平成2６年度第１１号 H2６.９.１発行美祢市教育委員会「教育委員の窓」～前田耕次委員長～長い夏休みも終わり、二学期が始まりました。一学期に引き続き、教育委員会の学校訪問が９月１０日の秋吉小学校を皮切りに開始されます。計画訪問は午後の日程で、１１月までに１４校の訪問を予定しています。訪問では校長先生から学校経営の説明を聞き、授業参観、諸帳簿点検の後に教育懇話会を行います。教育懇話会では、「美祢市の子どもたちにどんな力をつけるのか」という共通テーマと「各学校のかかえている諸課題」について先生方と協議を行います。事前準備が大変だと思いますが、有意義な意見交換会にしたいと思っていますので、よろしくお願いします。８月２１日（木）に美祢市民会館において、平成２６年度美祢市教育振興大会を開催しました。今年度は、市内教育関係者並びに小・中学校の保護者など約４００名の来場者があり、盛大な大会となりました。オープニングアトラクションでは、厚保小学校のマーチングバンドの演奏がありました。心を一つにあわせた素晴らしい演奏に、会場からは何度も温かな拍手が送られていました。さらに、「豊かなかかわり合いの中で進んで学び合う子どもの育成」と題して、淳美小学校の研究発表がありました。特に、国語科における「教えて考えさせて定着させる授業」づくりの実践は、言語活動の充実という成果となっており、他の学校においても、よい参考事例となりました。開会行事の後、美祢市教育の振興に寄与された方々に対し、教育功労者表彰がありました。表彰された関康子様は、東厚小学校で１０年間にわたり「一人一畑」運動として、畑作りから育った野菜の販売まで子どもたちに指導していただきました。永嶺克博様は、別府小学校の「梨下村塾」の塾長として、平成元年から秋芳梨づくりの体験学習に取り組まれ、勤労体験からふるさとを愛する子どもの育成に貢献されてきました。表彰に続き、「伊佐小・中学校連携型のコ記念講演ミュニティ・スクールへの取組」と題して、伊宇部フロンティア大学受賞者（団体）人間社会学部長佐小・中学校運営協議会の取組が紹介され秋吉地区安全パトロール隊ました。長年にわたり、地域と積み重ねてき石田採石株式会社た実践が成果となって表れていました。西中国信用金庫振興大会を終えて、学校を支える地域が受賞者（個人）高田晃様あればこその教育成果であることを実感関康子様するとともに、骨身を惜しまず学校に尽力永嶺克博様古屋美勝様される地域の方に深く感謝した一日となりました。８月１９日（火）に大嶺中において、「 OKセミナー in 美祢」を開催しました。美祢市が目指している「教えて考えさせて定着させる授業」づくりは、東京大学大学院教育学研究科市川伸一教授の理念をもとにしています。市川先生は、『「教えて考えさせる授業」を創る』等の著書も数多く、講演で全国を回られています。そこで、市川先生から、美祢の取組に対して直接アドバイスがいただけるように、美祢市の「授業アドバイザー」に就任していただくことになりました。このような例は他市にはなく、美祢市の取組が市川先生より評価された結果です。また、市川先生の理論をもとに、先進的な取組を行っている於福中学校の実践発表がありました。授業づくりから、授業検討会まで、研修の一連の流れが分かりやすく説明されており、即実践に生かせる発表内容でした。さらに、情報交換会、指導案検討では、美祢市の教員と市外の教員とで熱心な協議が行われました。「教えて考えさせて定着させる授業づくり」に取り組んできた美祢市の教員は、どのグループにおいても、中心的な役割を果たし、積極的に意見を述べていました。市川先生の総括では、情報交換会で出された疑問点について、一つ一つ丁寧に答えていただきました。市川先生の的確なアドバイスを生かし、２学期からの各校における研修がより活性化されることを期待しています。大いなる期待を寄せて～市川先生のメッセージ～美祢市は、全市をあげて「教えて考えさせる授業」に取り組んでおり、非常に期待しています。今回の「 OKセミナー in 美祢」も大きな成果をあげることができました。今後は、美祢市が「教えて考えさせる授業」の西日本における拠点地となります。次回の美祢市の訪問をとても楽しみにしています。 Welcome to Mine！新外国語指導助手（ロブレ先生＆タシ先生）２学期より、ロブレ先生とタシ先生が外国語指導助手（ALT）として、関係小中学校を訪問します。二人とも日本語を積極的につかい、礼儀も正しく、多くの人とコミュニケーションをとっています。今後も、充実した外国語活動や英語の授業が展開されることを願っています。 Robleh Awale Mohamed （ロブレ・アワレ・モハメッド） Sherpa Tashi Andrew Mingma （シェルパ・タシ・アンドリュー・ミングマ）出身国カナダ一言ふるさとのオタワと違い、たくさんの自然に囲まれた美祢市は、とても「美しい」町です。出身国イギリス一言インドで子どもたちに英語を教えていました。美祢での英語の授業が楽しみです。ママ田中大輔３ (歳あのねママぼくどうして生まれママにあいてきたのかしってる？ボクねたくて生まれてきたんだよ編集後記いよいよ実り多き２学期です。夏休みの多様な経験や頑張りが花開き、一人ひとりの成長や充実に結びつくことを心から願っています。右の詩のように、全ての子どもたちが純粋さと愛らしい気持ちを心に宿しています。私たち大人は、こうした一人ひとりの子どもたちの美しい切実な思いにどう応えていけばよいのでしょうか。外に現れる言動に一喜一憂するのではなく、内面をとらえ、見つめ、時には毅然と支え続ける愛情の強さを忘れたくありません。 )