岩手日報 WebNews 宮古男女、総合力示す インターハイ・セーリング 【東京支社】全国高校総体(インターハイ)第8日は8日、神奈川県藤沢市などで12 競技が行われ、県勢はセーリングの女子FJ級ソロで宮古A(長谷川碧、大川七海=と もに3年)が優勝。2艇の合計得点によるデュエットでも男女の宮古がともに準優勝し た。 宮古のセーリング優勝は昨年の女子デュエットに続き2年連続。女子FJ級ソロを制 するのは6年ぶり3度目。男子ソロの宮古A(金沢淳、菅原拓紀=ともに3年)も5位入 賞した。 積み重ねた好レース 宮古女子 江の島の高波や強風を乗り越えた先に、全国の頂点が 待っていた。宮古は長谷川碧と大川七海(ともに3年)ペア のAが女子FJ級ソロで栄冠をつかみ、デュエットでも準優 勝。2人は「ここまで来 られると思わなかった」と日に焼け た顔をほころばせた。 宮古Aは前日までに5レースを終えて7点。暫定1位で迎 えた最終第6レースは、1点差に迫る関大一(大阪)とのし 烈な優勝争いとなった。 リードする宮古Aは序盤から関大一をマークしたが、「意識し過ぎた」(長谷川)と他艇 の進路を妨害してしまう。ペナルティーで遅れを取り、8位でゴールした。 だが最終得点は全6レースのうち上位5レースの合計で決まる。第1レースから順に 1位、2位、1位、4位、3位と積み重ねた貯金が奏功し、最終的には関大一と11点で 並んだ末、上位入賞数で際どく栄冠をつかんだ。 台風11号の影響で、波は大きくうねり風速10メートル以上の強風が吹いた今大会。 宮古湾と違う環境でも、息の合った操舵(そうだ)で乗り切った。長谷川が「ミスして焦っ た時も七海がいたから冷静でいられた」と褒めれば、大川は「周りの艇を寄せつけない ような元気がある」と長谷川に賛辞を贈った。 (⇒次ページへ) デュエットの準優勝を支えたのは宮古Bだ。「高い波と強い風が怖かったが、スピード を落とさないように気を付けた」と奮闘した小笠原彩乃(1年)。川戸望里(3年)は競技 を始めて4カ月の1年生をリードした。 高校から競技を始め、仲間とつかんだ金と銀のメダル。「セーリングをやって大正解 でした」。長谷川と大川は満面の笑みで3年間を振り返った。 (宮川) 【写真=女子FJ級ソロ 第6レースを終え、仲間に手を振る宮古 A(103)の長谷川碧 (右)と大川七海=神奈川県藤沢市・江ノ島ヨットハーバー沖】 (2014.8.9)
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