錯イオン ★★★★★ 12 東大 2-II カ 構造α : Ag+ ,構造β : Zn2+ キ 対称性を考えると,幾何異性体は次の2種類である。 ク Fe ケ コ Ca2+ x[mol/L] とすると, 0.1xmol EDTA 溶液は, 10−2 × 5 × 10−3 = 5 × 10−5 [mol] Ca2+ + EDTA Ca − EDTA 10−1 x 5 × 10−5 0 10−1 x − y 5 × 10−5 − y y 3.9 × 1010 = (10−1 x y − y)(5 × 10−5 − y) 平衡は右に大きくよっているので, y ≈ 5 × 10−5 ∴ x = 5.0 × 10−4 [mol/L] サ 活性化エネルギー 1 錯イオン ★★★★★ 10 東大 2-II カ 配位結合 キ PbCl2 + 2NaCl により,錯イオン B が形成される。 ク 錯イオン A は電荷 +2 を持ち,電荷が0となったことから塩化物イオンは2個配位 したことが分かる。よって,錯イオン C はアンモニアが2個、塩化物イオンが2個配位し た錯イオンである。 ケ 錯イオン A と錯イオン B を混合すると錯イオン C の2倍の分子量を持つ錯イオン D となったので,化合物 D は, 2 元素、イオン ★★★★★ 9 東大 2-I ア フッ化水素酸との反応なので, SiO2 + 6HF → H2 SiF6 (ヘキサフルオロケイ酸) + H2 O ※ 気体の HF との反応:SiO2 + 4HF → SiF4 + 2H2 O イ PbSO4 ウ α= = = = = [S2− ] [H2 S]total [S2− ] [H2 S] + [HS− ] + [S2− ] [H2 S] Ka1 Ka2 [H + ]2 [H2 S] + [HS− ] + [S2− ] Ka1 Ka2 2− + ]2 [HS− ][H+ ]2 + [S [H][H [H2 S] 2 S] [H+ ]2 + [H+ ]2 Ka1 Ka2 + Ka1 [H+ ] + Ka1 Ka2 エ Ksp (CuS) [H2 S]total × 4 × 10−38 = α [S2− ] [H+ ]2 + Ka1 [H+ ] + Ka1 Ka2 × 4 × 10−38 Ka1 Ka2 ( +2 ) Ksp (CuS) [H ] + 10−7 [H+ ] + 10−21 −38 log10 = log × 4 × 10 α 10−21 = = 17 − 2 log 2 − 2pH = 16.4 − 2pH 同様に, Ksp (FeS) = 2 − 2pH α オ Fe2+ : 4 × 10−4 mol/L 3 [Fe2+ ][S2− ] < 10−19 1 [S2− ] < ・10−15 4 硫化水素のモル濃度は, [H2 S] = 2 × 10−3 mol = 10−1 [mol/L] 20 × 10−3 L 平衡の定数の式に代入して, 10−21 = [H+ ]2・14・10−15 10−1 [H+ ] = 2 × 10−3.5 ゆえに 3.5 − log 2 = 3.2 pH < 3.2 ※この結果は硫化物が酸性だと沈殿しないことを意味する。 カ スルホ基と反応しないようアンモニアを除くため。 キ NaOH 水溶液 10−2 mol/L × 18 × 10−3 = 18 × 10−5 mol 18 × 10−5 mol × 23 = 414 × 10−5 [g] 50mL を 10mL に希釈させているので, 2.07 × 10−2 [g] ∴ 2.1 × 10−2 [g] 4 元素の性質 ★★★★★ 8 東大 2-I カ A NO2 ※ 酸性雨 2NO2 + H2 O → HNO2 + HNO3 亜硝酸は不安定で高温だと分解する 3HNO2 → HNO3 + H2 O + 2NO cf. 水酸化ナトリウムとの中和 2NaOH + 2NO2 → NaNO3 + NaNO2 + H2 O B,C (NH2 )2 CO(尿素) + H2 O → 2NH3 + CO2 キ 3NO2 + H2 O → 2HNO3 + NO 10L 中ですべての NO2 はなくなり硝酸となったことから,生じた硝酸のモル数を x[mol] として, x = 10−5 ∴ x = 10−4 [mol] 10 よって,元の NO2 は, 3 × 10−4 [mol] 2 ここで,混合気体全モル数を n とすると, n= 1.013 × 105 8.3 × 103・273 = 4.47 × 10−2 [mol] よって NO2 の分圧は, 1.013 × 105 × 10−4 = 3.4 × 102 [Pa] 4.47 × 10−2 3 2× ク (NH2 )2 CO(尿素) + H2 O → 2NH3 + CO2 ケ 4NO + 4NH3 + O2 → 4N2 + 6H2 O 5 元素の性質 ★★★★★ 8 東大 2-I カ 正極:Ag2 O + 2H2 O + 2e− → 2Ag + 2OH− 負極:Zn + 2OH− → Zn(OH)2 + 2e− Zn(OH)2 + 2OH− →[Zn(OH)4 ]2− キ 0.1 × 10−3 A × 5 × 102 [時間] × 36 × 102 [s] = 1.8 × 102 [C] 消費された亜鉛の質量は, 1.8 × 102 1 × 65.4 × = 6.1 × 10−2 [g] 96500 2 ク + 直線形:[H3 N − Ag − NH3 ] 正四面体: 3 NH 2+ NH3 Zn 3 NH NH3 6 めっき ★★★★★ 7 東大 2-I ア 酸化剤1:Cu2+ + 2e− → Cu 酸化剤2:2H2 O + 2e− → H2 + 2OH− O− 還元剤:HCHO + 3OH− → H + 2H2 O + 2e− C O O− Cu2+ + 2HCHO + 2H2 O + 6OH− → Cu + H2 H C + 4H2 O O 4Na+ , SO2− 4 を加えて, ONa CuSO4 + 2HCHO + 4NaOH → Cu + H2 + H C + Na2 SO4 + 2H2 O O イ 還元剤としてはたらく。 ウ 消費された OH− を加水分解によって補い、pH の低下を抑える。 ※ − − CO2− 3 + H2 O HCO3 + OH OH− が減少すると平衡が右に傾き,水酸化物イオンを補充する。エ フェーリング反応 の反応式であり, 酸化剤:Cu2+ + e− → Cu+ O− 還元剤:HCHO + 3OH− → H + 2H2 O + 2e− C O O− 2Cu2+ + HCHO + 3OH− → 2Cu+ + H C + 2H2 O O 7 ∴ 2CuSO4 + HCHO + 5NaOH → Cu2 O + HCOONa + 3H2 O + 2Na2 SO4 オ (1) めっきされた銅の薄膜の厚さを x[cm] とすると,1面当たり 5.5/6[g] である から, 100x[cm3 ] ⇔ 5.5 [g] 6 また,銅の密度は, 63.5 × 6.0 ×4 1023 g (3.6 × 10−8 )3 cm3 ゆえに 100x × 63.5 × 6.0 ×4 1023 g (3.6 × 10−8 )3 cm3 = ゆえに x = 1.0 × 10−3 cm 1.0 × 10−2 [mm] (2) 発生する水素と銅のモル数は等しいので, 5.5 × 22.4 ≈ 1.9[L] 63.5 8 5.5 [g] 6 ケイ素 ★★★★★ 7 東大 2-II カ 骨格部分の最小単位は, SiO2− 3 ∴ (m, n) = (3, 2) キ SiO2 が立体的につながると 石英(水晶)と呼ばれる。 ク Ma Alb Sic Od・eH2 O a + 3b + 4c − 2d = 0 ∴ a = −3b − 4c + 2d ケイ素は4価より,3 価のアルミと1価の M がケイ素と置き換わるには a = b が必要。 ゆえに d = 2(b + c) ケ アルミの Alb Sic Od アルミニウムは3価なので,アルミニウム原子を中心とする負電荷の大きい正四面体が連 結する構造が増えるから。 コ 12Na2 SiO3・9H2 O + 12NaAlO2 → Na12 Al12 Si12 O48・27H2 O + 24NaOH + 69H2 O サ A 型ゼオライト Na12 Al12 Si12 O48・27H2 O → 式量 4495 この中の 12 個の Na が 12 個の Ca と置き換わると考えて, 1 × 12 × 40.1 ≈ 1.1 × 10−1 [g] ∴1.1 × 102 [mg] 4495 シ Na+ と Ca2+ を交換して,電荷を下げセッケンの沈殿を防ぐ。※ セッケンは Ca2+ , Mg2+ と塩となり沈殿となるので,Na+ と置き換えて沈殿させにくくする。 9 ケイ素2 ★★★★★ 6 東大 2-I ア SiHCl3 + H2 → Si + 3HCl イ ケイ素の融点が高く金属が融解する可能性があるため。 ※二酸化ケイ素は融点が 1650 ℃と非常に高い。 ウ 添加元素は最外殻電子数が Si に比べ1つ多いので,PH3 エ 1 8 上: × 4 + 1 1 1 1 = 1 個,中:4 + × 4 = 6,下: × 4 + = 1 個 2 2 8 2 よって,計 8 個 オ SiH4 は, 5 5 × 10−3 [L] = × 10−2 [mol] 22.4[L] 224 ケイ素の結晶構造より, (54 × 8 6 × 1023 [mol/cm3 ] 10−2 × 10−7 )3 薄膜として使われたケイ素は, 3 × 3 × 90 ×× 10−7 cm3 × (54 × 8 6 × 1023 [mol/cm3 ] 10−2 × 10−7 )3 使われた SiH4 ガスを x% とすると, 5 8・3・3・9 × 10−2 × x = × 10−2 224 54・54・54・6 x= 56 → 2.56% ∴3% 27・27・3 カ 余分な電子は 1.0 × 1018 [個/cm3 ] ケイ素の原子数は, 1018 個/cm3 8 × 1027 54 ・ 54 ・ 54 = 2.0 × 10−5 10 ケイ素3 ★★★★★ 6 東大 2-II キ Na2 SiO3 + 2HCl → H2 SiO3 + 2NaCl H2 SiO3 → SiO2・nH2 O(シリカゲル) + (1 − n)H2 O ク シリカゲル ケイ素と酸素からなる立体的網目構造を有し,表面に多数のヒドロキシ基を持つ多孔質の 固体。 ケ ろ液には Al3+ , Mg2+ , Ca2+ , Fe3+ があり,溶液 (A)250mL:アンモニア水で沈殿する ものは, C : Fe(OH)3 ,Al(OH)3 溶液 (B)250mL:アンモニア水で沈殿するが,過剰の水酸化ナトリウムには,Al(OH)3 は 溶けるので, D : Fe(OH)3 コ 固体 D は 31.9mg の Fe2 O3 であるから, −3 3+ Fe × 10 2 × 31.9159.6 : 250 × 10−3 ≈ 1.6 × 10−3 [mol/L] Al2 O3 は,47.2-31.9=15.3mg であり, −3 Al 3+ × 10 2 × 15.3 102 : 250 × 10−3 ≈ 1.2 × 10−3 [mol/L] 11
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