道労連女性部ニュース - 北海道労働組合総連合

憲法改悪反対! 原発ゼロ! 真の男女平等を実現しよう!
道労連女性部ニュース
2015/3/11
北海道労働組合総連合女性部 TEL.011-815-8181 FAX.011-815-4545
いのち・くらし・雇用・仲間、
平和を守る!女性部ここにあり!
2 月 28 日に札幌市内で道労連
女性部第 25 回定期大会が開催さ
れ、札幌、旭川、釧路の各地区
労連と 7 単産から 17 名が参加し
ました。
澄川敦子女性部長が「安倍政
権は国民の声を無視してやりた
い放題の暴走を続けています。
戦後 70 年、戦争か平和かの岐路
に立っている今、いのちとくら
し、平和を守るために、ここに
女性部あり、女性部があってよ
かったと思えるたたかいに立ち
上がりましょう」と挨拶を行い
ました。
来賓として、札幌市職女性部
・秋村美喜子部長、平和婦人会・細川久美子会長、日本共産党札幌市議会議員・小形香織さん、道
労連・黒澤幸一議長がかけつけてくださいました。
「明日の自由を守る若手弁護士の会」共同代表の神保大地弁護士(さっぽ
ろ法律事務所)を講師に「怒れる女子会 in 道労連~日本国憲法は、あったか
いんだから~」と題してミニ学習会を行いました。神保弁護士は、日本の女
性たちをとりまく「背筋も凍る現状」と安倍政権が描く「女性像」を明らか
にし、「憲法が今『さむ~い現実』に合わせて変えられようとしている。私
たちは憲法カフェやネットやチラシで自分の周りから火をおこしていこう」
と熱く訴えました。
小田島佳枝事務局長が、女性労働者をとりまく情勢と職場・地域のたたか
いを報告し、「安倍政権は、『すべての女性たちが輝く社会づくり』を掲げて
いますが、底辺で苦しんでいる女性たちにはまったくスポットをあてていな
いだけでなく、労働者派遣法の改悪、「残業代ゼロ」制度導入、限定正社員など、雇用を破壊する
規制緩和をおしすすめようとしています。仲間をふやし、いのちとくらし、経済そして、憲法と教
育を守り、民主主義を破壊する策動を許さないたたかい、原発ゼロ、消費税増税と社会保障制度の
全面改悪を許さないたたかいを職場・地域で繰り広げましょう」と、方針提起を行いました。
声に出そう !行動しよう !世の中かえよっ!
代議員のみなさんから、職場の厳しい実態や、悩みながらも、一人一人を大切にしながら、ていね
いに活動している様子が報告されました。
道高教組・川崎登規子代議員
マンモス校の養護学校高等部にいます。養護
学校には設置基準がないため、作業室で勉強していたり、男子更衣室もなくなっ
たり、スクールバス 8 台を止めるのも危険な学校とか、たいへんな教育現場のも
と、子どもたちは勉強しています。看護師の私の娘の職場では、ひとりの看護師
が一部屋に閉じ込められてここが悪い、あそこが悪いとせめられたり、胸ぐらを
つかまれることもあるらしい。組合がしっかりしてないとそういうことが起きる
んだなと感じています。私たち教員は、先輩たちが培ってきた権利で、ある程度
守られていて、パワハラ的なことがあってもみんなでなんとかしようという雰囲気が職場の中にあ
るけれど、組合のないところはすごく厳しいんだ、道労連の存在は大事なんだと感じています。
釧労連・重康有美代議員
介護の職場はますます厳しい状況になっています。
老健では人手不足のため公休が毎月 3 日か 4 日しか取れない、入浴や見守りの体制
が取れず、デイサービスから助勤で来てもらったり、デイサービスは正職は数人で
ほとんどがフルタイムパートで、正職と同じ時間で同じ仕事をしていても正職にな
れず辞めていく人たちが多い、ヘルパーの募集をしてもなかなか応募がなく、責任
者や所長も派遣に出向くこともあります。忙しく働く中でケアの質の低下や、イン
シデントなどが心配されています。釧路市全体でも介護職不足の状態は続いていて、昨年の釧路市
の有効求人倍率は前年度比 0.23 ポイント増の 1.07 倍と過去最高でしたが、求人条件と求職者の希
望が一致せず、介護労働者は増えていません。激務の割には賃金が低いことなど、課題がたくさん
残されています。ローカルユニオンでは、時には朝 6 時半頃に病院や事業所前でリーフやテッィシ
ュを配って、出勤する職員さんひとりひとりに声かけをしています。つらいとか、苦しいとかって
いう気持ちは声に出していかないと周りの人には伝わらなくて、やりがいのある希望の持てる職場
にしていくことが人手不足の解消にもつながっていくと思っています。何年ぶりかで釧労連で女性
の執行委員が二人になり、釧労連女性部として楽しい女子会をやろうと話しています。矢臼別の平
和盆踊りは 50 回を迎え、1500 人の方たちの参加で大盛況で終わることが出来ました。あの基地の
中から平和について発信し続け、矢臼別を守っていくということが平和を守っていくことにつなが
っていく、毎週金曜日の駅前の脱原発集会や、毎週土曜日の集団的自衛権行使反対の憲法集会など、
みんなの力で平和を守っているなと、すごく感じています。
道教組・秋山みゆき議員 こういう時代が来るんだなあと、教育が国策の道具、
経済政策の道具として考えている人たちが前面に立って、日の丸、君が代、道徳
に圧力がかかり、あの時みたいだ、大変だなあと痛感してます。職場の状況は、
平均で 90 時間の超過勤務をしていて、よく死なないなあ、これではまともな判断
力もなくなるんじゃないかと思います。1 月から月給も査定され、これでやる気
を出す人がいるんだろうか、当たり前のことをちゃんと言っていかないとダメだ
と思います。月例給の査定は全国でも 2 ~ 3 カ所しかやっていません。こんなに
やられてるんだからみんなで文句言えばいいじゃん、こんなに働いているのにさらに働けというこ
とにすごい腹が立ちますが、みんなしょぼんとして声が出ないんです。学力の問題も、北海道は全
国の中でも学力が低い、頑張れとハッパかけられていますが、日本の子どもの学力は世界ではトッ
プクラスです。それなのに何故子どもたちにもっと頑張れというのか、宿題増やした方がいい、夏
休みに勉強させた方がいい、土曜日に授業をやったらいいなど、罰みたいです。大人たちは憲法が
わかっていない。中学生は意識が高く、「大人はどうして選挙に行かないのか」、「なんで消費税が
上がるんですか」、「僕らが戦争に行くんですか」と社会に怒りをもっている。この国に未来はあ
ると思えます。中学校の生徒会役員は女生徒ばかりです。女性部も本部執行委員になろう!それで
ないと世の中変わらないと思います。一番民主的なここから変わらないと世の中なかなか変わらな
い。女性は弱くない!
年金者組合・真田紀子代議員
年金が、13 年 10 月に1%、翌年の 10 月に1%、
今年の 4 月に 0.5%と、2.5%下げられたことに対して全国で約 26000 人が行政不服
審査請求を出し、全員却下され、再請求をしてそれも戻ってきて、4 月 15 日に札
幌地方裁判所に提訴します。減らされることに対して怒り、徹底的に知らせなけれ
ばと取り組んでいます。年金者組合は楽しみ七分が方針です。北海道の女性の会の
楽しみは全道で取り組む旅で、買い物や、美味しいものを食べ、踊りを披露したり、
150 名を超えています。年金が下がるということは、あなた方の年金が私たちが下
げられた一番下のところからのスタートするということで、現役の人たちが私たちより上の年金は
もらえません。年金が月 3 万円という人がたくさんいて、「生活保護をもらっている人はいいね」
とか、「あんたはいいよね」と仲間内でも対立が生まれます。働いている人も若者も高齢者も安心
できる年金をと署名に取り組んでいます。名寄ではマイナス 25 度以下になったら街頭署名をやめ
るそうです。全道各地で 80 代を先頭に頑張っています。皆さん方が安心して暮らせる、お子さん
や孫さんたちが安心して暮らせる年金制度をつくるまで死ねないとみんな言っています。
北海道国公・出雲千由紀代議員 KKR 札幌医療センターの職員です。去年の 9 月
に、労働基準法に違反しているので早く改善しなさいと是正勧告が出されました。
何がどうなっているのか新聞報道でしかわからず、組合としてすぐに団体交渉を持
ちましたが、2 回とも不誠実な対応で、北海道労働委員会に斡旋というかたちを取
りました。3 回目の団体交渉で、たくさんの違反の中でも時間外労働の手当を払っ
ていなかったことがわかりました。改善するための話し合いでも、「組合にお知ら
せすることはない」という態度で、3 回目の斡旋を 4 月に行います。この間、病院
の経営者はなんの謝罪もなく、マスコミの批判や「労基署から何も言われる筋合いはない」、「非
難されるようなことはしていない」と、まったく反省せず、残業代を払わないために終了時間を変
えたり、労働条件の変更なのに労働組合に提示することもなく、まったく組合軽視です。今回のこ
とは、新人のナースの過労自殺の認定に関わって、労基署が病院に調査に入りわかりました。苦し
くても職場で先輩に相談できない職場になっている。本当にここを変えないといけないし、変える
には労働組合が強くなるしかない。人数は少ないけれど誇り高くがんばっていこうと思ってます。
「組合があることを知らなかった」、「非常勤の人は組合に入れないと思っていた」という声もあ
り、組合の新聞に E-mail を載せたら相談がくるようになり、「組合ってすごいんですね」と、わか
ってくれる人がひとりでも増えたことは次につながっていくと思います。
生協労連・相馬絹枝代議員 働いたら暮らせる賃金を求めて時給 1000 円以上、
日額 8000 円以上、月 17 万円の全国確立に取り組んでいます。最賃の審議委員に
も立候補していますが、どうしても入れてもらえないんですが、それにめげず今
年も立候補します。最賃署名署名行動では「がんばってね」と声をかけられます。
ニュー労組は、今年の春闘で時給 1000 円以上を要求し、コープさっぽろも今働
きづらい職場になっているので、賃金を上げ、改善しながら、長く働ける職場を
作っていこうと取り組んでいます。まだ私たちは無期雇用になっていないので、
有期雇用から無期雇用をめざしながらはたらきやすい職場をめざしています。4 月にパート労働法
も変わるので、学習しながら活用できるように取り組んでいます。
道医労連・滝山田直子代議員
宮ノ森病院で介護員をしています。現在、恵
和会労組は 3 つの争議をかかえています。1 つめは、経営者=院主によるセク
ハラ・パワハラ・マタハラを受けひとりで悩んでいた職員に組合が「一緒にた
たかおう」と声をかけ、裁判を起こしました。裁判を重ねて、先日の証人尋問
で院主と看護部次長が出てきて、「記憶にありません」と答える逃げ方をして
いる。そろそろ決着がつきます。多くのみなさんに助けていただきました。2
つめは、病院が組合に対して不当労働行為を重ねてきたことに対して北海道労働委員会に救済を申
し立て、現在、調査をすすめている段階です。3 つめは。組合の執行委員長と組合への医師のパワ
ハラに対し、謝罪を要求しても謝罪しないため裁判を起こしました。今までもカンパや署名など、
たくさんのご支援をいただきましたが、これからもよろしくお願い致します。
道医労連・鈴木綠代議員
労働相談が増えています。医療の仕事をやろうと思
ったら法律なんか守ってられない、労基署のいう通りにはならないと、法律は守
らなければいけないということがわからない方たちが病院や介護の経営をしてい
ます。KKR で過労自殺された看護師さんは新人にもかかわらず、4 月には 47 時
間の残業、さらに 60 時間から 90 時間の残業をしても 1 円も残業代が支払われて
いなかった。しかし、タイムカードの設置場所を更衣室や玄関から詰め所に変え
て、更衣時間は労働時間として認めないとする、是正勧告がなされても今なお残
業代は 11 ヶ月分しか支払われていず、残りの 13 ヶ月分は 8 月までは払わないと
している、しかも延滞利息は払っていないという、どこまで法律を無視するのかという態度を取っ
ています。小さいクリニックから大きい病院まで、職員を切りたかったら切る、休ませたかったら
理由も言わないで休ませる、ボーナスも払わない、そういうことをやめさせることが健全な経営を
させる上でも必要だと思います。帯広で開催した「医療に働く女性のつどい」では 、憲法の学習
会、ヨガ講習、カラオケ、踊りなど、すっごい楽しい夜を過ごして、このつどいで仲良くなって、
またそれぞれのところでがんばろうという場になっています。勤医労女性部では、海水浴やエコリ
ン村など、家族連れで参加できる行事に取り組んでいます。組合員をふやし、仲良くなって、もの
を言える職場を作っていきたいです。
福祉保育労組・岡秀子代議員
女性が多い職場で必然的に女性の権利を大事にし
ながら職場でがんばっています。ひどい実態に頭にくるけれど、怒りを連帯に変
えていける、だから私たちがんばろうと思いました。初めて矢臼別に参加して、
現地のみなさんのおもてなしに涙が出るほど感激し、町は簡素なのに病院が大き
かったり、自衛隊があるから栄えてるような感覚を持ちました。与那国が住民投
票で自衛隊を受け入れましたが、平和と財政が国に天秤にかけられているようで
悔しく、どこでもみんなが平等に暮らせる社会になるように、地域のつながり、
連帯できたらなと思います。保育の制度もこれから変わるので、地域もふくめてどういう対策が必
要か考えていきたい。女性部 25 周年の女子会や、憲法宣伝を提起して欲しい。
労働組合のがんばりが大きな力!
集まって、学んで、仲間を増やして
一緒にたたかいましょう !
「職場の厳しい状況、実態が次々と明らかになりました。労働者への攻撃は一層強まっており、
多忙化、多様化の中で分断させられ、団結することも難しくなっています。労働組合があるから声
を出せる、たたかえる、あきらめず、仲間とともに、たたかいましょう。そして、仲間をふやしま
しょう」と全員で確認し合いました。 力を合わせて、また1年間、全道の職場・地域でがんばっ
ていきます。どうぞよろしくお願い致します。
<新役員紹介>
部
長
小田島 佳 枝(道労連事務局)
事務局長
奥 野
愛 (道高教組女性部)
常任委員
岩 崎 瑞 佳(福祉保育労組)
松 原 美 香(道医労連女性部)
*長年、部長として女性部を
支えてくださった福祉保育労
組の澄川敦子さんが退任され
ました。本当にありがとうご
ざいました。