Katsuhiko Shirai, Chancellor, The Open University of Japan Foundation ___________________________________________________________________ Opening Remark 開会挨拶 放送大学学園理事長 白井克彦 Katsuhiko Shirai, Chancellor, The Open University of Japan Foundation 白井 克彦 おはようございます。今、紹介してもらいました、放送大学学園という日本の Open University の理事長をしております、白井と申します。今日のシンポジウムを開催す るにあたって、主催者として一言ご挨拶申し上げます。 この度は、ここに掲げてあります通り DeTao Masters Academy の所属で、英国公 開大学元学長の、Sir John Daniel さん、フィリピン公開大学 Grace Alfonso 学長、 英国公開大学の Andrew Law 教授、Murdoch 大学の Jan Herrington 教授の皆様方に 遠くから来ていただき、今日一日、非常に有効なディスカッション等が行われるこ とになります。たくさんの方にご参加いただきまして本当にありがとうございます。 放 送 大 学 に つ い て あ ま り 説 明 す る ま で も あ り ま せ ん が 、 各 国 に お け る Open University と同じように、生涯学習、あるいは遠隔教育のナショナルセンターとして いつでもどこでもだれでも学べるという高等教育の環境作りを、今日まで約 30 年間、 日本で活動している、そういう大学です。 現在学生が 9 万人ほどいます。10 代から 90 代まで広く分布して、50 歳代以上の人 も三分の一くらいを占め、高齢化社会という時代に入っている中での対応も強めて いる、そういう機関であります。3 年前の平成 23 年、念願のデジタル放送へ全面的 に切り替わっていく中で、全国的に BS 放送をやることができるようになりました。 これによって、少なくとも日本全体の中で、テレビやラジオのチャンネルを通じた 受聴が可能になっています。それから、全国各地に学習センターというのを持って います。また、昨今では環境の変化が激しく、インターネットを通じた配信も学生 たちから人気を得て、かなりの割合を占め今に至っている、そういう状況でありま す。 放送大学の英語名は The Open University of Japan です。我が国唯一の、多様なチャ ンネルを通じた大学という、公開大学、ナショナルセンターとして、責任を果たし ています。 Katsuhiko Shirai, Chancellor, The Open University of Japan Foundation ___________________________________________________________________ 今日のシンポジウムは「世界に広がるオンライン教育の潮流」Global Trends of Online Teaching & Learning です。まさに今、アメリカ等々、ヨーロッパ、アジア でもそういった公開の、いわゆる MOOC と呼ばれているものが非常に大きく活動し はじめています。日本でもそういった動きが大きく動こうとしています。そういう 意味では、これまで我々がやってきた Open University というものとは少し概念の違 う新しい世界の高等教育に関するやり方の潮流というのがある、というのは間違い なく、今日お話しいただく皆様方は、そういう意味では、第一線で活躍していらっ しゃるわけですから、大変貴重なディスカッションになるとおもいます。放送大学 にとっても極めて重要な問題として直面しているところです。今日お集まりの皆様 方も、これから日本の中でどう取り組むかということについて、是非、熱心な、有 効な議論を展開していただければありがたいと思っております。 実は、私は日本の中で、無料で大学のコンテンツを配信する、JMOOC という組織 の代表もしております。これは去年からはじまり、今年の 4 月から日本国内でとい いますか、ネットですから世界中どこからでも受けられるのですけれど、日本語の コンテンツを中心に、世界に大学の授業を公開していくということが今、日本で始 まろうとしています。これは放送大学の授業と非常に類似性を持っておりますけれ ど、別なものとしてこれが始まっていくという状況にあります。この目的は大学の 授業公開ということもありますが、それ以外に社会人に向けた教育の機会を作ろう と、社会人にもさまざまな方がおられますが、その需要に応じようというところに あります。したがって、一般企業がこの活動に大きく入っているというところが、 アメリカの MOOCs と比べると非常に違うという、そういった活動を今、展開しよ うとしています。それから、小学校、中学校、いわゆる初等中等教育と呼ばれてい るところについても、適切なコンテンツを我々としては配信していこうと、今計画 を作って準備しているところです。こういったことについてもいろいろなサジェス チョンを得られればありがたいと思っております。 今日は是非、ホットな機会を有効な時間を持っていただきたいと思います。よろし くお願いいたします。
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