2007 年 1 月 20 日 早稲田大学国際会議場 第 14 回ティーボールセミナー こんにちは、本日は北海道の中村さん、九州鹿児島の今井さん、全国各地からここ早稲田大 学国際会議場にお越し頂き大変ありがとうございました。またこの後のセクションであります けども、韓国連盟の副会長の徐先生、また現在中国各地でティーボールをお広め頂いている陳 先生と、本当にそれぞれの地域のご重鎮がお越し下さいました。心から感謝申し上げたいと思 います。先程荒川先生もおっしゃいましたように、海部先生「海部の前に海部なし(すみませ ん呼び捨てで)、海部の後に海部なし」と言われた大雄弁家であり大先輩の後、菅原一秀先生 が若いのにまた見事なスピーチをされました。荒川先生の「王さんを育てた」あの話を聞くと、 私は 20 回くらい聞いているんですけど、涙が出る程見事なんですけど、ちょっとおあがりに なったとおっしゃっておられました。わかります。4 番目の私、ソフトボールや野球の 4 番だ ったらかっこいいんですけど、今日の 4 番はつらい。とてもつらい、で、理事長でもあります ので、3 点ばかりお話したい、1 点はさっきから持ち歩いているバットとボールの話、いいで すか、2 つ目は今日は「ベース・ボール・フォー・オール」-ソフトボールからのアプローチ -でありますので、ボトムアップとしての、これからの日本ティーボール協会のあり方、3 つ 目は、トップダウンとしてのあり方、この 3 つの話をさせて頂きたいと思います。まず海部先 生がいらっしゃる間に、実はこれゲット致しました。ティーボールのバットです。海部先生が 先程お使いになられたバットではありません。荒川先生が使われたバットでもありません。な んとおわかりになりますか。サインなんですよ。“海部俊樹”、すごいゲットですよ。そのち ょっと上に“ジョージ・ブッシュ”、お父上様です。すごいですよ。日本ティーボール協会・ 国際ティーボール連盟の宝物になります。もう 1 つあるんですよ。ここ、ボールにも“ジョー ジ・ブッシュ”、もうちょっと大きな字で“海部俊樹”、これは宝物ですよ。12 チャンネル でちゃんと鑑定してもらおうかと思っているんですけど。えー実は、昨年 12 月 15 日に、この 早稲田大学にジョージ・ブッシュのお父上様がお見えになりました。その 1 ヶ月半前に、早稲 田大学の野球部の岩浪さん、荒川先生の方から、ひょっとしたらジョージ・ブッシュ先生がお 見えになるかも知れない。99.9 パーセントの方が信じてませんでした。正直言って、桁桁桁 外れの方ですから。しかし、私は信頼する野球部筋からの話でありますので、あり得るなあ、 そう思ってました。ちょうど 1 ヶ月前位でしょうか、海部先生の事務所に 12 月 10 日過ぎ位、 ちょっと日にちがはっきりしませんが、この話をお持ちしました。海部先生も半信半疑でいら っしゃいました。先程のスピーチにもあったように、で、3 日前でもおそらくドタキャンだと いう話でした。前日、やはりお見えになるということで、海部先生に連絡しました。私はこの ような機会は私の人生で二度とないと思い、どうしたら海部先生とブッシュ先生の間で鞄持ち の吉村が写真に入れるか、まずそれを考えました。いや、でも無理だな、じゃあ次はサインだ ろう。色紙を 3 枚、ボールを 2 個、それとバットはハワイ報知新聞に包んで持って行きました。 しかし全部にサインしてもらうのは無理だなと思い、ボールとバットにサインをしてもらおう と思いました。そして海部先生の方からサインをして下さるようにお願いしました。海部先生 が難しい状況の中、サインをお願いして下さいました。これは海部先生のティーボールに対す る愛だと思います。ティーボールを日頃皆様方が、子供たち、障害のある方、お年寄りに、全 ての人に普及させようとご協力頂いております。その方たちへのメッセージをジョージ・ブッ シュ先生にサインという形で返して頂かなければならないという使命感を感じてお願いして 頂けたのかなと思います。これは永久保存にして、トロフィーを作り、セミナーやティーボー ル大会で飾らせて頂きたい。そして、荒川先生のような世界的なコーチ、王貞治のような世界 のホームラン王、また政治家の方で総理になるのもよし、というように、立派になるには全て はティーボールからだという雰囲気をこの協会で作っていければ素敵だなと考えております。 私が海部先生に代わってこの話を紹介させて頂きました。 さて、ティーボール・フォー・オール、全ての人にティーボールを。目の不自由な方も、耳 の不自由な方も、手足の不自由な方も、皆にティーボールをやって頂きたい。健康福祉スマイ ルティーボールというのは、今世界に広まっています。今後ますます広めていくために、 -フォルダを選択 まずボトムアップの話をしたいと思います。1 つは、昨年 9 月に皆さんに手紙を差し上げ、 平成 19 年から地方評議員をお務め頂けますかと質問致しました。私も大学の管理職に 8 年 いましたので、その間はティーボールに 8 割 5 分位しか力を注げませんでしたが、これか らは 120 パーセントの努力をして参りますとメッセージを差し上げました。1 ヶ月半後、皆 様からお返事を頂き、また仲間を紹介して頂くことで、日本ティーボール協会の人的柱・ 幹を確立して行こうという試みをさせて頂きました。多くの方々からいい返事を頂き、皆 様方から大きな力をお借りすることが可能となりました。その中で、全日本小学生ティー ボール連盟の多くの方から、平成 19 年からティーボール協会の評議員に加わって頂くこと になり、大きな柱が出来ました。2 つ目には、『ティーボール入門』の大改編を行い、8 ペ ージに幼児へのティーボール指導として、前橋明先生が「ベースボールクリニック」に2 年半にわたり連載して頂いた幼児のためのティーボール遊びの中で、一番評判のよい遊び を掲載しました。この遊びというのが、イギリス圏国技のクリケットの前段階の遊びに酷 似しています。これは、イギリス―クリケット圏の幼児にも、アメリカ―ソフトボール圏 の子供たちにも受け入れられると言えます。9 ページから 12 ページでは、今回初めてアメ リカのティーボールを紹介しました。今アメリカでは加速度的に広まっていて、アメリカ・ メジャーリーグのロゴがティーボールに入っており、メジャーリーグの後援により大変広 がって来ています。これも海部先生のお力で、ジョージ・ブッシュ先生を国際ティーボー ル連盟の共同議長にお迎え頂いたおかげだと考えています。(ここで 9 ページに書かれてい るのは、)アメリカ・リトルリーグ・ティーボール・プログラムは、子供たちが早い時期か ら野球やソフトボールの基本的な技術を容易に習得するためのティーボールで、このプロ グラムを有効なものにするには、何より指導者の忍耐が重要です。アメリカはこれを望ん でいますし、日本でも 14 年前から徹底しています。日本とアメリカのティーボールの違い は、日本では「国民皆ティーボール」として全ての人にティーボールをやって頂きたいと いう考え。それに対しアメリカやカナダではティーボールが出来るのは 6 歳から 8 歳まで で、そこが日本とアメリカの違いです。また、アメリカのティーボールはアルミのバット と硬いボールを使うため、ヘルメット着用を義務付けられていますが、日本では軟らかい ボール、バットを使うことで、グラウンドが小さくても出来るのが魅力です。このように、 『ティーボール入門』を充実させたというのが 2 つ目です。3 つ目は、日本ティーボール協 会ホームページの充実です。ここ 5,6 年更新が十分ではありませんでした。そこで、学生に よるティーボール委員(更新委員)を作り、アップ・トゥ・デートで配信して行きます。 そこに各地方各国の情報もどんどん送って頂くことにより、新しい情報が掲載されて行け ば見る人が多くなります。そこで皆さんの協力をお願いしたいと思います。そうすれば我々 はティーボールを世界に広めることが可能になるだろうと考えています。 最後にトップダウンについてですが、私は来月の 2 月 22 日から3月の1日まで、ブラジ ルの女子ソフトボールのナショナルチームを指導しに行きます。メンバーは、オールジャ パンに入っている早稲田の学生 2 名と、協会評議員のスコット・ダグラスの 4 名で指導に 行きます。今早稲田のソフトボールは世界的に強いです。1 年半前、ミネソタでのワールド シリーズでは男子が世界一になりました。昨年は、女子部が日本の大学の大会で優勝しま した。私はワールドシリーズでは最優秀監督賞を頂きました。このように世界一、日本一 と連続で獲っている力をお借りしたいとのことでブラジルに呼ばれました。そこでブラジ ルがメダルを獲れるようにする。なぜか。2016 年のオリンピックにブラジルが名乗りを上 げています。オリンピックの五輪はもともと五大陸を意味しておりますが、まだアフリカ と南アメリカでは開催されていません。私は 2016 年のオリンピックは 85 パーセント、ブ ラジルと考えています。開催地が決定する 2009 年 10 月までにブラジルの女子ソフトボー ルがメダルを獲れる位強くなれば、ブラジル政府は国を挙げてその競技を残す努力をする でしょう。そうすれば、競技人口は倍増し、ソフトボールからのアプローチで競技の裾を 広げて行けると考えています。ブラジルの野球・ソフトボール連盟の役員はほとんどが日 系人であり、我々ティーボール協会の人間が今世界貢献出来る時である。これは野球の世 界では不可能です。他の国が強いからです。他の国があまり強くないソフトボールだから こそ出来ることです。このように各国のソフトボールの競技レベルを上げ、トップダウン して裾を広げて行きたい。ボトムアップもトップダウンも出来るのが、この日本ティーボ ール協会です。これからも皆様の協力をお願いします。 <<海部先生、公務で退席>>
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