№228 2015年5月発行岡山済生会総合病院 Page1 〒700-8511 岡山市北区伊福町1-17-18 http://www.okayamasaiseikai.or.jp [email protected] 発行責任者：山本和秀地域医療連携室：鷹取康晴寺尾浩司新居理恵 TEL：086-252-2698 水田尚美有生 FAX：086-254-8036 菅今、呼吸器病センター呼吸器内視鏡が充実内科主任医長渡辺一彦呼吸器病センターが本館11階病棟に開設され、1年が経過しました。呼吸器病センターは片岡診療部長をセンター長とし、川井診療部長代理、渡辺の3名の医師、看護師、理学療法士、臨床工学技士により構成され、あらゆる良性・悪性疾患に対応しています。今回はその中でも呼吸器内視鏡領域を紹介させていただきます。呼吸器内視鏡領域は、1990年代後半からめざましく発展し、今や消化器内視鏡と同等の診断技術が呼吸器領域でも行われるようになりました。治療領域も消化器内視鏡と引けをとらないくらいに広がっています。診断は従来から行われている、生検、洗浄細胞診、擦過細胞診、蛍光内視鏡、気管支肺胞洗浄、経気管支的肺生検です。経気管支鏡処置として、気管支内腫瘍の内視鏡的切除、難治性気胸に対しての気管支充填術、異物除去、ステント留置を行っています。ステントは内視鏡室で簡便に行えるMetalicステントのみならず、外科、麻酔科、臨床工学科とチームを組み、全身麻酔下で体外循環を用いての硬性鏡下 Dumon（シリコン）ステントの挿入も行っています。侵襲度の高い処置ですが、安全、的確を目指し、処置をしています。それ以外の内視鏡として、局所麻酔下胸腔鏡があります。局所麻酔下胸腔鏡は簡便で、癌性胸膜炎、結核性胸膜炎、感染性胸膜炎、胸膜中皮腫の診断に用いられます。目視で病変を確認できることもあり、診断率が従来の胸水の性状、細胞診断法と比較し、格段に向上しています。また、それを応用した処置では、胸膜炎、膿胸で胸水が被包化した症例に対し、形成されたフィブリン膜を把持鉗子で破壊・除去することで、従来と比較し、入院治療期間の短縮が図られています。今年からは、EBUS-TBNAという、超音波内視鏡を用いての縦隔リンパ節腫大病変のアプローチを安全、確実にできるようになり、診断技術が従来と比較し、さらに向上しました。当院の過去3年の検査、処置件数ですが年々増加の一途で、ことに肺がん、非結核性抗酸菌症、び慢性肺疾患の症例が増えています。今後も高齢化社会に伴い症例件数は増えると予想されます。気管支鏡は、毎週火曜日13時から本館4階内視鏡センターで行っており、週1回の検査ですが、9件までの受け入れが可能です。呼吸器領域の内視鏡的検査、治療を今後も積極的に行っていきますので、是非、ご紹介よろしくお願いいたします。〔気管支鏡件数の年次推移〕気管支鏡総件数 BAL／TBLB EWS(延件数）アルゴン焼灼 Dumon　Stent Metalic Stent 気道異物局麻下胸腔鏡ヒストアクリルバルーン拡張 2012年 248 7 3 1 1 1 3 9 1 - 2013年 260 14 2 1 10 - 2014年 325 26 15 1 1 1 9 5 2 気管支鏡検査の様子 C◎RE情報 Page2 №228 2015年5月発行ここでは当院ここでは当院の当院の医師にスポットを医師にスポットを当にスポットを当ててご紹介ててご紹介しています紹介しています。しています。医師になったきっかけや医師になったきっかけや今後力になったきっかけや今後力を今後力を入れていきたい領域れていきたい領域、領域、患者にに対する思患者する思いなどを紹介いなどを紹介することで紹介することで、することで、済生会病院の済生会病院の医師を医師を一人でも一人でも多でも多く知っていただきたいと考っていただきたいと考えています。えています。こころが不調な時に安心して受診していただけるよう、努めてまいります心療科・神経科医長坂井玲子岡山済生会総合病院心療科・神経科の坂井玲子です。平成13年より非常勤勤務しておりましたが、このたび常勤医として勤務することになりました。ここ約10年間は、児童精神科が専門のまな星クリニックにも非常勤勤務いたしておりました。同クリニックでは発達障害について、多く学ぶことが出来ました。そして、うつ状態や適応障害・不安障害の患者さんに、発達特性の視点を踏まえて、より一層、適切なアドバイスが出来るようになったのではないかと考えております。当科では、原則18歳以上を対象とし、身体疾患で治療中の患者さんの不眠や抑うつに関しましても、入院・外来を問わず、治療を受けていただけるよう、身体科の先生方との連携を常に心がけております。また、高齢化社会に伴い、物忘れを訴えて受診される方が増加しています。頭部MRI、脳血流シンチ等の神経画像診断を用いながら、診療にあたっております。 2名の臨床心理士が、心理検査の実施やカウンセリング等を通して、当科での診療に関わっております。微力ながら地域の皆様のお役に立てるよう日々努力して参りたいと存じます。どうぞよろしくお願いいたします。〔心療科・神経科外来診療担当表〕月Ｉ火午前午後午前折田／折田水午後坂井 (予約制) 午前折田木午後坂井 (予約制) 午前折田金午後坂井 (予約制) 土午前午後折田／午前流王 Ⅱ 坂井／流王／高瀬／ ※受付時間（午前）初診：8:00～11:30、再診：7:30～11:45 吉田／坂井／ C◎RE情報 №228 2015年5月発行第70回病診連携研修会のご案内多数の方のご参加をお待ちしております｡〔日時〕５月１９日（火）１９：３０～２０：３０当院駐車場をご利用ください受付で無料駐車券をお渡しします「消化管の指定難病」〔場所〕済生会病院西館１階第２会議室〔司会〕内視鏡センター長、内科主任医長〔講演〕「新制度の概要」「抗TNFα抗体投与時の注意点」〔症例発表〕那須淳一郎 ※ 生涯教育制度１単位（7 医療制度と法律、54 便通異常（下痢、便秘）肝臓病教室開催のお知らせ参加自由です。患者さんで肝臓病が気になる方がおられましたら、ご案内ください。〔日時〕５月２６日（火）１４：３０～１６：００〔テーマ〕こうすれば腹水・浮腫を予防できる！＊診察券をご持参ください田中診療部長、薬剤師、看護師、管理栄養士〔場所〕済生会病院本館１２階デイルーム（面談室）〔参加費〕管理栄養士が担当する教室は、集団栄養指導料金（保険適用で２４０円）医局人事異動のお知らせ ◆ 退職（4/30付、非常勤・研修医除く）診療科氏名役職内科小松原一正主任医長産婦人科根津優子副医長赴任先川崎医科大学附属川崎病院岡山市立市民病院 ※ 内科診療において、主に循環器分野の診療を担当しておりました小松原医師の退職に伴い、当面の間、当院での心臓カテーテル検査等の対応ができません。外来診療につきましては、5 月 12 日（木）より岡山大学循環器内科専門医吉田雅言医師が担当いたします。地域の患者様ならびに先生方にはご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解を賜りますようよろしくお願いいたします。 Page3 C◎RE情報 №228 2015年5月発行 Page4 カンファレンスのご案内院外の先生方にもご参加いただけます。多数のご参加をお待ちしております。日カンファレンス名 5/14日（木）消化管カンファレンステーマ時間場所症例検討 17：30－19：30 西館３階カンファ室タイトル未定 17：30－19：00 西館３階カンファ室 5/28日（木）救急カンファレンス症例検討 17：30－19：30 西館３階カンファ室 6/4日（木）がん疼痛セミナー症例検討 17：30－19：30 西館３階カンファ室 6/11日（木）救急カンファレンス症例検討 17：30－19：30 西館３階カンファ室 6/18日（木）画像診断カンファレンス症例検討 17：30－19：30 西館３階カンファ室 6/25日（木）眼科カンファレンス症例検討 17：30－19：30 西館３階カンファ室 5/21日（木） CPC C◎RE情報のメール配信をご希望される方は、地域医療連携室までご連絡くださいご不要な場合もお気軽にご連絡ください電話（086）252-2698 メール：[email protected] 平成 27 年 5 月 1 日関係各位｢第 4 回岡山済生会総合病院がん診療連携拠点病院研修会｣｢在宅緩和ケア研修会｣合同研修会開催のご案内岡山済生会総合病院赤在義浩石原辰彦平素より、当院のがん診療に種々ご配慮を賜り、厚く御礼を申し上げます。当院は、がん診療連携拠点病院としてがん診療関連の研修会を定期的に開催しております。今回は｢在宅緩和ケア研修会｣と合同で、『終末期患者の在宅療養を支える連携』について事例検討を行います。ご多忙の折とは存じますが、皆様方のご参加をお待ちしております。【第 4 回岡山済生会総合病院がん診療連携拠点病院研修会がん診療連携拠点病院研修会・在宅緩和ケア在宅緩和ケア研修会ケア研修会合同研修会】合同研修会】日場内時所容平成２７年６月１０日（水）１８：３０～２０：００岡山済生会総合病院西館 1 階第２・３会議室『終末期患者の在宅療養を支える連携』－緩和ケア病棟から自宅退院された患者さんの事例をとおして－ 1．事例提供２．意見交換参加申込み参加申込み書 TEL 施設名 FAX 参加者氏名ふりがな参加者ふりがな氏名職種役職職種役職ＦＡＸ０８６－０８６－２５４－２５４－８０３６参加ご記入の済生会病院地域医療連携室までごまでご返送返送くださいください。参加ご希望の希望の方は、ご記入の上、済生会病院地域医療連携室までご返送ください。