2. インフラ整備の基本方針

2. インフラ整備の基本方針
(2) 上水道
①
(1) 交通アクセス
①
上水道整備状況
本総合運動公園北側の県道長高野北条線及
アクセスの基本方針
び国道 408 号沿いに,上水道管が整備されてい
園外からのアクセスの基本方針を以下のとおりとする。
る。
・メインのアクセス動線は国道 408 号から県道長高野北条線からの進入とし,補助的動線を主要地方道
つくば千代田線からの進入とする。
②
・車両のメインゲートは北側,サブゲートは南西側に設け,それぞれ駐車場を設置する。
給排水量の設定
(ア) 日給水量の算出
・各所に歩行者及び自転車用の出入り口も設ける。
給水使用量の原単位は下表のとおりとなり,上
・渋滞緩和対策として,交差点改良,周回道路の拡幅等を検討する。
水道日給水量の最大は以下のとおりである。
②
【1 日使用水量】
qd = 25,667 人×30L+
1,060 人×100L+
92 人×80L+50 人×180L
= 892 ㎥/日
普通車両によるアクセス
車両によるアクセス動線は,本総合運動公園東側と接する片側2車線道路である国道 408 号を基本
とする。渋滞回避のため,車両のメインエントランスは,国道 408 号ではなく県道長高野北条線に設
ける。また,補助的なアクセス動線として,主要地方道つくば千代田線を利用した南西側ルートを想
定する。また,本総合運動公園の西側には,都市計画道路(市道酒丸上沢線)の整備が予定されてお
図
(イ) 芝生グラウンドの散水量
り,開通後は新規路線を介した動
線も想定される。
上水道整備状況
芝生グラウンドの面積は 31,174 ㎡となり,散水量は以下のとおりとなる。
【日散水量】
散水量Q = 日散水量 q(L/㎡/日)× 芝生面積A(㎡)
= 10L/㎡/日 × 31,174 ㎡
= 312 ㎥/日
1㎡あたりの日散水量 q=10L と設定
③ 大型車両によるアクセス
バス等の大型車両のアクセス動
線は,国道 408 号から県道長高野
北条線を基本とする。
また,路線バスの園内への乗り
(ウ) プール水の使用量の算出
入れ,周辺停留所の新設・移設,
「都市公園技術標準解説書(平成 25 年度版)」によると,プールの補給水は,一般的にはプー
シャトルバスの運行に関しては,
ル保有水(プール容積)の 5∼10%程度となる。本施設のプール保有水は下表のとおりとなり,
関係機関と調整を行う。
④
プール補給水は,日 150∼300 ㎥程度となる。
プール施設
50mプール
25mプール
徒歩・自転車によるアクセス
徒歩や自転車等によるアクセス
ゲートとして,一般車両の侵入を
合計
想定しない歩行者及び自転車用の
保有水量
2,500㎥(50m×25m×深さ2.0m)
500㎥(25m×10m×深さ2.0m)
3,000㎥
出入り口を複数設ける。
③
⑤
整備の基本方針
飲料水等は,公共水道を利用し,芝生グラウンドの散水やトイレ洗浄水は,雨水等の中水を利用す
整備の基本方針
る。
周辺道路の渋滞回避のため,県
道長高野北条線をはじめ,周回市
プール水は,オーバーフロー水を回収,濾過再生させ,中水利用を図る。
道の拡幅を行うほか,国道 408 号
また防災の観点から井戸水の活用や,耐震性貯水槽を設置する。
に右折及び左折レーンを,主要地
方道つくば千代田線に右折レーン
を設けるように関係機関との調整
を行う。なお,本総合運動公園南
側の住宅地への騒音及び安全等に
配慮し,南東∼南側からの車両の
アクセスは想定しない。
図
アクセスルートイメージ
9
(3) 下水道
①
(ウ) 整備の基本方針
汚水排水
北側の排水管を活用し,公共下水道
道雨水幹線へ放流することを基本とするが,調
調整池・貯水槽等
を設置することで雨水中水としての利
利用促進を図る。
(ア) 汚水排水整備状況
本総合運動公園の東側の国道 408 号に
は,研究学園西大通り
り幹線が,西側には,
(4) 電気・ガス・通信
①
長高野幹線及び東前
前野幹線が整備され
整備状況
本総合運動公園周辺における電気・ガ
ガスの整備状
ている。
況は,右図のとおりである。
(イ) 汚水量の算出
給水量から算出す
する計画汚水量は以
②
整備の基本方針
公園内の施設には,消費電力の少ない
い LED 照明を
下のとおりとなる。
図 汚水排水整備状況
汚
積極的に導入する。また,太陽光発電
電を設けるな
【計画汚水量
量の算出】
1日最大汚水
水量
:892 ㎥ (最大給水量の 100%)
1日平均汚水
水量
:624∼714 ㎥ (最大汚水量の 0.7∼
∼0.8 倍)
計画時間最大
大汚水量:1,160∼1,606 ㎥ (最大汚水量の 1.3∼1.8 倍)
ど自然エネルギーの活用を図るととも
もに,非常用
発電機により,防災活動が継続可能となる非常用
電源を確保する。
給湯や空調,
併せて,発電の際に発生する排熱を給
プール排水は以下
下のとおりとなる。
【プール排水】
流水量 = 1日平均利用者数 × 40∼45L ×
= 500(仮定)× 40∼45 × 1.7
= 34∼38 ㎥
(ウ) 整備の基本方針
蒸気などの形で有効に活用でき,災害
害時にも活用
電気・ガス整備状況
が期待できるガスコージェネレーションシステムの導入を検討する。
1.7
通信については,様々な情報を提供で
できるよう公衆無線 LAN を整備するとともに,災害時に外部と
の連絡が可能となる通信環境の整備を検
検討する。
公共下水道への放流を基本とするが,必要に応じて,敷地内に汚
汚水の一時貯留施設を設ける。
②
図
雨水排水
(ア) 雨水排水整備状況
本総合運動公園の東側の国道 408 号には,公共
下水道雨水幹線管 2,250×2,250mm が敷設されてい
る。また北側敷地内に
には,φ1,100∼1,350mm の排
水管が整備されている
る。
(イ) 雨水流出量の算出
つくば市における降雨強度式は,5 年確率のI=
769/(t2/3+2.77)と
となっており,本総合運動公園
図 雨水排水整備状況
の雨水流出量を算出す
すると,以下のとおりとなる。
【5 年確率の降
降雨強度式】
降雨強度I = 769 / (t2/3+2.77) =769 / (4.64+2.77)
= 103.78 (mm/h)
流入到達時間
間t = 10 分
【雨水流出量】
雨水流出量Q
Q = 1 / 360 × C(流出係数) × I × A(流域面積)
A
= 1 / 360 × 0.3 × 103.78 × 45.6
= 3.94(㎥/s)
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