平成26年度事業計画及び収支予算について Ⅰ 平成26年度事業計画 攻めの農林水産業の推進に向けた喫緊の農政課題や現場の重要課題への的確な対応を目指 した農業改良普及事業を支援するため、引き続き、効果的・効率的な協会業務の執行に努め つつ、①「技術と普及」や「EK−SYSTEM」等を活用した情報の提供・共有化、②現地 実証活動の支援による新技術の普及、③現地活動・研究会活動の支援や幅広い研修の実施等 を通じた普及職員の資質向上等に重点的、かつ着実に取り組むこととして、全国農業改良普 及職員協議会との一層の連携強化の下、以下の事業を実施する。 1 普及情報活動支援事業 (1)普及活動情報基盤整備推進事業 ① 普及情報ネットワークの運営・管理 「EK−SYSTEM」について、現地事例情報等普及活動に関するデータベース、画 像情報データベース等の充実を図るとともに、提供する情報内容の拡充・整理・重点化や 関連情報提供機能の強化等により更に「見やすく」 、 「使い易い」システムを目指す。 また、 「会議室」の利用拡大を図り、情報交換・共有、相談機能を高め、現場の課題解決 に一層寄与できるようにするとともに、農業革新支援専門員、施策担当者、研究独法等の 全国的な交流・連携を推進する。 ② 広域連携・活動支援システムの構築 学識者、独法研究者、普及指導員等からなる喫緊の現場課題に対応した支援チームを 組織し、普及現場からの要請に応じ、支援チームメンバーによる各地の普及活動への助 言・指導を行う。また、普及指導員、農業革新支援専門員の広域的な連携活動を支援す る。 (2)機関誌発行事業 月刊誌「技術と普及」 (全国農業改良普及職員協議会機関誌)を発行し、現場の普及活動事 例や普及活動に関係する技術、経営、農政等の最新情報を提供する。特に、普及現場の喫緊 の課題をテーマとした特集記事に重点を置くとともに、普及活動に必要な情報を効果的に提 供するため、EK−SYSTEMとの連携を図る。 (3)営農支援情報提供事業 民間企業と協力し、生産者から一般消費者まで広く対象とした営農に関する相談・提案と 情報提供機能を持つ、ポータルサイト「みんなの農業広場」を運営する。 このサイトを通して、生産者に対して営農情報を提供していくとともに、農業の現場や普 及活動について、国民・消費者に身近なものとして理解してもらうための広報を行う。 - 1 - (4)その他情報提供事業 「技術と普及」 の配布と併せ、 普及組織に対する農業資機材等に関する情報の提供を行う。 2 新技術等調査研究・普及事業 (1)全国農業システム化研究会事業 農業経営の体質強化や担い手の支援、環境に配慮した農業の推進に加え、飼料用稲の定着 等の新たな農政課題にも対応すべく、それぞれの地域条件に適合する新たな作業技術や栽培 技術等について、普及組織や試験研究機関等との連携の下に、以下のような課題で実証調査 を行う。また、関連するテーマについて、農業革新支援専門員を対象とするブロック情報交 換会を開催する。 ① 水田農業経営の支援と確立に関する実証調査 ・飼料用稲の省力・軽労・低コスト・多収生産技術 ・水稲(主食用)の省力・軽労・低コスト・高品質生産技術 ・大豆の省力・軽労・低コスト・安定生産技術 ② 野菜の省力・軽労・低コスト・安定生産技術に関する実証調査 ③ 重要病害虫対策に係わる生物農薬等の利活用(IPM)に関する実証調査 (2)大豆安定生産促進事業 国産大豆の生産性の向上及び需要の拡大に資するため、 ①大豆関係普及資料の作成・配布、 ②大豆生産指導者地域検討会の開催、③国産大豆需要拡大のための品質評価等の情報検討会 の開催、④各ブロックにおける現地検討会等の開催を行う。 (3)地球温暖化適応技術の導入・普及の推進 「地球温暖化適応策推進協議会」 、 「水稲温暖化適応技術協議会」の中核的な会員として、 新しい適応技術の導入・普及の推進に積極的に取り組むとともに、事務局として協議会業務 の円滑・適正な遂行に努める。 (4)新技術展開事業 新たな農業機械開発分野に関する技術シーズの研究動向や農業機械への適応可能性、新 開発農業機械の利用状況、農業機械の効率的利用等について、専門家や農業者による講演 やパネルディスカッションを行う「新技術セミナー」を開催する。 3 資質向上・研修事業 (1)全国研究大会等の開催 普及活動の創意工夫・改善や独創性に富む優良事例発表等を通して、普及活動の高度化に 向けた研究を行い、一層の普及事業の充実・強化と農業・農村の発展に資するため、全国農 業改良普及職員協議会及び全国農業改良主務課長協議会との共催により、 「農業普及活動高度 化全国研究大会」を開催する。 また、引き続き、ブロックにおける現地活動調査研究会の開催等を支援する。 (2)普及職員OJT研修の支援 普及職員の現場課題解決能力強化に不可欠なOJT研修を支援するため、EK−SYST - 2 - EMを活用したeラーニング手法により、何時でも・何処でも自由に研修出来るよう、これ までに作成した教材を常時提供する。また、関連する研修資料等についても、分かりやすく 整理し利用に供する。 (3)新品種・新技術を活用した産地育成活動の支援 実需者、生産者、研究機関等の連携の下に、新品種・新技術等を活用したブランド産地 の育成・強化を主導する普及指導員等の活動を支援するため、品種・技術や実需者ニーズ に関する情報の収集・提供、技術研修会・情報交換会の開催等を行う。 4 関係団体等の活動支援事業 (1)日本農業普及学会等 日本農業普及学会及び全国青年農業者育成研究会の運営に対する支援、協力を行う。 (2)全国普及職員OB会等 全国農業改良普及職員協議会等との連携の下に、全国普及職員OB会及び全国農業改良普 及事業協議会活動への支援、協力を行う。 5 海外関係事業 途上国の農業普及事業の企画管理者を対象とした集団研修を実施するとともに、海外の普及 事業・農業事情に関する情報の提供や視察研修の受入等を行う。 6 顕彰事業 (1)普及職員の士気の鼓舞を目的とし、優れた普及活動の業績を表彰する「徳安記念普及功労 賞」の表彰事業を行う。 (2)普及指導センターで取り組んでいる普及活動を評価するとともに、普及活動の高度化、充 実・強化に資するため、農業普及活動高度化全国研究大会において優良普及活動事例等の表 彰を行う。 (3)公益社団法人大日本農会が実施する「農事功績者表彰事業」における農業改良普及に係る 候補者の推薦を行う。 - 3 -
© Copyright 2024 ExpyDoc