中間発表(生田) - okazaki-lab

02424005
指導教員
生田千夏
岡崎善弘

理想
移行

「受動的」
な読書
「能動的」
な読書
幼児期
児童期
R.E.A.Dプログラム
・アメリカで開発された、「犬に読み聞かせる」ことで
自発的な読書を支援する活動。
・日本では、実用困難。

“Stuffed animal sleepover”
・お気に入りのぬいぐるみを図書館で一晩預かり、
翌日,夜の様子を撮影した写真と絵本を子どもに
渡すという活動。
・2008年、ペンシルバニア州の図書館で開始。
・日本では図書館のみで実施(2010年頃~)。
能動的な読書の「架け橋」になるのでは?
ぬいぐるみおとまり会に参加することで、
実際に子どもが本や図書館・書店に興味を
もつようになったかどうかは調べられていない。
①読書量が増加するかを検討
②どのような子どもに効果的であるかを
検討
・イベント後、参加者の読書量が増加する。
読
書
量
<
イベント前
イベント後
図1 イベント前後の読書量
・ファンタジー傾向が強い幼児の方が読書量が増える。
→イベントの影響を強く受けるのではないか?
読
書
量
実験前
実験後
ファンタジー傾向高
ファンタジー傾向低
図2 ファンタジー傾向と読書量の関係
(1)読書量
イベント当日
イベント
イベント1週間後
質問紙調査①
2日間
質問紙調査②
<質問内容>
①計12項目
・子どもの現在の読書状況( 「読み聞かせを要求する回数」、
「図書館に行く回数」等)
・イベント当日の家庭での様子について
②計13項目
・子どもの現在の読書状況
・イベント以降の子どもの変化について
(2)ファンタジー傾向尺度
・質問紙調査
①想像遊び傾向
(例)「お子様の好きなおもちゃは何ですか?」等
②空想の友達インタビュー
(例)「お子様は目に見えない空想の友達をこれまで
持ったことがありますか?」等
③なりきりインタビュー
(例)「お子様は,動物や何らかのキャラクターになりきる
といったことをしますか?」等
④玩具選択課題
・4種類の玩具から一つを選択

実験参加者
岡山市内の3,4歳児計23名(男児6名、女児17名)。
・募集方法は,HPにイベントの詳細を掲載、及び、
書店や保育園等にポスターの掲示を依頼した。
「ぬいぐるみおとまり会in紀伊國屋書店」
1日目
・質問紙調査
・絵本の読み聞かせ
・スライド紹介(10分程度)
・ぬいぐるみ就寝
・参加者帰宅
→写真撮影、スライド撮影
2日目
・スライド紹介(15分程度)
・ぬいぐるみと再会
・参加者に絵本をプレゼント
23.6
23.4
23.2
読
書
量
23
22.8
22.6
22.4
22.2
当日
1週間後
図3 イベント前後の読書量
・読書量にイベントによる影響はなかった。

仮説2の検証
高
フ
ァ
ン
タ
ジ
ー
傾
向
低
少
読書量
多
図4 ファンタジー傾向と読書量の関係
・ファンタジー傾向が強い幼児の方が読書量が増える。


Singer,D.G.& Singer,J.L.(1981). Television,
imagination,and aggression: A study of preschoolers.
Hillsdale, NJ:Erlbaum.
Taylor,M.& Carlson,S.M. (1997). The relation
between individual differences in fantasy and theory
of mind. Child Development,68,436–455.