静岡県周辺 及び福島県中部の 地上放射線量分布と

30016009
総合科学専攻
澤井真夢子
文部科学省の
航空モニタリング
汚染の概要
……面的に明らかに
感度・分解能の制約
不明
・低線量地域の汚染分布
・地形・地質との関係
自治体の地上線量率測定
都市部に集中
郊外・山岳地域のデータ
が少ない
汚染状況を精密に
描き出し、
地形・地質との関係を
検討する必要がある
平成24年9月発表
平成23年11月発表
(共に文部科学省ホームページより)
感度・分解能に制約あり
細かい分布が分からない
福島、郡山、会津若松、白河
共に人口の多い地域
測定地点に偏りがある
(福島県内市町村独自調査測定マップより)
 静岡大学静岡キャンパス及び福島県三春
町の放射線量率測定
 線量率と地形・地質との関連考察
 γ線スペクトル測定による核種分析
 地上放射線量率測定
・クリアパルス社製A2700
(CsI(Tl)シンチレーター)を使用
・地上1m地点で測定
・3回測定、平均
 Google map上に線量率をマッピング
 地形・地質との関係を考察
放射線が1つ検出器に入る毎に光に変換
更に電気信号に変換
電気信号の大きさによってガンマ線のエネルギーを区別
線量当量を計算
(A2700取扱説明書より)
福島市(県庁所在地)
 静大キャンパス
郡山市
福島県三春町
測定によって
差が出るのでは?三春町
福島第一原発
0.08~0.10
0.06~0.08
0.04~0.06
航空モニタリングで得られた値の
範囲に収まっているが、
より細かい違いが見受けられる
単位:μSv/h
静大はだいたいこの辺り
共通点は見られるが、地上での測定の方が
より細かい把握が可能
0.5~
0.4~0.5
0.3~0.4
0.2~0.3
~0.2
単位:μSv/h
アスファルト
0.08~0.10
0.06~0.08
0.04~0.06
単位:μSv/h
煉瓦
石畳、草
タイル
地面が石材の場所は高線量
放射性カリウムを含む
カリウム含有量が
高いためと考えられる
石材の場所を避けて
測定する必要がある
 グラフ中の赤線は全ての値の平均
 地面が石材の場所は線量率が高い
データ数
草地=5
煉瓦=6
コンクリート=3
アスファルト=9
石畳、砂地、
タイル、砂利=各1
0.50~
0.40~0.50
0.30~0.40
0.20~0.30
~0.20
単位:μSv/h
地区毎に
線量率が違うように見える
 赤線が全ての値の平均値
データ数
アスファルト=4
砂=3
砂利、石畳、
陸上トラック=各2
草地=18
石=1
 三春町内は基本的に花崗岩質
 高線量率の地区周辺には超苦鉄質岩、変
成岩
超苦鉄質岩
変成岩
鉄、マグネシウムを
非常に多く含んだ岩石
熱や圧力で
構造が変化した岩石
線量率との関係があるようには思えない
 スペクトル測定
・テクノエーピー社製TC100S
(CsI(Tl)シンチレーター)を使用
 エネルギー別にγ線を数えていく
データからグラフを作成
グラフを作成
K-40のピークを見る
為、
塩の上で測定を実施
K-40
明らかな差は見られなかった
Cs-137
Cs-134
Cs-134
測定地点
Cs-134
Cs-137
測定値
 地形の影響と思われる線量率の違いが見
受けられた
 核種分析の結果、三春町では放射性セシ
ウムの存在が明らかとなった
 データが不足している地区(特に高めの
線量率を記録した地区周辺)の線量率測
定
 地形との関係を具体的に考察