中小・ベンチャー開発/創薬開発FAQ

中小・ベンチャー開発/創薬開発FAQ
平成26年5月20日
産学共同開発部 業務管理G
区分・項目
全
般
番号
質問
回答(A-STEP・中小/創薬)
1001 開発経費の請求方法を教えてください。
年度を4期(4月∼6月,7月∼9月,10月∼12月,1月∼3月)に区分
し、各四半期の初月の15日までに「開発経費概算請求書」に
より請求してください。
なお、前四半期の過不足額は、次の期の概算請求額を増減
して請求して頂くことになります。
1002 小切手による支払いは認められますか。
小切手・手形取引、相殺決済による支払いは一切認められま
せん。「現金払い」、又は「金融機関からの振込み」のみ認め
られます。
ファクタリング、クレジットカードによる支払いも原則認めてい
ませんが、一定の条件を満たす場合等には取り扱いを認める
場合がありますので、事前にJST担当者へご相談ください。
直接経費として計上が認められる経費は、各企業の規程に
加えて、JSTと締結する契約の内容及びJSTが提示する事務
企業の各種規程に合致している経費であれば直接
処理説明書の記載に合致している必要があります。また、企
1003 経費としての計上が認められると考えてよいです
業の規程等に基づく処理であっても、社会通念に照らして著
か。
しく乖離があり、不適切であるとJSTが判断する経費は計上
が認められません。
2101 精算に必要な書類はどのようなものですか。
2102
設備のリース・レンタルを行う場合、経費の計上費
「その他(その他経費)」に計上してください。
目は物品費でよいですか。
2103 試作品の製作費の計上費目を教えてください。
「物品費(消耗品費)」に計上してください。
2104 試作品の販売は認められますか。
当該開発の終了まで、その所有権はJSTに留保されることに
なります。従って、必ず事前にJSTへご相談ください。なお、
試作品の販売は、状況に応じて取扱いが異なります。
(
予
算
費
目
設
物備
品備
費品
費
①見積書、②請求書、③納品書、④支払を証明する書類が
基本です。
金額その他によって必要な書類がありますので、詳細は事務
処理説明書により確認してください。
)
見積もり合わせ等により他社と比較して安価である場合には
認められます。
なお、100%子会社等より購入を行う合理的な理由がある場合
100%子会社又は自社からの購入は認められます
には、見積もり合わせ等を行わず100%子会社等から購入を
2105
か。
行うことが可能となる場合があります。この場合には、事務処
理説明書に別途定める方法により必ず利益排除を行ってくだ
さい。
原則として、競争原理を導入した購入(入札又は見積もり合
協力関係にある企業から物品等を購入することは
わせ)を行ってください。競争を行わず購入することに対して
認められますか。例えば、開発に必要不可欠な特
合理的な理由がある場合であっても、利益排除等の措置を行
2106
殊機器を協力企業から調達することは認められる
うことが望ましいと考えられますので、事前にJSTへご相談く
でしょうか。
ださい。
区分・項目
(
設
物備
品備
費品
費
番号
質問
回答(A-STEP・中小/創薬)
法人税法上の「資本的支出」に該当する場合です。具体的に
は、固定資産の修理、改良等のために支出した金額のうち当
「資産として計上すべき改造」とは具体的にどのよ 該固定資産の価値を高め、又はその耐久性を増すこととなる
と認められる部分に対応する金額が資本的支出となります。
2107 うな場合でしょうか。
なお、資本的支出の該非判定は、個別具体的な事情を踏ま
えて行う必要があるため、必要に応じて、税理士等の専門家
に相談の上、対応してください。
)
発注から納品まで相当の期間を要する研究設備に
開発委託契約は、単年度契約を原則としているため認められ
2108 ついて、前年度に発注、次年度に納品とすることは
ません。
可能ですか。
(
消
物
耗
品
品
費
費
2201 事務用品の購入は認められますか。
2202
認められません。
書籍について、例えば化学英語の辞典や英和・和 当該書籍は、他の業務と共用で使用可能と見なされるため、
英辞書などは直接経費として支出できますか。
直接経費からの支出は出来ません。
)
予
算
費
目
旅
費
2301 旅費精算に必要な書類はどのようなものですか。
①命令書、②精算書、③報告書が必要です。
なお、立替が行われた場合には、その事実が確認できる書類
(領収書・レシート等)が必要となります。
特に航空機使用の場合は、金額のわかる書類、搭乗を
証明する書類(航空券の半券、搭乗証明書等)が必要です。
2302 旅費の支出対象者を教えてください。
開発組織図に記載の社内参加者(開発管理責任者、専任
技術者等)及び部外協力者が対象となります。
2303 海外出張の旅費精算について教えてください。
事前に「海外旅費発生理由書」を提出してください。
原則1回の出張につき、開発実施計画書に記載の参加者1
人まで支出可能です。
外貨で精算の場合、為替レートを証明する書類が必要です。
開発実施企業の旅費規程等に沿って処理されることを前提
海外出張時には、当社の規程で必ず海外旅行傷
に、直接経費からの支出が可能です。なお、規程によらず、
2304 害保険に加入することとなっていますが、当該保険
各個人の判断での傷害保険加入や予防接種は受益者負担
料を直接経費で支出することは認められますか。
となることから認められません。
認められません。
支払期限等の関係から、やむを得ず今年度中の支出が必要
翌年度に開催予定の学会の参加費や航空券代を
な場合は、一旦、開発企業等が立て替えの上、翌年度の開
2305
今年度の委託研究費から支出は認められますか。
発費で精算してください。なお、立て替え等の手続きについて
は、開発実施企業の定める規程等に従ってください。
フィールドワーク先までレンタカーを使用する必要
が生じ、それに係るガソリン代と高速道料金を支払
うケースが生じました。これらについて全て執行す
2306
ることは認められますか。
また、あわせてどの予算費目で整理すればよいで
しょうか。
人
件
費
・
謝
金
2401
社会保険料等の事業主負担分は開発経費として
認められますか。
2402 給与、賞与の算定基準を教えてください。
移動手段としてのレンタカー、燃料代、高速道路料金の取り
扱いについては、効率性・経済性に配慮した上で、各開発実
施企業の規程に基づき処理を行ってください。
なお、予算費目は、「旅費」としてください
認められません。
開発実施企業の給与規程に基づくことを前提として、支給日
が開発期間内であれば原則認められます。
区分・項目
番号
質問
2403 時間外手当は認められますか。
人
件
費
・
謝
金
回答(A-STEP・中小/創薬)
認められません。
2404
兼任技術者の給与は開発経費として認められます
兼任技術者の給与は、開発経費としては認められません。
か。
2405
経理担当者の給与は開発経費として認められます 開発に直接従事しているとは見なされないため認められませ
か。
ん。間接経費又は自己資金により支払いを行ってください。
直接経費で雇用する者が有給休暇を取得した場 就業規則等において有給休暇の取り扱いが規程されており、
2406 合、当該休暇部分は直接経費として認められます かつ、当該開発のために雇用された期間に対する有給休暇
か。
の使用である場合には認められます。
(
予
算
費
目
退職金を直接経費で計上することは認められます
か。
いずれも認められません。
2407
また、退職給付引当金を計上することは可能でしょ
うか。
そ外
の注
他費
2501 外注費とはどのようなものですか。
)
2601
仕様書に基づく定型的な業務を、第三者に請け負わせる経
費をいいます。
原則として、外注費と再委託費の合計が50%を超えることは
できませんが、「外注費及び再委託費の50%超申請書」を提
出することにより、例外的に取り扱われる場合があります。
自社が所有する設備の保守・修理費は認められま 当該開発に専用で使用されている設備であれば認められま
すか。
す。
2602 設備のリース・レンタルは認められますか。
認められます。
リース等の契約締結に当って競争原理を導入し、設備購入す
る場合に比べて経済的であることが必要です。
(
そ
その
の他
他経
費
2603 消費税相当額とは何ですか。
)
開発委託契約は、消費税法上の「役務の提供」に該当するた
め、開発経費の全額が消費税の課税対象となります。一方
で、支出額に人件費・外国旅費等の不課税取引等が含まれ
る場合には未払消費税が発生することになりますので、これ
を消費税相当額として直接経費で計上し、開発実施企業に留
保して頂くことにしています。
人件費、外国旅費、外国人招へい旅費の海外での消費分と
消費税相当額の対象となる不課税取引等にはどの 往復の航空賃、国外で消費する経費等の非課税、不課税、
2604
ようなものがありますか。
免税取引が該当します。対象範囲の詳細は、各企業の顧問
税理士等へご確認ください。
区分・項目
番号
質問
回答(A-STEP・中小/創薬)
予定していた海外出張が急遽予定変更となりまし キャンセル料については、天災等の真に止むを得ない理由で
2605 た。これに伴うキャンセル料は直接経費として認め あれば直接経費からの計上は認められます。ただし、事務手
られますか。
続き上の誤りや自己都合である場合には、認められません。
手数料に関する以下のケースについて、直接経費
で計上することは認められますか。
○研究発表のための学会参加費の立替払いにお 手数料については一般管理費的性格を有することから、いず
2606 いて、立替を行った研究者が振込手数料を負担し れも認められません。直接経費以外(間接経費や自己資金)
での支払いを行ってください。
た場合
○海外から特殊な種子を輸入したが、この購入に
かかる個別送金手数料
(
予
算
費
目
そ
その
の他
他経
費
学会に関する費用について、直接経費から以下の
支出が認められますか。
2607
・参加費(登録費) ・予稿集代 ・年会費 ・懇親会
費
)
リース料、保守料、ソフトウエアライセンスについて
①複数年度にまたがる契約を行うことは可能でしょ
うか。
2608 ②複数年度分の費用を一括して前納した場合に、
その全額を開発費から支出することは可能でしょう
か。
当該開発に係る研究発表等、当該開発に直接必要な学会参
加に関する費用である場合には、「参加費(登録費)」及び「予
稿集代」の支出は可能ですが、個人又は開発実施企業の権
利となるものへの支出は出来ません。従って、「年会費」は支
出できませんので注意ください。
また、「懇親会費」に対する支出は認められません。
開発委託契約は原則として単年度契約であることから、各取
引に関しても、開発委託契約期間に則した契約締結を原則と
します。なお、開発実施企業の責任において、開発委託契約
期間を超える契約を行うことは妨げませんが、直接経費とし
て認められるのは、開発委託契約期間に則した部分のみとな
ります。従って、開発実施企業が複数年度分の費用を一括し
て支払った場合、当該期間に対応した部分以外は、開発経費
として認められず、開発委託契約期間が経過する迄の間は、
開発実施企業の責任において立て替え等により処理を行っ
て頂くことになります。
認められません。印紙税、固定資産税等の税金は管理事務
印紙税、固定資産税等の税金を直接経費から支出
の必要経費と考えられることから直接経費ではなく間接経費
することは認められるでしょうか。
で措置してください。
2609
区分・項目
(
予
算
費
目
そ
その
の他
他経
費
番号
質問
回答(A-STEP・中小/創薬)
)
光熱水料の合理的な算出方法例としては、以下のようなもの
が考えられます。
ただし、施設単位で算定方法が統一されており、個々の負担
額の総額が、施設での発生総額に対し過不足の生じないこと
が前提となります。
なお、以下はあくまでも例示ですので実際の計算にあたって
は、開発実施企業が個々の事例に応じてその合理性を十分
に説明しうる方法にて行ってください。
【ケース1】フロアーの一部を占有エリアとして当該研究開発
を実施している場合
専用メーターが装備されていない場合であっても合 (例1)光熱水料=電力会社の契約単価(円/kwh)×{(フロ
理的な算定根拠がある場合には光熱水料を直接 アー全体の使用電力量÷フロアー全体面積)}×(当該研究開
経費から支出することが可能とされていますが、合 発を実施している占有エリア面積)
2610
理的な算定根拠とは、具体にどのようなものをいう (例2)光熱水料=フロアー全体の年間又は月毎の光熱水料
×(当該研究開発を実施している占有エリア面積÷フロアー
のでしょうか。
全体面積)
【ケース2】研究開発設備を共同利用している場合(スパコン、
高圧電子顕微鏡など)
(例)光熱水料=(設備の定格電力量×電力会社の契約単価
(円/kwh))×使用時間
【ケース3】フロアーの一部又は全部を占有した特別の区画内
に設置されている設備(クリーンルーム内にある設備)
(例)光熱水料=(設備の定格電力量×電力会社の契約単価
(円/kwh))×使用時間+(クリーンルーム全体の年間又は月
毎の光熱水料)×(クリーンルーム全体の中で使用設備が占
める面積割合(20%であれば0.2))
開発実施場所の移転に伴う物品の移送費を直接
2611 経費から支出することは認められますか。
2612
本開発に必要な物品の移送費については、直接経費での計
上が可能です。なお、当該開発に使用されない物品が含まれ
る場合は、適切に区分して計上する必要があります。
開発実施場所の借り上げが必要となる場合、直接
認められません。
経費で敷金を支出することは認められますか。
プリンタのトナーや文具類、事務什器等の環境整
2613 備費用を直接経費で支出することは認められます 認められません。
か。
間
接
経
費
3001
間接経費として、どのような費用が認められます
か。
間接経費は、資金を獲得した研究(開発)者の研究開発環境
の改善や研究開発機関全体の機能の向上に活用することを
目的として配分されるものです。獲得資金による研究開発に
伴う管理等に必要な経費を対象とします。
具体的な使途は、競争的資金に関する関係府省連絡会申し
合わせ「競争的資金の間接経費の執行に係る共通指針」(別
表1)に準拠しますので、そちらをご確認ください。
区分・項目
番号
質問
4001 再委託先での設備備品費は認められますか。
再
委
託
費
固
定
資
産
決
算
報
告
・
収
支
簿
回答(A-STEP・中小/創薬)
再委託先は研究のための設備を既に備えていることが条件
になりますので、再委託費に設備備品費の購入は認められま
せん。
認められます。再委託先の基準に基づき、10%を上限として
再委託経費において、間接経費の計上は認められ 計上してください。なお、再委託先が大学等である場合には、
4002
ますか。
大学等の取り組めに基づき、30%を上限として計上すること
が可能です。
4003
再委託費であっても、非課税・不可税・免税取引が含まれる
再委託費においても消費税相当額は必ず計上する
場合には、消費税相当額をその他経費として必ず計上してく
必要がありますか。
ださい。
年度内に使用見込みの立たない開発経費がある
場合には、3月10日までにJSTへ報告することに
4004
なっていますが、再委託先についても同様に報告
をする必要がありますか。
再委託用の事務処理説明書には明確な取り扱いの記載はあ
りませんが、再委託先の資金も当該開発資金の一部であるこ
とから、開発実施企業において再委託先の予算執行状況を
適切に把握し、残余が生じる場合には、3月10日迄にJSTへ
ご相談ください。
5001 試作品は固定資産に含まれますか。
研究開発目的である場合には固定資産には含みません。た
だし、耐用年数が1年以上、かつ、取得金額20万円以上のも
ので、以下のいずれかに該当する場合には固定資産として
取り扱います。
ア)汎用性があるもの
イ)当該開発目的以外への転用が可能なもの
ウ)外部への販売を行う可能性があるもの
5002 固定資産の報告額は税込みですか。
税込み金額で報告してください。
開発終了後は、開発実施企業が買い受けるかもしくは固定資
産税相当額で有償貸与(原則、上限4年間)することにしてい
ます。
開発終了時の物品はどのように取り扱われるので
有償貸与期間終了後は、JSTの基準により算定した評価額
5003 しょうか。開発実施企業へ無償譲渡されるのでしょ
での買い取りとなります。この買取評価額は、概ね取得物件
うか。
の減価償却後の簿価(旧定率法)を基準としますが、計算条
件及び計算開始のタイミングはJSTの定めるルールによるこ
とから、償却後の簿価とは一致しません。
支出状況報告は支払日基準で行うとのことです
が、3月納品の物品等の支払いは翌期ですので、
翌期の報告に含めればよいでしょうか。
6001
また、当社の支払サイトは60日であることから、3
月納品の物品の支払いは5月になりますが、問題
ありませんでしょうか。
支出状況等の報告内容は、発生日ベースで締め切ることとし
ていますので、3月分の報告には、年度内に納品・検収が行
われたものを記載して頂くことなります。ただし、「開発実績報
告書」の提出期限が4月末となっていることから、それ迄の期
間に支払いを完了したもののみ支出が認められます。従っ
て、5月支払いとなるものは支出が認められませんので、JS
Tへの報告書提出迄に支払いを完了するよう、適宜調整を
行ってください。
開発委託事務処理説明書において揃えるべき「証
拠書類」が提示されていますが、当社の規程等に
6002 より証拠書類として整備・保管していないものがあ
ります。提示された証拠書類は必ず整備しなけれ
ばなりませんか。
開発実施企業の規程等において整備が不要な場合であって
も、事務処理説明書に従って整備を行ってください。ただし、
代替書類により説明可能である場合には、その旨をJST担当
者へご相談ください。
区分・項目
番号
質問
回答(A-STEP・中小/創薬)
開発経費の概算払いを受けることにより、口座に利 開発経費の受け取りにあたっては、利息が発生しない普通預
7001 息が生じる場合、この利息分はJSTに報告あるい 金口座(無利息型)を専用で開設することとなっています。口
は返金する必要がありますか。
座の取り扱いにはご注意ください。
そ
の
他
の
運
用
事務処理説明書に「機関の規程に基づく執行で
あっても、当該委託研究費の財源が国費であるこ
7002 とに照らして、JSTが不適切と判断する場合は、全
額もしくは一部を認めない」旨の記載があります
が、どのようなケースを想定しているのでしょうか。
既に社内規程があるにも係わらず当該開発のみに適用する
規程を作成し、他の業務に比べて給与・日当等の単価設定を
高くしたり、規程等に明確な根拠がない場合に、社会慣習や
相場から見て明らかに不相応な基準を設定する場合を想定
しています。
必要に応じて可能です。ただし、設備等が搬入される外部機
当該開発委託の推進上、外部の機関において実
関において善良なる管理者の注意義務を履行して頂く必要
験を行う必要がありますが、当該開発委託費で購
がありますので、その点を踏まえ、貴機関および受入機関と
7003
入した設備等を外部の実験室に持ち込むことは可
の間で確認・調整を行い、所定様式により事前にJSTの承認
能でしょうか。
を得てください。詳しくは、事務処理説明書をご覧ください。