News Release 2015 年 3 月 23 日 メガカリオンへの追加出資の決定について 株式会社産業革新機構(以下「INCJ」 ) (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:能 見公一)は、iPS 細胞から血小板をつくる技術を臨床応用し、献血に依存しない血小板 製剤の事業化を目指す株式会社メガカリオン(以下「メガカリオン」 ) (本社:京都市左 京区、代表取締役社長:三輪玄二郎)の第三者割当増資を引き受け、事業進捗に伴うシ リーズ B ファイナンスとして 20 億円を上限とした追加投資を行うことを決定しまし た。またメガカリオンに対しては、既存株主である SMBC ベンチャーキャピタル株式 会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:石橋達史) 、三菱 UFJ キャピタル株式会 社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:安藤啓)、みずほキャピタル株式会社(本 社:東京都千代田区、代表取締役社長:川端雅一)に加え、日本アジア投資株式会社(本 社:東京都千代田区、代表取締役社長:細窪政) 、DBJ キャピタル株式会社(本社:東 京都千代田区、代表取締役:鹿島文行)、ニッセイ・キャピタル株式会社(本社:東京 都千代田区、代表取締役社長:有馬英二)、株式会社ケイエスピー(本社:神奈川県川 崎市、代表取締役社長:内田裕久)、みやこキャピタル株式会社(本社:京都府京都市、 代表取締役:山口哲史)それぞれが運用するファンドも出資を行う予定です。 メガカリオンは 2011 年に設立され、iPS 細胞から血小板、赤血球を産生する特許技 術を臨床応用し、ヒト iPS 細胞由来の血小板製剤の実用化を目指すベンチャー企業で す。またメガカリオンは 2015 年 3 月 11 日に関西圏 国家戦略特別区域会議で初の国家 戦略特区認定中核事業者として承認され、2015 年 3 月 19 日に国家戦略特別区域諮問 会議(内閣府)を経て内閣総理大臣の認定を受けました。 INCJ のメガカリオンに対する累計支援決定金額(上限)は、2013 年 8 月 26 日に公 表した同社に対する 10 億円の出資と合わせ 30 億円となります。INCJ は同社に対し必 要資金の提供のみならず、社外取締役の派遣や INCJ のネットワークを通じた経営サポ ートを行ってまいりました。今後も INCJ は iPS 細胞由来の血小板製剤の実用化と安定 供給を支援してまいります。また INCJ はメガカリオンが日本発バイオベンチャーの成 功例となることで、日本のバイオベンチャー業界のエコシステム確立に貢献することを 期待しています。 株式会社メガカリオンについて メガカリオンは、東京大学医科学研究所の中内啓光教授・京都大学 iPS 細胞研究所の 江藤浩之教授等の開発したヒト iPS 細胞由来の巨核球を不死化させる技術、不死化した 巨核球を凍結保存する技術を基に、ヒト iPS 細胞から誘導した巨核球が産生する血小板 製剤の臨床応用を目指して、2011 年 9 月に設立されました。 ヒト iPS 細胞から血小板を製造する技術を臨床応用し、献血に依存しない、①計画的 安定供給が可能で、②病原汚染等の危険性を排した、③医療コストの低い、ヒト iPS 細 胞由来の血小板製剤、及びその製造技術ノウハウを世界市場に提供し、日本発のヒト iPS 細胞を用いた安心・安全な再生医療技術を国際展開します。 本社所在地: 京都市左京区 代表取締役社長: 三輪 玄二郎(みわ げんじろう) URL : http://www.megakaryon.com/ 株式会社産業革新機構(INCJ)について INCJ は、2009 年 7 月にオープンイノベーションの推進を通じた次世代産業の育成を 目指して、法律に基づき設立された会社です。総額約 2 兆円の投資能力を有しており、 革新性を有する事業に対し出資等を行うことで産業革新を支援することをミッション としています。 INCJ は、投資・技術・経営等で多様な経験をもつ民間人材によって運営されており、 法令に基づき、当社内に設置している産業革新委員会にて、政府の定める支援基準に従 って投資の可否の判断を行い、日本の産業革新に資する投資を実施いたします。 (本発表資料のお問い合わせ先) (株)産業革新機構 企画調整室 畑、市原、大森 東京都千代田区丸の内 1-4-1 丸の内永楽ビルディング 21 階 電 話:03-5218-7200(大代表) 【参考資料】 INCJ は 2013 年 8 月 26 日に「日本が世界をリードする iPS 細胞分野において血小板製剤の事業化を目指 すバイオベンチャー㈱メガカリオンへの出資を決定」を以下の通り公表しています。 2013 年 8 月 26 日 日本が世界をリードする iPS 細胞分野において 血小板製剤の事業化を目指すバイオベンチャー㈱メガカリオンへの出資を決定 株式会社産業革新機構(以下「INCJ」) (本社:東京都千代田区、代表取締役社長:能 見公一)は、iPS 細胞から血小板をつくる技術を臨床応用し、献血に依存しない血小板 製剤を臨床現場に供給することを目的とする株式会社メガカリオン(以下「メガカリオ ン」)の第三者割当増資を引受け、今後の大量生産技術の開発、医薬品開発の初期段階 に必要な資金として 10 億円の投資を行うことを決定しました。 また、メガカリオンは、SMBC ベンチャーキャピタル株式会社(本社:東京都中央 区、代表取締役社長:勝川 恒平)、みずほキャピタル株式会社(本社:東京都千代田 区、代表取締役社長:川端 雅一) 、三菱 UFJ キャピタル株式会社(本社:東京都中央 区、代表取締役社長:安藤 啓)の運用するファンドに対しても第三者割当増資を行う 予定です。 血小板製剤は抗がん剤治療による血小板減少症や出血性疾患に用いられ、基本的な 医療手段の一つとして用いられているものの、国内ではその原料を献血に頼っているこ と、その保存期限が 4 日程度と短いことより、医療における重要性にも関わらず慢性的 に不足状態であり、2027 年には約 100 万人献血者延べ人数が不足すると予測されてい ます。一方、一部先進国や医療途上国に於いては売血が認められていることもあり、血 小板製剤の投与を受けた患者における細菌やウイルスの二次感染リスクを排除出来て おりません。これらの現実を踏まえ、メガカリオンは計画的安定供給が可能で、病原汚 染等の危険性を排した、医療コストの低い、iPS 細胞由来の血小板製剤を献血不足に直 面する医療先進国や献血システムが不十分な医療途上国に提供することを目指します。 メガカリオンは主要経営メンバーである代表取締役・創業者の三輪玄二郎氏、大手製 薬企業出身の取締役 COO の赤松健一氏をはじめ、メガカリオン科学諮問委員である京 都大学・山中伸弥教授の率いる iPS 細胞研究所の江藤浩之教授(同、科学諮問委員)、 東京大学医科学研究所の中内啓光教授(同、科学諮問委員)が加わり、医薬品開発の豊 富な経験と iPS 細胞研究の世界レベルの研究体制を持ち合わせております。既に東京大 学、京都大学との共同研究で、実験室スケールで製造されるヒト iPS 細胞由来血小板を 実験動物に投与し、その安全性、有効性を確認する前臨床試験を実施しております。 オープンイノベーションを通した医薬品の創出を目指す INCJ は、メガカリオンに対 して、リードインベスターとして必要資金を提供するとともに、社外取締役の派遣、サ イエンスアドバイザーによる助言や業務体制の構築等の経営サポートを行います。 本投資は、我が国の産・学・官が密接に連携し日本が世界のトップを走っている iPS 細胞の研究・開発の具現化を目指すものです。更に、INCJ は、日本のバイオベンチャ ーに対する資金供給の呼び水としての資金提供にとどまらず、本投資を通じて iPS 細胞 の実用化を促進する事業環境の整備など日本のライフサイエンス産業の活性化に貢献 します。 (2013 年 8 月 26 日 INCJ 公表資料より抜粋)
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