国際情報システム特論I 第6回 企業の国際化に向けた課題 1企業の国際化に向けた課題 -日本企業が抱える山積みの課題- 日本独自の商慣習例 ・内示発注、仮発注 正式な発注や契約の前に出される仮注文 ・仮工番 正式な発注や契約の前に着手される工事に振り出 される工事番号 ・仮伝票、仮納品書 正式な注文がくる前に内示発注、仮発注に対して 納品時に発効される非公式の納品伝票 ・リベート メーカーや卸売業者が売り先の卸売業者や小売業 者に販売実績に対して支払われる報奨金 ・売れ残り返品 量販店が仕入先に対して売れ残った商品を返品で きる取引慣行 グローバル人材育成の必要性 容易ではないシステム統合 財団法人経済広報センター 「企業のグローバル化に対する人材育成に関する意識調査報告書」 経済産業省 「日本企業の人材マネジメントの国際化度合いを測る指標」 「人材の国際化を推進する企業の グッドプラクティス集」 2日本独自の商慣習 -至る所に存在する悪しき商慣習- 賞味期限の3分の1が過ぎたら返品できる 3分の1ルール 頼んでいないのに請求される 居酒屋の「お通し」 返品コストは価格に織り込み済み 量販店で接客する メーカーから派遣された販売員 親会社の都合で 全額払ってもらえない 客先商品や客先顧客の商品を買わされる 買いたたき 販売協力 仕様変更が多発する システム開発 By公正取引委員会 3日本独自の商慣習 -ケーススタディ/公明正大にほど遠い日本の取引事情- 企画・開発プロセス 請求・回収 市場分析 品質保証 価格はいつ確定するのか? 返品 リベート 取引条件は公平か? 客先在庫予測 納品 売れ残り返品が なぜ許されるのか? 正式注文に対する納品なのか? 出荷手配 見積 つなぎ営業 営業計画 成約(契約) 受注 客先構想 ヒアリング 営業方針策定 客先分析(顧客管理) 展示会 誰に向かって商売しているのか? 商談 どこが呼ばれるのか? 正式注文はいつなのか? 販売計画 寄せ見 初回量産発注 対等の取引関係なのか? 寄せ見準備 サンプル手配 4システム統合 -システム統合はどのように行われるのか- 1.システム統合の手法 (1)新規システムの構築:双方のシステム条件を満たすシステムを新規に設計開発するもの。 (2)一方のシステムへの集約:一方のシステムを改良して他方のシステム要件を吸収するもの。 (3)双方システムのつなぎ連係:双方のシステムの間にブリッジシステムを置いてあたかも一つのシステムの ように処理させるもの。 2.システム統合を進める上で考慮すべき三つの視点 (1)ユーザインタフェイス統合:システムログインのポータル統合や、画面間での入力データの引き渡しに よってユーザ操作面の統合化を図る。 (2)プロセス統合:システム機能をサービスとして部品分解し、必要なサービスを組み合わせてシステム機能 の統合化を図る。 (3)情報統合: マスタデータや主要データの一本化など情報の 統合化を図る。 3.システム統合上の留意点 (1)期日の設定:予備日を確保し繁忙期を回避する。 (2)優先度の検討:必要不可欠なもの以外は統合後にまわす。 (3)設計レビューとテスト検証:設計レビューやテスト検証の ための日程を十分に確保する。 (4)不測の事態に対する準備:部分稼働や手作業対応、統合前 システムへの切戻しなどを計画しておく。 5システム統合 -ケーススタディ/失敗事例からみるシステム統合のポイント- ©NPO法人技術データ管理支援協会&手島 歩三2006 6グローバル人材育成の必要性 -企業が社員に求めているグロ-バル対応能力- 7グローバル人材育成の必要性 -グローバル時代の企業像と人材像- 3つの能力/12の能力要素(経済産業省) 8グローバル人材育成の必要性 -ケーススタディ/グローバル化事例- 経済産業省 人材の国際化を推進する企業の グッドプラクティス集
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