第 21 回リバネス研究費 エンバイオ賞 受賞者決定のお知らせ 2014 年 9 月より募集開始しておりました、「第 21 回リバネス研究費 者が決定し、先日授賞式を行いました。授賞式には弊社代表取締役 者の東京大学薬学系研究科 生体分析化学教室 助教 飯塚 エンバイオ賞」の受賞 西村実が出席し、直接受賞 怜さんに採択通知書の授与をい たしました。 授賞式の様子(東京大学薬学系研究科 右:弊社代表取締役 ・エンバイオ・ホールディングス賞 西村実 生体分析化学教室にて) 左:受賞者の飯塚 怜さん 総評: 当社グループの事業は土壌環境を改善することですが、今回は土壌環境に限定することなく、 土壌に関係するテーマを幅広く募集しました。その結果、社内の議論からは出てこない様々なテ ーマが集まり、視野が広がりました。受賞された飯塚様の研究室で実験装置を見せて頂き、この 手法は光学顕微鏡の研究から生まれたと伺って驚きました。また、土壌環境には手つかずのフロ ンティアがあるとのお話が印象的でした。 (株式会社エンバイオ・ホールディングス *今回の受賞内容に関しては次ページをご覧ください。 代表取締役 西村実) <第 21 回リバネス研究費 エンバイオ賞 受賞研究内容> ・テーマ:液滴を利用した微生物培養を介さない酵素遺伝子取得法の確立とその実践 ・受賞者:東京大学薬学系研究科 生体分析化学教室 助教 飯塚 怜 様 ・テーマの内容: 環境中の微生物は 99%以上が培養できないといわれ、既存の手法では培養できない微生物の有 する酵素は不明なままでした。本手法は微生物を一つずつ液滴の中に入れ、その中で酵素の能力 を発現させることで、微生物を培養せずに微生物が有する酵素の情報を取得する手法です。これ まで培養できなかった微生物が持っている多数の未知の酵素を見いだせる可能性があります。目 的の酵素が見つかれば、それをコードする遺伝子配列を特定することができるため、様々な応用 が可能です。 ・選考理由: 本研究は応用範囲が広い点、技術的にほぼ確立できている点で優れていました。また、研究内 容もさることながら、飯塚様の熱意も強く感じられたことから、本研究を採択させて頂きました。 (審査委員 株式会社アイ・エス・ソリューション 小松大祐) ・受賞者(飯塚さん)の感想及び今後の展望: この度は,素晴らしい賞を受賞させて頂けたこと、大変光栄に思っております。 環境微生物、とりわけ地中・地下に存在する微生物は非常に魅力的な遺伝子資源であり、この資 源を有効利用・活用しない手はないと思っております。私どもが開発した技術がその一助となる よう、今回このような賞をいただきました、株式会社エンバイオ・ホールディングス様とも協力 し合いながら研究を推進していきたいと考えております。 最後になりますが、共同研究者の方々に感謝申し上げます。
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