授業科目名 表現文化論A (Literary works and w ay of expression-A

授業科目名
表現文化論A (Literary works and w
ay of expression-A)
必修の区分
※
単位数
2.0
開講年次
2
講師名
元田 與市
所属
オフィスアワー・場所
※
連絡先
※
講義目的及び到達目標
絵画(造形芸術)や演劇(表情芸術)、音楽(音響芸術)、詩や小説など(言語芸術
)を、直接うみだした個人や集団を超えた歴史と社会そのものの表出=表現体(テク
スト)ととらえ、多角的な視点̶̶さまざまな文脈から、それらの意味や価値をさぐ
ることが目的です。
講義内容・授業計画
【転生するテクスト】
過去にうみだされた美術、文学、演劇、音楽などさまざまな表現体(テクスト)があ
らたな社会と時代のなかであらたな輝きを得て、生きつづけている例があります。そ
んな〈テクストの転生〉ともいえる世界の扉をひらいて、テクストの表現史をさぐり
ます。
1. 導入:テクストとはなにか? 表現とはなにか?
2. 剽窃、盗作、換骨奪胎、本歌取り、パロディ、パスティーシュ
3. 映画̶『サイコ』『新サイコ』『無法松の一生』『男はつらいよ』
4. 絵画̶ジョルジョーネ、ティツィアーノ、マネ、モジリアニ、ミレー、ゴッホ
5. 音楽̶バッハ、ベートーヴェン、チャイコフスキー、ホルスト、反戦歌
6-14. 演劇̶オスカー・ワイルド:詩劇『サロメ』の分析と解釈
6. 新約聖書∼福音書、フロベール「エロディアス」
7. 「ドリアン・グレイの肖像」「幸福な王子」「ナイチンゲールとばらの花」
8. 『ウィンダミア卿夫人の扇』『まじめが肝心』
9. 『獄中記』『社会主義下における人間の魂』
10. 19世紀イギリス・ヴィクトリア朝時代の文学と文化状況
11. ジョージ・ギッシング、ジョージ・メレディス、オリーヴ・シュライナー
12. トマス・ハーディ、ジョージ・ムーア、ジョージ・エジャトン
13. ハーディ『ダーバヴィル家のテス』『日陰者ハーディ』
14. マシュー・アーノルド、テオフィル・ゴーティエ
15. まとめ
テキスト
プリントと冊子を使用
参考文献
元田與市「オスカー“サロメ”ワイルド̶̶反逆者は葬られる」(「流域」第68̶70
号、青山社)、川本静子『〈新しい女たち〉の世紀末』(みすず書房)、大鐘敦子『
サロメのダンスの起源』(慶應義塾大学出版会)など。以上、県立大学の学術情報館
に蔵書はありません。
成績評価の基準
出席、発表、期末レポートによって評価します。欠席を4回以上すると、単位は出せ
ません。もちろん、病気や公欠など、やむをえない事由による場合はそのかぎりでは
ありません。
履修上の注意・履修要件
講義内容を十分に復習し、整理し、理解するように努めること。また、自分の頭でじ
っくりと考えることが重要です。
備考
担当教員は、諸外国との比較文化的な視点から文化評論をおこなっています。詳しく
は、大学のコース教員のホームページ {http://www.shse.u-hyogo.ac.jp/motoda/} をご
覧ください。