2015 年 3 月 4 日 - 人文学部

2015 年 3 月 4 日
「熱いメッセージを持っているのか」
電通植村局次長が人文学部で講演
茨 城 大 学 人 文 学 部 の 村 上 信 夫 教 授 の ゼ ミナ ー ル が 主 催 す る 電 通 の 植
村 祐 嗣 デジタル・ビジネス局 専 任 局 次 長 の講 演 会 が 2 月 27 日
午 後 、人 文 学 部 で開 催 された。
テ ー マ は 「 ソ ー シ ャ ル メ デ ィ ア と メ ッ セ ー ジ 」 。 SNS ( ソ ー シ ャ
ル・ネットワーキング・サービス)を通 じたソーシャルメディアの普
及 で、①メッセージはどう変 わったのか②「伝 わる」とは③就 職
活 動 への応 用 -などについての講 義 があった。参 加 した学 生 からは、「3 月
からの就 活 の大 いに参 考 になった」との声 が聞 かれた。
立 教 大 学 などの講 師 を務 める植 村 さんは、まず、「ソーシャルの時 代 もそ
れ以 前 も、コミュニケーションの本 質 は変 わらない」と切 り出 した。
LINE やグーグルを顧 客 に、
広 告 ビジネスを手 掛 ける植
村 さ ん の 意 表 をつ く 言 葉 に 、
学 生 の関 心 は一 気 にひきこ
まれた。
「伝 える」のではなく「伝
わる こと」 が目 的 で あり、そのために 「伝 えるべき 内 容 」 を相 手 の価 値 に 転
換 して「伝 える必 要 」があることを広 告 や学 生 に身 近 な就 活 、そして恋 愛 を
例 に説 明 した。
就 活 では「自 身 の持 つ機 能 や特 徴 を、志 望 企 業 にとってどんな価 値 があ
ると置 き換 えて語 ることができるか」、 それは「差 別 化 できる」か、大 事 なこ
とはどうしても伝 えたい「熱 いメッセージを持 っているのか」と迫 った。
そのうえで、植 村 さんは、提 供 側 からの発 想 で商 品 開 発 ・販 売 する 「プロ
ダクトアウ ト」 と、買 い手 の立 場 に 立 って、必 要 とするものを提 供 する 「マー
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2015 年 3 月 4 日
ケットイン」というキーワードを紹 介 。相 手 に迎 合 するだけのプレゼンはマー
ケットイン、逆 に「自 分 が」だけのプレゼンはプロダクトアウトであり、どちらも
企 業 は採 用 しない と切 り捨 てた 。エ ントリ ーシートや 面 接 では どちらもが必
要 との具 体 的 なアドバイスもあった。
最 後 に、自 社 の例 を挙 げて、面 接
のポイ ン トは、 「 自 分 の 部 下 に でき る
か」、「30 年 後 に会 社 を任 せられる」
の 2 つ。「未 来 を託 す人 材 を選 ぶ必
要 があるからこそ(企 業 は) 真 剣 だ」
と締 めくくった。
質 疑 応 答 の中 で、体 育 会 系 を自
認 する植 村 さんは、「うち(電 通 )はブラック企 業 」。だが、「ブラック企 業 であ
ろうと仕 事 が楽 しければ続 けていける。つまりはその会 社 との相 性 の良 し悪
しが大 事 だ」と、会 社 選 択 での自 説 を披 露 した。
講 演 に先 立 ち、植 村 さんは、三 村 信 男 学 長 など大 学 執 行 部 を対 象 とした
「大 学 広 報 の現 在 」の内 輪 の講 演 も済 ませ、連 続 2 回 の講 演 をこなした。
今 回 の講 演 は、大 学 本 部 の広 報 室 が学 長 ・執 行 部 の講 演 会 に植 村 さんを
呼 びたいとの意 向 を表 明 し、面 識 のある村 上 教 授 に相 談 を持 ちかけたのを
きっか け。 依 頼 を受 け た植 村 さ んが「折 角 なら学 生 たちに も」 と申 し出 て実
現 した。
電 通 の中 堅 幹 部 による今 回 の講 演 会 では、終 了 後 もしばらく学 生 の興 奮
が冷 め止 まず、植 村 さんの名 刺 をいただくために長 蛇 の
列 が続 くという異 例 の風 景 が見 られた。
(村 上 ゼミ 2 年 、江 尻 春 香 )
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