地域の求める医療は できる限り提供したい

地域の求める医療は
できる限り提供したい
新しい院 長 として勤 務している 大 坂
ました。今回は、市立納内診療所の
厳しい寒 さもやわ ら ぎ、 春が一歩
ずつ訪れるのが楽しみ な 季 節にな り
なってしまい、診療所にくる患者さん
を行うことで、診療所が医師不在と
響 き としてはいいで すが、 訪 問 診 療
ま す。 た だ、 訪 問 診 療 という 言 葉の
少 し ずつで は あ りま す が、 行ってい
康博さんにお話を伺いました。
の不 利 益 となることも 出てくるかと
思いま す。 訪 問 診 療 体 制 を 整 えるに
せんね」と、まずは街の印象を話し
だ とか 過 疎 だ とかはまった く 思いま
近く、非常に便利な場所です。田舎
内は、市街地よりも、旭川や空港に
「地元の人が思っているよりも深川
は 田 舎では ないと思いま す。 特に納
根ざした医療への思いを語ってくれま
くらでも提供はしますよ」と地域に
す。 患 者さんが希 望 する 医 療は、い
きることはしていきたいと思っていま
で、医療を提供する立場として、で
るか と思いま す。 限 り ある 時 間の中
療を求めるのかということになってく
え、 地 域や 地 域の人々がどういう 医
することで 深 川 はもっと面 白い場 所
人 を 呼べる 可 能 性があ りま す。 発 信
を 発 信 することで、 市 外から 多 くの
盛んで す。 深 川で 作った 農 産 物 な ど
は、人もお金も必要となってきます。
てくれました。
した。
になると思います」
◆
◆
市立納内診療所は、昭和 年に市
立納内病院として設置され、昭和
北海道大学医学部を卒業後、旭川
や 帯 広、ロシア な どでの勤 務 経 験が
着任後は多忙を極めていましたが、
忙しさは一段落を迎え「そろそろ趣
月より市立納内診療所となりま
した。平成4年からは、前院長の佐
成
療 法 人 アンリ ー・デュナン会の協 力
年
月に新院
で同会から派遣された医師による診
療が続けられ、平成
お 金 と医 療 サ ービスのバランスを 考
藤鉄典さんが着任し地域医療を支え
ある 大 坂 先 生。 深 川での冬について
味の 狩 猟 を 始めたい 」 と 話 し ま す。
▶改修された同診療所の診察室
ていまし たが、 惜しまれ なが らも 平
お聞きすると「今年はまだマイナス
年
年3月末に退任。その後は、医
さらに「 なん といっても 農 村 地 帯の
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ンもかかる。まだまだです(笑)
」
りを行う人々が大好きで、患者さん
には農家の人が多く、時間があると
本 市に 転 入 し て 数 カ 月。 深 川の
これからについてもお聞きしました。
みにしていました。
と、 深 川でのこれからの生 活 を 楽し
◆
住み慣れた自宅や地域で安心して
暮らすために必要な医療として、訪
「 深 川 は、 旭 川や 札 幌にも 近 く、 高
◆
問 診 療 が あ りま す。 訪 問 診 療 とは、
速が 通っていて 特 急 電 車も 止まる 便
きに は 農 業の 話 をし た り し ま す が、
通 院 が 困 難 な 方の 自 宅に、 医 師 が
利 な 街。 それでいて農村地 帯が広が
定 期 的に診 療に伺い、 計 画 的に健 康
り、米や野菜、果物などの物作りも
早く収穫の季節がきてほしいですね」
管 理 を 行 う もので す。
「 訪 問 診 療も
区の医療の充実に取り組んでいます。
醍醐味は、やはり食べ物。私は物作
℃にはなっていないし、車のエンジ
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長として大坂さんが就任し、納内地
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やすひろ
市立納内診療所院長 大坂 康博 さん
おおさか
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