測定結果の見方 このたびは当測定所をご利用いただきまして、まことにありがとうございました。 「放射能測定結果」・「測定結果の見方(本紙)」を同封いたしますので、ご確認下さい。よくお読みいただいた上で、 数値の意味をご理解いただければと思います。測定結果についてご不明な点があれば、[email protected]までご連絡下さい。 今後とも、横浜市民測定所をどうぞよろしくお願い申し上げます。 ■不確かさとは ■測定結果の例 放 射 能 測 定 結 果 測定場所 測 定番号 測定日時 測 定容器 分析核種 試料情報 セシウム合計*3 印刷日時 : YYYY/MM/DD HH:MM:SS *1: I-131(ヨウ素),Cs-137(セシウム),Cs-134(セシウム),K-40(カリウム)を測定しています *2: 正確には0.955=95.5%です 核 種 I-131 Cs-137 Cs-134 K-40 放射能濃度 Bq/kg 188 Bq/kg 143 Bq/kg 701 Bq/kg 絶対誤差*4 Bq/kg ±38 Bq/kg ±29 Bq/kg ±151 Bq/kg 統計誤差*4 4.3% 3.5% 7.2% 50 検出下限値*5 ピーク検出 3.00 Bq/kg 4.76 Bq/kg P P *6 4.25 Bq/kg 55.0 Bq/kg P 40 今回の測定値は真ん中の実線の位置だ が、真の値は斜線の範囲に95.5%の確 率で存在している 統計誤差は放射性核種の崩壊の統計的揺らぎに起因する不確かさ、絶対誤差は統計誤差に測定機器 固有の不確かさを加味したものです 検出できる最小の放射能濃度です 「P」はスペクトルに統計的に有意なピークが検出された場合つきます E L P 2000 計数 1600 1200 800 試料のスペクトル 400 0 30 Cs-134 Cs-134 Cs-137 Cs-134 K-40 *7 *7: スペクトルに統計的に有意なピーク(山)が検出された核種名が表示されます 2400 確率(%) *4: *5: *6: (例) 放射能濃度 絶対誤差 100 Bq/kg ±20 Bq/kg ↑ ↑ 測定値 不確かさ 測 定者 横浜 磯子 MMDD-N 測 定機器 A T132 0A(S /N:2 082 8) YYYY年MM月DD日 HH時MM分SS秒 測定時間 3600 秒 M arin elli ,1l 試 料重量 5 40 g I+2Cs+K *1 信頼水準 0.95 *2 サンプル 331 ± 47.8 Bq/kg *3: スペクトルにピークが検出された場合のみ合計に加算されます 磯子測定室 M A S 20 (不確かさとして、いわ 10 ゆる標準偏差 (=σ) の2倍の値を採用) 不確かさ バックグラウンドスペクトル 0 エネルギー 1000 2000 3 0 0 0 ( ke V ) 否サーチドピーク No. 核 種 1 I-131 ネットカウント(P=0.68) 1724.3± 206.3 1717.1± 397.0 5704.1± 409.7 6519.6± 267.8 3423.7± 111.8 128.8± 83.6 1344.6± 74.6 0 0 スペクトル解析結果 ( データID: 75 ) サーチドピーク No. ピークチャンネル 1 34.53 2 93.59 3 98.63 4 108.23 5 128.52 6 176.63 7 226.30 ピークBG 0.0 63.1 63.1 0.0 0.0 164.2 778.4 検出限界カウント 610.6 317.3 234.9 289.2 290.2 253.1 199.5 核 種 Cs-134 Cs-134 Cs-137 Cs-134 K-40 95.5%信頼区間 (この範囲に真の値が 95.5%の確率で存在) 50 測定値 80 100 120 150 放射能濃度(Bq/kg) 200 エネルギー(keV) 放出率(%) 569.29 604.66 661.60 796.40 23.45 97.56 85.10 94.17 1460.83 10.67 検出限界カウント 468.9 ( 364.5keV) 100±20Bq/kg →今回の測定値は100Bq/kgだが、真の 値は80Bq/kgから120Bq/kgの間に 95.5%の確率で存在している ◆今回の測定に関する特記事項 (分析者:横浜) ※ 測定結果は、個人の責任においてご判断・ご活用下さい。当測定値に基づき行動され発生したいかなる損失・損害も、 当測定所では一切責任を負いません。同封の「測定結果の見方」も必ずお読み下さい。 (上限値:100+20=120 Bq/kg) (下限値:100-20= 80 Bq/kg) ■放射能濃度の測定と不確かさ 測定では、試料に含まれる放射性核種が崩壊する時に出すγ(ガンマ)線の数を数えて、放射能濃度を推定しています。 放射能濃度の単位はBq/kgで、1kg(キログラム)あたりのBq(ベクレル)です。なお、Bqは1秒間に起こる原子核の崩壊数を 表す単位で、1秒間に1回崩壊すると1Bqです。例えば、100Bqなら1秒間に100 回の崩壊が起こるということです。 ところで、放射性核種の崩壊は確率的現象であるため、同じものを同じように測定しても、崩壊する原子核の数は毎回 異なり、従って測定値も測定ごとに毎回異なり(ばらつき)ます。つまり真の値は決してわからないのです。しかし、測 定値のばらつきの範囲は推定することができて、これを「不確かさ」といいます。 以上の理由から、放射能濃度の測定結果は、必ず「測定値±不確かさ」で表し、真の値が一定の確率で存在する範囲(信 頼区間)を示します。本測定では、信頼水準として95.5%を採用しており、測定結果として、「測定値±不確かさ」で真 の値が95.5%の確率で存在する範囲を示しています。なお、一般に放射能濃度が低いほど、測定値に対する不確かさの割 合は大きくなります。 ■測定機器 機種:ATOMTEX AT1320A(2.5”×2.5”NaIシンチレータγ線スペクトロメーター ■測定に影響を与える主な要因 ○ 天然核種(K-40(カリウム; 1461keV)、Pb-214(鉛; 352keV)、Bi-214(ビスマス; 609keV))の存在 ○ 測定環境中の放射線量(バックグラウンド)の変化 ○ 測定環境中の温度・湿度の変化
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