高くなっている。(表21) ているのか。調査では21%が「中堅企業」、19%が「大企 業」と回答。「中小・ベンチャー企業」は12%、「大学・ 株式上場については、「未上場を維持する」が84%、 専門機関」は7%であった。売上高規模別では、10億-99億 「上場を検討する」が6%という結果になっており、上場に 円、100億-499億円規模の企業では「中堅企業」の比率が よる資金調達といった効果よりも、現状の独立性を維持した 高いが、500億-1000億円規模では「大企業」が24%とや いといった事があるのかもしれない。(表22) 表21 成長戦略実現のための連携・協業先 (単位:%) (回答数=1212) 無回答 2 大企業 わからない 19 25 21 14 連携・協業しない 7 大学・専門機関 中堅企業 12 中小・ベンチャー企業 回答数 大企業 中堅企業 中小・ベンチャー企業 大学・専門機関 連携・協業しない わからない 1,212 19 21 12 7 14 25 10 ∼ 99 億円 757 17 20 13 7 15 25 100 ∼ 499 億円 377 21 23 10 6 13 26 78 24 21 17 5 8 24 建設 128 20 20 16 8 16 20 製造 284 22 17 11 11 14 24 58 29 16 19 3 9 24 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 29 35 35 0 0 10 17 401 15 26 13 5 13 27 84 32 13 8 2 18 24 118 9 14 14 9 18 34 45 11 22 11 11 22 22 個人顧客中心 364 16 17 12 6 17 31 法人顧客中心 837 20 23 13 7 13 23 海外展開あり 453 18 23 16 8 11 23 海外展開なし 736 20 20 10 6 16 27 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 26 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表22 上場に対する意識 (単位:%) 上場を維持する 未上場を維持する 非上場化を検討する 上場を検討する 無回答 1 今回調査 8 (回答数=1212) 2 6 84 1 前回調査(2014年3月) 8 (回答数=1023) 2 4 85 回答数 上場を維持する 非上場化を検討する 上場を検討する 未上場を維持する 今回調査 1,212 8 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 8 1 6 84 1 4 85 全体 売上高 10 ∼ 99 億円 757 3 1 6 88 100 ∼ 499 億円 377 13 0 5 81 78 30 0 8 63 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 9 1 4 84 製造 284 11 1 3 83 インフラ・情報通信 58 16 0 5 78 運輸 29 7 0 10 83 401 5 0 5 89 84 11 0 7 81 118 8 0 9 81 45 0 4 27 67 個人顧客中心 364 7 1 7 83 法人顧客中心 837 8 0 5 85 海外展開あり 453 14 0 6 78 海外展開なし 736 4 1 6 88 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 調査では「少しでも資金があったらどのように利用する 同様の内容は「If you had an extra $1 of investment か」を聞いている。「手元資金として保持」(29%)、 where would you allocate it?(1ドル余分に投資資金が 「製造施設や設備などの設備投資」(24%)と高く、「教 あったら何に使うか)」として米国調査(2014年6月)で 育訓練」、「人材採用」の13%が続く。売上高規模別にみ も確認している。「手元資金として保持」や「設備投資(製 ると、「手元資金として保持」は10億-99億円規模では 造施設、設備等)」は日米の両調査ともに上位1・2番目に 31%、100億-499億円規模では27%、500億-1000億円規 あげられているが、米国調査では「金融商品への投資」「買 模では17%と低くなり、「設備投資」はそれぞれ23%、 収」「情報技術」といった項目が高いのに対して、日本の中 26%、28%と高くなっている。また500億-1000億円規模 堅企業では「教育・訓練」「人材採用」など人材に対しての では「買収」が15%となっている。(表23) 項目が高い。(表24) 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 27 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表23 もし少しでも手元資金があったら・・・ (単位:%) 今回調査(回答数=1212) 35 (回答数=1023) 前回調査(2014年3月) 20 25 24 29 25 29 30 5 5 1 0 手元資金 として保持 6 6 14 13 13 10 13 15 3 3 4 3 5 1 金融商品 への投資 設備投資 (製造施設、 設備等) 設備投資 (オフィス、 事務施設等) 買収 人材採用 教育・訓練 情報技術 その他 回答数 手元資金とし て保持 金融商品への 投資 設備投資(製 造施設、設備 等) 設備投資(オ フィス、事務 施設等) 買収 人材採用 教育・訓練 情報技術 その他 今回調査 1,212 29 1 24 5 6 13 13 3 4 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 29 1 25 6 3 13 14 3 5 10 ∼ 99 億円 757 31 1 23 5 6 15 14 3 2 100 ∼ 499 億円 377 27 1 26 5 5 11 14 3 7 78 17 0 28 8 15 10 8 6 4 建設 128 33 1 10 7 8 20 19 1 2 製造 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 284 22 0 43 4 3 9 12 2 4 インフラ・情報通信 58 33 0 35 0 5 5 12 7 3 運輸 29 21 0 38 10 0 10 10 3 3 401 33 1 17 6 7 12 15 3 5 84 33 2 13 7 11 13 6 4 7 118 24 2 26 5 6 17 11 3 1 45 22 0 9 2 9 33 20 2 2 個人顧客中心 364 23 1 25 6 7 15 12 3 4 法人顧客中心 837 31 1 24 5 6 13 14 3 4 海外展開あり 453 29 0 24 4 8 11 14 3 5 海外展開なし 736 29 1 24 6 5 14 13 3 3 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 28 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表24 米国中堅企業の投資資金の使い道 (単位:%) 出典:GEキャピタル 米国調査(2014.6月実施) 米国調査 (回答数=1003) 今回調査 (回答数=1212) 21 手元資金として保持 29 16 設備投資(製造施設、設備等) 24 13 買収 6 13 情報技術 3 15 金融商品への投資 1 8 設備投資(オフィス、事務施設等) 5 6 人材採用 13 6 教育・訓練 その他 13 2 4 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 29 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 4 海外展開の状況 海外展開の状況 は16%、500億-1000億円規模では26%とその比率が高く なっている。また海外への輸出入を行っている企業や海外で 2014年度の売上高に占める海外市場の割合を2013年度 支社や現地法人などを設置している企業などの海外展開企業 と比較すると、「増加する」は13%、「変わらない」は では「増加する」は34%であった。 17%であった。なお、全体の半数は「海外売上はない」と 2015年度売上高に占める海外市場の見通しも、売上高規模 している。売上高規模別にみると、10億-99億円規模の企業 別の500億-1000億円規模で30%、海外展開を行っている企 では「増加する」が10%に対して、100億-499億円規模で 業で37%とそれぞれ2014年度よりも増加している。 (表25) 表25 売上に占める海外市場割合 (単位:%) 増加する 2014年度売上に占める海外市場割合 (回答数=1212) (対2013年度) 変わらない 13 17 増加する 2015年度売上に占める海外市場割合 (回答数=1212) (対2014年度) 回答数 減少する 4 変わらない 14 14 無回答 海外売上はない 50 減少する 3 4 15 わからない 49 2014年度売上に占める海外市場割合 無回答 海外売上はない 16 2015年度売上に占める海外市場割合 増加する 変わらない 減少する 海外売上はない 増加する 変わらない 減少する わからない 海外売上はない 1,212 13 17 4 50 14 14 3 4 49 10 ∼ 99 億円 757 10 15 3 55 10 12 3 4 54 100 ∼ 499 億円 377 16 20 5 45 19 17 3 4 44 78 26 27 6 32 30 21 4 5 32 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 2 13 4 64 5 10 2 4 63 製造 284 25 26 5 33 26 19 5 5 33 インフラ・情報通信 58 7 12 2 67 9 7 2 5 66 運輸 29 3 14 7 55 3 17 3 0 55 401 13 17 5 48 14 15 3 6 46 84 7 13 1 62 7 14 1 1 60 118 12 12 3 57 13 9 3 4 54 45 4 16 0 62 7 11 0 2 62 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 個人顧客中心 364 8 9 1 61 8 7 1 3 60 法人顧客中心 837 16 21 5 46 17 17 4 5 44 453 34 35 9 19 37 28 7 8 18 海外展開 海外展開あり 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 30 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 今回調査した企業のうち海外展開を行っている企業は全体 出している」が18%、「支社・工場、現地法人等を設置・ で37%。売上高規模別では、10億-99億円規模で31%、 設立」は14%となっている。「支社・工場、現地法人等を 100億-499億円規模で46%、500億-1000億円規模で62% 設置・設立」に関しては、売上高規模が10億-49億円規模で であった。業種別では製造の64%が高い。(表26) は9%であるが、500億-1000億円規模では39%と大きく差 海外展開の状況としては「輸入している」が21%、「輸 が開いている。(表27) 表26 海外展開の有無 (単位:%) (回答数=1212) 無回答 2 37 海外展開している 61 海外展開していない 回答数 海外展開している 海外展開していない 今回調査 1,212 37 61 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 34 64 全体 売上高 10 ∼ 99 億円 757 31 67 100 ∼ 499 億円 377 46 53 78 62 36 建設 128 18 81 製造 284 64 34 58 26 71 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 29 24 76 401 40 58 84 16 80 118 30 68 45 9 91 個人顧客中心 364 17 80 法人顧客中心 837 46 53 453 100 0 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 海外展開あり 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 31 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表27 海外展開の状況 (複数回答、単位:%) (回答数=1212) 70 61 60 50 40 30 14 18 10 21 20 5 支社・工場、現地法人等を 設置・設立 その他 0 輸出している 輸入している 海外展開、海外取引は 行っていない 回答数 輸出している 輸入している 支社・工場、現地法人等 を設置・設立 その他 海外展開、海外取引は 行っていない 今回調査 1,212 18 21 14 5 61 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 16 18 17 2 64 10 ∼ 99 億円 757 15 18 9 5 67 100 ∼ 499 億円 377 22 26 20 5 53 78 31 26 39 6 36 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 4 8 6 4 81 製造 284 39 36 29 4 34 インフラ・情報通信 58 7 7 5 9 71 運輸 29 7 10 14 0 76 401 20 29 13 3 58 84 0 1 6 8 80 118 7 9 12 9 68 45 2 2 2 7 91 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 個人顧客中心 364 3 6 6 5 80 法人顧客中心 837 24 27 18 5 53 453 48 56 38 13 0 海外展開 海外展開あり 自社にとっての海外展開の位置づけは、全体では「非常に -1000億円規模では50%と半数になる。業種別では製造の 重要である」「やや重要である」が33%、「あまり重要で 58%が「非常に重要である」「やや重要である」としてお ない」「全く重要でない」が66%であった。売上高規模別 り、卸売・小売の33%、インフラ・情報通信の26%が続い に「非常に重要」「やや重要」をみると10億-99億円規模で ている。(表28) は28%であるが、100億-499億円規模では41%、500億 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 32 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表28 海外展開の位置づけ (単位:%) 非常に重要である やや重要である 全く重要でない あまり重要でない 無回答 1 今回調査 (回答数=1212) 16 17 15 18 44 22 1 前回調査(2014年3月) (回答数=1023) 26 41 回答数 非常に重要である やや重要である あまり重要でない 全く重要でない 今回調査 1,212 16 17 22 44 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 15 18 26 41 10 ∼ 99 億円 757 12 16 24 48 100 ∼ 499 億円 377 22 19 19 40 78 28 22 21 28 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 4 10 27 58 製造 284 36 22 18 24 インフラ・情報通信 58 5 21 21 50 運輸 29 10 14 31 45 401 14 19 20 47 84 6 12 19 62 118 9 14 31 45 45 7 7 27 58 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 個人顧客中心 364 4 10 22 62 法人顧客中心 837 21 20 23 36 海外展開あり 453 40 34 17 9 海外展開なし 736 1 7 26 65 海外展開 進出国・競合国 それでは今後進出を考える国・地域はどこか。海外進出し ている中堅企業では「(中国・韓国を除く)東南アジア」が 中堅企業が現在進出している国・地域、今後進出を考える 37%と最も高く、「中国」が 10%の他は、他の国・地域は 国・地域、そして今後3年間に競合が出現するとみている国・ 1ケタ台にとどまっている。業種別の製造業では「(中国・ 地域はどこなのか。海外進出している中堅企業に絞って見て 韓国を除く)東南アジア」が 22%、7%で「インド」続い みると、進出している国・地域では「中国」が 55%で最も ている。(表 30) 高く、「(中国・韓国を除く)東南アジア」が 53%でこの2 海外進出や海外企業の国内流入などで、今後3年間に競合 地域が群を抜いている。 「韓国」 (22%)、 「北米」 (20%)、 「欧 が出現する国・地域をどこと捉えているのか。海外進出して 州」 (17%)に続く地域では「インド」 (9%)、 「中南米」 (8%) いる中堅企業では「中国」が 32%、「(中国・韓国を除く) などをあげている。業種別では製造の 4 割が「中国」に進 東南アジア」が 27%、「韓国」が 15%、「インド」が 9%と 出としている。(表 29) いった状況だ。(表 31) 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 33 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表29 現在進出している国・地域 (複数回答、単位:%) (回答数=1212) 25 20 21 20 15 9 10 8 5 2 1 0 中国 韓国 東南アジア インド (中国、韓国除く) 中東アジア 東南アジ ア(中国、 インド 韓国 除く) 3 6 3 2 1 ロシア 欧州 北米 中南米 アフリカ 中東 アジア ロシア 欧州 北米 中南米 3 2 1 6 8 3 1 14 1 2 1 5 5 2 28 6 1 2 8 11 4 14 39 10 6 5 13 21 9 2 12 0 2 0 1 284 40 19 37 7 5 4 58 12 0 7 0 0 0 29 7 3 10 0 0 401 24 8 20 3 1 回答数 中国 韓国 1,212 21 9 20 10 ∼ 99 億円 757 16 7 100 ∼ 499 億円 377 30 10 78 36 建設 128 製造 オセアニア アフリカ オセアニア 1 その他 その他 わからない 2 1 9 1 2 1 10 1 3 1 7 12 3 5 3 9 2 1 1 1 2 18 17 18 8 3 6 1 5 2 7 0 0 0 0 9 0 0 3 0 0 0 0 10 1 4 6 3 0 1 0 9 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 84 5 2 8 2 1 0 2 1 1 0 0 0 13 118 13 6 17 3 0 1 5 5 1 2 4 1 6 45 4 0 4 2 0 0 2 0 0 0 0 0 18 個人顧客中心 364 7 3 8 1 0 1 3 3 1 1 2 1 9 法人顧客中心 837 27 11 25 4 3 2 8 10 4 1 2 1 10 453 55 22 53 9 5 4 17 20 8 2 6 1 3 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 海外展開あり 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 34 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表30 今後進出を考える国・地域 (複数回答、単位:%) (回答数=1212) 20 18 18 16 14 12 10 8 6 2 3 2 4 2 5 4 3 2 1 0 0 中国 韓国 東南アジア インド (中国、韓国除く) 中東アジア 東南アジ ア(中国、 インド 韓国 除く) ロシア 欧州 北米 中南米 アフリカ 中東 アジア ロシア 欧州 北米 中南米 4 2 1 3 3 2 0 16 4 2 1 3 3 1 21 5 2 2 1 2 3 3 33 1 1 1 5 5 1 0 17 1 1 0 0 6 3 22 7 2 3 6 58 2 0 17 2 0 0 29 3 0 14 3 0 0 401 4 3 18 4 4 回答数 中国 韓国 1,212 5 2 18 10 ∼ 99 億円 757 4 2 100 ∼ 499 億円 377 5 1 78 5 建設 128 製造 284 インフラ・情報通信 運輸 1 1 オセアニア その他 アフリカ オセアニア その他 わからない 1 1 23 0 1 1 22 1 1 1 23 4 1 0 0 27 1 1 1 1 1 26 5 6 1 1 1 26 0 2 0 0 0 2 19 0 0 0 0 0 0 21 2 3 4 2 0 1 1 21 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 84 5 1 13 2 1 1 1 2 0 0 0 0 18 118 7 1 20 0 0 0 2 2 0 0 0 3 24 45 9 7 9 0 0 0 0 0 0 0 2 0 20 個人顧客中心 364 5 2 13 1 1 1 1 1 0 0 1 1 18 法人顧客中心 837 5 2 20 5 2 1 3 4 3 1 1 1 24 海外展開あり 453 10 4 37 8 4 3 6 7 5 1 1 1 28 海外展開なし 736 2 1 7 1 1 0 1 1 0 0 0 1 20 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 35 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表31 今後3年間に競合が出現する国・地域 (複数回答、単位:%) (回答数=1212) 16 14 12 15 14 10 8 7 6 5 4 3 2 2 1 1 中東アジア ロシア 1 0 中国 韓国 東南アジア インド (中国、韓国除く) 東南アジ ア(中国、 インド 韓国 除く) 欧州 北米 中南米 0 0 アフリカ オセアニア 中東 アジア ロシア 欧州 北米 中南米 5 1 1 2 3 1 0 13 4 1 1 2 2 1 15 5 1 0 3 4 3 22 4 4 3 3 5 回答数 中国 韓国 1,212 15 7 14 10 ∼ 99 億円 757 14 7 100 ∼ 499 億円 377 14 7 78 19 12 アフリカ オセアニア 1 その他 その他 わからない 0 1 28 0 0 1 27 1 0 1 30 1 1 1 0 32 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 4 6 9 3 1 0 0 0 0 0 0 3 34 製造 284 33 13 24 8 1 1 6 7 4 0 0 0 25 インフラ・情報通信 58 5 2 7 5 0 0 0 3 0 0 0 0 29 運輸 29 10 3 10 0 0 0 0 0 0 0 0 0 28 401 14 7 13 5 2 1 2 2 2 1 0 1 25 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 84 7 0 11 1 1 0 1 1 0 0 0 0 26 118 3 3 13 1 0 0 0 2 0 0 0 1 34 45 11 7 11 2 0 0 0 2 0 0 0 0 29 顧客 個人顧客中心 364 5 2 10 2 1 0 0 1 0 0 0 1 25 法人顧客中心 837 19 9 16 6 1 1 3 4 2 0 0 1 29 海外展開あり 453 32 15 27 9 2 1 5 7 3 1 0 2 33 海外展開なし 736 4 2 6 2 0 0 0 1 0 0 0 0 25 海外展開 海外展開の課題 対応」(41%)、「品質・安全衛生の確保」(35%)といった 項目が続く。また「市場の知識不足」(27%)、 「文化の理解」 海外展開する際の課題としては、「人材の確保」が 43% (23%)といった項目もあげられている。(表 32) と全体の半数近くを占めている。海外進出している中堅企業 海外企業との連携については、「積極的に取り組む」とす に限定すると 66%の企業が、海外展開していない中堅企業 る企業は全体で 7%にとどまるものの、「機会があれば取り でも 30%が、「人材の確保」を課題としており、海外展開に 組む」とする企業も 32%あった。海外展開している企業で おいて人材の重要性がうかがえる。 は 17%が「積極的に取り組む」としており、海外企業との 海外進出企業におけるその他の課題としては、「販路・取 連携も成長戦略の鍵となる。(表 33) 引先の開拓、拡大」(46%)、「法令・商習慣等の情報収集、 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 36 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表32 海外展開の課題 (複数回答、単位:%) (回答数=1212) 45 43 40 35 30 27 27 25 20 18 20 20 15 13 10 0 人材の確保 品質・安全衛生 技術・ノウハウ 販路・取引先 法令・商習慣等 の確保 の流出 の開拓、拡大 の情報収集、 対応 市場の 知識不足 文化の理解 資金調達 3 7 8 10 5 ブランド等の 政治的・宗教的 認知度の浸透 リスクの回避 その他 回答数 人材の確保 品質・安全 衛生の確保 技術・ノウ ハウの流出 販路・取引 先の開拓、 拡大 法令・商習 慣等の情報 収集、対応 市場の知識 不足 文化の理解 資金調達 ブランド等 の認知度の 浸透 政治的・宗 教的リスク の回避 その他 今回調査 1,212 43 20 10 27 27 20 18 8 7 13 3 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 45 18 7 26 21 17 9 5 5 7 3 10 ∼ 99 億円 757 39 18 11 24 24 19 18 9 7 12 3 100 ∼ 499 億円 377 47 22 9 29 29 24 17 6 6 15 3 78 58 30 14 41 46 15 15 1 10 21 5 建設 128 45 20 9 15 29 25 19 8 2 15 2 製造 284 54 33 28 38 30 21 22 11 10 17 3 インフラ・情報通信 58 36 9 3 24 21 16 14 0 2 9 2 運輸 29 35 21 0 17 17 14 3 3 0 7 7 401 42 20 4 32 28 22 16 4 6 13 3 84 31 1 1 13 30 18 14 17 6 10 6 118 36 16 9 14 30 16 22 10 11 14 4 45 40 11 4 18 22 22 22 13 11 20 2 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 個人顧客中心 364 30 10 4 16 20 14 14 7 9 11 4 法人顧客中心 837 49 24 13 32 30 23 19 8 6 15 3 海外展開あり 453 66 35 19 46 41 27 23 10 13 19 2 海外展開なし 736 30 11 5 16 19 17 15 6 3 10 4 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 37 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表33 海外企業との連携 (単位:%) (回答数=1212) 積極的に取り組む 無回答 その他 2 14 7 32 取り組まない 機会があれば取り組む 46 回答数 積極的に取り組む 機会があれば取り組む 取り組まない その他 今回調査 1,212 7 32 46 2 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 5 36 50 1 全体 売上高 10 ∼ 99 億円 757 5 29 50 2 100 ∼ 499 億円 377 10 35 41 1 78 6 49 35 1 建設 128 3 24 58 2 製造 284 10 43 35 3 58 7 28 57 2 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 29 3 21 62 3 401 7 33 43 1 84 7 20 52 1 118 3 26 54 1 45 4 27 56 0 個人顧客中心 364 3 22 54 1 法人顧客中心 837 8 36 43 2 海外展開あり 453 17 55 24 2 海外展開なし 736 1 19 60 1 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 38 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 5 人材課題への取り組み 人材課題の状況 「やや不足」「不足」を業種別でみると建設が70%で最 も高く、医療・福祉では62%、サービスでは57%、運輸で 自社の雇用状況について、調査時点である2014年9月現 は55%と半数を超えている。 在を前年同期と比べると「適正」とする企業は全体で 49%、「やや不足」「不足」は42%であった。前回調査 今後1年間の見通しでは、全体で44%が「やや不 (2014年3月)では「適正」が52%、「やや不足」「不 足」「不足」とさらに人材不足の懸念が高くなっている。業 足」が38%であったことから比べると、不足感がやや強く 種別では現状と同じく建設が71%と引き続き高く、医療・ なってきたことがうかがえる。 福祉、サービス、運輸も6割を超えている。(表34) 表34 雇用状況(現在、今後1年) (単位:%) 過剰 やや過剰 適正 やや不足 不足 無回答 (回答数=1212) 0 雇用状況 現在 0 9 49 37 5 0 雇用状況 今後1年の見通し 0 7 回答数 49 37 現在 7 今後1年 過剰 やや過剰 適正 やや不足 不足 過剰 やや過剰 適正 やや不足 不足 全体 今回調査 1,212 0 9 49 37 5 0 7 49 37 7 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 0 9 52 33 5 1 8 54 32 5 10 ∼ 99 億円 757 0 9 49 37 5 0 7 50 36 7 100 ∼ 499 億円 377 1 9 47 39 4 0 7 48 39 6 78 0 5 50 37 8 0 5 46 39 10 建設 128 0 2 27 56 14 0 3 26 56 15 製造 284 0 13 54 29 4 0 10 59 28 4 インフラ・情報通信 58 0 3 62 29 5 0 0 66 29 5 運輸 29 0 3 41 41 14 0 3 35 45 17 401 1 10 53 35 2 0 9 51 36 4 84 0 7 60 29 5 0 7 61 27 5 118 1 4 38 52 5 0 5 33 52 10 45 0 16 22 51 11 0 7 27 44 22 個人顧客中心 364 0 8 42 44 6 0 7 40 43 10 法人顧客中心 837 0 9 51 35 5 0 7 52 35 6 海外展開あり 453 1 11 52 32 4 0 10 51 33 5 海外展開なし 736 0 7 47 41 5 0 5 47 40 8 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 39 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 人材に対してはその不足が課題であるが、より具体的には 不足(技術・能力の不足)」が多いが、医療・福祉やサービ 全体の50%が「人材不足(技術・能力の不足)」をあげて スでは「人材不足(人数の不足)」が「人材不足(技術・能 おり、数の不足自体は30%(「人材不足(人数の不 力の不足)」を上回っており、そもそもの絶対数が不足して 足)」)であった。業種別にみると、インフラ・情報通信、 いるようである。(表35) 製造、金融・保険・不動産・賃貸、卸売・小売などでは「人材 表35 人材に対する課題 (単位:%) (回答数=1212) 50 50 40 30 30 20 14 10 3 0 人件費の高騰 人材の流出 人材不足(人数の不足) 人材不足(技術・能力の不足) 回答数 人件費の高騰 人材の流出 人材不足(人数の不足) 人材不足(技術・能力の不足) 1,212 14 3 30 50 10 ∼ 99 億円 757 14 3 29 52 100 ∼ 499 億円 377 14 6 32 46 78 18 0 23 54 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 6 2 42 49 製造 284 15 4 20 60 インフラ・情報通信 58 12 3 17 62 運輸 29 7 3 35 45 401 16 3 27 52 84 7 6 29 56 118 20 5 41 31 45 11 0 71 18 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 個人顧客中心 364 15 3 39 40 法人顧客中心 837 14 3 26 55 海外展開あり 453 16 5 24 52 海外展開なし 736 13 2 33 49 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 40 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 人材課題への取り組み ない」は 26%、賞与支給額アップを「実施しない」は 25%と約4分の1の企業は賃金、賞与について対応を見送っ 人材確保のために中堅企業はどのような取り組みを行って た形だ。 いるのか。正社員に対する賃金ベースアップについては全体 業種別では金融・保険・不動産・賃貸の 42%が賃金ベース の 59%が実施、正社員に対する賞与支給額のアップは アップを「実施しない」として他の業種に比べてやや高い比 58%が実施であった。一方で賃金ベースアップを「実施し 率となっている。(表 36) 表36 正社員の賃金ベースアップ 正社員の賞与支給額のアップ (単位:%) (回答数=1212) 無回答 1 (単位:%) (回答数=1212) 無回答 2 検討した 実施しない 検討した 実施しない 14 26 16 25 59 58 実施した 実施した 回答数 正社員の賃金ベースアップ 正社員の賞与支給額のアップ 検討した 実施した 実施しない 検討した 実施した 実施しない 1,212 14 59 26 16 58 25 10 ∼ 99 億円 757 14 59 25 16 56 26 100 ∼ 499 億円 377 16 57 26 16 59 24 78 8 63 27 17 62 19 建設 128 19 63 19 20 63 16 製造 284 12 63 23 15 60 23 インフラ・情報通信 58 17 50 28 19 57 19 運輸 29 10 59 28 10 66 21 401 14 62 23 15 60 25 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 84 10 48 42 12 52 35 118 17 50 30 21 43 32 45 13 56 31 20 49 31 顧客 個人顧客中心 364 15 51 31 17 51 30 法人顧客中心 837 14 62 23 16 61 22 海外展開あり 453 12 61 26 16 59 23 海外展開なし 736 16 58 26 16 57 26 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 41 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) パート・アルバイト、派遣などに対する取り組みとして 貸で68%、建設で58%と他の業種よりも高い。更にパー は、支給額アップを「実施した」のは全体で35%。業種別 ト・アルバイト、派遣の正社員化についてみると、「実施し にみると医療・福祉が51%、製造が43%、運輸が41%と た」は全体で31%。業種別の医療・福祉の71%、サービス なっている。逆に「実施しない」は金融・保険・不動産・賃 の43%が「実施した」としている。(表37) 表37 パート・アルバイト、派遣などの支給額アップ (単位:%) パート・アルバイト、派遣の正社員化 (単位:%) (回答数=1212) 無回答 検討した 6 実施しない (回答数=1212) 無回答 6 13 35 47 回答数 実施した 実施しない 検討した 13 31 49 パート・アルバイト、派遣などの支給額アップ 実施した パート・アルバイト、派遣の正社員化 検討した 実施した 実施しない 検討した 実施した 実施しない 13 35 47 13 31 49 全体 今回調査 1,212 売上高 10 ∼ 99 億円 757 12 33 47 12 28 51 100 ∼ 499 億円 377 14 36 48 15 34 49 78 13 45 39 15 49 33 建設 128 13 21 58 13 23 56 製造 284 10 43 40 11 33 49 58 14 21 53 16 12 62 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 29 7 41 48 10 41 45 401 12 39 44 14 27 53 84 11 19 68 14 29 54 118 20 31 42 19 43 33 45 22 51 24 16 71 11 個人顧客中心 364 14 39 42 15 41 41 法人顧客中心 837 12 33 48 13 27 53 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 海外展開あり 453 10 40 45 12 32 51 海外展開なし 736 14 32 48 14 31 49 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 42 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) その他の取り組みとして、人材不足を補うための採用は 種で高くなっている。 71%の企業が実施したとしており、売上高規模別では10億 さらに人材不足による事業計画の見直しを行ったかどうか -99億円規模が67%、100億-499億円規模が75%、500億 について、全体の17%が「検討した」、13%が「実施し -1000億円規模が82%と規模に応じて実施の割合が高く た」としており、あわせて3割の企業が人材不足により事業 なっている。業種別では医療・福祉(89%)、サービス 計画に何らかの影響があったことがうかがえる。(表38) (75%)、金融・保険・不動産・賃貸(73%)といった業 表38 人材不足を補うための採用 人材不足による事業計画の見直し (単位:%) (単位:%) (回答数=1212) 無回答 (回答数=1212) 無回答 検討した 検討した 実施しない 2 4 11 17 17 13 71 回答数 実施しない 実施した 実施した 66 人材不足を補うための採用 人材不足による事業計画の見直し 検討した 実施した 実施しない 検討した 実施した 実施しない 1,212 11 71 17 17 13 66 10 ∼ 99 億円 757 12 67 18 18 13 64 100 ∼ 499 億円 377 9 75 15 16 12 71 78 8 82 8 10 18 69 建設 128 19 71 9 25 19 55 製造 284 9 71 17 14 11 70 インフラ・情報通信 58 10 59 22 19 10 60 運輸 29 7 66 24 17 17 62 401 10 69 20 14 11 72 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 84 6 73 21 17 7 75 118 11 75 11 25 14 55 45 9 89 2 16 31 49 顧客 個人顧客中心 364 9 75 14 19 15 62 法人顧客中心 837 11 69 18 16 12 68 海外展開 海外展開あり 453 8 71 18 13 12 70 海外展開なし 736 12 71 16 19 14 64 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 43 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 今後1年間で全従業員数をどうしようとしているのか、と す」は39%であったことから比べると人員の充足に対する いう質問に対しては、「現状を維持する」は44%で、「増 意識が鮮明になってきていると言える。業種別でみた場合、 やす」が51%、「減らす」が5%としている。半年前の調査 特に医療・福祉で80%、建設で78%と「増やす」意向が高 (2014年3月)では、「現状を維持する」は54%、「増や くなっている。(表39) 表39 今後1年の従業者数 (単位:%) 増やす 現状を維持する 減らす 無回答 1 今回調査 51 (回答数=1212) 44 5 1 前回調査(2014年3月) 39 (回答数=1023) 54 7 回答数 増やす 現状を維持する 減らす 今回調査 1,212 51 44 5 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 39 54 7 全体 売上高 10 ∼ 99 億円 757 52 43 5 100 ∼ 499 億円 377 49 44 6 78 46 49 3 建設 128 78 22 0 製造 500 ∼ 1000 億円 業種 284 42 50 7 インフラ・情報通信 58 41 53 3 運輸 29 45 45 7 401 48 46 5 84 50 49 1 118 49 40 9 45 80 16 4 個人顧客中心 364 53 41 5 法人顧客中心 837 51 44 5 海外展開あり 453 50 43 7 海外展開なし 736 52 44 4 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 「増やす」と回答した企業619社に雇用形態を尋ねたとこ 員」が15%と続いている。業種別にみると建設や金融・保 ろ、「正社員(新卒)」が77%、「正社員(中途)」が 険・不動産・賃貸で新卒よりも中途がやや上回っている。 74%と多く、「パート・アルバイト」が27%、「契約社 (表40) 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 44 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表40 採用の際の雇用形態 (単位:%) (回答数=619) 74 70 77 80 60 50 40 30 27 20 11 15 10 0 正社員(新卒) 正社員(中途) 1 契約社員 派遣社員 パート・アルバイト その他 回答数 正社員(新卒) 正社員(中途) 契約社員 派遣社員 パート・アルバイト その他 今回調査 619 77 74 15 11 27 1 前回調査(2014 年 3 月) 399 70 74 20 10 29 1 10 ∼ 99 億円 397 73 73 13 10 25 1 100 ∼ 499 億円 186 83 74 19 11 29 1 36 83 81 19 14 28 3 建設 100 82 87 13 10 10 1 製造 120 79 69 17 19 23 2 24 83 71 25 17 0 0 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 13 62 54 15 0 23 0 194 76 66 10 8 26 1 金融・保険、不動産・賃貸 42 67 76 19 12 5 2 サービス 58 71 78 26 3 62 0 医療、福祉 36 92 89 11 14 72 0 個人顧客中心 194 75 71 16 10 47 1 法人顧客中心 424 77 75 15 11 17 1 卸売・小売 顧客 海外展開 海外展開あり 226 81 73 16 12 24 0 海外展開なし 382 74 75 14 10 28 1 採用する部門としては、「営業・販売部門」が61%と 業種別にみると製造、インフラ・情報通信、卸売・小売、 もっとも多く、「製造・生産部門」が31%、「業務運営部 医療・福祉では中途社員よりも新卒社員を増やすといった割 門」が19%と続いている。(表41) 合がやや高く、逆に建設、運輸、金融・保険・不動産・賃 現時点の人材採用方針は「中途採用者を増やす」という回 貸、サービスでは中途の採用が高かった。売上高規模別では 答は全体の46%。「新卒採用を増やす」は45%でほぼ拮抗 「新卒採用を増やす」は10億-99億円規模で42%、100億 している。次いで多いのは「専門技術者を増やす」の -499億規模で47%、500億-1000億円規模で54%と徐々に 24%。また女性社員は15%の中堅企業が増やすとし、女性 高くなっている。(表42) 管理職についても14%が増やすとしている。 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 45 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表41 採用の際の分野 (複数回答、単位:%) (回答数=619) 70 61 60 50 40 31 30 20 7 7 19 10 4 12 6 0 営業・販売部門 人事総務部門 情報技術部門 財務部門 業務運営部門 製造・生産部門 その他 0 部門は特定 していない 計画は未定 回答数 営業・販売部門 人事総務部門 情報技術部門 財務部門 業務運営部門 製造・生産部門 その他 部門は特定 していない 計画は未定 今回調査 619 61 7 12 6 19 31 7 4 0 前回調査(2014 年 3 月) 399 67 8 13 9 21 27 7 3 0 10 ∼ 99 億円 397 54 7 14 7 19 35 7 5 0 100 ∼ 499 億円 186 72 9 7 4 18 25 7 4 1 36 75 0 11 11 17 22 3 0 0 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 100 28 5 13 5 18 58 11 3 0 製造 120 44 8 17 8 15 70 5 3 1 インフラ・情報通信 24 33 0 42 0 21 17 4 17 0 運輸 13 54 0 0 8 46 23 0 8 0 卸売・小売 194 91 7 9 7 11 10 2 3 0 金融・保険、不動産・賃貸 42 76 10 7 10 24 10 2 10 0 サービス 58 62 7 9 2 29 14 3 3 2 医療、福祉 36 42 14 3 3 39 14 25 11 0 個人顧客中心 194 72 7 7 4 22 10 9 5 1 法人顧客中心 424 56 7 14 7 18 40 5 4 0 海外展開あり 226 68 7 14 8 18 35 4 3 0 海外展開なし 382 57 7 11 5 19 29 8 5 0 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 46 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表42 人材採用の方針 (複数回答、単位:%) (回答数=1212) 50 45 40 46 45 35 30 25 5 5 13 15 10 14 15 15 24 20 2 0 女性社員を 増やす 女性管理職を 増やす 外国人の 国内採用を 増やす 2 外国人の 現地採用を 増やす 新卒採用を 増やす 中途採用を 増やす 専門技術者 採用を増やす パート・ アルバイト、 派遣の正社員化 を増やす その他 決まって いない 回答数 女性社員を 増やす 女性管理職 を増やす 外国人の国 内採用を増 やす 外国人の現 地採用を増 やす 新卒採用を 増やす 中途採用を 増やす 専門技術者 採用を増や パート・ア ルバイト、 派遣の正社 員化を増や す その他 決まってい ない 1,212 15 14 5 2 45 46 24 13 2 15 10 ∼ 99 億円 757 17 11 4 2 42 46 26 12 2 16 100 ∼ 499 億円 377 13 19 6 2 47 46 21 14 2 14 78 10 21 5 4 54 47 18 17 1 14 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 16 8 2 0 62 66 48 5 1 5 製造 284 14 13 6 4 41 37 29 11 2 18 インフラ・情報通信 58 9 19 5 0 41 31 14 3 7 24 運輸 29 3 3 7 0 45 48 17 14 3 14 401 15 12 4 3 45 43 18 12 2 16 84 12 14 4 4 30 45 17 12 2 27 118 22 26 8 1 41 58 13 28 1 10 45 31 24 4 2 62 58 38 31 2 4 個人顧客中心 364 21 23 5 1 42 48 17 23 2 15 法人顧客中心 837 13 10 4 3 45 46 27 8 2 15 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 海外展開あり 453 17 14 9 6 42 44 24 11 3 14 海外展開なし 736 14 14 2 0 46 48 24 14 2 16 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 47 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 6 政策の影響と評価 消費税の影響 法人顧客が中心である企業は「大きなマイナスの影響」が 4%、「マイナスの影響」が31%なのに対して、個人顧客が 消費増税前の駆け込み需要に対する反動減は、当初は早期 中心である企業は「大きなマイナスの影響」が12%、「マ に収束するのではと見られていたが、9月8日に発表した今 イナスの影響」が45%となっている。先の4∼6月期のGDP 年4∼6月期のGDP改訂の年率換算では、7.1%のマイナス成 でも個人消費の落ち込みが激しいと指摘されているが、その 長となり、大きな落ち込みとなっている。 影響は大きいようである。 8%の消費増税が自社の売り上げにどのような影響があっ 消費税が10%に引き上げられた場合の影響では、全体で たのかをたずねたところ、全体では47%が「影響はない」 は「大きなマイナスの影響」とした回答は15%、「マイナ としているが、「大きなマイナスの影響」「マイナスの影 スの影響」が44%で、あわせて59%がマイナスと考えてい 響」も41%と大きな割合を占めている。業種別にみると、 る。卸売・小売やサービスにとどまらず、医療・福祉、金 卸売・小売やサービスで半数以上が「大きなマイナスの影 融・保険・不動産・賃貸、製造などでも半数を超えてマイナ 響」「マイナスの影響」としている。顧客層別にみた場合、 スと考えている。(表43) 表43 消費増税(8%)による売上への影響 (単位:%) 消費増税(10%)による売上への影響予想 (回答数=1212) 大きなプラスの影響 1 プラスの影響 8 大きなプラス 0 の影響 6 35 大きなマイナスの影響 わからない プラスの影響 1 3 (回答数=1212) 無回答 1 大きなマイナス の影響 わからない (単位:%) 15 15 マイナスの影響 影響はない 25 44 47 マイナスの影響 影響はない 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 48 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 消費増税(8%)による売上への影響 消費増税(10%)による売上への影響予想 回答数 大きなマ イナスの 影響 マイナス の影響 影響は ない プラスの 影響 大きなプ ラスの影 響 わからな い 大きなマ イナスの 影響 マイナス の影響 影響は ない プラスの 影響 大きなプ ラスの影 響 わからな い 今回調査 1,212 6 35 47 3 1 8 15 44 25 1 0 15 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 - - - - - - 15 49 16 0 0 19 10 ∼ 99 億円 757 7 34 48 3 1 9 15 44 25 1 0 15 100 ∼ 499 億円 377 6 37 46 2 1 7 15 44 24 1 0 15 78 5 36 44 4 5 5 13 50 23 0 1 10 全体 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 3 23 56 3 2 13 13 35 24 1 1 25 製造 284 4 32 53 2 1 9 13 40 30 1 0 15 インフラ・情報通信 58 3 31 55 0 2 9 5 38 40 2 0 16 運輸 29 0 21 72 0 3 0 0 35 38 0 0 28 401 9 44 37 4 2 5 18 49 20 2 0 11 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 84 11 26 46 5 0 12 13 43 26 1 0 17 118 9 43 38 3 0 6 25 47 20 0 0 8 45 2 33 51 0 0 13 11 53 20 0 0 16 個人顧客中心 364 12 45 31 3 1 8 22 53 11 1 0 12 法人顧客中心 837 4 31 54 2 1 8 11 40 31 1 0 16 海外展開あり 453 3 31 55 2 2 7 12 40 30 2 0 15 海外展開なし 736 8 38 43 3 1 8 16 46 22 1 0 15 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 今春の8%消費増税をマイナス影響と捉えている企業501 12月まで続く」が25%、「来年(2015年)まで続く」が 社が、その影響がいつまで続くと考えているかをたずねたと 26%となり、半数の企業が消費増税の影響がまだ続くとみ ころ、「2014年7∼9月まで」が24%、「2014年10∼ ている。(表44) 表44 消費増税(8%)の影響時期 (単位:%) (回答数=501) 30 24 20 26 25 25 10 14 15 8 5 0 0 2014年6月まで 2014年7∼9月まで 2014年10∼12月まで続く 来年 (2015年) まで続く 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 影響はなかった わからない 49 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 回答数 回答数 全体 6月まで 2014年6月まで 7∼9月まで 2014年 7∼9月まで 10∼12月まで続く 2014年 10∼12月まで続く 来年まで続く 来年(2015 年) まで続く 影響はなかった 影響はなかった わからない わからない 全体 今回調査 1,212 8 11 11 11 4 5 今回調査 売上高 501 14 24 25 26 0 8 売上高 10 ∼ 99 億円 757 8 10 12 11 5 6 10 億円 100∼∼99 499 億円 306 377 13 9 22 14 27 10 27 10 0 3 9 4 100 500 ∼ 499 1000億円 億円 163 78 14 10 30 12 22 12 23 14 0 1 7 3 500 業種 ∼ 1000 億円 32 16 22 25 31 0 6 業種 建設 128 6 6 9 10 5 5 建設 製造 33 284 9 10 18 12 24 8 39 7 3 6 製造 インフラ・情報通信 102 58 19 5 30 7 21 9 19 14 0 2 9 2 インフラ・情報通信 運輸 20 29 10 7 20 0 25 3 40 10 0 3 5 3 6 401 17 10 0 17 17 15 50 12 0 5 17 4 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 211 84 12 8 30 8 28 16 21 5 0 5 6 7 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 31 118 16 4 19 6 36 14 13 22 0 3 10 8 運輸 卸売・小売 サービス 医療、福祉 62 45 8 11 10 2 24 2 40 16 0 7 11 7 医療、福祉 顧客 16 31 6 6 44 0 13 顧客 個人顧客中心 364 9 14 17 16 3 7 個人顧客中心 法人顧客中心 207 837 11 7 23 10 27 9 27 9 0 4 9 4 法人顧客中心 海外展開 289 15 25 23 25 0 8 海外展開 海外展開あり 453 8 12 10 7 4 3 海外展開あり 海外展開なし 154 736 16 8 31 10 25 12 20 13 0 4 5 7 海外展開なし 333 13 21 25 29 0 10 東京オリンピックへの期待 わらない状況だ。ただし、業種別にみると前回5割近くがプ ラスの影響としていた建設が42%に下げている。マイナス 2020年の東京オリンピックにむけて、前回の東京オリン の影響は23%あり、人手不足などによる影響が懸念される ピック50周年記念イベントや各種の催し物など行われるな ためかもしれない。 ど、景気回復の起爆剤になることが期待されているが、中堅 影響があると回答した企業のうち、影響が出る時期は 企業の経営にはどのような影響が出ると考えているのか。全 「2015-16年」は36%、 「2017年以降」は57%と実際に経 体では「影響はない」が33%、プラスの影響が37%、マイ 営への影響は当面先と見ている企業が多いようだ。(表45) ナスの影響は8%と、半年前の調査(2014年3月)とほぼ変 表45 東京オリンピックの経営への影響 (単位:%) 大きなマイナス 1 の影響 影響の時期 (回答数=1212) (単位:%) (回答数=1212) 無回答 3 2014年度内 マイナスの影響 わからない 4 7 21 大きなプラス の影響 36 5 33 32 影響はない 2017年度以降 2015年度∼ 2016年度 57 プラスの影響 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 50 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 東京オリンピックの経営への影響 回答数 影響の時期 大きなマイナ スの影響 マイナスの 影響 影響はない プラスの影響 大きなプラス の影響 わからない 回答数 2014 年度内 2015 年度∼ 2016 年度 2017 年度 以降 全体 今回調査 1,212 1 7 33 32 5 21 549 4 36 57 前回調査(2014 年 3 月) 1,023 1 6 30 33 6 24 465 4 36 58 10 ∼ 99 億円 757 1 8 35 30 5 21 332 3 40 55 100 ∼ 499 億円 377 2 5 33 35 4 21 173 6 30 61 78 0 6 23 42 8 19 44 0 36 61 建設 128 3 20 20 37 5 15 83 6 43 49 製造 284 1 1 34 38 6 20 129 1 40 55 インフラ・情報通信 58 0 5 35 21 3 36 17 12 24 65 運輸 29 0 10 24 35 10 21 16 0 38 56 401 1 5 37 29 5 23 158 2 38 56 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 84 2 7 27 45 4 14 49 10 31 55 118 1 6 35 33 6 19 54 0 28 70 45 2 22 44 13 0 18 17 6 41 47 個人顧客中心 364 2 8 39 25 3 23 135 6 31 61 法人顧客中心 837 1 6 31 36 6 20 406 3 37 56 海外展開あり 453 1 5 34 39 5 16 224 2 35 60 海外展開なし 736 2 8 33 29 5 24 316 5 37 55 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 政府成長戦略への期待と評価 「外国人材の活用」(10%)といった項目では評価が低い ようだ。 長期にわたり低迷していた経済がようやく回復の兆しを見 2015年度に向けて、政府が取り組むべき課題は何か。中 せる中、政府の成長戦略に対する期待と評価はどのようなも 堅企業の46%が「法人税改革」を挙げており、現時点での のか。政府が6月に発表した成長戦略『「日本再興戦略」改 評価に留まらず、更に取り組んでいくことを望んでいる。次 訂2014』で掲げられた「改革に向けての10の挑戦」につい いで「少子高齢化対策」が45%、「地方経済再生」、「財 て、現時点で評価しているものをたずねたところ、全体の 政健全化」が39%、「雇用対策」が29%、「電力安定化」 47%が「成長志向型の法人税改革」をあげた。「働き方の が28%であった。「『特区』の設置・活用」は全体では9% 改革」(23%)、「女性の更なる活躍促進」(22%)が続 だが、金融・保険・不動産・倉庫では17%とやや高かっ くが、「イノベーションの推進とロボット革命」(8%)、 た。(表46、表47) 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 51 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表46 成長戦略『「日本再興戦略」改訂2014』「改革に向けての10の挑戦」の評価 (複数回答、単位:%) (回答数=1212) 50 47 45 40 35 30 25 15 8 11 10 5 14 12 10 12 17 22 15 23 20 0 コーポレート 公的・準公的 産業の新陳代謝 成長志向型の イノベーション 女性の更なる ガバナンス 資金の運用の とベンチャーの 法人税改革 の推進と 活躍促進 の強化 在り方の見直し 加速、成長資金 ロボット革命 の供給促進 働き方の 改革 外国人材の 活用 攻めの農林 健康産業の活性 いずれも 水産業の展開 化と質の高い 評価できない ヘルスケア サービスの提供 回答数 コーポレー トガバナン スの強化 公的・準公 的資金の運 用の在り方 産業の新陳 代謝とベン チャーの 加速、 成長 資金の供給 促進 成長志向型 の法人税 改革 イノベーシ ョンの推進 とロボット 革命 女性の更な る活躍促進 働き方の 改革 外国人材の 活用 攻めの農林 水産業の 展開 健康産業の 活性化と質 の高いヘル スケアサー ビスの提供 いずれも評 価できない 1,212 12 14 17 47 8 22 23 10 15 12 11 10 ∼ 99 億円 757 10 14 18 43 7 20 20 10 15 13 13 100 ∼ 499 億円 377 13 12 17 52 8 26 28 8 14 10 9 78 21 18 15 54 13 23 27 12 13 10 6 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 建設 128 7 22 16 50 3 16 27 16 13 6 13 製造 284 12 16 17 51 13 20 18 11 13 7 12 インフラ・情報通信 58 9 10 24 45 7 14 24 3 19 12 16 運輸 29 21 21 17 35 3 14 35 10 7 3 17 401 13 12 15 46 7 21 23 5 20 10 12 84 14 21 24 55 4 24 18 13 11 10 4 118 8 8 17 47 7 35 28 9 7 19 9 45 9 7 13 31 13 33 27 27 4 56 9 個人顧客中心 364 14 10 15 46 4 28 27 9 10 15 10 法人顧客中心 837 11 15 19 46 10 19 21 10 17 10 12 海外展開あり 453 11 13 21 50 11 21 21 13 17 12 11 海外展開なし 736 13 14 15 44 6 22 24 8 13 11 12 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 52 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 表47 2015年度に向けた政府の取り組み (複数回答、単位:%) (回答数=1212) 50 45 20 20 15 13 15 10 2 9 5 17 20 28 29 25 22 30 39 39 35 45 46 40 0 法人税 改革 財政 健全化 金融緩和 雇用対策 労働規制 改革 「特区」 の設置・ 活用 その他の 規制緩和 防災対策 電力 安定化 地方経済 少子高齢化 TPP・ 対策 再生 自由貿易 対応 外交政策 その他 1 特にない 回答数 法人税 改革 財政健 全化 金融緩 和 雇用対 策 労働規 制改革 「特区」 の設置・ 活用 その他 の規制 緩和 電力安 定化 防災対 策 地方経 済再生 少子高 齢化対 策 TPP・ 自由貿 易対応 外交政 策 その他 特にな い 1,212 46 39 13 29 20 9 15 28 20 39 45 22 17 2 1 10 ∼ 99 億円 757 46 40 13 29 22 9 13 28 19 40 47 20 17 2 1 100 ∼ 499 億円 377 46 40 11 29 19 8 17 29 23 40 46 26 18 1 1 78 50 33 9 30 14 8 26 31 19 37 31 28 13 5 0 建設 128 48 40 15 38 20 11 15 28 30 45 41 11 17 1 2 製造 284 51 36 10 29 21 5 13 39 17 35 44 29 19 1 1 58 41 53 7 17 14 10 12 28 33 45 52 19 12 2 5 全体 今回調査 売上高 500 ∼ 1000 億円 業種 インフラ・情報通信 運輸 卸売・小売 金融・保険、不動産・賃貸 29 38 35 3 38 21 7 7 17 24 45 35 14 10 3 3 401 46 41 13 27 19 9 17 28 19 45 45 28 16 2 1 84 48 42 26 23 17 17 25 17 16 27 44 13 21 2 1 118 44 39 11 31 23 10 11 23 22 37 48 14 13 2 0 45 40 31 16 33 44 9 20 11 9 22 64 16 13 0 0 個人顧客中心 364 44 40 14 29 21 10 16 23 17 38 51 18 15 2 1 法人顧客中心 837 47 39 12 29 20 8 15 31 22 40 43 24 17 2 1 サービス 医療、福祉 顧客 海外展開 海外展開あり 453 50 42 14 27 20 8 17 31 20 37 41 31 20 2 1 海外展開なし 736 44 38 11 31 21 9 14 27 20 41 48 17 15 2 2 中堅企業の課題と戦略 の成長のためには優秀な人材の育成や教育が大きな課題と なっている。人材そのものの不足感が広がるなかで、人を引 継続的な収益拡大に向けた成長戦略として、中堅企業は新 き付ける魅力的な企業のあり方が問われている。大企業とは 規事業の開拓や既存事業からの転換よりも、既存事業の延長 違う、秀でた特色を持った中堅企業が活躍することが、日本 線を強くしていこうとしているようだ。国内需要の動向や価 の継続的な経済成長を支えるために必要だ。 格競争など、消費増税や円安などの影響も広がるなか、企業 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 53 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 調査の方法・回答属性グラフ 調査の方法 株式会社日経リサーチが保有する企業データベースより、売上高 10 億円以上 1,000 億円以下の株式会社、有限会社、合名・ 合資・合同会社 10,000 社を抽出し、郵送調査を実施した。調査期間は 2014 年9月1日から9月 18 日。有効回答は 1,212 社だった。 本調査の回答者は社長、CEO、COO が 25%、その他の役員が 36% で、これらの会社役員が回答者全体の6割超を占めている。 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 54 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 貴社の会社形態をお選び下さい。(1つだけ) 100.0 90.0 89.7 80.0 70.0 60.0 50.0 40.0 30.0 20.0 10.0 8.9 1.2 0.1 有限会社 その他 0.0 株式会社(上場) 株式会社(未上場) 貴社は創業者や特定の親族による経営ですか。該当するものをお選び下さい。(1つだけ) 70.0 60.0 59.1 50.0 40.3 40.0 30.0 20.0 10.0 0.0 同族経営・家族経営である 同族経営・家族経営ではない 貴社について該当するものをお選び下さい。(1つだけ) 45.0 40.0 40.4 35.0 36.1 30.0 25.0 15.0 20.9 20.0 10.0 5.0 1.2 0.0 企業グループの親会社である 企業グループに属している 企業グループには属していない その他 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 55 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 貴社の設立年をご記入下さい。 35.0 32.4 30.0 29.1 25.0 21.0 20.0 15.0 10.0 5.0 0.0 1900年以前 8.6 4.3 0.9 1.9 1901-1920年 1921-1940年 1941-1960年 1961-1980年 1981-2000年 2001年以降 8.7 8.1 中四国 九州・沖縄 貴社の本社所在地をご記入下さい。(1つだけ) 40.0 35.0 34.3 30.0 25.0 20.1 15.0 10.0 5.0 19.4 20.0 6.5 2.6 0.0 北海道 東北 関東 中部 近畿 貴社の直近の決算期における資本金をお選び下さい。(1つだけ) 45.0 40.0 40.7 35.0 30.0 25.0 24.4 20.0 4.0 12.8 10.0 18.1 15.0 5億円以上∼10億円未満 10億円以上 5.0 0.0 3,000万円未満 3,000万円以上∼1億円未満 1億円以上∼5億円未満 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 56 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 貴社の直近の決算期末における常用従業員数をお選び下さい。 35.0 32.5 30.0 25.0 20.0 16.8 10.0 6.1 7.8 11.0 5.0 19.9 15.0 3.7 0.0 20人以下 21人∼50人 51人∼100人 101人∼300人 301人∼500人 501人∼ 1,000人 1,001人∼ 2,000人 1.6 0.6 2,001人∼ 5,000人 5,000人超 貴社の常用従業員数の平均年齢をお選び下さい。(1つだけ) 40.0 37.7 35.0 31.8 30.0 25.0 20.0 10.0 15.0 15.0 8.3 5.0 0.0 2.6 1.2 ∼29歳 30歳∼34歳 35歳∼39歳 40歳∼44歳 45歳∼49歳 50歳∼54歳 0.8 1.4 55歳以上 わからない 貴社の直近の決算期における売上高をご記入下さい。 70.0 50.0 62.5 60.0 40.0 31.1 30.0 20.0 10.0 6.4 0.0 10億-99億円 100億-499億円 500億-1000億円 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 57 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 貴社の直近の決算期における営業利益をご記入下さい。 50.0 45.0 45.4 40.0 35.0 30.0 31.8 25.0 20.0 15.0 10.0 9.2 5.6 5.0 2.3 0.0 営業利益マイナス 1億円未満 1億-10億円未満 10億-30億円未満 1.2 30億-50億円未満 50億円以上 貴社の業種として最もあてはまるものをお選び下さい。(1つだけ) 35.0 33.1 30.0 25.0 23.4 20.0 15.0 10.0 4.8 9.7 6.9 10.6 5.0 2.4 5.2 3.7 0.0 建設 製造 インフラ・情報処理 運輸 卸売・小売 金融・保険、 不動産・賃貸 サービス 医療・福祉 その他 貴社の業種として最もあてはまるものをお選び下さい。(1つだけ) 80.0 70.0 69.1 60.0 50.0 40.0 20.0 30.0 30.0 10.0 0.0 個人顧客が中心 法人顧客が中心 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 58 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) あなたの役職をお選び下さい。(1つだけ) 30.0 15.0 14.9 21.0 20.0 20.5 25.2 25.0 12.8 10.0 5.3 5.0 0.0 社長、CEO、COO 財務・経理担当役員、CFO 取締役、執行役員 部長級管理職 課長級管理職 その他 あなたの主な職種をお選び下さい。(1つだけ) 45.0 40.0 38.2 35.0 30.0 20.0 28.6 25.0 15.0 14.7 10.0 5.0 0.0 人事・総務 財務・経理 企画・戦略 6.5 4.1 営業・販売 0.5 0.7 0.5 0.2 研究・開発 製造・生産 購買・仕入 情報処理・ システム 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 1.4 広告・広報 その他 59 「中堅企業調査」報告書(2014 2H) 【免責条項】 本報告書で提供している情報は、ご利用される方のご判断・責任において ご使用下さい。 日経リサーチ及び GE キャピタルは、できるだけ正確な情報の提供を心掛 けておりますが、本報告書で提供した内容に関連して、ご利用される方が 不利益等を被る事態が生じたとしても、一切の責任を負いかねますので、 ご了承下さい。 日経リサーチ & GEキャピタル 共同調査 60
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