Jリート市場の現状と見通し : 2014年 8月

しんきんアセットマネジメント投信株式会社 金融商品取引業者 関東財務局長(金商) 第338号
Shinkin Asset Management Co., Ltd 加入協会/一般社団法人投資信託協会 一般社団法人日本投資顧問業協会
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Jリート市場の現状と見通し : 2014年 8月
●前月の振り返り
7月のJリート市場は、東証REIT指数が1,600ポイントを回復すると、利益確定とみられる売り
もあり、上値の重い展開が中旬まで続きました。一方で、オフィス賃貸マーケットが改善を続
けていることや、Jリート市場の予想分配金利回りが3%台半ばで推移していることで、買い需
要も根強いことから、大きく値を崩すことはなく、狭いレンジでの動きとなりました。月末に向け
ては、国内の長期金利が0.5%台前半まで低下したことで、Jリート市場への投資魅力が増
し、東証REIT指数(配当を除く)が1,600ポイントを上回る水準まで上昇しました。ただ、高値警
戒感もあることから、大きく値を上げることもなく、引き続き狭いレンジでの推移となりました。
そうした中、東証REIT指数(配当込み)は年初来の高値を更新して月内の取引を終了しまし
た。7月に公募増資を発表した森ヒルズリート投資法人の、優良物件取得に対して、市場が好
感していることも、Jリート市場の上昇につながっているものと思われます。
7月の騰落率は、TOPIX(配当込み)が2.13%、東証REIT指数(配当込み)は1.41%でした。
◆7月に決算発表したリートは7銘柄:アクティビア・プロパ
ティーズ投資法人、日本プロロジスリート投資法人、ユナ
イテッド・アーバン投資法人、野村不動産レジデンシャル
投資法人、平和不動産リート投資法人、阪急リート投資法
人、大和証券オフィス投資法人
◆日銀による7月のJリート購入は、8、11、17、25日に各5
億円を実施
◆国税庁が1日発表した2014年分の路線価(1月1日時
点)は、全国平均が0.7%下落と6年連続のマイナスも、下
落幅は縮小。東京や名古屋の中心部では前年比10%程
度上昇。
図1. 東証REIT指数とTOPIXの推移
2800
8月のJリート市場は、引き続き高値圏でのもみ合いを予想します。東京都心のオフィス空室率やオ
フィス平均賃料の改善が続くなど、オフィス市況は順調に回復しています。また、2014年分の路線価
(1月1日時点)は、投資マネーの流入や企業のオフィス需要拡大を背景に、大都市圏での地価の回
復が鮮明になっています。リート全体の予想配当利回りは7月末現在3.41%(東証REIT指数採用銘
柄の加重平均)と高水準です。海外投資家や金融機関の、高い利回りに着目した買いは継続してい
る模様です。長期金利が低水準で推移していること、日銀による購入が継続していることも下支え材
料です。ただ、高値警戒感が強まることや、ウクライナや中東情勢の緊迫化には注意が必要です。
<8月の決算発表予定の投資法人>14日:日本ビルファンド投資法人、日本プライムリアルティ投資
法人、フロンティア不動産投資法人、日本リート投資法人、18日:ジャパンエクセレント投資法人、産業
ファンド投資法人、19日:MIDリート投資法人、20日:ジャパン・ホテル・リート投資法人、27日:イン
ヴィンシブル投資法人
図2. 海外のリート指数との比較
(03年3月31日終値=1000)
2800
2600
2600
2400
2400
2200
2200
図5. 「分配利回り-10年債利回り」の国際比較
(03年3月31日終値=1000)
12
11
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-1
-2
海外のリート指数②
2000
2000
1800
1800
東証株価指数(TOPIX)
1600
1600
1400
1400
1000
東証REIT指数
800
800
600
海外のリート指数①
400
03/4
04/4
03/4
04/4
05/4
06/4
07/4
08/4
09/4
10/4
11/4
12/4
(年/月、日次)
13/4
14/4
図3. リートの投資主体別売買動向
(億円)
海外投資家
800
個人
買
い
越
し
投資信託
600
金融機関
400
200
0
-200
売
り
越
し
-400
-600
-800
11/1
11/7
12/1
12/7
13/1
(出所)東京証券取引所よりデータ取得し、しんきん投信作成
13/7
(年/月、月次)
14/1
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
-1
-2
-3
-4
-5
-6
米国
豪州
05/4
06/4
07/4
08/4
(%)
05
06
07
08
09
10
11
12
(年、月次)
13
14
図6. 純資産倍率の推移
09/4
10/4
11/4
12/4
(年/月、日次)
13/4
14/4
(注)日本の指数は「東証REIT指数」、海外の指数①は「S&P先進国 REIT指数(除く日本、円ベース)」、
海外の指数②は「S&P先進国 REIT指数(除く日本、ドルベース)」
(出所)東京証券取引所、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
(出所)東京証券取引所よりデータ取得し、しんきん投信作成
日本
(注)月末値。 直近は14年7月
(出所)東京証券取引所、全米REIT協会、Bloombergよりデータ取得し、しんきん投信作成
日本のリート指数
1000
600
(%)
04
1200
1200
1000
●今月の見通し
- 前月の主なイベント -
図4. 予想分配利回りと10年債利回り
8.16
①Jリート予想分配利回り
(左目盛)
2.59
②新発10年債利回り(左目盛)
利回り格差(①-②、右目盛)
20
19
18
17
16
15
14
13
3.41 12
11
(%)
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
(年/月、月次) 0
03/4 04/4 05/4 06/4 07/4 08/4 09/4 10/4 11/4 12/4 13/4 14/4
(注)月末値
(出所)東京証券取引所、Bloomberg、QUICKよりデータ取得し、しんきん投信作成
1/2
(倍)
2.0
1.9
1.80
7月
1.8
1.7
1.39
1.6
1.5
1.4
割高
1.3
1.2
Jリートの時価総額÷NAV
1.1
1.0
0.9
0.8
※NAV(Net Asset Value :
0.7
Jリート投資法人の純資産を時価評価したもの)
0.6
割安
0.60
0.5
(年、月次)
01/12 02/12 03/12 04/12 05/12 06/12 07/12 08/12 09/12 10/12 11/12 12/12 13/12
(注)対象は上場不動産投信全銘柄、加重平均値。直近は14年7月 (出所)QUICKよりデータ取得し、しんきん投信作成
20
15
10
図7. オフィスビル空室率と平均賃料の推移
(前年比、%)
(%)
Jリート物件の空室率
(オフィス、右逆目盛)
オフィスビル空室率
(東京ビジネス地区、平均、右逆目盛)
5
0
-5
-10
オフィスビル平均賃料
-15
(東京ビジネス地区、平均、左目盛)
-20
97
98
99
00
01
02
03
04
05
06
07
08
09
10
11
12
13
0
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
(年、月次)
14
(注)シャドー部は景気後退期(内閣府調べ)。直近の山・谷は内閣府暫定日付
オフィスビル空室率、平均賃料は14年6月、Jリート物件の空室率は14年5月
(出所)三鬼商事、投資信託協会よりデータ取得し、しんきん投信作成
(2014.8.5 シニアストラテジスト 鈴木 和仁 E-Mail : [email protected])
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