<参考資料> 福島第一廃炉推進カンパニーについて 平成26年4月4日 東京電力株式会社 1. 福島第一廃炉推進カンパニー 福島第一原子力発電所における廃炉・汚染水対策に関して、責任体制を 明確化し、集中して取り組むことを目的として、 「福島第一廃炉推進カンパニー」を4月1日に設置 新組織の運営体制 新組織の運営体制 国 原子力損害賠償・廃炉等 支援組織 大方針 指導等 経営層 経営層 監督 品質・安全 監査部 報告 カンパニープレジデント兼CDO カンパニー カンパニー 東京電力 監査 委員会 取締役会 社長 カンパニー経営会議 カンパニー 部長 支援 監査 CDO: 廃炉・汚染水対策最高 責任者 福島第一原子力 発電所長 資金・人材・技術面で密接に連携 コーポレート コーポレート 福島復興本社 経営改革本部 原子力・立地本部 等 3カンパニー 1 2. 福島第一廃炉推進カンパニーの位置付け 設立の趣旨 設立の趣旨 廃炉・汚染水対策の責任と権限の明確化 意思決定の迅速化 知見・人材の積極的活用 責任の所在 責任の所在 包括的責任「廃炉・汚染水対策最高責任者」(CDO:Chief Decommissioning Officer) 最高意思決定機関「カンパニー経営会議」 VP VP (Vice (Vice President) President) メーカー3社の原子力統括責任者に準ずる人材を招へい =オールジャパンのプロ集団 海外知見の活用 プロジェクトマネジメント体制の強化 プロジェクトマネジメント体制の強化 従来の設備単位の管理にプロジェクト毎の管理を組み合わせ、 きめ細やかな体制で着実に業務遂行 2 3. VP (Vice President) の任命 社外登用者:メーカー原子力部門統括責任者クラス3名 社外登用者:メーカー原子力部門統括責任者クラス3名 すずき しげみつ 鈴木 成光 氏(59歳)三菱重工業株式会社 原子燃料・廃棄物の専門家 冷却・PCV調査・デブリ取り出し、廃棄物対策のプロジェクト等や、主にプラント 横断施設について指導、監督。 たかやま たくじ 髙山 拓治 氏(56歳)株式会社東芝 25年に亘り福島第一原子力発電所関連業務を経験 プール燃料取り出し・構内除染のインフラ整備のプロジェクト等や、主に2/3号機全般について 指導、監督。 ありま ひろし 有馬 博 氏(55歳)日立GEニュークリア・エナジー株式会社 一貫して福島第一原子力発電所のトラブル対応・保全業務に従事 汚染水対策プロジェクト等や、主に1号機/4号機全般について指導、監督。 社内登用者:能力と実績から選抜した3名 社内登用者:能力と実績から選抜した3名 おの あきら 小野 明 (54歳)福島第一原子力発電所長…福島第一原子力発電所長として現場作業を指揮 まつもと じゅん 松本 純 (54歳)原子力・立地本部廃炉担当…国との調整、プロジェクトの管理を実施 かわい まさひこ 河合 雅彦(54歳)原子力・立地本部(日本原燃株式会社出向) …事務系の異なる視点からプレジデントの経営判断をサポート 3 4. VP (Vice President)の役割・期待事項 社外登用者 社外登用者 原子力関係の経験が豊富で、 リーダーシップを発揮し、現場を 牽引する 責任者の一員として、豊富な経験 に基づく社員の指導、メーカーの 技術と知見を収集・共有する 社内登用者 社内登用者 引き続き廃炉・汚染水対策を牽引 するとともに、現場の統括、国等 との調整、プレジデントの サポートを明確に分担する 各VPの担当範囲を明確化し、 プラント毎の担当を決めることで、 クロスチェックを導入する 社外・社内登用者共通 社外・社内登用者共通 CDOの両腕としてリーダーシップを発揮し、作業員の皆さまが働きがいを 持って、明るく、意欲的に仕事ができる環境を整備する 4 5. 組織体制 社 社 長 長 運営総括部 運営総括部 (福島) (福島) カンパニープレジデント カンパニープレジデント 兼CDO 兼CDO プロジェクト計画部 プロジェクト計画部 (東京) (東京) 現地でCDOを補佐し、 廃炉・汚染水対策の カンパニーの全体総 諸課題に対する解決 括、支援・業務基盤 方針・計画の策定 構築 コーポレート コーポレート 福島第一原子力 福島第一原子力 発電所(福島) 発電所(福島) 支援・ リソース 共有 廃炉・汚染水対策の 諸課題の解決・実行 内部体制は 次頁 福島 島復 復興 興本 本社 社 福 経営改革本部 経 営 改 革 本 部 原子 子力 力・ ・立 立地 地本 本部 部︵ ︵東 東京 京︶ ︶等 等 原 福島第一 廃炉推進カンパニー 「福島第一安定化センター」は運営総括部と福島第一に分割統合 「福島第一信頼度向上緊急対策本部」および 「汚染水・タンク対策本部」は発展的解消。 プロジェクト内容を見直し後、今回強化するプロジェクト体制で継承 5 6. 福島第一原子力発電所の組織体制 ・現場における設備・工事情報を一元管理し、プロジェクト全体管理、工程、エリア総合調整 を行うプロジェクト統括管理センターを設置。 ・現場の最重要課題である、汚染水処理に集中するユニット所長を設置し、汚染水処理の迅速 化・強化を図る。 福島第一原子力発電所長 福島第一原子力発電所長 所長付 所長付 プロジェクト マネジメント強化 プロジェクト統括管理センター プロジェクト統括管理センター プロジェクト全体管理 サイト内設備・工事情報一元管理、工程・エリア総合調整 新設 ユニット所長 ユニット所長 ユニット所長 ユニット所長 水処理統括 ユニット所長 ユニット所長 5・6号 廃炉技術統括 ※プロジェクト計画部および福島第一原子力発電所から重要課題 に応じてプロジェクトマネージャー(PM)を任命 5・ ・6 6号 号保 保全 全部 部 5 建築 築部 部 建 土木 木部 部 土 電気 気・ ・通 通信 信基 基盤 盤部 部 電 機械 械設 設備 備部 部 機 冷却 却設 設備 備部 部 冷 水処 処理 理土 土木 木部 部 水 水処 処理 理運 運営 営部 部 水 水処 処理 理設 設備 備部 部 水 放射 射線 線・ ・環 環境 境部 部 放 防災 災安 安全 全部 部 防 技術 術・ ・品 品質 質安 安全 全部 部 技 総務 務部 部 総 5・ ・6 6号 号運 運転 転管 管理 理部 部 5 新設 1∼ ∼4 4号 号設 設備 備運 運転 転管 管理 理部 部 1 新設 専門性に応じた技術集団 再編 6 7-1. プロジェクトマネジメント強化 廃炉作業の多種多様な課題に柔軟に対応するため、 プロジェクトマネジメントを強化 概要 概要 計画内容 ・国、規制当局、現場での検討課題や地元自治体等の要望を踏まえたものとする 設置・変更・廃止 ・カンパニー経営会議にて随時決定 プロジェクトマネージャー ・部門横断的なプロジェクトによる業務遂行体制を有効に機能させるため、設備 単位で管理するGM等とは別に、プロジェクトの目的を達成するよう工程、 リスク、予算を管理・調整し、責任を持ってプロジェクトを推進する者をCDO が任命 プロジェクト定義書 ・各プロジェクトの責任及び責任範囲が曖昧にならないようプロジェクトの目的・ 目標、成果の仕様等をカンパニー経営層が定義書にて示す 7 7-2.プロジェクトマネジメントのイメージ 3号機原子炉建屋 カバープロジェクト 水処理 建築 土木 電気通信 機械設備 ・・・ 課題毎の プロジェクト 体制 凍土壁 プロジェクト 機 械 設 備 ・・・ 東京中心 福島 電 気 通 信 土 木 建 築 水 処 理 ・・・ 計画・設計段階 東京 ※ 本図は、イメージ (正式名称ではありません) 専門性に応じた技術集団 3号機原子炉建屋 カバープロジェクト 水 処 理 専門性に応じた技術集団 水処理 建 築 建築 土 木 土木 電 気 通 信 電気通信 ※ 本図は、イメージ (正式名称ではありません) 機 械 設 備 機械設備 ・・・ 課題毎の プロジェクト 体制 福島 凍土壁 プロジェクト ・・・ 現場中心 東京 専門性に応じた 技術集団 ・・・ 実行段階 現場に シフト 専門性に応じた技術集団 8 8. その他 積極的な海外との連係、知見の活用 積極的な海外との連係、知見の活用 ・海外での廃炉、汚染エリアを有する各国(アメリカ、イギリス、 フランス、ロシア等)の経験を積極的に収集 ・汚染水・タンク対策本部の海外専門家、レイク・バレット氏等には引き 続き協力していただく 労働環境改善に向けた主な取り組み 労働環境改善に向けた主な取り組み 項目 全面マスク着用 省略エリアの拡大 暫定事務棟 大型休憩所の設置 給食センターの 設置 発注形態の検討 内容 敷地中央・北側エリアは実施済。南側エリアは線量低減の進捗 にあわせて全面マスク着用省略エリアを拡大 建設工事中。約1,000名の社員を収容。本年6∼9月にかけて 順次使用開始 ※本設事務棟は平成27年度末完成予定 基礎工事実施中。地上9階建・約1,200名を収容 大熊町大川原地区に設置予定。3,000食規模で食事を提供 高線量被ばく作業と低線量被ばく作業を併せて発注するなど、 長期にわたる安定的な雇用を確保 9
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