DIR構築に向けて 放射線医学総合研究所 医療被ばく研究PJ JSRT-医療被ばく評価関連小委員会 奥田保男 JIRA ガイドラインの作成 事業サポート? J‐RIME NIRS 医療被ばく研究PJ JSRT 医療被ばく評価関連小委員会 医療被ばく研究情報ネットワーク(J-RIME)とは JSRT JIRA JIRA JART 医療放射線防護連絡協議会 • • • • 医療被ばくという切り口で 線量の情報を集約 関連学協会等のオールジャパンの組織 各学会の医療被ばく・防護のエビデンス収集・共有・集約 国際機関(WHO、IAEA)と情報共有 国の放射線医療⾏政に提案 人体への影響 正常細胞 DNA損傷 修復過程 修復に成功 正常細胞 修復に失敗 細胞死 誤った修復 突然変異 細胞の癌化 確率的影響と確定的影響 急性障害 放射線宿酔、皮膚紅斑、一時不妊など 身体的影響 確定的影響 晩発障害 白内障、肺線維症、皮膚潰瘍など がん 確率的影響 遺伝的影響 染色体異常、突然変異など 確率的影響と確定的影響 放射線の影響によって細胞が変異することによって起こる影響 ・少ない線量でも影響の発生確率は<0>ではない ・原爆被ばく者10万人の調査では、100mSv以下の被ばくによる 発がんリスクは統計学的に有意ではない →正確にはわかっていない、研究で意見が異なる 放射線により相当数の細胞が失われることによって起こる影響 ・しきい値をもつ ・しきい値:この線量を被ばくすると約1%の人にある特定の障害 が発生する線量 引用 公益財団法人原子力安全研究協会 発がんリスク 放射線防護体系の3原則 • 正当化の原則 – 損害よりも便益を大きくすべきである • 防護の最適化の原則(≠ 線量の最小化) – 被ばくする可能性、被ばくする人の数、その人達の個人線量の大きさ は、すべて合理的に達成できる限り低く保つべきである ALARA(As Low As Reasonably Achievable)の原則 • 線量限度の適用の原則 – 患者の医療被ばくを除く計画被ばくにおいては、規制された線源から のいかなる個人への総線量も、ICRPが勧告する線量限度を超えるべ きではない。 限度のタイプ 部位 職業被ばく 公衆被ばく 実効線量 - 定められた5年間の平均として、年間20mSv どの1年においても50mSvを超えるべきではない 1年につき1mSv 等価線量 眼の水晶体 皮膚 手足 150mSv 500mSv 500mSv 15mSv 50mSv - 日本人の被ばく量 身の回りの放射線 医療被ばくについて Lancet 論文の国別リスク比較 100万人あたりCT装置数 2002年日本:92.6台 2009年 OECD Health Data なぜ、医療被ばくを管理するのか • 患者 – 無駄な被ばくは避けたい – どのくらい被ばくしているのか知りたい (問題はないのか知りたい) • 医療機関・研究機関 – 正当化と最適化 – 発がんなどを含めた研究 – 手技の標準化と教育 • 日本/国際 – 現状の把握 放射線診療(診断・治療)、 およびこれに関連した安全管理に従事している者は? 被ばく管理 • • • • 各医療機関における管理 診断参考レベル(DRL) 実態調査 患者個人の被ばく管理 DB 被ばく情報取得 ツール National Data Base 各医療機関 患者 診断参考レベル(DRL)の検討 トラッキングシステム Image Storage MWM MPPS RIS RDSR PACS Dose Report NationalDatabase RDSR収集ツール 17 MPPSの利用 • MPPSのオプション – PS3.3 C4.16:Radiation Dose Module • • • • • • • (0018,0060) : KVP (0018,1150) : Exposure Time [msec] (0018,115E): Image and Fluoroscopy Area Dose Product [dGy*cm*cm] (0040,0300): Total time of Fuluoroscopy [sec] (0040,0301): Total Number of Exposures (0040,0302) : Entrance Dose [dGy] (0040,8302): Entrance Dose in mGy [mGy] RDSRには何が書かれているのか • Device observer identifying attributes – – – • CT Accumulated Dose Data – – • Exposure Time : 5.15s Scanning Length : 237 mm CT X-Ray Source Parameters – – • Acquisition Protocol : Abdomen Target Region : Abdomen CT Acquisition Type : Spiral Acquisition Procedure Context : CT without contrast CT Acquisition Parameters – – • Total Number of Irradiation Events : 2 CT Dose Length Product Total : 14.2 mGycm CT Irradiation Event Data – – – – • Device Observer Manufacturer : ABC Device Observer Model Name : ABC Special Device Observer Serial Number : 123456 KVP : 80kV Maximum X-Ray Tube Current : 20 mA CT Dose – – – Mean CTDIvol : 0.33mGy CTDIw Phantom Type : IEC Body Dosimetry Phantom DLP : 7 mGycm ・GE ・東芝 ・シーメンス ・日立メディコ PACS 試験的に18施設で実施予定 Dose Report NationalDatabase ・放医研 ・GE Healthcare Japan ・日本メドラッド? ・キュアホープ? RDSR収集ツール 20 予測される課題 • 情報の不足 – – – – – 部位、範囲 年齢 体重 身長 (病名) • 技術的 – 装置の対応 – 送信方法 • 運用的 – 人的要素 – 接続費用 – 送信費用 UNSCEAR_global_Survey UNSCEAR:国連科学委員会 22 ACRにおけるデータ Radlex情報を付加 RIS PACS Dose Report Radlex情報を付加 NationalDatabase 注意:他のモダリティについては未定 RDSR収集ツール 24 RIS JJ1017 PACS JJ1017 Dose Report JJ1017からRadlexに変換 NationalDatabase 注意:他のモダリティについては未定 RDSR収集ツール 25 予測される課題 • 情報の不足 – – – – – 部位、範囲 年齢 体重 身長 (病名) 相談 • 技術的 – 装置の対応 – 送信方法 • 運用的 – 人的要素 – 接続費用 – 送信費用 誰(何処)が? IAEA:国際原子力機関 DB 被ばく情報取得 ツール National Data Base 各医療機関 患者 診断参考レベル(DRL)の検討 トラッキングシステム 予測される課題 • 個人情報の取得 • 個人情報の紐づけ – 医療ID?? • 学術 – 利用方法 – 積算? • 運用 – 運用体制 – ランニングコスト まとめ • 被ばく管理 – 各医療機関における管理 – 診断参考レベル – 実態調査 – 患者個人の被ばく管理 • 技術的な部分をご相談させて下さい
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