大学受験 パーフェクト講座SA 英文法

大学受験
パーフェクト講座SA
英文法
さくらの個別指導(さくら教育研究所)
◎囃DEl
第 1章
文 の構 造
知識 の量 は多 けれ ば多 い に越 した こ とはない が ,そ れ が雑然 と集積 されて い るだけ
では力 にな らない 。 基本的な事項 と派 生 的な事項 とが 区別 され ,体 系的 に分類,整 理
され て こそ ,個 々 の知識 が生 きて くる。 ところが,あ ま り細か い 「
分類」 に こだわつ
て ,そ れ にふ りまわ され ,大 学進 学 を 目的 とす る受験生な の か ,文 法学者 な のか ,わ
か らな くな つて しま うの は行 き過 ぎである。 「
分類」す る ことは,物 事 を分析 ・総合
す るため の手段 で ある ことを思 えば,基 本的な概念 はで きるだ け少 な く し,そ れ を上
応用」 で きるよ うに したほ うが よい。
台に 「
この章 で扱 う5文 型は,あ なた が高校 に入 学 したて の頃学校 で習 つた 5文 型 とはひ と
3つ に絞 り,そ れ らに使 われ る動詞
味違 つてい る。 ここでは SVC,SV00,SVOCの
を徹底 的 に頭 に入れて もらうことを前面に打 ち出 した。 文 の構造す なわち文型は,使 わ
れ る動詞で決 まる。動詞 が覚 え られない と文型 はマス ター で きないのだ,と い うことを
念頭 におい て もらい たい。市販 されてい る本 の 中には,5つ の文型では物足 りないのか,
30以 上 の文型 に分類 しなお して,そ れ を覚 えな さい,と してい るもの もある よ うだが,
文 の要素 が不定詞 そ の他 の句や節 で置 き換わ って も,主 要素 につい ての基本的な型は,
だい た い 5種 類 の どれかに帰着す るのである。
「この布 は手 ざわ りがや わ らか い。」 「
僕 が成功
彼 は一 生 涯独 身 の ままだ っ た。 」 「
した の は君 のお か げだ。」これ らを英語 では ど う言 うか。 この 章 は ,英 作文 の導入部
で もある。
2文 型 )
SVC(第
Sl
1
次 の(
) 内 に適 当 な動詞 を入 れ よ。
1. This apple(
2.These
)sour.
roses(
3. You(
)tired
(す っ ぱ い 味 がす る)
)sweet.
(いい にお い がす る)
today.
(疲れ た顔 して る よ)
4.Aren't you(
)well?
5。 My father seldom (
)angry.
(気分悪 い の ?)
6. Leaves(
(赤 くな る)
7.He(
)red
)silent for some time.
8. I had to(
9.He(
10.The
in autumn.
)standing.
(黙 つ た ままだ っ た )
(立ち っ ぱな し)
(満足 した よ うに思 えた )
)satisied.
story may(
(め つ た に怒 らな い )
)strange.
(奇妙 に 聞 こえ る か も)
解
説
①
She was
③
She seemed
happy.
②
happy。
④
She gOt happy.
She remalned
happy.
上の① ∼④ まで の一連 の文 では,動 詞 が 変 わ つて も,She=happyと
い う状態 であ
こと
る
は,4つ の文 とも同 じであ る。 ただ ,動 詞 が変 わ るにつ れて,be動 詞 にはない
「
色 彩」 が加 わ って くる。 つ ま り,表 現 に幅 がで き,微 妙 な ニ ュア ンスの違 い が 出 て
くる。 上の文 の happyの 位置 に くる語 の ことを補語 と呼び ,こ の場合 ,主 語 とイ コー
ル の 関係 にな って主語 を補 うことばだか ら,正 式 には主格補語 と呼ぶ。
SVCの
文型 では,vの
位置 に be動 詞以外 の動詞 が くる場合 が特 に重 要 で,単 純 で
機械 的な言 いか え,い わ ゅる直訳がで きな い。 そ の ために,英 語 を学ぶ側 には難 し く
感 じられ るの だが ,こ の難 しさは, 1に 掲 げた問題 中の動詞 を文 の 中で丸覚 えす る こ
とで解 消 され る。 1の 10個 の動詞 を確実 に覚 えて しまってか ら先 に進む よ うに しな
けれ ばな らない。
解
答
1. tastes[iS]
2, smell
3. look
4.feeling
5.gets EbecOmes]
6. turn
7.remained[kept]
8. keep[remain,cOntinue(=go
9。 seemed
10。sound
視覚
第 2 文 型 を とる動詞
・
・
・
―→ t a s t e
「
の味がす る」
…
・
一→ s m e l l
「 のにおいがする」
…
・
―→ f e e l
「 の感 じがする」
・
・
・
―→ look
「 に見える」
聴覚
・
…らしい [ 思える] 」
「
… に聞 こえる[ 思える] 」
「
1 味覚
嗅覚
感覚
On)]
〉 十形容詞
―→ s e e m
―→ s O u n d
2 「 … に な る」
野 』 Fぴ ∬ 腎 i登 11
十形 容 詞
で
ま
ま
の
”
3
る
あ
で
”
}
十
詞
容
形
n
a
■J
的
的
,
d
n
a
s
胸時t
gel猛
C(補 語)の位置 に不 定詞 を と
2
) 内 に適当な動詞を入れよ。
次の (
1.He(
2. I (
)to be at home
3. The dictionary(
解
(車を持 つ て い る ら しい )
)to have a car.
4.His
words(
5.You
will(
(たま た ま ,家 に い た )
then。
)to be useful.
)to be true.
)(
)to like him soo■.
(役に 立つ こ とが わ か つ た )
(本当 だ とわ か つた )
(すぐ好 き にな る よ)
説
S V C の 文型 を形 づ くる動詞 で も う 1 つ 重要 な もの は , C の 位 置 に不 定詞 を とる
動詞 で , こ れ こそ数 が少 な い の で , 全 部丸覚 え して も らい た い 。 ここで 注意 す べ き
こ とは , 次 の通 り。
1 ∼4 の 文 は , す べ て I t …' t h a t ∼ で 書 き か え られ る。
1.2の
1. =It appears that he has a car.
2. =It happened
that l was at hoIIlethen.
=It
3.
proved that the dictionary was useful.
ィオ ムの よ うに覚 え
4. 三 It turned
るとよい。
out that his words were
true.
2
seem,proveな どの後 に形容詞 が くるときは ,不 定詞 を使 わな くて も書 け る。
例 .He
3
seemed to be happy.=He
seemed happy.
=It
It proved to be right。
proved right.
上 の例 の 不定詞 t o b e は , と も に名詞 的用法。
o be happ封は,「幸福であること」に
o be righJは
,「正しいということ」
に
全 体 が , 1 語 の名詞 と等 しい働 きを して い る。
解 工 生
答
appears[seems]
2. happened[Chancedl
turned
5。 colne
out
3. proved
第 2 文 型 を とる動詞 ( 2 )
I
seem
to V
I
appear
I
happen
to V
chance
to V
prove
turn
「
V ら しい 」
to V
「
た またま V す る」
偶然 V す る」 「
to V
outto
V
「
結 局 V で あ る こ とがわか る」
4文 型)
S2SV00(第
目的語 を 2つ とる動詞
3
次の文の直接目的語 (DO)に は実線を,間 接目的語 (10)には波線を
つけよ。 〔
例〕 My unclegaveme a watch。
1. He shOwed
me his new car。
2. The teacher Otten gave lne good advice.
3. Miss Baker teaches us English.
4. The waiter brought
ttLea glass of wine.
5。 I gave the dog a bone.
6。 She t01d the bOys an old story.
7. I handed
Mary
a ticket for the concert.
8. Can yOu ind ttЮa seat?
解
説
b u y 十 人 十物
「
人に物を買つて あげる」
「
人に物をたずねる」
物 を表 す 目的語が後。
才
答
1.me
h i sn e w a a r
4.me
2.me摯
囲止ュ曲血捜
5. 血巡去逗ng a hnnn
7. 醜
a tinknt
3
.
鵬
蜘
6 . 』蟹光迪Q y 豊 重
」L 重止ユ査童漫E y
8. me a sant
次 の よ うに , 「 人 」 と 「
物 」 を逆 に して 書 き か える と前 置詞 が必 要 にな る。
撚鮮品縦諾ム
{乱
.三乱:協
岳
罫
路盈
鮮
登
ぷ
e.
L王
塩
liよ
程岳
鮒
絲塩
{艦登
l鮎
鮮品Fα
と
0
D
目
語
的
接
直
を
る
た
あ
に
「
人 」 にあた る語 を 問接 目的語 (10),「物 」
※ 人 を表す 目的語 が先。
︲ ︲ ︲ ︲ サ
「
人 に 物 を 与 え る」
「
人 に 物 を 見 せ る」
a s k 十 人 十物
解
﹁
gュve十 人 十 物
shOw十 人 十物
四
玉
r
l
t助>
l
l
l
l
先
g i v e , s h O w , b u y , a s k などの動詞 を授与動詞 と呼び , 次 の よ うな語順 を とる。
1
前置言
司t o をとる動詞
① g i v e , s h o w , t e l l , t(eこれ
a cだhけ は基礎 )
② p a y , o f f e r , o w e ( 次 に これ だけ覚 えよ う)
・
③ send,pass,hand,write,etc…
2
前置詞 f o r をとる動詞
① make,buy=get
② 宜nd,save,cook,choose
3
前置詞 o f を とる動詞
ask
ex. ask a question of me
SVOへ の転 換
4
次の文を例にならつて書きかえよ。
〔
例〕He gave me a pen.―
He gavea pen to me.
1. Our uncle told us an amusing
story.
you such a beautiful dress?
3. I can ind you a quiet hotel.
2. Who
made
4. Will you get Ele a bOttle ofjuice?
5. I wrote lny lnother a long letter,
6。 May
解
l ask you a favor?
答
1. Our uncle told an amusing story to us,
2. 恥 o lnade such a beautiful dress for you?
3. I can ind a quiet hotel for you.
4 . W i l ly o u g e ta b o t t loef j u i cfeo rm e ?
5. I wrote a long letter to lnyェュother.
6。 May
ttask a favor of you?
SVOC(第
S3
5文 型 )
第 5文 型 と他 の文 型 との 区別
次の2つの文を意味の違いがわかるように和訳せよ。
5
1・ (a)
The teacher called her name.
●) The teacher called her`fYukikOochan''.
2.(a)He
w i l lm a k e h i ss O n a p i l o t .
●) H e
3.
w i l ml a k e h i ss O na m o d e lp l a n e .
(a) I found an easy book.
●)I found the b00k easy.
4。 (a)He
●)He
keeps many birds in his room.
alwayS keeps his roOm clean。
解 上
第 5 文 型 だ けでな く, そ の他 の文型 に も使 われ る動詞 の 代表例。
( a ) 彼 女 の名 前 を呼 んだ。
答
2
3
4
●)彼
(a)息
●)息
(a)簡
●)そ
(a)た
●)自
ユ キ子ちゃん」 と呼んだ。
女を 「
パ
子を イ ロッ トにするだろ う。
子に模型飛行機 を作 つてやるだろ う。
単 な本 を見 つ けた。
の本 が簡単であることがわかった。
くさんの鳥を自分の部屋で飼 う。
分 の部屋 をいつ もきれいに してお く。
第 5文 型 を とる動詞
6
次の (
1.
2.
) 内 に適 当な語 を入れ よ。
私 た ちは , そ の本 が難 しい こ とがわか っ た。
We(
)the b00k(
)。
つ ま らな い 講義 で眠 くな っ た。
The dull lecture(
)me(
3.
部屋 を 暖 か く して お け。
(
)the r00m(
)。
4.
僕 は ,き の う散髪 して も らっ た。
I(
)my hair(
)yesterday。
5 。 僕 た ちは トム を野球 部 の 主 将 に選 んだ 。
We(
)Tom(
)。fthe baseball team.
6
彼 は , そ の 窓 を あ け っ ぱ な しに してお い た 。
He(
)the window(
)。
彼 女 は , そ の 鳥 を は な して や っ た 。
She(
解
)the bird(
).
説
①
l named
it Pochi.
③
l keptit secret.
② lmadeit mypet,!
④ l found itclever. 三
"と
“
い う関係 が どの
上の① ∼④ の文で共通 してい ることは, it=itの 次 にくる語
文について も成 り立ってい ることである。 上の文 の 上 の位置 にくる語は 目的語 (0),
その次 にくる語は補語 (C)と呼ぶが,こ の場合 の補語 は, 目的語 とイ コールの関係 に
なって 目的語 の意味を補 うことばだか ら,正 式には 目的格補語 と呼ばれてい る。
い う関係 を後ろに従 える動詞は,そ うた くさんあるわけではな
このよ うな 0=Cと
く,基 本的なもの をしっか りと覚 えこんでおけば,解 釈 ・作文 の ときに威力 を発揮 し
て くれ る重要な動詞である。 この動詞は,上 の文 の①,② の よ うに Cの 位置に名詞を
とる動詞 と,③ ,④ の よ うに Cの 位置に形容詞 (または分詞)を とる動詞 の 2つ に大
きく分けられ るので,こ れを 1つ の 目安 として覚えると都合 がよい。
l
S V O C の C に 名詞 を とる動詞
call,name,choose,elect,Inake,appoint
2
SVOCの
C に 形容詞 を とる動詞
make,keep,leave,宜
解
nd,paint,wash,like,set
答
3
made,sleepy
chose,captain
6
7. set,虻ree
5
4. had,cut
2
1. found,difflcult
Keep,warm
left[kept],Open