技術委員会における FV 議論のための東京電力への質問

資料No.1-1
技術委員会における FV 議論のための東京電力への質問
鈴木元衛
はじめに
柏崎刈羽 NPP における事故シナリオやフィルタベントの効果を論じる前提のひとつとし
て、プラント外へ放出されるソースターム量については炉心内インベントリに対する相対
値だけではなく絶対値や総量、および周辺住民の被曝量も考慮すべきです。このため、以
下のことを東京電力に質問します。
1.ソースターム放出量について
①放出されるソースターム量は炉心インベントリに対する比率だけではなく、絶対値も示
すべきです。事故発生時の KK-7 の通常運転時炉心および使用済燃料プール内保管燃料の
それぞれの放射性元素ごとの蓄積量(kg、Bq)を下表に数値を入れるという形で示してくだ
さい。
表1
KK-7 号機炉内および使用済み燃料プールインベントリ
炉内燃料
使用済み燃料プール
放射性元素
蓄積量(kg)
放射能 (Bq)
U-238
U-235
Pu-238
Pu-239
Pu-240
Pu-241
Am-241
Cs-134
Cs-136
Cs-137
I-131
I-132
I-133
I-135
Sr-90
Te-132
Xe-133
Xe-135
Kr-85
Ru-103
Ru-106
H-3
例:1.2E+05
例:1.6E+12
1
蓄積量(kg)
放射能 (Bq)
②
プラント外への放出量
25 時間、18 時間、8 時間、6 時間シナリオにおけるプラント外へ放出される主要放射性
核種の、放出開始時刻の量を下表に数値を入れるという形で示してください。
表2-1
核種
25 時間シナリオ
15
x10 Bq
質量(g)
表2-2
質量%
核種
Cs-137
Cs-137
Xe-133
Xe-133
Xe-135
Xe-135
Cs-134
Cs-134
I-131
I-131
Sr-90
Sr-90
Te-132
Te-132
表2-3
核種
8 時間シナリオ
15
x10 Bq
質量(g)
表2-4
質量%
核種
Cs-137
Cs-137
Xe-133
Xe-133
Xe-135
Xe-135
Cs-134
Cs-134
I-131
I-131
Sr-90
Sr-90
Te-132
Te-132
18 時間シナリオ
15
x10 Bq
質量(g)
6時間シナリオ
15
x10 Bq
質量(g)
表3
【参考】 主な核種の半減期と比放射能
核 種
半減期 比放射能(Bq/g) 核 種
半減期 比放射能(Bq/g)
15
I-131
8.04 日
4.60×10
Sr-90
29.1 年
5.0×1012
I-132 2.30 時間
3.81×1017
U-235 7.04 億年
8.00×104
16
I-133 20.8 時間
4.18×10
U-238 44.8 億年
1.24×104
I-135
6.6 時間
1.30×1017
Pu-238 87.7 年
6.34×1011
Cs-134 2.06 年
4.8×1013
Pu-239 2.41 万年
2.30×109
Cs-136 13.2 日
2.7×1015
Pu-240 6560 年
8.40×109
Cs-137 30.1 年
3.2×1012
Pu-241 14.4 年
3.82×1012
Xe-133 5.25 日
6.9×1015
Am-241 433 年
1.29×1011
Xe-135 9.2 時間
1.5×1018
Ru-103 39.3 日
9.1×1014
Kr-85
10.8 年
1.45×1013
Ru-106
368 日
1.0×1014
14
H-3
12.3 年
3.6×10
2
質量%
質量%