No.15 2015.4.1 仲間たちの様子や行事などの催し物をお知らせいたします 発行 特定非営利活動法人たねまき 埼玉県春日部市米島字吉岡 818 番地 30 電話・Fax 発行責任者 新年度にあたり思うこと 048-747-2234 高野 路子 心配されている保護者の方がたくさんおられます。ま 理事長 高野路子 -お互いに育ちあうグループホーム- た、重い障がいがあり、下請け作業のような仕事は無 理という子供さんをお持ちの保護者からの悩みが寄せ 桜 前 線 が駆 け 足で 関 られていました。 東地方を通り過ぎまし 当法人は個人の資質に沿って緩やかに成長し、のんび たが、それでもまだ、 り楽しく日中を過ごす事業所が一つくらいあっても良 江戸川や古利根沿いの いのではないかという観点に立ち、一人ひとりの個性 桜はきれいです。 を尊重し、時間に追われず、ゆったりした事業展開を 当法人は平成 20 年 8 月にグループホーム、25 年 4 する方針で、ワークショップ野の花を立上げました。 月に生活介護事業所を開設してまいりました。 支援学校高等部を卒業したら、働いて給料をもらい、 グループホームは家と同じです。入居者の皆様が安心 一人前の社会人として自立を目指す、成人だからそれ して仲良く生活する場です。事業所によっては二人く が当然という考え方で、その方向を目指している方に らいの世話人さんが、生活全般、通院介助、会計まで は野の花はちょっと向いていません。基本的な生活習 やっています。当法人は、清掃、食事、入浴介助、会 慣をつけて、多様な仕事や趣味、社会参加を経験し一 計等は別に職員を配し、世話人の負担軽減に努めてお 人ひとりのスキルアップを図る、そういった通所施設 ります。良い処遇をする為には、少しでも良い労働条 です。 件働く職員のゆとりが大切だと考えています。 そこから成長して B 型就労、一般就労が可能になれば 現在ホームに関わって働く職員は、本当に気持ちがや それも良いし、場合によっては人生を楽しく、のびの さしく入居者の皆様に心を配っています。ホームを見 び過ごすというのも良い。そして地域の皆様が気軽に 学された方達はみんな笑顔がはじけてる、人懐っこい、立ち寄って利用でき、障がい者に対する理解が広がる 明るいと感想を述べられます。それは生活が充実して 共生的な事業所でありたいと考えています。 いるからだということも言われます。 26 年度も多くの方が、様ざまな形で当法人のために そういう中で入居者の方達が当初よりお互いに成長 し合っています。自発的にお茶を入れたり、配膳や片 力を貸して下さいました。 例えばご自身やグループの特技、音楽、ダンス、ペー づけをしたり、入浴・就寝の時間を守ったりという些 パークラフト、絵手紙、草木染、機織り、手品、劇等 細なことです。しかし、社会で自立するためには自分 でのご支援、バザー用品献品、手芸品、四季折々のお の好き勝手に行動せず、仲間と協調することが大切。 花や野菜の寄贈、散歩の途中や行事での励まし、声援、 そんたく 譲り合い、自分の気持ちを話す、相手の気持ちを忖度す 私たちにどれほど有難かったか深く感謝しておりま る、なかなか難しいことですが、少しずつそういうと す。 ころに成長が見えています。 このようなご支援があったから今があると思ってい ホームの運営は財政的には厳しいですが、そういった ます。また、手前みそではありますが、全職員の利用 処遇を含め、人間性の面ではトラブルもなく安定して 者様に対する真摯な思いと愛情も加えさせていただき きています。そうでなければとても新規事業には取り たいと思います。法人設立後日も浅く、現実的には厳 組めません。 -生活介護事業所開設で目指すもの- 春日部、越谷両市とも生活介護事業所はどこもほとん ど定数一杯か、1~2 の空きしかなく、卒後の進路先を しい面も多々あります。平成 27 年度も皆様のご支援を 仰ぎつつ精進を積み、誰もが笑顔はじける事業運営を 目指したいと考えております。 入所式 新人 4 人をお迎えしました -4月1日ワークショッ プ野の花の入所式 を 4 月 1 日に実施 いたしました。春 日部、越谷西特別 支援学校卒業生 3 人と他から移られ た方一人です。 桜も満開、暖かく青空の佳い日でした。皆さま緊張し ていましたが、自己紹介も上手で、良い仲間になれる 様子でした。利用者代表で F さんが歓迎の言葉を堂々 と述べ、H さんが今日に相応しく「さくら」を大正琴 で演奏しました。 新年度に入った皆さまは全員歌やダンスが好きとい うことなので、午後は歓迎カラオケ大会、幼馴染の A さんと K さんは AKB48、エグザイル、キャリーぱみ ゅばみゅ等二人揃って踊りまくり、先輩達はタジタジ …でした。野の花は 10 代から 50 代までの人がいる ので、AKB から美空ひばりまで幅広いレパートリーで す。スマップを熱唱する U さんは 88 点の表示にガッ ツポーズしていました。これですっかり皆さまと打ち 解けたようです。 各々のお花見 野の花は 2 日にアグリ パークに行きました。ワ ゴン 2 台と自家用車を つらねて全員参加です。 ここは桜もきれいです が、芝生広場もあり、小 さな子達もたくさん遊 んでいました。私たちもフリスビー、サッカー、キャ ッチボール等楽しみました。パーク内の食堂でみんな で好きなものを選んで昼食としました。ラーメンがな かったのにはがっかりだった人も。最後は満開の桜の 下で記念撮影をしました。 レインボー南桜井は 5 日、いつもの中野公園に行く 予定でしたが、あいにくの雨模様、でも予約しておい たお花見弁当、苺のデザート付 きちょっとお花見気分。食後は ミニミニパターゴルフ、的入れ 等のゲームをして遊びました。 プラスチックの玩具で行なうパ ターゴルフは結構むずかしいのです。でも何と K さん ホールインワン! U さんは 17 も叩いてそれでも頑 張るところがプロ根性…? ゲーム会開始前にボー ルをパターで壁に当ててスカッシュのようにして遊ん でいた F さんは本番では疲れて眠っていました。 来年のお花見会は雨が降らないと良いのですが… 特別支援学校見学 4 月より野の花に通所する皆さまの支援学校での様子 を見学して、その後の処遇の参考にするため、春日部、 越谷西特別支援学校に見学に行ってきました。職員は今 まで支援学校に伺ったことがなかったので、大変勉強に なりました。特に学校では周辺のマラソン等体育、運動 面にとても力を入れています。A さんが 3 キロも走り(一 周 500 メートル)、マラソン大会では 5 キロ走ったとのこと で本当にすごいと思いました。因みに当日 A さんに伴走 した職員は 2 周でギブアップでした。皆さん離席したり もせず、トイレ等に行くのもきちんと断って行き、学習 の流れを理解して行動しています。野の花に実習に見え たせいか私たちが訪問した際、笑顔で近寄ってこられま した。学校との引き継ぎは必ず担任の先生と行なってい ます。良いところばかりだけではなく、困ったところや その対応の仕方、引き続きやって欲しいこと等を話し合 っています。しかし、実際に学校生活の一コマを見学し お友達の関わりや先生の言葉掛け等参考になることがた くさんありました。 お知らせ 5月 6 日(水) 法人のバザーを野の花で開催します。 皆様のお出でをお待ちしています。 またバザー用品の献品にご協力ください。 5月24 日(日)法人の総会を開催します。 (詳細は追ってお知らせします。予定にお入れ ください) 会員募集 NPO法人は、皆様の会費によって支えられてお ります。ご入会をお待ちしています。 また、外出の付添い、特技を生かして何かしたい、 バザー用品の献品等ご支援いただければ幸いです。 新法人「たねまき」が美しい花を咲かせられるよう 今後ともよろしくお願い申し上げます。 問合せ先 レインボー南桜井 電話・Fax 048-747-2234 編集・記事 高野路子 たねまきのホームページは http://tanemaki218.jimdo.com/です。
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