JMPR及びCCPRに関する勉強会 2014/2/19 動物性食品の基準値 飼料として使用される農作物に基準値が 畜産物のMRLの設定 山田 友紀子 ある場合(通常、乾重量ベース) 飼料中の理論的最大残留濃度と平均的残 留濃度を計算する 動物移行試験における飼料中の濃度と上 記の濃度を比較し、動物性食品(肉、内臓、 乳、卵など)中の残留濃度を計算する。そ の際、農薬の脂溶性を考慮に入れる。 特に、肉の場合、肉全体を分析するのか、周 りの脂肪を剥ぎ取って分析するのか? 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 2 飼料の基準値および median residue・highest residue 飼料の基準値 Codexで基準値を策定する飼料 飼料になるもの 飼料作物 食品の副産物-忘れがち Apple pomace、Citrus pulp Soya bean meal 等 STMR, HR, Median residue, highest residueの推定 飼料になるものすべて 食品にもなる場合は、STMR, HR バルク加工:STMR, median residueのみ 貿易されている飼料のみ=乾燥したもの しかし、貿易されていなくても飼料として給 与されるものについては、作物残留試験デ ータや加工試験の結果を評価 Grass forage、pea vineなど 従って、食用作物の評価ができれば飼料 作物の評価は可能 基準値は乾重量ベースで 特別な考慮:barley 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 3 Animal Dietary Burdenの計算 FAOマニュアルのMaximum Proportion of Agricultural Commodities in Animal Feedsを使用 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 5 straw, wheat straw 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 4 Animal Dietary Burdenの計算2 Maximum dietary burden ①最も濃度が高い飼料を摂取するワースト ケースを想定→HR, 基準値 ②バルクになるものはSTMRまたはmedian residueを使用 ③それ以外はHRまたはhighest residue ④同じグループや同種のcommodityはその 最大%までしか計算に使えない ⑤合計のburdenが最大になるように 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 6 1 JMPR及びCCPRに関する勉強会 2014/2/19 Animal Dietary Burdenの計算3 Mean dietary burden ①平均的濃度の飼料を摂取するケースを想 定→動物性食品のSTMR ②STMRまたはmedian residueを使用 ③同種のcommodityはその最大%までしか 計算に使えない ④合計のburdenが最大になるように Animal Dietary Burdenを計算 Beef cattle, dairy cattleについて CANの数値を用いて Maximum dietary burdenを計算 US, Wheat grain STMR: 2 mg/kg Field corn STMR: 1 mg/kg Wheat forage HR:10 mg/kg(dw) Wheat hay HR: 20 mg/kg(dw) Field corn forage HR: 5 mg/kg (dw) Field corn stover HR: 4 mg/kg (dw) 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 7 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 8 Animal Feeding Studies 一般的に、想定されるワーストシナリオを 1xとし、3x、10xの濃度で試験。 ワーストシナリオより代謝試験の濃度が高 く、残留物が不検出である場合は、 feeding studyはしなくてよい 飼料になるものに適用がない場合もしなく てよい。 Depletion periodも加える。 牛は通常一群3頭 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 9 結果をまとめる Milk (or egg), muscle, liver, kidney, fatに おける残留濃度をまとめる MilkについてはMedian、その他について はMedianとHighest concentrationを特定 求めたmaximum & mean animal dietary burdenにおける残留濃度を、feeding studyで用いた飼料濃度と比較して算出 基準値を出す場合、variabilityを考えて少 し高めに決定 HR, STMRは計算値を使う 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 10 脂溶性の考慮 Residue definitionにおいて、脂溶性と特 定された場合、Meatの基準値はmuscleの 値ではなく、Fatの値を使用 Meat (fat)に対して適用 Trimmable fatを採取して分析 肉からの暴露評価は、筋肉80%、脂肪2 0%として計算。 乳は全乳と乳脂肪(データがあれば)を算 定 4 Dec. 2013, Y. Yamada, Ph.D. 11 2
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