岡山済生会総合病院

№225 2015年2月発行
岡山済生会総合病院
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〒700-8511 岡山市北区伊福町1-17-18
http://www.okayamasaiseikai.or.jp
[email protected]
発行責任者:大原 利憲
地域医療連携室 : 鷹取 康晴
寺尾 浩司
新居 理恵
TEL:086-252-2698 水田 尚美
有生
FAX:086-254-8036 菅
岡山済生会循環器内科 その後(3)
-当院では合併症を伴った重症心血管病の治療が可能です-
内科主任医長(循環器内科)
小松原 一正
当院の循環器内科で心臓カテーテル検査治療を本格的に開始して3
回目の報告となります。
現在に至るまで順調に症例数を重ね、2014年の診療実績は検査400
症例、治療は末梢血管治療等を含めると200症例に到達するまでに垂
んとしています。さらには救急科やハートチームの協力のもと急性心筋
梗塞などの循環器緊急症例の受け入れや治療も迅速かつ安全に遂行
され、ペースメーカー移植術などの不整脈治療も右肩上がりで増加しています。これらは、“様々
な疾患を合併していてもしっかり対応できる岡山済生会総合病院で、循環器疾患の治療も”と信
頼してご紹介下さる連携施設の皆様のお蔭と深く感謝申し上げます。
超高齢化社会に至った現在、患者さんはがん・消化器疾患・呼吸器疾患・糖尿病・腎臓病・膠
原病・脳梗塞・整形疾患・皮膚病・眼科耳鼻科疾患など様々な疾患を合併され、心血管病ととも
に治療・リハビリが必要とされます。当循環器内科は総合病院であることを生かし他科との院内
連携を通じあらゆる合併疾患に対して対応可能であることが特徴の一つで、他院では治療困難
な合併症を有した循環器症例の受け入れを積極的に行っています。我々は、よく患者さんから
“自分の体のことをすべて任せられるから安心だ”と感謝のお言葉を頂けることを嬉しく思ってい
ます。
閉塞性動脈硬化症(PAD:以前はASOと言われていましたが、現在海外の学会でASOと発言し
ますと“what?”と聞き返されます。)は当科の特徴を生かせる疾患の一つです。PADのなかでも
重症下肢虚血(CLI)は年間死亡率25%と生命予後の悪さで知られています。CLIの重症度は
様々ですが、たとえば陳旧性心筋梗塞から心
不全に至った患者さんに糖尿病性腎症による
慢性腎不全のために血液透析が導入され、そ
の後に生じた難治性潰瘍から下肢壊疽に至り、
さらに感染を合併し敗血症に至ったような症例
では、単に下肢の血行を改善する循環器的治
療のみでは患者さんは快方に向かいません。
当院では、循環器内科で心不全管理と最先端
の低侵襲血管内治療を行い、血行を改善する
ことで創傷治癒を促し下肢切断を回避するとと
もに、形成外科・皮膚科と連携し潰瘍壊死部の
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治療を行いつつ、糖尿病内科・腎臓内科・一般内科主導で基礎疾患の管理や重症感染症の治
療を同時に並行して行っています。血管内治療では血行再建が不十分な場合でも、当院の血管
外科でバイパス手術を行い、完全血行再建を果たしています。やむなく下肢切断が考慮される
場合には整形外科と綿密に連絡を取り最小限の切断範囲に努め、術後はリハビリ科と連携し
ADLの改善を図り社会復帰を円滑に進め、術後に合併しやすいうつ病などの精神疾患に対し心
療科・神経科との連携でケアを行い、当病院の理念である「あらゆる人々に手をさしのべる済生
の心でまことの医療奉仕につとめます」の実現を図っています。
当院のPADに関する血管内治療・連携医療はレベルが高く、西日本各地で講演を行い紹介さ
せて頂いたり、学会などでレクチャーも行っています。そのため当院には重症PAD症例が多く集
まることとなり、ご紹介頂いた患者さんの冠動脈疾患合併率も70%を超えるため下肢の治療と
同時に冠動脈に対する血管内治療も行い、
心事故予防に大きな成果を上げています。
循環器救急をはじめ急性期対応機能の拡
大・集中治療部門の拡充を重点目標として整
備される新病院の完成まで1年を切りました。
新病院ではすべての部門で最新鋭の機器が
備えられ、循環器専用血管内治療装置も設
置されますので、循環器内科スタッフ一同、
力を合わせ一層皆様のお力になれればと精
進いたす所存ですので、引き続きご紹介の程
よろしくお願い申し上げます。
第69回 病診連携研修会のご案内
高齢婦人で比較的高頻度に認められる子宮脱、膀胱瘤、直腸瘤の保存的治療法と手術治
療、また最近増加傾向にある骨粗鬆症の検査・治療法について説明します。更に、当院では近
年子宮内膜がん、卵巣がんの症例が増えており、その診断と治療についてもお話しさせていた
だきます。日頃の診療にお役立ていただければと存じます。ぜひご参加下さい。
多数の方のご参加をお待ちしております。
〔 日 時 〕
3月 10日(火)19:30~20:30
当院駐車場をご利用ください
受付で無料駐車券をお渡しします
「高齢婦人の婦人科疾患について」
〔 場 所 〕 済生会病院 西館1階 第2会議室
〔 講 師 〕 産婦人科 診療部長
坂口 幸吉
※ 生涯教育制度1単位(65 排尿障害(尿失禁・排尿困難)、73 慢性疾患・複合疾患の管理)
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ここでは当院
ここでは当院の
当院の医師にスポットを
医師にスポットを当
にスポットを 当ててご紹介
ててご紹介しています
紹介 しています。
しています 。医師になったきっかけや
医師になったきっかけや今後力
になったきっかけや今後力を
今後力を入れていきたい領域
れていきたい領域、
領域 、
患者に
に対する思
患者
する思いなどを紹介
いなどを紹介することで
紹介することで、
することで、済生会病院の
済生会病院の医師を
医師を一人でも
一人 でも多
でも多く知っていただきたいと考
っていただきたいと考えています。
えています。
受診される患者様と真摯に向き合って診療していきたい
整形外科医長
前田 和茂
岡山済生会総合病院整形外科で勤務している
前田和茂です。平成16年に近畿大学医学部を
卒業した後、同年4月より香川労災病院で初期
研修をスタート、同病院の麻酔科を経て整形外
科医となり、平成22年より高知の近森病院で勤
務した後、平成25年4月より当病院への赴任と
なりました。
整形外科は運動器官を構成する組織(筋肉・
骨・軟骨・靭帯・神経など)を扱う科で、その対象
は幅広く全身に及んでいます。また急性期の外
傷から慢性的な疾患まで多様な診療が必要になります。当科では一般整形はもちろん、急性期
外傷・上肢疾患・下肢疾患の専門的治療を行っています。私自身は手外科専門医の今谷診療部
長、森谷医長を中心とした上肢グループに所属しています。当科は日本手外科学会の認定研修
施設であり、岡山大学関連病院の中でも数少ない認定施設の一つです。私も現在手外科専門
医取得のために日々研鑽を積んでおります。上肢は全身の中でも特に複雑で繊細な構造であ
り、当科上肢グループでは手指の骨折、腱鞘炎、腱や靭帯、血管、神経の損傷、関節障害、末
梢神経障害で起きるしびれ、さらに変形矯正や先天性の奇形の再建などあらゆる疾患に対し、
最先端の治療を行っております。まだまだ勉強中の身ではあり、一つ一つの症例に日々頭を悩
ませながら受診される患者様と真摯に向き合って診療していきたいと思いますので、今後も御指
導の程よろしくお願いいたします。
〔整形外科 外来診療担当表〕
月
火
水
木
金
土
午前
午後
午前
午後
午前
午後
午前
午後
午前
午後
初診
川上
/
前田
/
森谷
/
鈴木
/
桐田
/
再診
桐田
/
森谷
/
川上
/
前田
/
鈴木
/
/
津島
/
/
玉田
/
(初診サポート)
再診
専門
外来
森谷
林
(上肢)
今谷
14:00-16:00
(膝)
林
東原
(予約制)
※受付時間(午前)初診:8:00~11:30、再診:7:30~11:45
前田
出宮
(上肢)
今谷
/
14:00-16:00
(膝・スポーツ)
林
鈴木
(予約制)
桐田
川上
(膝)
林
小武守
午前
当
日
担
当
医
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肝臓病教室 開催のお知らせ
参加自由です。患者さんで肝臓病が気になる方がおられましたら、ご案内ください。
〔 日 時 〕
2月 24日(火)14:30~16:00
〔テ ー マ〕
C型慢性肝炎は抗ウイルス療法でなおる?
* 診察券をご持参ください
藤岡診療部長(内科)、薬剤師、管理栄養士
〔 場 所 〕 済生会病院 本館12階デイルーム(面談室)
〔参 加 費〕 管理栄養士が担当する教室は、集団栄養指導料金(保険適用で240円)
第12回 岡山心血管病・下肢救済ネットワーク講演会のご案内
参加申込が必要です。086-252-2698 地域医療連携室まで。
〔 日 時 〕
4月 9日(木)19:30~21:00
〔 場 所 〕 岡山ロイヤルホテル
〔症例報告〕 「心房細動を合併した心不全の治療」
岡山済生会総合病院 内科主任医長 山本 浩之
〔特別講演〕 「当院における下肢閉塞性動脈硬化症の治療現状」
岸和田徳洲会病院 副院長 横井 良明 先生
カンファレンスのご案内
院外の先生方にもご参加いただけます。多数のご参加をお待ちしております。
日
カンファレンス名
テーマ
時 間
場 所
2/12日(木) 救急カンファレンス
症例検討
18:00-19:00
西館3階カンファ室
2/19日(木) 循環器カンファレンス
症例検討
17:30-19:00
西館3階カンファ室
症例検討
17:30-19:00
西館3階カンファ室
症例検討
18:00-19:00
西館3階カンファ室
タイトル未定
17:30-19:00
西館3階カンファ室
症例検討
17:30-19:00
西館3階カンファ室
3/5日(木) 腎・膠原病カンファレンス
3/12日(木) 救急カンファレンス
3/19日(木) CPC
3/26日(木) 画像診断カンファレンス
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ご不要な場合もお気軽にご連絡ください
電話(086)252-2698
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