日米 EU 医薬品規制調和国際会議(ICH)ミネアポリス会議の結果 1

日米 EU 医薬品規制調和国際会議(ICH)ミネアポリス会議の結果
1.会議の概要
平成 26 年 5 月 31 日から 6 月 5 日まで、ミネアポリス(米国)において、
第 28 回日米欧医薬品規制調和国際会議(ICH)が開催された。
今回の会合では、ガイドライン策定議論に加え ICH 改革及び新規トピック
の議論が行われた。
今後、運営委員会のメンバーに、カナダ規制当局(ヘルスカナダ)及びス
イス規制当局(スイスメディック)が加わることが今回合意されたものの、
今後、ICH リフォームの一環として、ヘルスカナダ及びスイスメディックの
運営委員会メンバーとしての役割及び権限の詳細が設定されていく予定であ
る。
ICH において議論が必要な新規トピックを計画的に進めるため、今後、5 ヶ
年で進める計画を立てた。また、品質トピックの横断的な試みとして、ワー
クショップが ICH に先立ち開催され、その結果、今後 10 年の間に取り組むべ
き品質トピックが運営委員会に提言された。
当地では、運営委員会及び8つの専門家作業部会が開催された。詳細は、次
のとおり。
(1)主な参加者(運営委員会)
日本:
米国:
安田
尚之(厚生労働省)、中島
齋藤
宏暢、岸
宣雅(医薬品医療機器総合機構)
倉次郎(日本製薬工業協会)
T. ムーリン、J. モルゾン、J.ブレア(米国食品医薬品局(FDA))
P. ホーニヒ、(米国研究製薬工業協会)
EU:
L. リンドストローム(EU 委員会)、T. サルモンソン(欧州医薬品庁)
S. ルイク(欧州製薬団体連合会)
オブザーバー: M. ウォード(ヘルスカナダ)、
P. ドェー(スイスメディック)、L. ラゴ(WHO)
(2)開催された専門家作業部会
(ア)会合のあったトピック等
コード
内容
M2
医薬品規制情報の伝送に関する電子的標準
M7
医薬品中 DNA 反応性(発がんリスク)
M8
eCTD(電子化コモン・テクニカル・ドキュメント)
S5
生殖発生毒性
E6
臨床試験実施基準
Q3D
金属不純物
Q7
原薬 GMP
MedDRA PtC
ICH 国際医薬用語集
(イ)主な進展事項:ステップが進展したもの
(1) M7「医薬品中 DNA 反応性(発がんリスク)」
ステップ 4 サインオフ
(2) M8「eCTD:電子化コモンテクニカルドキュメント」Change
Request/ Q&A ver.1.26
ステップ 4 サインオフ
2.今後の予定
次回会合は 2014 年 11 月 9 日~13 日に、リスボン(ポルトガル)で欧州の
議長のもと開催される。なお、次々回会合は日本で開催予定である。