自発走によるラット足底筋ミオシン重鎖 アイソフォーム構成

1:3
7 4
4
,2
0
0
2
37
=原著=
自発走によるラット足底筋ミオシン重鎖
アイソフォーム構成比の変化
辻本尚弥1)
鈴木英樹2)
梅村義久3)
Effects of Voluntary Wheel Running Training on Myosin Heavy
Chain Isoform Composition in Rat Plantaris Muscle
Hisaya TSUJIMOTO, Hideki SUZUKI and Yoshihisa UMEMURA
Abstract
Thee
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P
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i
smuscle
緒
自発的な運動(自発走運動)による方法がある。自
日
実験動物に運動を負荷する場合強制的な運動と
1 )久留米大学健康・スポーツ科学センタ-
2 )愛知教育大学
3 )中京大学
発走を用いたトレーニングは,実験動物の生存率上
昇。や肥満抑制川,発ガン予防ぺ高血圧予防制町
3
8
久留米大学健康・スポーツ科学センター研究紀要
第 10巻第 l 号
2002
免疫機能の強化ペインシュリン感受性の改善ぺ最
した。はじめに,足底筋から粗ミオシンの抽出を行っ
大酸素摂取量の増大山1) などの様々な効果があると
た。保存していた筋は筋腹にて二分し,一方を収縮
報告されている。自発走運動は比較的高強度で短時
蛋白質であるミオシンの分析に供した。粗ミオシン
問の運動が活動期中に高頻度に繰り返される特徴を
の抽出と変性の方法は, Bar
持つ山。また自発走トレーニングは強制走トレーニ
よった。総蛋白濃度と粗ミオシン蛋白濃度は
&
Pette の方法則に
ングに比べて 1 日の走行距離が長い,つまりトレー
Biuret 法にて測定したへ総蛋白含量は,筋重量×
ニング量が大きいという特徴を持つ 12ト附。これらの
総蛋白濃度により求めた。粗ミオシンの最終蛋白濃
ことから,自発走トレーニングに対する骨格筋の適
度は, 60µ g/ml とした。
応、は,強制走トレーニングとは異なる点があると考
えられる。
3. 電気泳動による MyHC アイソフォームの分
析
そこで本研究では実験動物を用いて,自発走トレー
ニングの影響について,心重量,筋重量とミオシン
重鎖アイソフォーム構成比から検討した。
方法
1. 実験動物司飼育方法友びトレーニング方法
実験動物には,生後 13 週齢の Fischer344 系の雌
MyHC アイソフォームの分離は,
Sugiura
&
Murakami の方法制を改変した SDS 存在下の電気
泳動法( SDS PAGE )にて行ったお)。泳動はマイク
ロスラブ電気泳動装置( KS8020 型:マリソル)を
用いて行った。ゲル条件は分離ゲルには, 30% (
v
/
v )の Glycerol を含むアクリルアミド総濃度( T)
ラット 12 匹を用いた(日本 SLC )。餌( CE-2 :日本
=5%
クレア)及び飲水は自由摂取とし,昼夜逆転した
% (v/v )の Glycerol を含む T= 8% (w/v )で
(w/v )で架橋度( C)
=1%の淡溶液と 40
12 時間の明暗サイクルで室温22± 1 ℃,湿度 60±
C=l% の濃溶液より作成した濃度勾配ゲルを用い
5% の環境下で飼育した。実験群として対照群
た。濃縮ゲルには, 35% (v/v )の Glycerol を含む
(Sedentary;S 群, N= 6 )と自発走トレーニング
T=3.5% (w/v )で C=20% のゲルを用いた。泳動
群( Voluntary w
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n
g;VT 群,
は濃縮ゲル中は50V ,マーカ一色素が完全に分離ゲ
N =6 )の 2 群を設けた。 4 週齢時より 1 週間予備飼
ルに入ってからは 150V で、行った。 i永動時間はマー
育した後,群聞の体重がほぼ同一になるように,そ
カ一色素が分離ゲルに入ってから 15 ~ 18時間とした。
れぞれ 5 週齢時にラットを各群に分けた。対照群は
泳動後ゲルは銀染色(銀染色キットワコー:和光純
2
4ラ3
8ラ20cm (KN623 :夏目製作所)の大きさの
薬)を施し蛋白質を可視化した22)。 MyHC アイソフォー
ケージにて飼育された。 VT 群はラット回転式運動
ムの同定は,全ての MyHC アイソフォームを含む
量測定装置(直径 32 ×幅 lOcm )付きの 38 × 28 × 38
ように前腔骨筋と横隔膜筋,ヒラメ筋より抽出し調
cm (KN-78-R :夏目製作所)の大きさのケージに
整された粗ミオシン混合溶液を,被験溶液と同時に
て飼育された。ケージより回転車輪への通路は常に
泳動して得られたパターンをマーカーとして :fT っ
解放されており,ラットは 24時間自由に運動が可能
た犯)。アイソフォーム構成比の分析は,画像解析に
であった。トレーニングは 5 週齢より 13週齢に達す
より行ったね)。
るまで 8 週間行った。なお飼育・トレーニング・屠
殺での実験動物の扱いについては,「実験動物の飼
4. 統計処理
養及び保管等に関する基準」に沿って行ったへ
各測定値は群ごとに平均値,標準偏差及び標準誤
差を求め統計学的な検定を行った。トレーニング期
2. 筋の摘出句総蛋白質の定量分析と粗ミオシン
の抽出・変性
問中の体重増加量では,一要因(トレーニング期間
中の体重)に対応がある二要因(実験条件×トレー
トレーニング終了後,ラットの体重を計測,ペン
ニング期間中の体重)の分散分析にて検定した。主
トパルピタールナトリウム溶液にて麻酔を行い,麻
効果が有意となった場合の多重比較と交互作用が有
酔下において心臓より採血し屠殺した。その後,心
意となった場合の単純主効果の検定における多重比
臓及び足底筋を摘出し重量を測定した後,ただちに
較に,統計量を t 値とするライアン法を用いた。最
液体窒素により冷却したイソベンタン中で瞬間凍結
終体重,心重量,足底筋重量および MyHC アイソ
し,生化学的分析を行うまで
フォーム構成比では,分散の検定に F 検定法を用
60℃の冷凍庫で保存
39
自発走によるラット足底筋ミオシン重鎖アイソフォーム構成比の変化
い,分散が等質であった場合は平均値の検定に t 検
示した。
図 3 には足底筋の各 MyHC アイソフォーム構成
定法を,分散が等質でなかった場合は A s
p
i
n
ュ
比を平均値と標準誤差により示した。
W巴 lch の検定法を用いた。全ての検定において有
意水準は 5
% (p<0.05 )とした叫。
Type I
MyHC アイソフォームでは両群問に有意な差はみ
られなかった( S 群; 3.5±0.6, VT 群, 2.4 土 0.3 )。
結果
TypeI a (S 群; 11.8±2.4, VT 群, 30.4±2.5 )と
トレーニング期間中の VT 群の 1 日当りの回転数
Id (S 群; 18.2±2.4, VT 群; 33.7±2.9) MyHC
について群全体の平均値と標準誤差を図 1 に示した。
x103
VT 群の 1 日当りの平均回転数は 1 週日で最小値の
20
1506±287 回を示したが 6 週日まで徐々に増加し, 6
週日には最大値 17602± 1540 回を示しその後徐々に
減少した。 1 日当りの回転数の総平均は, 10483±
1041 回であった。
〉〉「
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口ごてコ
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司員 10
F『ムー
B
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次にトレーニング期間中の両群の体重変化を平均
Jコ長J
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値と標準誤差により図 2 に示した。 S 群の体重はト
。
レーニング期間中増加し,トレーニング開始 l 週日
2
群の体重もトレーニング期間が進むに従い増加し,
S 群と同様にトレーニング開始 1 週より前週の体重
3
4
5
6
7
8(Wk.)
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より前週の体重に比べて有意に高値を示した。 VT
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に比べて有意に高値を示した。トレーニング期間中
の全ての時点で両群潤の体重に有意な差はみられな
(g)
200
かった。
最終体重及び心重量と相対的心重量を平均値と標
準誤差により表 1 に示した。最終体重では両群間に
判
色 150
M
qぷ
匡
有意な差が認められなかった。心重量及び相対的心
重量では, VT 群が S 群に比べて有意に高値を示し
た。次に足底筋の筋重量と相対的筋重量及び筋の総
〉、
6100
凶
蛋白濃度と総蛋白含量を,平均値と標準誤差により
50
表 2 に示した。足底筋の筋重量では, VT 群が S 群
と S 群との聞に有意な差が認められた。足底筋の総
蛋白濃度は両群間に有意な差は認められなかった。
1
2
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Volun回 ryrunning
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総蛋白含量は, VT 群が S 群に比べて有意に高値を
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)
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に比べて有意に高く, VT 群の足底筋は S 群に比べ
て 10.8% 高値を示した。相対的筋重量でも, VT 群
O
Sedentary
40
久留米大学健康・スポーツ科学センター研究紀要
第10巻第 1 号
2002
Table2 P
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6
)
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ygroup
*キ
(%)
アイソフォーム構成比において大きな変化がみられ
(%)
40
4
た。
*
Ishihara らお)および Munoz ら 26)は自発走トレー
30
ニングにより足底筋重量の増加を報告している。ま
20
た Rodnick ら 9>,
Yano ら川および Sexton"1 は自
発走トレーニングによる心重量の増加を報告してい
10
る。本研究においてもトレーニング群の心臓及び足
。
TypeIMyHC
TypeI
l
aMyHC
底筋の相対的重量は対照群に比べ有意に高値を示し
た。このことは本研究の自発走トレーニングが骨格
(%)
筋および心臓に対して十分な刺激量を持っていたと
(%)
40
*
80
30
考えられる。
MyHC アイソフォーム構成比をみるとタイプ I
60
20
申
40
10
では変化がみられないものの,タイプ E b の減少と
タイプ E d 及びタイプ E a の有意な増加が観察され
た。 Kriketos ら鵠)は免疫組織学的手法を用いて自
20
「し
H
Y
M
b
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TypeI
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ygroup
*:
発的走トレーニングにより,ラット長指伸筋のタイ
プ E B 線維比率の減少とタイプ E A
, IID/X ,およ
び I 線維比率の増加を観察している。 Bigard ら勾)
は,若齢期のラット足底筋において,タイプ H
b
MyHC の減少とタイプ E a および I MyHC の有意
な増加を報告している。本研究ではこれらの報告で
みられたような,タイプ I MyHC の増加は観察さ
れなかった。これらは,被験動物の系および週齢の
違いによるものと考えられるが,その理由は明らか
アイソフォームは S 群に比べて VT 群が有意に高
ではない。
!
I
bMyHC アイソフォー
MyHC アイソフォーム構成比について,強制的
ムでは, S 群に比べて VT 群が有意に低値を示した
な持久的走トレーニングではタイプ E b と E d 聞の
(S 群; 66.4±3.6, VT 群; 32.8 土 2.8 )。
変化21 ),田)であるのに対して,自発走トレーニングで
値を示した。対照的に Type
考察
本研究では,自発走トレーニングにより MyHC
は本実験や先行研究のように MyHC 構成比に大き
な変化がみられた。その一因としては,自発走トレー
ニングの運動量が多いことが考えられた。強制的な
自発走によるラット足底筋ミオシン重鎖アイソフォーム構成比の変化
4
1
トレーニングの走行距離が分速35m で叩分走行す
れらは, DNA ユニット 41)核ドメイン叫あるいは筋
るとしても 1 日で3150m しかならない。本実験の 1
細胞核ドメイン叫4)と呼ばれる。 Yao ら 45)は筋細胞
日当りの回転数の平均は 10483± 1041 回を示し,こ
の移植により,単一筋線維内に筋細胞核が異なった
れかホすべて一回転とした場合に走行距離は lOkm に
タンパク質を発現するキメラを報告している。自発
なり強制走トレーニングの約 3 倍の距離となる。し
走による損傷の修復過程で融合したサテライト細胞
かし,本研究では自発走トレーニングの走行距離と
が異なる MyHC を発現することによるタイプ移行
MyHC アイソフォーム構成比の変化にはなんら関
の可能性は考えられる。
係は見られなかった(データは示していない)。
MyHC の変化は,単に運動量が多かったというこ
Irintchev と Wernig"l および小笠原ら聞は自発
走後にタイプ I 線維のファイパータイプグルーピン
とではなく, E B や H D タイプの筋線維が多く動員
グを報告しており,これは筋損傷後の神経支配の変
されたためではないかと考えられる。各タイプの運
化を示している。 Wernig ら 3削)は神経軸索の発芽
動単位の活動参加関値は,運動強度の増大に従い S
と新しいシナプス形成が自発走による筋線維タイプ
タイプから FF タイプへと動員される制。自発的な
移行のメカニズムの一つであるとしている。また春
走トレーニングは比較的高強度で短時間の運動が活
日らは筋損傷後のタイプ移行のメカニズムとして,
動期中に高頻度に繰り返されるなどの特徴を持って
損傷後の脱神経,その後引き続いて起こる多重神経
いる凶ことから, FF や FI タイプの運動単位を構
支配,さらに筋の活動様式により選択された単一神
成する E B や E D 線維の活動参加量が多かったと考
経支配への移行,その結果として筋線維タイプが移
えられる。活動量の増大は MyHC アイソフォーム
行するという仮説たてているぺ両仮説とも筋に対
蛋白合成過程のスイッチング叫を引き起こし,
する支配神経の変化が MyHC 合成のスイッチング
“ nearest-neighbor ”ルール担)に従い,
E b から E d
へ,さらに E a へと連続田)して置き変わっていくと
を引き起こす一因であるとしている。本研究では筋
損傷に対する指標の測定は行っていない。しかしこ
考えられている。本研究においても同様な機序によ
れらのメカニズムにより MyHC 構成比に大きな変
り MyHC アイソフォーム変化が引き起こされたと
化が引き起こされた可能性はある。
本研究では,自発走トレーニングにより心重量お
考えられる。
また,他の要因として自発走により引き起こされ
よび筋重量の増加とともに, MyHC アイソフォー
Irintchev と
ム構成比において大きな変化がみられた。これらの
Wernig削,小笠原ら凶および Wernig ら描)は,自発
変化は持久的な走トレーニングにおいてみられる変
走による筋の損傷を報告している。また Wernig
化よりも大きいものであった。この変化を引き起こ
ら鈴)は走行形態が類似している回転ドラムによる強
すメカニズムはいくつか考えられる。今後このメカ
制定でも筋の損傷を報告している。春日ら凶は実験
ニズムに対する詳細な研究が必要である。
る筋損傷の影響も考えられる。
動物に対する無負荷での自発走では,高速度の断続
走が多く見られると報告している。小笠原ら聞は,
引用文献
体の損傷と神経と筋の議離,神経・筋接合部の損傷
1)H
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l
l
o
s
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,J
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3 )山下かなへ,棲井邦子( 1986 ):ラットの体成
自発走の走速度が高速度の場合,実験動物の身体が
後方に遅れ,頭を下にした走行,つまり下り走にな
る場合があると報告している。 Armstrong ら制お
よび Schwane と Armstrong'7) は下り走に伴う筋
の損傷を報告しており,自発走による筋損傷は,自
発走運動に下り走の形態のみられることが一因と考
えられる。筋損傷では,細胞膜損傷による筋細胞自
傷部位はマクロファージ等により貧食作用を受けた
後,活性化したサテライト細胞の融合により修復さ
れる肌4-0)。多核細胞である筋細胞は,ひとつの核に
支配される一定の領域を持つと考えられている。こ
分に及ぼす食餌タンパク質と自由運動の影響.
日本栄養・食糧学会誌, 39(4) :
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4) Reddy, B
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5 )橋本動,樋口満,山川喜久江,鈴木慎次郎
(1981 ):日常の定期的運動の血圧上昇抑制因子
の研究;強制と自白運動の違いがラットの血圧
に及ぼす影響.体力科学, 30: 2侃ー13.
6) S
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12 )春日規克,山下晋,小笠原仁美,鈴木英樹,
辻本尚弥,石原昭彦( 1999 ):加負荷式回転車
輪によるラットの自発走特性と骨格筋への効果.
体力科学, 48
:9
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1
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.
13 )小笠原仁美,山下
晋,平野朋枝,春日規克
第10巻第 1 号
2002
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17 )総理府内閣総理大臣官房管理室実験動物飼育
保管研究( 1980 ):実験動物の飼養及び保管等
に関する基準の解説. 1 版,東京:ぎょうせい.
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21) 辻本尚弥,鈴木英樹,春日規克 (1995)
:老齢
期ラット下肢筋における走及びジャンプトレー
ニングの効果.名古屋経済大学・市都学園短期
自然科学研究会誌, 30(1) :9引.
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23 )辻本尚弥,鈴木英樹,春日規克,石河利寛
大学
(1995 )::走及びジャンプトレーニングによるラッ
ト骨格筋ミオシン重鎖アイソフォーム組成の変
化.体力科学, 44:
9
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24 )森敏昭,吉田寿夫 (1990 ):心理学のための
(2000 ):回転車輪の自発走により誘発される筋
データ解析テクニカルブック. 1 版,京都:北
損傷とトレーニング効果.日本運動生理学雑誌,
大路書房.
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46 )春日規克,西沢富江,小坂井留美,鈴木康子,
第 10巻第 l 号
2002
久野正樹,飯田守,林万紀,中野美仁子,
平野朋枝,辻本尚弥,鈴木英樹 (1994 ):運動
実験のとらえ方,与え方動物実験から;骨格
筋の収縮特性,組織化学的特性結果からみた適
性トレーニング.運動生化学, 7:6-14.