「人権が尊重されるまち」へ

早期発見と早期治療
HIVを体内から完全になくす方法は見つ
かっていませんが、現在では抗HIV薬の治
療等を受ける事により、エイズの発症を遅
らせることが可能になってきました。
HIV感染症は、症状のない期間に発見す
ることが大切で、その方法は血液検査しか
ありません。大阪市では無料・匿名で血液
検査を実施しています。
詳しくは大阪市ホームページ「HIV・性感
染症(梅毒・クラミジア・B 型肝炎)の検査
のお知らせ」をご覧ください。
ハンセン病問題の正しい理解に向けて
ハンセン病は、「らい菌」によって引き起
こされる慢性の感染症です。「らい菌」の病
原性は弱く、感染してもほとんど発症しませ
ん。
また、現在では、早期に発見して適切に治
療すれば、後遺症を残さず治る病気です。
平成 8 年に「らい予防法」が廃止されるま
での 89 年間の強制隔離政策により、ハンセ
ン病回復者等の人権を著しく侵害するとと
もに、多大な苦痛や苦難を与え、社会に偏見
・差別を植え付けてきました。
社会からハンセン病に対する偏見・差別を
払拭し、ハンセン病回復者等が安心して暮ら
せるようするためには、ハンセン病がたどっ
てきた様々な歴史を学び、ハンセン病に対す
る正しい知識を身につけることが必要です。
ハンセン病問題講演会・ハンセン病回復者支援者養成講座
大阪市では、平成 16 年度から、ハンセン病問題に対する正しい知識と偏見・差別の解消を図る
ことを目的として、市・府等共催のハンセン病問題講演会を開催しています。
また、ハンセン病問題にかかる正しい知識の普及啓発を目的として、平成 24 年度からハンセン
病回復者支援者養成講座を実施するなど、支援ネットワークへの市民の皆さまの参加を促す取組み
を進めています。
詳しくは、大阪市ホームページ「ハンセン病問題講演会を開催します」及び「ハンセン病回復者
支援者養成講座を開催します」をご覧ください。
ハンセン病回復者支援者養成講座のようす
プログラム名
「淀川区役所職員全体で行うLGBT※に配慮した取組み」
「人権の視点!100!」に基づく「淀川区役所」の取組み
「人権の視点!100!」とは、「伝える」
「聴く・知る」「備える」「支える」
「つながる」
「務める」の 6
つの観点から、人権行政は何をめざしているのか、どのように改善するのかをわかりやすく示したものです。
大阪市のすべての区役所・局では、毎年度、この「人権の視点!100!」に基づいて、日頃の業務を人
権の視点から改善するプログラムを作成し、取組みを進めています。このページでは、毎号区役所や局の取
組みを紹介しています。今号は平成26年度の淀川区役所の取組みを紹介します。「人権の視点!100!」
について、詳しく知りたい方は大阪市ホームページ「人権の視点!100!」をご覧ください。
多様な方々がいきいきと暮らせるまちへ
「淀川区将来ビジョン」では、めざすべき将来像
のひとつとして「個が自立し、人間の尊厳・人権を
守る」を掲げています。
淀川区役所では、平成 25 年 9 月に行政として全
国で初めて「LGBT 支援宣言」を発表し、LGBT
に関する様々な取組みを行っております。よって、
平成 26 年度の「人権の視点!100!」実行プロ
グラム」においても、LGBTに関する取組みにつ
いて、次のとおり行うこととしました。
○ LGBT職員研修の実施
職員全員が LGBT について理解するためのLG
BT研修を行いました。また、昨年度に既に受講し
た職員については、上級者研修を受講しました。
カラ―チラシにレインボーを掲載しています。
○ 多目的トイレへの表示
LGBTの方々は、トイレが性別で分けられてい
ることにより、利用しづらく、苦痛を感じている方
が多くおられます。このようなことから、多目的ト
イレの利用は非常に便利なものとなりますが、一般
的に多目的トイレは「高齢者や身体の不自由な方な
どが利用するトイレ」というイメージを持たれてい
ます。
よって、淀川区役所各階にある多目的トイレにつ
いて、どのような方でも利用しやすくなるように、
レインボーと「どなたでもご利用頂けます。」とい
う表記を行いました。
職員対象の LGBT 研修のようす(詳しくは、LGBT 支援
事業ニュースレター「虹色ニュース」をご覧ください)
○ カラーチラシにレインボーを掲載
淀川区役所で作成するカラーチラシにレインボ
ーを入れ、これを見て疑問に思った人が、レインボ
ーの意味を調べることによりLGBTについて知
っていただくきっかけとしたり、淀川区役所がLG
BTを支援していることを自然にアピールするこ
とで、当事者に行政が支えているという安心感を持
っていただくことを目的として、淀川区役所作成の
多目的トイレの標記
この他にも、淀川区役所では「当事者の方々と意
見交換会」「LGBT を理解するための普及啓発」
「LGBT 電話相談」
「コミュニティスペースの開催」
を 4 本の柱とした LGBT 支援事業を進めていま
す。
詳しくは、淀川区 LGBT 支援事業特設ホームペ
ージをご覧ください。
※LGBT …詳しくは、大阪市ホームページ「性的指向・性同一性障がい」をご覧ください。
今回登場した「人権の視点!100!」6つの観点の解説
「備える」…淀川区役所では、LGBT をはじめとしたすべての人が利用しやすい、安心して利用することので
きる体制を整えることで「備える」の強化を図っています。
人権ナビゲーションマガジンからのお知らせ
平成27年3月号では「拉致被害者等」をテーマに特集します。
☆ご意見・ご感想を1.右に記載のお問合せ先、2.大阪市ホームページ「人権
ナビゲーションマガジンのページ」最下部のご意見欄までお寄せください。
☆市民局Facebookでは、大阪市の人権行政の取組みをはじめ、市民局事
業に関する情報をご紹介していますので、是非ご覧ください。