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労働安全の取り組み
挟まれ事故の怖さや指差呼称の有用性などを体感できる装置を利用し、危険を疑似的
に体感する教育を実施しています。2013年度は、装置を増設し、体感できる危険の種
類を増やしました。また、KY(危険予知)道場を新設し、等身大の人形を見て行う立体
KYトレーニングを開始しました。
挟まれ事故の体感
立体KYトレーニング
不幸な仲間を出さない、出させない!
笑顔がある職場作り!
安全教育の冒頭でも受講者
に、このフレーズを紹介して
います。
危険に対する感性・感受性を
磨くことはもちろんですが、研
修で学んだことを安全で快適
な職場つくりに少しでも役立
教育の様子
ててもらいたいと思っていま
す。
ものづくり力整備部
田辺 順一
日本特殊陶業グループ CSR報告書2014
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業務事故の撲滅
2013年度は、本社工場で13年ぶり、伊勢工場で3年連続のゼロ災害を達成しました。全度
数率も前年度1.49から1.25へ下がり、労使一体となった安全衛生活動の成果が少しずつ表れ
てきました。
しかしながら、発生した災害の半数以上が設備トラブル時の異常処置によるもので、大きな災
害につながる設備系の災害防止が課題となっています。そのため、2014年度は、リスクアセスメ
ントの推進をはじめ、即場KYの実施、指差し呼称の定着を目標に掲げ、災害の未然防止活動を
推進していきます。
災害度数率の推移
教育・啓蒙の充実
入社時の安全衛生教育に始まり3年目・職長(リーダー)教育・係長・管理職教育と各階層に合わ
せた教育を実施することにより、職場の日常の安全衛生活動の活性化を図っています。
職場での日常活動のツールとして『安全衛生心得』を全従業員へ配布し、読み合わせを行うこ
とで、日特の安全文化構築にむけての一員として自分自身が安全行動を行うことを自覚していま
す。また、管理監督者層は、職場パトロールやKYT、ヒヤリハット事例の共有化等も加えて、職場
の安全衛生管理の責任者として活動しています。これらの職場の日常活動の状況については内
部監査などで確認しています。
安全衛生委員会では、他部門巡視や設備安全点検等を実施し、組織横断活動の特徴を生か
して職場の自主的な点検では気付かない課題を指摘して、安全安心な職場づくりに寄与していま
す。
日本特殊陶業グループ CSR報告書2014
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職場とともに取り組む安全衛生委員会活動
安全衛生委員会活動の一つとして、安全安心な職場作りを目指して職場巡視活動を実施して
います。各職場に他部署の安全衛生委員が訪問し、危険箇所の洗い出し~恒久対策、衛生管
理の見直し等の改善活動を行っています。他部署の委員が巡視することで、各部門の取り組み
や文化を共有することができ、職場の安全衛生意識、レベルの向上を図っています。
主な点検項目
危険源の露出
保護カバーの設置
エリアセンサーの設置
有害物への暴露防止
局所排気装置の設置状況
作業環境の確認
毎月1回、労使一体となって安全衛生巡視活
動を展開しています。
安全文化の形成を目指して巡視しています
安全意識高揚のため、ミドリのベストを着用した委員が巡視し
ています。巡視では委員から不具合箇所を指摘するだけでなく、
職場からの相談も受け、職場と委員が協力し、対策を検討してい
ます。
環境安全部
田ヶ原 誠
作業環境の改善
化学物質(有機溶剤、特定化学物質)を取り扱う職場や粉じん、騒音が発生する職場におい
て、労働安全衛生法による作業環境測定を実施しています。第Ⅲ、第Ⅱ管理区分となった職場
では、第Ⅰ管理区分となるように改善を進めています。また、夏季には、暑熱職場において
WBGT(湿球黒球温度:暑さ指標として用いられる)の測定、水分・塩分の補給、冷却保護具の
支給、勉強会の開催、経口補水液の自販機設置など、熱中症予防に取り組んでいます。
オフィスでは、照度やCO 2 濃度を測定して良好な作業環境を維持しています。冬季には加湿
器を設置し、風邪の蔓延やインフルエンザの感染予防に努めています。
日本特殊陶業グループ CSR報告書2014