船橋市在宅医療・介護連携支援用患者情報共有システムの 運用

船橋市在宅医療・介護連携支援用患者情報共有システムの
運用に関する質疑応答集
Ver.1
今後、適宜質疑応答内容を追加し、船橋市のホームページ上にアップする予定です。
平成27年12月
船橋市
ID及びパスワード関係
問1
ID及びパスワードの発行を依頼してから受け取るまでにかかる期間はどの程度か。
(答)
概ね 10 日間程度を見込んでいます。
なお、株式会社カナミックネットワークにより発行された個々の使用者のID及びパス
ワードは、個別に封入の上、船橋市から医療機関・介護サービス事業所の代表者あてに簡
易書留郵便により送付することとしています。
問2 現時点においては、情報共有システムにより患者の情報を共有する具体的な予定は
ないが、あらかじめID及びパスワードを取得しておくことはできないか。
(答)
可能です。
将来的に、連携グループのメンバーとして登録することとなった場合に、ID及びパス
ワードの発行に係る時間を省き、速やかに登録することができるよう、情報共有システム
を使用する可能性がある医療・介護関係者におかれましては、あらかじめID及びパスワ
ードを取得しておくことをお奨めします。
問3 医療機関・介護サービス事業所内において一つのID及びパスワードを取得し、職
員間で共有して情報共有システムを使用しても構わないか。
(答)
認められません。
個人情報を共有する医療・介護関係者は、その取扱い目的の達成に必要な範囲を超えて
個人情報を取り扱うことは望ましくありません。
同一の医療機関・介護サービス事業所内の職員間においてID及びパスワードを共有す
ることとすると、当該医療機関・介護サービス事業所の一職員が共有する患者の情報を全
ての職員が情報共有システム上において閲覧することが可能となってしまうことから、一
つのID及びパスワードを複数の職員間で共有して使用することは認められません。
問4
勤務先が変わった場合には、ID及びパスワードを新たに取得する必要があるのか。
(答)
勤務先が変わった場合であっても、勤務先の変更に関する届出をした上で、それまで使
用していたID及びパスワードを引き続き使用することができます。ただし、新たな勤務
先の代表者から、「登録内容変更依頼書(様式4)」により勤務先が変更となった旨の手続
きをしてください。
問5 医療機関・介護サービス事業所を退職後、再び医療・介護関係の職に就くかどうか
不明である場合、ID及びパスワードはどのように取り扱ったらよいのか。
(答)
医療機関・介護サービス事業所を退職後は、①医療・介護関係の職に就かないという場
合、②医療・介護関係の職に就くかどうか未定である場合又は③医療・介護関係の職に就
く予定であるが勤務先が未定である場合には、ID及びパスワードの使用をいったん停止
しますので、退職する時点における勤務先の代表者から、「使用停止依頼書(様式3)」に
よりID及びパスワードの使用を停止する手続きをしてください。
②及び③の場合においては、新たに勤務することとなった医療機関・介護サービス事業
所の代表者から、「使用依頼書(様式1)」によりID及びパスワードの発行について依頼
をしていただくこととなります。
問6 情報共有システムを使用する必要がなくなったため、ID及びパスワードを停止す
る依頼をしたが、再度使用することとなった場合、新たにID及びパスワードを取得す
ることとなるのか。
(答)
お見込みのとおり。勤務する医療機関・介護サービス事業所の代表者から、
「使用依頼書
(様式1)」によりID及びパスワードの発行について依頼をしてください。
問7
ID又はパスワードを忘れてしまった場合はどうすればよいのか。
(答)
カナミックネットワーク システムサポート(050-3776-0607)へ連絡し、再交付のた
めに必要な手続きをしてください。
その後、再交付についての手続きをした旨を船橋市健康政策課(047-436-2502)へ連
絡してください。
なお、再交付されるID又はパスワードは、従前に使用していたものとなります。
個人情報の取扱いに関する患者の同意及び連携グループ関係
問1 情報共有の対象とする患者は、船橋市民に限られるのか。また、情報共有システム
を使用する医療・介護関係者は、船橋市内の医療機関・介護サービス事業所で勤務する
ものに限られるのか。
(答)
情報共有の対象とする患者については、船橋市内で療養生活をするものを原則とします。
また、情報共有システムの使用者については、市の区域を超えた医療・介護連携を図る
観点から、使用者が勤務する医療機関・介護サービス事業所の所在地は特に限定しません。
例えば、連携グループのメンバーの一部が船橋市外の医療機関・介護サービス事業所の
所属である場合や、連携グループの全てのメンバーが船橋市外の医療機関・介護サービス
事業所の所属である場合であっても情報共有システムの使用は認められます。
問2 情報共有の対象とする患者について、現に自宅等で療養生活をしているものに限ら
れるのか。
(答)
退院後の在宅療養生活に備え、現在入院中である患者についてあらかじめ連携グループ
を編成し、患者の同意を得た上で情報の共有を開始することは可能です。
問3
連携グループには、訪問診療をする医師をメンバーに加えることが必須であるのか。
介護事業者のみで連携グループを編成することはできないのか。
(答)
情報共有システムは、
「医療・介護関係者の連携による在宅医療・介護サービス」が円滑
に提供されるための情報共有の利便性を高めるツールとして導入しました。
したがって、まずは、自宅等で医師から医療サービスを受けることが必要な患者に携わ
るグループにおいて使用していただくことを原則とします。
今後、船橋在宅医療ひまわりネットワークと協力し、情報共有システムの利便性を高め
る運用方法について議論する中で、情報共有システムの使用状況も踏まえ、各事業者の独
自性を加味した運用方法についても検討してまいります。
問4 「個人情報取扱い同意書(様式5)」は、情報共有システムの使用申請時に提出しな
ければならないのか。
(答)
患者ページの作成及び連携メンバーの登録を依頼する時点において提出してください。
問5 ID及びパスワードを取得した後でなければ患者ページの作成及び連携メンバー
の登録依頼はできないのか。
(答)
ID及びパスワードの発行を依頼する時点において、すでに連携メンバーが決まり、個
人情報の取扱いに関する患者の同意を得ることができる状況であれば、
「ID及びパスワー
ドの発行依頼」と「患者ページの作成及び連携メンバーの登録依頼」を同時にすることも
可能です。
問6 有効な意思表示をすることができず、成年後見人が選任されていない患者について
は、情報共有システムによる情報共有の対象とすることは不可能なのか。
(答)
「個人情報の保護に関する法律(平成 15 年法律第 57 号)」、「船橋市個人情報保護条例
(平成 17 年船橋市条例第6号)」その他の医療・介護連携に係る個人情報の取扱いに関す
る法令等の下では、認められません。1999 年の民法改正によって 2000 年から施行され
た新たな成年後見制度は、介護保険の分野でも機能を果たすことが期待されています。
しかしながら、有効な意思表示をすることができず、成年後見人が選任されていない患
者が多く存在し、こうした患者こそ情報共有の対象とする必要があることは船橋市におい
ても承知しています。
今後、情報共有システムの使用者を対象とした定期的なアンケート調査を実施し、より
使い勝手の良い運用内容について改善を重ねてまいります。
問7 個人情報の取扱いに関する患者への説明は、連携グループ内の在宅医がするべきな
のか。また、患者が、情報を共有することについて同意する意思を表示したが、署名す
ることができない場合には、どのように取り扱えばよいのか。
(答)
個人情報の取扱いに関する患者への説明者は、連携グループ内の誰でも構いません。
また、患者の同意については、意思を表示するのみで有効なものとして取り扱われます
が、同意の有無について将来的な言い争いが生じることを避けるため、書面で記録を残し
ておくことが望ましいとされています。
同意は、患者が自らの手で署名することを原則としますが、患者が自らの手で署名する
ことができない場合には、情報を共有することについて患者が同意する意思を表示した旨
を親族又は説明者に記録していただくこととなります。
同意の取得方法の詳細は、「使用手引書」9ページをご覧ください。
なお、同意書については、同意を得て必要事項を記入した後、両面を複写して必ず患者
に手交してください。
運用関係
問1
各種手続きに係る船橋市への書類の提出は、どのような方法でもよいのか。
(答)
誤送付のリスクを可能な限り小さくすることに鑑み、船橋市役所健康政策課への郵送又
は持込みの方法に限定させていただきます。
問2
患者の基本情報として、どのようなものを登録し、共有することが考えられるか。
(答)
船橋市においては、患者ページを作成するために、氏名、フリガナ、性別、生年月日、
住所及び電話番号を登録します。
身体の状況、生活の状況その他の事項については、各連携グループにおいて必要に応じ
て登録し、共有してください。
問3 ケアマネジャーは、ケアプランを作成するために「主治医意見書」を参考にしてお
り、当該意見書を入手するためには、船橋市の介護保険課へ開示請求をする必要がある。
この手間を省くため、連携グループのメンバーである医師(患者の主治医)が当該意見
書を情報共有システム上にアップロードし、共有することとしてよいか。
(答)
情報共有システムは、患者へ充実した在宅医療・介護サービスを提供するために必要な
情報を共有するために使用していただくものであること、また、情報共有システムを使用
しているかどうかにより、これらの文書の開示請求にかかる手間と費用負担に不公平が生
じることとなることから、お尋ねの運用は認められません。
問4
患者ページに登録した情報は、過去に遡って閲覧することができるのか。
(答)
6年前に登録した情報まで遡って閲覧することが可能です。
フェイスシートやケアレポート上に情報を新たに登録し、更新した場合には、その時点
から6年間、閲覧することが可能となります。
問5 ケアレポートにおける①「既読」を示す機能、②重要度を示す機能の活用方法につ
いて、船橋市において一定のルール化は図られるのか。
(答)
現時点においては、船橋市において画一的な運用ルールを策定することは想定していま
せん。各連携グループにおいて適切に運用してください。
問6 情報共有の対象としていた患者が死亡した場合など、情報を共有する必要がなくな
った場合には、どのような手続きをすればよいのか。
(答)
患者ページが不要となった場合には、「患者ページ作成・削除及び連携グループ新規登
録・追加・削除依頼書(様式6)」により、患者ページの削除を船橋市へ依頼してください。
なお、患者が一定期間船橋市外で生活することとなる等の理由により、患者ページを一
時的に閉鎖することを望む場合には、その旨を船橋市健康政策課へ連絡してください。
問7 情報共有システムを使用する医療・介護関係者は、必ず全ての情報を等しく共有す
ることとなるのか。
(答)
情報共有システムの使用者ごとに、情報の閲覧や書込みの権限を制限することが可能で
す。等しく共有することに相応しくない情報を取扱う場合には、船橋市健康政策課へご相
談ください。